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第2部
第33話 王妃様にお仕置き 前編
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033
「素晴らしい料理でした」
御曹司はうっとりと目を閉じて、美しいお顔を緩めると満足そうに熱い息を吐く。
「我が国にはないテイストの味でした、ありがとうございます、姫」
「……いえいえ、滅相もございません、楽しんでいただけてなによりです」
いい加減、僕のことを姫扱いは止めて欲しいです。
突然の大使の昼食のお誘いに挫けそうな僕の希望は、シーラの親父さんの料理だった。
とりわけ万人受けしないようなメニューで責めて、馴染みのない料理で挫折を味わっていただく作戦は完食で完敗。
誇らしいけど悔しいという微妙な気持ち。
「どうしたのですか、あのような美味な料理の後というのに、お疲れのご様子ですが」
疲れたのは、あ・な・た・の相手をしたからです!
言いたい、そう言ってやりたい。
「美味しくて少し食べ過ぎたせいです、お気になさらず」
さりげなく、わざとらしく、僕の身体に触れたり擦れたり。
途中で笑顔が引きつる場面が多々あった。
護衛に付いた朱華姉様が度が過ぎれば払いのけてくれていたけど、トラウマになりそうな体験に訴訟を起こしたい気分だよ。
無表情で過ごすメイドの気持ちが分かった気がする。
「この国の食事が楽しみですね」
そんな言葉を聞かされたら、持て成さないわけにはいかない。
シーラ経由で邸宅の料理長に、晩餐会の一部見直しを伝えて手配をしたり、晩餐まで隣の席に招かれたり。マジ神経が擦り切れそうだった。
でも、宴の席で確信できた。
この御曹司、相当の女好き。男の娘だから僕もカウントされています。とほほ。
僕は誓った。
王妃様と姉様ズ、朱華姉様を守るために僕が身体を張らないと。
御曹司が僕にかまけている間は家族や仲間を遠ざけられる。
別に隠しはしないけど誤解されているのを利用して、男の娘を演じて足止め役。RPGだと役割は前衛の壁役。
特にこの国で王妃様に手を出すとか不埒なものはいなかったから焦燥感は半端なかった。
心配な王妃様が、隣国の大使に気を使ってなのか、気安い御曹司にどこかガードが甘くて気を抜くことが出来ない1日だった。
なんだかなぁ。
「若様、お疲れの所を大変申し訳ないのですか……」
まさか夜のお相手!? 血の気が引いちゃう。
疲労困憊でそのままベッドにバタンキューかと、理不尽な異世界生活を呪っていたら、少しだけ心が弾むお誘いがもたらされました。
*
「若様、お身体を清められませんので、そろそろこちらを向いて下さいまし……」
手を泡だらけにしたアンが無表情でそう言った。
ぷるんと揺れる清楚なおっぱい。頂きに乗るサクランボみたいな乳首も大変キュート。
女子の胸の隆起のラインは見るものを癒やします。
今日も体を隠すタオルも浴衣も洗濯中なので全裸の身体が見放題。
その設定本当にいるのかな?
眼福だから「そうなんだ」と納得した振りをしている僕も共犯なんだけど。
湯気に邪魔されながらじっくり見ても、安定感の無表情だった。
場所は王族専用のバスルーム。
広々とした空間だから音が響いたりしないので、静寂にお湯がたてる水音だけが聞こえてくる。これでもう少し涼しくなって虫の鳴く声でも聞こえてきたら大変風流でございます。
「クロ、あまりメイドに迷惑をかけるでない」
白い凹凸が見事な王妃様がシーラとビビィに身体を泡だらけにされていた。
動くたびにふるふる震えるおっぱいと、きゅっと締まった腰のくびれがいい眺め。
でも、2人の作業の手は止まり気味。
両手を頭の後ろに回して枕にして仰向けで堂々と寝そべる王妃様に、僕が覆い被さり抱きついて邪魔を続けているからね。
わあ。あらわになったつるりとした腋がとってもお綺麗です、王妃様。
玉のお肌が上気してツルツルの感触が気持ちいい。肌と肌が触れ合うだけで心が本当に安まります。
この癒し、手放してなるものか。
「やだ」
「……若様、可愛らしいです……」
僕のだだっ子みたいな態度に、はうっとアンが顔を赤らめる。
見るとシーラとビビィも同じ感じ。
泡が着くのも気にせずに、おっぱいクッションに頬をスリスリして安心感を獲得する。
「どうしたのだ、幼子みたいに甘えよって」
王妃様は赤い目で僕を見た。半目のジト目。だけどリラックスした表情だから、どこか可愛らしいパティ姉様みたい。
「王妃様、僭越ながら申しますと、若様は王妃様を大使の方に盗られてしまうのかとご不安なのでございます」
くっ。さすが側付きメイド、主の意を余計な所まで察してやがります。
「なんだそれは、やはり、幼子ではないか……」
と呆れつつも優しく髪を撫でてくれる、そんな王妃様が大好きです。
労働の対価は、王妃様からの入浴のお誘い。
久しぶりに親子で入浴。
「最近、あの下品な女が風呂に乗り込んできたという話を聞いてな」
王妃様的には、虫除けを兼ねた親子のコミニュケーションだったらしい。
「それで、クロよ、大使とのお出かけは楽しかったのか?」
王妃様は泡まみれのお体で僕を優しく抱きしめてそう言った。
何度か危ない場面はありましたけど、貞操の危機にまでは至りませんでした。
うーん。げんなりとした記憶が蘇る。
心のもやもやが湯気以上に濃くなっちゃった。
勿論心配をかけたくないので、ええまあそうですねと濁した言葉で返答する。
「王妃様、あの方はいったい我が国に何をしに来てるんでしょう?」
初日という補正があっても、来て食べて可愛い者を愛でてただけ。
控えめに言って観光だった。役立たずだった。
「うむ。十中八九、大使という任を利用した男漁りだろう」
男漁りっていっちゃった! え? でも王妃様にも色目を使っていたし、もしかしてバイの人?
「あやつは、その……特殊な性癖で有名なのだ」
子供に聞かせる話じゃないと気を使ったのか、僕の真似をして言葉を濁す。
王妃様も認める有名人だった!
隣国も、寄越すならまともな人選をお願いしたいよ! 抗議はどこにしたらいいの? アンに明日調べてもらおう。
つまりあの御曹司は、男も女も食べられる好き嫌いのない食欲旺盛な大食漢。
兄様ズには関心がなかったみたいだから、可愛らしいを愛でる変態。
可愛いに性差はないという前衛的なお考えだ。
「だいたい、クロがあのような格好を……いや、普段着でも目をつけられたか」
はい。どんな格好をしても性別を疑われるのが男の娘の宿命なのです!
つまり雑食の御曹司にとっては男の娘は大好物だと。1粒で2度美味しい。
だけど僕の心のモヤモヤは、御曹司に狙われていることだけじゃない。
「王妃様、どうしてあの男に言い寄られて拒絶しないの?」
気高い王妃様が、やたらベタ付く御曹司の接待を嫌々ながらも続けている姿を見ているのが、ちょっぴりジェラシーでもやもや続き。
「おい……クロ、何を申しておるのだ」
王妃様は困惑顔。
わかっています。わかっています! 王妃様が国を背負う重大な立場だと言うことは。
視察なんて口実で我が国にちょっかいをかけてくる隣国の大使を無碍に扱えないことくらい存じてます。
機嫌を損ねないように、最低限の防御だけ。我が国の男なら去勢案件だというのに!
「いや、そこではなくてだな」
ブツブツ愚痴を垂れ流す僕に、諭すような目を向けてくる。
えいっ。乳首をつねる。
「あっ……」
柔らかい乳首が連動して、びっくりしたように王妃様の身体が跳ねる。
王妃様の雌豚スイッチ。
八つ当たり気味に入れちゃった。
王妃様は必死に抵抗していたけど、さらに首を伸ばしてプリッとした唇を奪うと軽く絶頂したように体をピクピク痙攣させた。
トロンとした目つきになってる。
「あ……若様」
「こら……クロ、まだ身体を……洗っている途中……んはっ」
絡ませた唇を離して王妃様が抵抗してくる。反対側の乳首ももう一捻り。
これはあれです。
本能的な防衛措置。
取られる前なのに、取り返したい。
他の男に盗られるくらいなら、雌ブタになった方がいい。
遠慮なんて吹っ飛んでます。
「王妃様は僕のもの!」
「ひっ、だめっ」
首筋にキツく吸い付いてあとを残す。しばらくは首を隠して過ごしてもらう。
男の娘でも嫉妬するんです。
ぎゅっと体に抱きついて、肌を優しく受け入れる王妃様に強張ったペニスをグイグイ擦り付ける。
「あっ、クロのが、固く……」
ああ、衝動って凄い。
自分の大胆な行動に興奮する。
どうしても手に入れたいって我儘を言うのって快感なのかも。
僕にも散々バカにしてきた淫蕩な王家の血が流れているのかな?
だとしたら、メイドの無表情は僕の性癖に合致しているから、防御力なんて無いに等しいですよ、しきたりを決めた人。
「……若様、若様! お気を確かに」
アンが珍しく慌てたお顔をしていた。
あ。そうだ。
王妃にいやらしく絡みながらペニスをおっ立てた王子の正気を疑う案件。
なんの言い訳もなく、精神的とはいえ近親相姦をおっぱじめたらびっくりしちゃうよね。
でもその事実で興奮に拍車がかかる。
だけど、ぎゅうと力強く握っていたおっぱいからは力を抜く。
やわやわとモミモミ。すぐに壊れてしまうガラス細工みたいに優しく扱わないと。
優しく扱ってトロけさせて理性を奪う。
「んっ、クロ……正気に……んはぁっっっ」
でも乳首だけは少し強めに。手だけではなくて、こりこりと甘噛みしちゃう。
それだけで身体は細かく痙攣する。敏感でエッチな身体。
というか苦っ。この世界の泡は苦いのか。王妃様の体臭に泡の匂いが混ざってとってもデリシャス。
「んひっ……だめ、歯を立てたら……んはっ」
王妃様を横にして、添い寝をする格好になる。
気持ちよさに身体を反らせる王妃様の豊満なおしりの肉をぐいぐい掴んで抱き寄せる。うわー手が埋もれちゃう。抵抗してくる張りのある美肉に感触に酔いしれます。
すっかり固くなったペニスで王妃様のふとももを犯す。
せっかくシーラとビビィが磨いたお肌に我慢汁を塗りこんで汚していく。
「アン、これはね、国民を代表して僕が執り行う、王妃様へのお仕置きなんだよ?」
「お、おし……」
言葉を噛み砕いたて理解したのか、王妃様の目が途端に潤んだ。うん、ホント被虐心旺盛です。
お仕置きなんて行為は王妃様からは最も遠い扱いだから。
沢山の国民がいる中でも、王妃様にお仕置きなんてできるのは第3王子だけの特典です!
「はい? お仕置き、でございますか?」
「理由は、王妃様は僕の憧れなのに、他の男に色目を使ったから!」
「ちがっ、色目なんて、だいたい、あっ、クロは勘違い、ひっ」
言い訳無用!
少し手を伸ばしておしりから割れ目に移動。
指にぬちょりとたっぷりと濡れた感触が伝わってくる。
熱い泉はもう大洪水。
やわらかいお肉をかき分けて蜜が染み出る女の穴を探り当てる。ついでに敏感に固くなった豆みたいな突起を指のお腹でくりくりと撫で回す。
「んはっ……」
びくっと一際大きく王妃様の身体が跳ね上がった。
乳首の甘噛みも強弱交じりで継続中。王妃様はたまらなくなったのか、必死に僕にしがみついてくる。
やわらかいおっぱいが顔に密着して、むせ返るような女の匂いが鼻腔をくすぐる。
腰はいやらしく誘うみたいにくいくいと動きはじめた。
「待つのだ、クロ、やつは、おん――きひっっ! そんなっ……中を、んふうっ……掻き回すな」
指をズブリと挿入して吸い付いてくる粘膜をいたぶって、言い訳がましいお口をチャック。
途端に前後左右から膣壁がきゅっと指を締め付けてくる。
熱いヒダが絡んでくる。ザラついた気持ちいい壁が蠕動して擦ってくる。
指はあっという間にぬるぬるに。だけど必死に噛み付いて狭い肉の道で抵抗する。
「すごく濡れてる。もう指がぬるぬる……王妃様はいつでも準備できてるね?」
「そ、そんな……いやらしい身体では……ひうっ、だめ、だめ、くぅぅぅっ」
指をグリグリ動かして中の敏感な部分を容赦なく責め立てると、ぶしゃっと手にヌルい潮で返事を返した。
王妃様の夜の顔が現れた。だらしなく開いた口から涎が垂れる。
大きくなった乳首への甘噛みを強くすると、「いっ、いぐぅぅっ」と王妃様はあごを仰け反らせて身体を突っ張り絶頂した。
まだまだ入浴は始まったばかりだよ?
「素晴らしい料理でした」
御曹司はうっとりと目を閉じて、美しいお顔を緩めると満足そうに熱い息を吐く。
「我が国にはないテイストの味でした、ありがとうございます、姫」
「……いえいえ、滅相もございません、楽しんでいただけてなによりです」
いい加減、僕のことを姫扱いは止めて欲しいです。
突然の大使の昼食のお誘いに挫けそうな僕の希望は、シーラの親父さんの料理だった。
とりわけ万人受けしないようなメニューで責めて、馴染みのない料理で挫折を味わっていただく作戦は完食で完敗。
誇らしいけど悔しいという微妙な気持ち。
「どうしたのですか、あのような美味な料理の後というのに、お疲れのご様子ですが」
疲れたのは、あ・な・た・の相手をしたからです!
言いたい、そう言ってやりたい。
「美味しくて少し食べ過ぎたせいです、お気になさらず」
さりげなく、わざとらしく、僕の身体に触れたり擦れたり。
途中で笑顔が引きつる場面が多々あった。
護衛に付いた朱華姉様が度が過ぎれば払いのけてくれていたけど、トラウマになりそうな体験に訴訟を起こしたい気分だよ。
無表情で過ごすメイドの気持ちが分かった気がする。
「この国の食事が楽しみですね」
そんな言葉を聞かされたら、持て成さないわけにはいかない。
シーラ経由で邸宅の料理長に、晩餐会の一部見直しを伝えて手配をしたり、晩餐まで隣の席に招かれたり。マジ神経が擦り切れそうだった。
でも、宴の席で確信できた。
この御曹司、相当の女好き。男の娘だから僕もカウントされています。とほほ。
僕は誓った。
王妃様と姉様ズ、朱華姉様を守るために僕が身体を張らないと。
御曹司が僕にかまけている間は家族や仲間を遠ざけられる。
別に隠しはしないけど誤解されているのを利用して、男の娘を演じて足止め役。RPGだと役割は前衛の壁役。
特にこの国で王妃様に手を出すとか不埒なものはいなかったから焦燥感は半端なかった。
心配な王妃様が、隣国の大使に気を使ってなのか、気安い御曹司にどこかガードが甘くて気を抜くことが出来ない1日だった。
なんだかなぁ。
「若様、お疲れの所を大変申し訳ないのですか……」
まさか夜のお相手!? 血の気が引いちゃう。
疲労困憊でそのままベッドにバタンキューかと、理不尽な異世界生活を呪っていたら、少しだけ心が弾むお誘いがもたらされました。
*
「若様、お身体を清められませんので、そろそろこちらを向いて下さいまし……」
手を泡だらけにしたアンが無表情でそう言った。
ぷるんと揺れる清楚なおっぱい。頂きに乗るサクランボみたいな乳首も大変キュート。
女子の胸の隆起のラインは見るものを癒やします。
今日も体を隠すタオルも浴衣も洗濯中なので全裸の身体が見放題。
その設定本当にいるのかな?
眼福だから「そうなんだ」と納得した振りをしている僕も共犯なんだけど。
湯気に邪魔されながらじっくり見ても、安定感の無表情だった。
場所は王族専用のバスルーム。
広々とした空間だから音が響いたりしないので、静寂にお湯がたてる水音だけが聞こえてくる。これでもう少し涼しくなって虫の鳴く声でも聞こえてきたら大変風流でございます。
「クロ、あまりメイドに迷惑をかけるでない」
白い凹凸が見事な王妃様がシーラとビビィに身体を泡だらけにされていた。
動くたびにふるふる震えるおっぱいと、きゅっと締まった腰のくびれがいい眺め。
でも、2人の作業の手は止まり気味。
両手を頭の後ろに回して枕にして仰向けで堂々と寝そべる王妃様に、僕が覆い被さり抱きついて邪魔を続けているからね。
わあ。あらわになったつるりとした腋がとってもお綺麗です、王妃様。
玉のお肌が上気してツルツルの感触が気持ちいい。肌と肌が触れ合うだけで心が本当に安まります。
この癒し、手放してなるものか。
「やだ」
「……若様、可愛らしいです……」
僕のだだっ子みたいな態度に、はうっとアンが顔を赤らめる。
見るとシーラとビビィも同じ感じ。
泡が着くのも気にせずに、おっぱいクッションに頬をスリスリして安心感を獲得する。
「どうしたのだ、幼子みたいに甘えよって」
王妃様は赤い目で僕を見た。半目のジト目。だけどリラックスした表情だから、どこか可愛らしいパティ姉様みたい。
「王妃様、僭越ながら申しますと、若様は王妃様を大使の方に盗られてしまうのかとご不安なのでございます」
くっ。さすが側付きメイド、主の意を余計な所まで察してやがります。
「なんだそれは、やはり、幼子ではないか……」
と呆れつつも優しく髪を撫でてくれる、そんな王妃様が大好きです。
労働の対価は、王妃様からの入浴のお誘い。
久しぶりに親子で入浴。
「最近、あの下品な女が風呂に乗り込んできたという話を聞いてな」
王妃様的には、虫除けを兼ねた親子のコミニュケーションだったらしい。
「それで、クロよ、大使とのお出かけは楽しかったのか?」
王妃様は泡まみれのお体で僕を優しく抱きしめてそう言った。
何度か危ない場面はありましたけど、貞操の危機にまでは至りませんでした。
うーん。げんなりとした記憶が蘇る。
心のもやもやが湯気以上に濃くなっちゃった。
勿論心配をかけたくないので、ええまあそうですねと濁した言葉で返答する。
「王妃様、あの方はいったい我が国に何をしに来てるんでしょう?」
初日という補正があっても、来て食べて可愛い者を愛でてただけ。
控えめに言って観光だった。役立たずだった。
「うむ。十中八九、大使という任を利用した男漁りだろう」
男漁りっていっちゃった! え? でも王妃様にも色目を使っていたし、もしかしてバイの人?
「あやつは、その……特殊な性癖で有名なのだ」
子供に聞かせる話じゃないと気を使ったのか、僕の真似をして言葉を濁す。
王妃様も認める有名人だった!
隣国も、寄越すならまともな人選をお願いしたいよ! 抗議はどこにしたらいいの? アンに明日調べてもらおう。
つまりあの御曹司は、男も女も食べられる好き嫌いのない食欲旺盛な大食漢。
兄様ズには関心がなかったみたいだから、可愛らしいを愛でる変態。
可愛いに性差はないという前衛的なお考えだ。
「だいたい、クロがあのような格好を……いや、普段着でも目をつけられたか」
はい。どんな格好をしても性別を疑われるのが男の娘の宿命なのです!
つまり雑食の御曹司にとっては男の娘は大好物だと。1粒で2度美味しい。
だけど僕の心のモヤモヤは、御曹司に狙われていることだけじゃない。
「王妃様、どうしてあの男に言い寄られて拒絶しないの?」
気高い王妃様が、やたらベタ付く御曹司の接待を嫌々ながらも続けている姿を見ているのが、ちょっぴりジェラシーでもやもや続き。
「おい……クロ、何を申しておるのだ」
王妃様は困惑顔。
わかっています。わかっています! 王妃様が国を背負う重大な立場だと言うことは。
視察なんて口実で我が国にちょっかいをかけてくる隣国の大使を無碍に扱えないことくらい存じてます。
機嫌を損ねないように、最低限の防御だけ。我が国の男なら去勢案件だというのに!
「いや、そこではなくてだな」
ブツブツ愚痴を垂れ流す僕に、諭すような目を向けてくる。
えいっ。乳首をつねる。
「あっ……」
柔らかい乳首が連動して、びっくりしたように王妃様の身体が跳ねる。
王妃様の雌豚スイッチ。
八つ当たり気味に入れちゃった。
王妃様は必死に抵抗していたけど、さらに首を伸ばしてプリッとした唇を奪うと軽く絶頂したように体をピクピク痙攣させた。
トロンとした目つきになってる。
「あ……若様」
「こら……クロ、まだ身体を……洗っている途中……んはっ」
絡ませた唇を離して王妃様が抵抗してくる。反対側の乳首ももう一捻り。
これはあれです。
本能的な防衛措置。
取られる前なのに、取り返したい。
他の男に盗られるくらいなら、雌ブタになった方がいい。
遠慮なんて吹っ飛んでます。
「王妃様は僕のもの!」
「ひっ、だめっ」
首筋にキツく吸い付いてあとを残す。しばらくは首を隠して過ごしてもらう。
男の娘でも嫉妬するんです。
ぎゅっと体に抱きついて、肌を優しく受け入れる王妃様に強張ったペニスをグイグイ擦り付ける。
「あっ、クロのが、固く……」
ああ、衝動って凄い。
自分の大胆な行動に興奮する。
どうしても手に入れたいって我儘を言うのって快感なのかも。
僕にも散々バカにしてきた淫蕩な王家の血が流れているのかな?
だとしたら、メイドの無表情は僕の性癖に合致しているから、防御力なんて無いに等しいですよ、しきたりを決めた人。
「……若様、若様! お気を確かに」
アンが珍しく慌てたお顔をしていた。
あ。そうだ。
王妃にいやらしく絡みながらペニスをおっ立てた王子の正気を疑う案件。
なんの言い訳もなく、精神的とはいえ近親相姦をおっぱじめたらびっくりしちゃうよね。
でもその事実で興奮に拍車がかかる。
だけど、ぎゅうと力強く握っていたおっぱいからは力を抜く。
やわやわとモミモミ。すぐに壊れてしまうガラス細工みたいに優しく扱わないと。
優しく扱ってトロけさせて理性を奪う。
「んっ、クロ……正気に……んはぁっっっ」
でも乳首だけは少し強めに。手だけではなくて、こりこりと甘噛みしちゃう。
それだけで身体は細かく痙攣する。敏感でエッチな身体。
というか苦っ。この世界の泡は苦いのか。王妃様の体臭に泡の匂いが混ざってとってもデリシャス。
「んひっ……だめ、歯を立てたら……んはっ」
王妃様を横にして、添い寝をする格好になる。
気持ちよさに身体を反らせる王妃様の豊満なおしりの肉をぐいぐい掴んで抱き寄せる。うわー手が埋もれちゃう。抵抗してくる張りのある美肉に感触に酔いしれます。
すっかり固くなったペニスで王妃様のふとももを犯す。
せっかくシーラとビビィが磨いたお肌に我慢汁を塗りこんで汚していく。
「アン、これはね、国民を代表して僕が執り行う、王妃様へのお仕置きなんだよ?」
「お、おし……」
言葉を噛み砕いたて理解したのか、王妃様の目が途端に潤んだ。うん、ホント被虐心旺盛です。
お仕置きなんて行為は王妃様からは最も遠い扱いだから。
沢山の国民がいる中でも、王妃様にお仕置きなんてできるのは第3王子だけの特典です!
「はい? お仕置き、でございますか?」
「理由は、王妃様は僕の憧れなのに、他の男に色目を使ったから!」
「ちがっ、色目なんて、だいたい、あっ、クロは勘違い、ひっ」
言い訳無用!
少し手を伸ばしておしりから割れ目に移動。
指にぬちょりとたっぷりと濡れた感触が伝わってくる。
熱い泉はもう大洪水。
やわらかいお肉をかき分けて蜜が染み出る女の穴を探り当てる。ついでに敏感に固くなった豆みたいな突起を指のお腹でくりくりと撫で回す。
「んはっ……」
びくっと一際大きく王妃様の身体が跳ね上がった。
乳首の甘噛みも強弱交じりで継続中。王妃様はたまらなくなったのか、必死に僕にしがみついてくる。
やわらかいおっぱいが顔に密着して、むせ返るような女の匂いが鼻腔をくすぐる。
腰はいやらしく誘うみたいにくいくいと動きはじめた。
「待つのだ、クロ、やつは、おん――きひっっ! そんなっ……中を、んふうっ……掻き回すな」
指をズブリと挿入して吸い付いてくる粘膜をいたぶって、言い訳がましいお口をチャック。
途端に前後左右から膣壁がきゅっと指を締め付けてくる。
熱いヒダが絡んでくる。ザラついた気持ちいい壁が蠕動して擦ってくる。
指はあっという間にぬるぬるに。だけど必死に噛み付いて狭い肉の道で抵抗する。
「すごく濡れてる。もう指がぬるぬる……王妃様はいつでも準備できてるね?」
「そ、そんな……いやらしい身体では……ひうっ、だめ、だめ、くぅぅぅっ」
指をグリグリ動かして中の敏感な部分を容赦なく責め立てると、ぶしゃっと手にヌルい潮で返事を返した。
王妃様の夜の顔が現れた。だらしなく開いた口から涎が垂れる。
大きくなった乳首への甘噛みを強くすると、「いっ、いぐぅぅっ」と王妃様はあごを仰け反らせて身体を突っ張り絶頂した。
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