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第1部

第11話 姉王女ズと[失敗した]お清めプレイ 後編

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 011

 どくどくと脈打つペニスが2人の姉様に見つめられる。
 悪乗りして弟の下着を脱がせてみたら、リアルな逸物が勃起していて変な雰囲気になっちゃいました。そんな重い空気にベッドが反応したのかギシッと音を立てた。

 はしたなく弟のペニスを見つめていた姉様2人が我に返る。

「あはぁ、クロくん元気なおちん○んだね」
「これで、標準サイズ? メイドの目は節穴」

 どっちの意味で!?

「これは無理、入らない」

 しげしげとペニスを見つめて指で大きさを測っていたパティ姉様が少し悲しそうに呟いた。

 未経験者にとっては太いハードルなのですね。

 それはあれですか? パティ姉様的には僕のペニスはビッグマグナムという意味ですか?
 途端に元気になってペニスがぶるんと震える。

「あは。パティちゃんに誉められて嬉しそうだね」
「ほ、誉めてない。ぐ、愚弟の汚いモノなんか、元からいれるつもりはない」

 ぷいと顔を逸らしたパティ姉様は首まで真っ赤になる。
 やめて、パティ姉様、入れるとか入れないとか強調しないで! 姉弟でしてはいけない場面を想像しちゃう。

 慌てふためいたパティ姉様がバタバタしたので、ロングTシャツの幅広いネック部分がズレて肩出しの服みたいになっちゃった。
 華奢な身体が大胆に見える。うん、見事な鎖骨の陰影がとってもキュート。

 その下の微乳まで見えかけて、パティ姉様は赤いお顔のままズリ落ちた服を直していた。
 引っぱったから服が肌に密着して、微妙に乳首がポチっと浮かび上がる。
 ダメです姉様。そんな姿まで興奮要素です。

 着ている方がエロいチラリズムに興奮したペニスから先走りがぷくりと浮いた。

「あーなにか出てきたよぉ、クロくん」

 添い寝をしていたララ姉様が、身体を起こして興味津々にペニスを見る。

「ララお嬢様、それは若様の我慢汁でございます」

 経験不足の女子に優しい解説付。講師役は無表情なおつきのメイド。

「お出しになる前準備でございます」

 医学的にそうだけど、アンの説明が生々しくて恥ずかしい。無表情なんだから、せめて言葉を飾ってほしい。
 でも、度胸と愛嬌を兼ね揃えた男の娘だ、前向きに考えよう。

 この世界で姉様たちと性的に触れ合うことが罪というわけでないのなら、精神的な禁忌を犯すことも楽しまなきゃ損になる。

 旅は王女を開放的にさせるみたいだし、恥は掻き捨て御免ということで。

「添い寝だけじゃなくて、今日は姉様がお清めをしてくれるの?」

 姉をやる気にさせるスイッチは弟の頼み事。
 にこーっとララ姉様は満面の笑みになった。チョロくて心配。だけど、甘い顔をするのは弟限定だからそのままでいて欲しい。

「あっ……ララ姉様?」

 ララ姉様は躊躇もしないでペニスの先にやわらかい指をつける。
 不意打ちの刺激に身体がびっくり。
 そのまま粘ついた分泌液を伸ばすようにペニスの先をくりくり撫でて、あうあう唸る弟を愛でた後に糸を引く指を離す。

「すごいネバネバしてるんだね。ん、苦くてちょっとしょっぱいよ、クロくん」

 お行儀悪く指を口で咥えて味見をしていた。
 なんて大胆。さすが思い切りの良さは王妃様譲り。

 ララ姉様の口の中に多少の精子が混ざっていると噂されるカウパー線液が含まれたことで、高い場所から落下中みたいな寒気によく似た興奮に見舞われた。

 この程度でこの興奮。
 まだまだ入り口だというのに期待が高まる。

「固い石みたい。あと熱い」

 パティ姉様の白魚のような繊細な指が、無骨なペニスにまとわりつく。

 ひんやりと心地良い。
 ララ姉様の自由奔放さに感化されたのか、パティ姉さまの動きも大胆になった。

「あ、この皮剥けるんだね、パティちゃん、少し下に引っ張ってみて」
「ん。すごい。男の……匂い」

 つるっと包皮がめくれるとピンク色の亀頭部分が現れて、窮屈だった先端の雁部分が花開いたようにふくらんだ。

 パティ姉様が露骨に顔を近付けてすんすんと鼻を鳴らす。嗅がないで。めっちゃ恥ずかしいです。

「さすがでございます、お嬢様方」

 見事にノーヒントで第一関門を突破した姉様ズに、アンが賞賛の言葉を捧げていた。
 答ばかり与えていては人は成長しないものなのです。

「愚弟、さっきの出して」

 興味津々でパティ姉様がいやらしいことを言い始める。いつものツンツンでモジモジしたトレードマークは雲隠れ。
 1周回って羞恥心よりも探究心が勝ったのかな? 無邪気な好奇心の塊だった。

「申し訳ございません、お嬢様方、このままでは若様がお風邪を召してしまいますので、お清めを始めてください」

 ここまで来たら姉様たちの暴走を止めるより、適切に誘導した方が被害が少ないとアンは切り替えたみたいだった。

 さすがベテランメイド。

「どうすればいい?」
「では、パティお嬢様はそのまま手でお慰めを」

 アンの指導に従ってパティ姉様がおっかなびっくり竿の部分を上下に擦り始める。

 パティ姉様の指が裏筋とカリの部分に当たるたびにぴりっとした気持ちよさが発生した。
 姉様の手で扱かれている。つたない動きでも、それだけで大興奮。

「愚弟、どくどくしてキモい。あ、出た我慢汁」
「お上手でございます。では、ララお嬢様は清浄な舌で若様をお清めください」
「わかったー」

 本当に躊躇がないな、ララ姉様は。
 経験もないのに弟のペニスを舐めろと言われて物怖じしない。

 ネグリジェに包まれた豊満なおっぱいを揺らしながらララ姉様はペニスに顔を近づけた。
 腹違いとはいえ姉妹2人での初めての共同作業。

「ちゅっ。あは。にがーい、でも、クロくんのだから美味しいよぉ」

 魅惑の唇でペニスの先に優しくキス。
 俯いて邪魔になった髪を耳にかける仕草がとってもセクシー。高まってくる。

 横座りになったララ姉さまのむっちりしたふとももがネグリジェからこぼれて眼福だった。

 赤い舌を伸ばしてペニスに、にちゃりというエロい音を鳴らす。
 王妃様に良く似たきれいなお顔の側に僕のペニス。舌でゆっくりとねぶられる。目を細めた姉様の顔はまるで王妃様。

 王妃様のお口ご奉仕。
 想像しただけで心臓が爆発寸前まで高鳴った。
 どうもクロの残滓的に王妃様は特別なのかも。クロの思いは僕の思いだ。

 最高権力者に奉仕を受けるというのも気分がいいな。王妃様に会ったらお清めの話をしてみようっと。頼んでも手刀でバカ者と怒られるのがオチだけど。言うのはタダだし。

 さて。

 ひと通り作業は続いたけれど、心地いい程度で射精には程遠かった。
 そんな事実にびっくりする。

 僕を舌の上で転がすメイドたちって実は性技に長けているの? そういう教育があるのかと、ついつい勘ぐってしまうのは王族のエゴなのかな?
 いや、自主練か。
 逆にエッチな王族から純潔を守るためにお口のご奉仕を猛練習する無表情メイド。野菜を舐める姿を想像するとホント滾る。

「お口、疲れちゃった、ごめんねクロくん」

 アンの根気ある指導でも一朝一夕にはいかないみたい。
 1週間もあるんだから今後の成長に期待しよう。

「それでは準備は整いましたので、お清めの仕上げと参ります」

 きました、素股の時間!

「ララお嬢様、おそれながら下着をお脱ぎになって若様のペニスを聖なる膜でお清めください」

 ゼスチャーを交えながらアンが説明。
 なんだその高そうな膜。
 高貴さで価値が変動するとはけしからん。

 世の中の不条理を憎みつつ、僕だけはせめて女子を公平に扱おうと心に誓う。

「もう! クロくん、見過ぎだよぉ」

 ネグリジェに手を入れて下着を下ろすときだけララ姉さまは恥ずかしそうにガン見の僕を甘く睨みつけた。

 清浄な白い下着が姉さまの手で小さく縮こまる。

「あは。さっきより元気になってる」

 少し緊張感を欠いていたペニスが現金に元気になる。

「ララ姉様、記念――」

 アンは、そつなくララ姉様から聖遺物を受け取ると交渉をする時間を与えない素早さでポケットにしまい込んだ。

 なふほど、先を読む。せっかくだから、記念に貰おうかと思ったのに。

「性器同士の接触……これは浮気」

 何故かパティ姉様に睨まれた。

 僕にまたがったララ姉様がスタンバイ。
 開いた足の間に割れ目がチラリ。

「あは。見て、クロくん。ここでお清めするんだよ?」

 ララ姉様が卑猥ながに股になって、両手でくぱぁと割れ目を開いて見せてくれた。
 にちゃりと粘ついたものが剥がれる音がして、朱色の割れ目が広がる様に僕の瞳は捕らわれる。

 淫らな蜜が溢れて光る白っぽい陰唇がふにゃっと広がって、姉様の中まで丸見え状態。
 生き物のようにひくひくと伸縮する粘膜に釘付けになってしまう。

 すこしだけ肥大した左右で大きさが異なる陰唇がいやらしい。
 陰核が隠れる包皮まで妖艶だ。

 下着を脱ぐのを見られるのは恥ずかしがるのに、性器を弟に見せつけるのは平気なんだ。

「ララの羞恥心は、基準が変」

 よくぞ言ってくれました。激しく同意します、パティ姉様。
 無表情のアンも頷いていた。

「ララ姉様、とってもきれい」
「あは。ありがとうクロくん。でも、そんなに綺麗じゃないよ?」
「ううん、お花みたいできれいだよ、ララ姉様!」

 あばたも笑窪。
 ララ姉様は慈しむように微笑むと、もっと見ていいんだよと精一杯割れ目を広げて見せてくれる。むせ返るような女の匂い。甘い匂いに酸味が混じる。ララ姉様の生の匂いに頭はくらくらした。

「お清め、いくよクロくんっ」

 ララ姉様は腰を落として膝をつき、僕の胸に手を乗せてバランスを取ると粘膜をねっとりと合体させた。

 熱を持ったやわらかいふとももの裏側が身体に密着する。
 ペニスには期待を裏切らないぬるっとした感触。

 見た目であれだけ濡れていたからね。
 ペニスはララ姉様の秘所に上から優しい圧迫をされて、ひくひくと負けないように固くなる。

 腹違いの姉の大事なところに一番乗りを果たしました。
 この先、ララ姉様が僕のお嫁にならなくとも、この順番は変わらないから一生もの。
 ララ姉様の未来の旦那様にはお気の毒!

「ララ姉様、ぬるぬるに濡れてる」
「うん。クロくんと同じだね。クロくんのおちん○んをナメナメしていたらエッチな気分になっちゃったの」

「ララお嬢様、神聖なお清めですのでお控えください」

 していることは、あくまでお清め。
 エッチな素股ではないからね。

「んっ……んふっ、あは、すごい、熱くてゴリゴリ……」
「ララ姉様……気持ちいいよぉ……」

 技術の足りなかった2人の愛撫が逆に焦らす結果となって、昂るのは早かった。

 にちゃっ、にちゃっと糸を引くような音がする。
 見上げたら、ゆっさりと美乳を揺らして目を細め、弟の喘ぐ顔を満足そうな顔で見下ろすララ姉様。
 その表情は王妃様を彷彿とさせる。
 まるで少しだけ若い王妃様が、僕の身体の上で淫らに腰を振っているようだった。

 この淫靡な雰囲気を、お清めだから興奮するな昂ぶるなと言われるのは酷です。

 吸い付いてくるララ姉様の女の粘膜は、途切れることなく愛液をつぎ足してペニスはあっというまにテラテラになる。シーラの時と同じように割れ目に溝が出来て、広がった割れ目の媚肉がペニスぴったりのサイズで擦ってくる。

「クロくん……だめだよー、そんなお顔……お姉ちゃん、我慢出来なくなっちゃう」

 まだ、我慢していたんですね!?

 息をするのも苦しいくらいのララ姉様の女の匂いが鼻腔を犯す。
 腰の動きは単調な前後じゃなくて、僕を気持ちよくさせようと反応を窺いながら縦横無尽。
 吸い付く粘膜を無理矢理剥がすような腰の動きに合わせて僕の腰も動いてしまう。

「んふー……あっ、すごいよぉ、お姉ちゃんの気持ちいいとこに、当たる……ううっ」

 上半身を固定して腰だけ前後にくねるエロい動きで翻弄しながら、愛液まみれのペニスの先を手で包み込んで刺激してくる。裏筋に陰毛がブラシみたいにちくちく当り、蕩けそうに甘噛みしてくる粘膜は執拗に何度も何度も往復する。

 弟に射精させるためだけの動きだった。
 僕の腰はずっとビクビクと痙攣しっぱなしで、喘ぐ声も上ずってしまう。
 こんなのたまらない。
 僕の知ってるお清めじゃない。

「心配ないとは思いますが、パティお嬢様は若様の陰嚢部分を優しくマッサージお願いいたします」

 アンは無表情でエロい指示。
 新しいオプションですか?

「殿方は刺激を与えるとそれだけ早くお出しになります」

 技術の足らない姉様ズを考慮して、念のために更に刺激を与えると。
 出さないとお清めは終了しないから、不発で終わる骨折り損の回避策だと。

 えーとなになに。
 つまり、アンの言う心配ないという言葉の意味は、早漏野郎だからすぐに出します?

 なんか悔しい。
 たしかにクロの敏感体質と、腹違いの姉様との性的接触という興奮が混ざり合って、いまにも出ちゃいそうなんだけど!

 そっとパティ姉様に陰嚢が触れる感触がして、感度のギアは一段上がった。

 姉様の処女膜でペニスが丹念に清められる。

「クロくん……お姉ちゃんも……すごく、気持ちいいよぉ」

 姉様の割れ目からは軽く失禁したようにとめどなく愛液が湧き出して、しろっぽく色が変わるまで摩擦される。
 ゆさゆさとおっぱいが心配になるくらいに揺れている。

「んくぅっ、また……くるっ」

 びくびくとララ姉様は軽い絶頂を繰り返しているらしかった。
 なんだか慣れてるご様子。これは角オナニー。

「うっ、ララ姉様もオナニーをするの?」
「めーだよクロくん、そんなことを女の子に聞いちゃいけません」

 蜂蜜みたいに甘い姉様でも女子の秘密を教えてくれるほど甘くない。

 熱い割れ目はすっかり解れて姉様の最初はぎこちなかった腰使いもこなれてきて、必死に我慢しないと危ない状態。
 手を伸ばして姉様のおっぱいに手を当てる。
 指が美乳に沈みこむ。その感触も相乗効果で、射精が間近まで迫っていた。

 睾丸をやさしく愛撫していたパティ姉様が「かたくなった。きゅってなった」と不思議そうに呟いたのが聞こえた。

「あッ、あっっ、クロくんっすごいっ。こんなに、いっぱいイッたの、初めて!」

 びくっと身体を痙攣させるララ姉様の腰の動きは最高潮。
 絶頂したときだけ動きがゆっくりになる緩急で僕のペニスはメロメロだった。

「ララ姉様っ……ララ姉! はぅっ、すごい、すごい、すごい!」

 ずにゅうという姉様の最後のひと擦りで絶頂寸前。
 熱くて上から押さえつける圧迫感から全方位から締めつける様な感触に変化した。

 今まで違った新たな快感。なにかヒダみたいなモノが絡みついて吸い付いて、ざらっとした猫の舌みたいなブラシで先端を刺激される。

「あッ、すごい、奥まで響くよぉ……」
「出ちゃう、出ちゃうよ、ララ姉様!」
「あ、つっ……あれ? ……あは。はいっちゃった……」

 僕の悲痛の叫び声が重なったので、姉様が何を言ったのか聞こえなかった。
 びゅーっと精液が噴き出した。気をつけないと顔まで飛んできそうな射精感だ。腰の奥がきゅっとなって足も腰も緊張で硬くなる。

「お、お待ち下さい! 若様! 出してはいけません!」
「無理……もう出ちゃった……また出るっ」

 アンの叫び声でも、出はじめたら射精は急に止まれない。
 びゅるりと腰が砕けるようなこんな射精は初めてだ。もしかするとララ姉様は素股の天才なのかも知れない。

 またびゅーって。
 3度大きな波が来て、どれもが尿道がふくらむことが自覚できるくらいの塊の通過だった。
 今までで一番沢山出した自信がある。

「あ……そんな……」

 アンが膝から崩れ落ちる。大げさだな。
 だらしない主とメイドに陰口をたたかれて早漏と蔑まれるほどは早くはなかったよ?

 息を整えながら目を閉じる。
 チカチカと光が弾けるような気持ちよさから、次第に気怠さに変化していく。

「愚弟」

 なんですかパティ姉様? いまはすごく身体がだるくて億劫なんです。

「見たままの事を告げる」

 もったいぶらずに、どうぞ。

「愚弟のペニスが、ララの穴にはいっている」

 なにがなにで、どうなってるの?

「有り体に言うと、愚弟とララはセックスをして、愚弟は精液をララの中にぶちまけた」

 え?
 現実感がなくて頭も身体もフワフワしていた。
 パティ姉様に、なにを言われたのか、よく分からなかった。
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