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第1部

第4話 無表情メイドとお風呂 後編

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 004

 シーラはおっぱいを揺らしながら、僕の腰を洗い始める。
 指が股間の際どい場所を繰り返し焦らすように往復して、徐々に中心に寄ってくる。
 どくどくと心臓が跳ねっぱなしだ。

「若様、失礼します」

 脚担当のビビィが体勢を変えて、丸いおしりをこちらに向けた。
 行儀良く膝を揃えてまるいおしりを突き出すような卑猥な格好。

 よく手入れをされたピンク色のアナルのすぼまりが、きゅっと緊張を隠すように蠢いてエロい。

 卑猥な穴の下には肉厚の割れ目がぷっくりと浮かぶ。合わせ目部分は薄い桃色。
 薄く清楚な陰毛が濡れて肌に貼りついていた。

 少しだけはみ出したピンク色の陰唇が白い肌と対比で毒々しくて、とにかくエロくて目を奪われる。

 むっちりとしているのに太くない瑞々しいふとももを揺らしながら、片方ずつ前に進む。
 よじれて開いた朱色の中身がチラチラと微妙に見える。

 おっぱいばっかり見ていないで、私のこともしっかりと見てください。
 揺れるおしりはそう語っていた。尻は口ほどものを言う?

 女性器を生で見るのは初めてです。
 ここで厳かに、「くぱぁして見せて」と頼んだら、あの割れ目の扉が開かれるのかな?

「……」

 くそっ! 厳かな言い回しが思いつけない語彙力のなさが憎い!

「……若様、首を痛めますのでおやめください」

 寝転がったまま首だけ上げている体勢だから、プルプルと身体が震えてきたところでアンから指摘がはいった。
 だってそうしないと見えないんです……。
 頭を乗せる場所を高くするべきだった。改良部分は現場でこそ発見される。

 おしりを妖艶に揺らしながら、足の先を洗っているビビィのおっぱいがふとももをフェザータッチのように触れてくすぐってくる。

 なにこの天然のボディスポンジ。
 しかも最高級で非売品。

 極めつけは、おしりを高く上げて頭を低くした妖艶な女豹のポーズ。
 すこしだけ足が開かれて、にちゃっと糸を引くような音がして、もう少しで割れ目の中が見えちゃう、見えちゃう! 内部から分泌された恥ずかしい液なのか、重労働の汗なのか、つつっと水滴がうちももの肌をゆっくりと滑り落る。

「あ……」

 思わず声が漏れてしまった。
 だって大興奮状態だったのに、いい所でそっと向きを変えられて角度的に見えなくなってお預けというご無体をされたから。

 いったい何処を見ていたんですか? みたいにビビィは片手で股間を器用に隠す。

 続きは夢の中か妄想でご勝手に?
 男心をどこまでもかき乱す魔性の女だった。これ絶対青い目を細めてほくそ笑んでるよね?

「え? 若様、いかがなさいましたか? 痛みましたか?」

 身体に覆い被さる体勢で腕を洗っていたアンがビクリと身体を揺らす。
 王族の第3王子の肌に傷なんてつけたら投獄ものだから。

 いやいや、アンだから純粋に心配をしただけか。
 だからおやめくださいと申しましたと呟いている。
 呻き声で心配させてしまったらしいけど、顔は今まで一番の無表情だ。
 痛いのは首じゃないよ? お預けをされた男心です。

「も、申し訳ございません、クロ様……すごく痛そうです」

 心配そうにシーラが言葉を濁す。
 変な風に誤解をされた。

「石みたいに固くなってます……」

 シーラの細い指がペニスの根元にそっと巻き付いている。

「……シーラさん、その場所は、やさしく扱ってください」

 年上の後輩にお姉さんぶって指導するアンに萌える。

「かしこまりました。あっ、どくどくって……」
「皮を剥いて、中まで丁寧に洗って下さい」
「は、はい……」

 興奮状態で最高潮のペニスがシーラに下賜された。
 にゅるりと皮がきれいに剥かれてシーラの指がわっかになって敏感な雁首と裏筋を擦ってくる。

「ご立派です、クロ様の……」

 そのひと擦りで、もう出るかと思うほどの気持ちよさだった。おもわず腰が上ずった。

「あの、若様、急に動かれては困ります……」

 無理です。だってこの身体、超が行列するくらいに敏感なんだもん。
 大事に大事に15年間もベッドの上で熟成された影響かも。

「あんっ……」

 身体を動かしてしまった振動ですべったのか、脚にビビィのおっぱいが押し付けられる。
 見ると脚の上に覆い被さるような体勢になっていた。でも口元は笑みの形だ。

「申し訳ございません、手が滑って体勢を崩してしまいました」

 顔にかかったブラウンの髪を手で耳に引っかけて、ぺこりとビビィは頭を下げた。
 わざとらしい。でもおっぱいの感触が素敵すぎたから黙認した。
 たゆんだおっぱいが脚の上で潰れている光景は生唾物だし、あったかくて気持ちがいい。
 もう少しそのままでも大丈夫かも。

「……このまま洗いますから脚を少し上げて下さいまし」

 以心伝心!?
 なにそのご褒美。

 脚を上げると横座りになったビビィのふとももが下にすべりこんできた。
 上はおっぱい、下はふともも。なにそのなぞなぞ。答は極楽?
 美肉にサンドされた脚に思わず嫉妬しちゃいそう。

 ビビィは両脇からおっぱいを手で押さえて真ん中に寄せると谷間を作った。
 そのまま下乳部分を左右に振って膝小僧をくすぐるように擦りだす。
 きめの細かい肌は滑らかで、肌触りはプリンみたいだった。

 脚が気持ちよくて溶けちゃいそう。
 でも脚をパイズリでお清めって、供物として問題ないのかな?

「なるほど、新しいご奉仕の形ですね……」

 真面目なアンが感心していた。身体を使っての洗体という概念を自ら獲得するとは、僕のおつきのメイドはエロ可愛いなぁ。
 不用意に主人を誘惑したりして、しきたりに背いたとメイド長に叱られたりしないんだろうか?

 だけど、アンはそっと自分の胸を見て遠い目をしていた。
 あ、うん。ほんの少しだけど大きさが足りないね。成長期なんだから、そこまで気にしなくてもいいと思う。

「気持ちいいですか? クロ様」
「……うん」

 その間も休みことなくにゅるにゅると、滑らかにペニスがシーラの手で洗われている。
 コツを掴んだ緩急を織り交ぜた上下運動にペニスは心地よく昂ぶる。
 クロの身体では経験がないけど、自分でするのとは違うリズムがもどかしい。
 だけど、その焦らされている感が気持ちいい。

 新しいご奉仕の練習みたいに、アンも真似をして身体で泡をこすりつけ始めて、女体で泡まみれになる至福の時間になった。

「以外に難しいですね……」

 アンが胸の上で行ったり来たりしている。時々頬が顔に触れて甘い息遣いまで感じられた。
 体中に女体が絡む。気持ちよすぎて気を失いそう。

「それでは、消毒させていただきます」

 シーラが無表情でそう告げた。

「え? 消毒?」

 見事に垂直に勃起していたペニスにサラサラとお湯がかけられて、白い泡が流されるとシーラがぬっと赤い舌を伸ばした。
 ペニスがペロリと舐められて、淫靡に光るシーラの唾液にぞくぞくと身を捩る。

「ぅくぅ……」
「若様? 消毒です。我慢なさってください」

 えーと、わざとだよね、アン?
 お清めと消毒って字面はそっくりだけど別物だよね?

 舌でペニスを舐められてぞくりとする。
 どうしてそこまで躊躇がないの?

 もしかして、おつきメイドには性欲処理の回数に秘密のノルマでも課せられているの?
 彼女たちの将来を考えて、無闇矢鱈とエッチなご奉仕は申し訳ないと控えているけど、もしかして、この甲斐性なしとか思われてる!?

「なにそれ、心が痛い」
「はい? いかがなさいましたか、若様」

「ごめん、なんでもない」
「少し我慢をお願いします。痛い所があれば、あとでアンが看させていただきます」

 確かに人の唾液には殺菌力があるって話は聞いたことがあるけれど。
 清楚なシーラの唾液には聖水の効果とかマジでありそう。
 はいはい、ファンタジーファンタジー。

 ねっとりと舌がペニスに沿ってなぞられる。
 ソフトな刺激に歓喜してビクビクとペニスが震える。

 それは、「さあ、清めますから汚いものを出し切ってください」という儀式だった。
 ひと通り舐め終わると、シーラはぬっと先っぽを口に含む。
 熱い口内がペニスにぴったりと貼りついてきた。
 舌が形を確認するみたいにペニスに絡みついては離れ、口をすぼめて吸い付いてくる。
 それからゆっくりとシーラは顔を上下させ、口の中に甘い唾液をいっぱい溜めて唇を使った消毒を再開させた。

「では、ここも消毒しますね」

 シーラの口の中を堪能する暇もなく、アンが乳首に軽い口付けをするように顔を埋める。
 ちゅっと可愛らしい音がした。
 硬くなった乳首を舌がいやらしく往復する。
 赤ん坊みたいにちゅうと吸い付き、また舌を這わせる。
 ぞくぞくと身体がすくみ上がるような快感だった。

 そこ消毒いるの?
 痛いのは胸じゃなくて心だってば。

「では、こちらも消毒いたします」

 ビビィが、足を持ち上げて足の指を舐めはじめた。
 足の指の間に柔らかな舌が差し込まれて新しい快感に目覚めてしまう。
 これは本当に消毒っぽいけど、そこまでしちゃう? 王族って何様なの!?

 突然始まったメイドの舌を使った最高の消毒作業に、腰の奥の方に電気が走る。
 じゅるっとシーラの口でペニスが吸われて、腰が持って行かれそうなくらいにビビッと跳ねた。

「うわっ……」
「んぶっ? あれ? で、出ちゃいました?」

 シーラの声がなんだか、がっかりしたような口調だけど!?

「あっ、凄いです、んっ、口に……飛んできます」
 
 ぴぴゅっと白い体液が跳ねてシーラの口元にへばりついた。
 まさかの暴発!? というか、気持ちよすぎて、まだ出てる。

「全部、出して下さい」

 シーラにペニスの根元をしっかりと擦られて、絞り出される。
 腰が鳴く。しゃっくりみたいに痙攣してしまう。
 アンとビビィは無表情で情けなく射精をしてはひくつくペニスを眺めていた。

 違うんです。たしかに元病弱で貧相な身体で敏感だけど、ペニス以外の快楽が凄まじくて身体がびっくりしちゃっただけなんです。

 どくどくと噴き出る精液は、途中から可愛らしく丸く開いたシーラの口の中に注がれた。
 ピンク色の舌の上に毒々しい白い体液がへばりつく。唇からつつっと垂れ落ちる。
 ペニスからの放出が落ち着くと、ちゅうちゅうと催促するように吸われてしまう。

「うはっ……それ、だめ」

 やめてっ、腰が抜けちゃう。
 吸い出すものじゃないから! 毒を抜くみたいに抜かないで!

「……若様。可愛らしいお顔で、そんな表情をされますと、変な気分になってしまいます」

 アンが無表情で訴えると、ビビィもうんうんと頷いていた。
 射精して悶えている顔を見られるとか、なんていう罰ゲーム!?
 しかも相手は無表情。
 なんだか新しい世界の扉を開いてしまいそうだった。

 どくどくとペニスが脈打っている。出し終わったはずだけど快感だけがシーラの口の中で続いていた。
 汚液を吐き出したペニスを神聖な唾液で浄化するらしい。
 ずっと絶頂しているような快感だった。

 こんなに気持ちのいい入浴がこの世にあっていいのかさすがに心配になってきたんだけど?
 
「まったく……子供のくせに盛りおって……」

 不意にバスルームに威厳のある声が響き、ぴたりとすべての動きが止まる。

 潤んで滲んだ視界には、どこを見ても素晴らしい完璧スタイルの女性が、腰に手を当てて呆れたお顔で睥睨していた。
 白い肌。赤い髪。
 腰の位置が信じられないくらいに高く、人間離れをした細さで際立つ。
 それに反発するようにおっぱいは張り出して、おしりは大きい。

「お、王妃様!」
「ご、ご無礼を!」

 慌ててメイド3人が膝を着いて頭を垂れる。
 仁王立ちする全裸の王妃様に全裸のメイドが並んで跪く。
 なにこの映画のワンシーン。

「かまわぬ、楽にせよ」

 僕はというと、間抜けみたいに口をぽかんと開けていた。
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