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第44話 縄下着と鏡プレイ その2
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「ふああああ……」
ユリスは全身が映る鏡の前で赤面して立ち尽くすと、奇妙な雄叫びを上げはじめた。
豊満な裸体を彩る赤い縄。背徳的で退廃的。
SMプレイとはまた違う淫靡な縄下着だけの人妻を目の前にして、気分は最高に昂ぶっていた。
白い肌に赤が良く合う。
額などは用意していない素鏡だが、しっかりと作り込んだ鏡のクリアな映りにユリスも大満足間違いなしだ。
サプライズの成功に鼻が高い。
「あなた……その、これ、縄です」
恥ずかしげに、ふっくらとした丸いマシュマロおっぱいと、縄が合わさる股間を手で隠したユリスは、鏡から目を逸らして俺を見る。
「うう……でも、そんなに熱心に見られると……下着かなって、思いはじめました……」
アレクに甘い人妻は、常識をひっくり返して順応した。
さすが、チョロ妻。
「ああ、似合っているぞ」
ソフトSMを彷彿とする緊縛タイプの赤縄下着。
これは、予想以上に刺激的だ。
更にほぼ全裸である身体が鏡に映っている。
破廉恥な格好を鏡に映し、恥ずかしがる人妻の表情が興奮を掻き立てた。
我慢できずに、後ろからそっとユリスに抱きつく。
石鹸の仄かな香りだ。
日も高いうちから人妻の首筋に唇を押し当てる。
「あう……あっくんが獣の目です」
普段は見ることが出来ない場面に興味がわくのか、ユリスはチラチラと鏡に目をやる。
これぞ鏡の正しい使い方だ。
くすぐったそうに目を細める妖艶な人妻の顔が映っている。
これは、滾る。
「あう……だめだよ、あっくん……まだ昼間です」
重量級のおっぱいを手で包み込むと、痛いほどに尖った乳首が手のひらに存在感を示した。
鏡のユリスは切なげに眉尻を下げて、色っぽく色づいた唇を開き、「んっ……」と甘い息を吐く。
「誰か来たら……声、聞かれちゃいます……」
「定休日だ、誰もこない」
「もう! あっ、ホントに、だめですからぁ……んっ……待っ……」
指で赤みの強い乳首をくりくりと弄ると、切なげに身体をひくひく反応させる。
「エッチです……」
「ああ、ユリスの顔はエロい」
「エッチなのは、あっくんの手だよ!? ひゃうん!」
きゅっと少しだけ強めに乳首を指で挟み込むと、ガクガクと身体を震わせた。
ぞくぞくとしたマゾっけの強い表情だ。
ユリスは焦れったそうに、もじもじと腰をくるらせる。
恍惚とした表情が鏡に映る。
ユリスも自分の雌の顔に気づいたのか、かあっと顔を赤くした。
鏡に映るいやらしく赤らんだ顔が呼び水になり、愛液が割れ目から滲み出ているに違いない。
「うう……恥です。縄で縛られてエッチなことされて、悦んだ顔してます」
縛ってるわけじゃないがな。
舌で首筋に滲んだ甘い汗を舐めると、ユリスは身震いをして応えてくれた。
発情をはじめた人妻の匂いでペニスが膨張してくる。
ユリスの大きめのおしりに押し付けると、恥ずかしそうに押し返してきた。
「あなたの……当たってます」
背中に伸びている赤縄をそっと引っ張る。
「あっ……食い込んで来ます……」
割れ目に当たる2本の縄を優しく前後に動かし、割れ目を擦るとユリスは腕を掴んで止めようと試みてきた。
「や、やだっ、あなた、擦れちゃいます……」
「心配は不要だ。この縄下着の表面は赤子の頬よりやわらかく繊細だからな」
「心配してるのそこじゃないよ!?」
「すまない、汚してもさっと水洗いで綺麗になるから安心してくれ」
吸水性も折り紙付きだから、横漏れも許さない。
「よ、汚したりしません! あっくんのバカ! ひゃん……あっ、引っ張ると……こ、擦れて、変な気分になっちゃいますから」
敏感な粘膜に当たり、女の弱点であるクリを刺激されて、ユリスは快楽から逃れようとつま先立ちになる。
密着部分からヌチャヌチャという淫らな音が鳴りはじめた。
「ふあ……だめ……待っ……い、いくっ……うぅ……いくっぅ……」
同時に乳首を指で刺激すると、ユリスはたちまた達してしまった。
身体が伸び上がって痙攣気味に身体が波打つ。
そのまま崩れ落ちてしまうのを腕で慌てて支えた。
「はーっ、はーっ、ん……あっくんの……が」
あっけない絶頂の余韻で、虚ろな目をしたユリスの鼻先にペニスを近づける。
ぺたん座りで荒い息を吐くユリスの顔に、雄の匂いが染みついたペニスを密着させる。
「おち○ちん……あっくんの、匂いが、しゅごい……」
完全に発情した雌の顔だ。
ユリスの顔にそっと手を当てて、鏡に視線を向けさせる。
半開きの気持ちよさそうな唇にペニスを当てると、ユリスは躊躇いながら舌を伸ばしてペニスを丁寧に舐めはじめた。
「ユリス、どんな顔だ?」
「しゅごく、エッチれす……おち○ちんを美味しそうに……舐めてまひゅ」
鏡の映るエロ顔に負けないように、もっとだらしない顔で舌を動かす。
我慢汁が垂れてくると唇をすぼめて啜る。
じゅるじゅると唾液ごと吸い付いて、口元を汚しながら頭を前後する。
「ユリス、鏡を見てみろ」
「え? はい……」
間男のペニスを美味しそうに飲み込む人妻の横顔が婬靡過ぎる。
「や、やらっ、みひゃだめれふっ」
浅ましい雌の顔に慄いてユリスは泣きそうな顔になる。だが、口の動きは止めず益々舌を絡ませてて卑猥な音を量産する。
「んぶっ、んぶっ、んぶっ」
喉の奥までペニスを飲み込む。
熱く狭い口の中で必死にペニスを擦る。
自分がどんな顔をして男のものを咥えているのか、気になるユリスはチラチラ鏡を確認している。
それがまたエロい。
「う、出すぞ」
益々吸い付き、頭の前後が激しくなる。
このまま射精させるつもりだ。
ユリスの頭を手で捕まえて、喉奥を優しく突く。
「おぶぅぅ!」
「出る!」
ぶしゅっと口元から唾液がしぶく。
ペニスを抜くとねっとりした唾液がいやらしく糸を引いた。
ドクンとペニスが震える。
びゅっ、びゅっと精液が噴射した。
「うう!?」
勢いよくユリスの蕩けた顔を撃つ。
びゅるるっと長めの噴出で、目と鼻を袈裟切りに精液が付着すると、びくりと目を瞑り、ぞくりと悪寒がしたように身体を揺らした。
「うおっ、まだ出る!」
びゅるりと、尿道を圧迫して精液が噴き出す。
びちゃっと下品な音が響く。
次々と熱い塊が顔にぶちまけられる。
「あぅ……いっぱいだ、よぉ……あっくんの」
顔で受け止めた精液を落とさないように、無意識に顎を上げる人妻の健気な奉仕は感動物だった。
鏡には顔中を白く汚されて恍惚とした顔で放心するユリスが映っている。
出し切って半勃起状態のペニスを口元に持っていくと、ごくりとユリスは唾液を飲み込んだ。
おずおずとペニスを咥える。
舌でこびりついた精液を舐め取り、こくりこくりと嚥下していく。
口の中にペニスを納めるのが自然な動きだ。
人妻の口淫も磨きがかかったものだ。これも調教の賜物だろう。
喉奥を圧迫しても素直に飲み込み、唾液を絡ませた舌でしっかりしゃぶる。
ペニスの先だけをちゅうちゅうと吸い、敏感なカリ部分に残る精液を舌でねぶりだす。
白濁した液がなくなるまでユリスの舌は動き続けた。
ぬぷじゅぶと音を立て、ペニスを人妻の清浄な唾液まみれにすると、にゅぽっと口からペニスを吐き出す。
「……きれいにしたよ、あっくん」
懇願するような瞳は潤んでいる。
「ああ、わかっている。次はユリスの割れ目を綺麗にして欲しいんだな?」
「うう……はい。あっくんので……きれいにしてください」
素晴らしい! 快楽の前では、羞恥もタブーも吹き飛んで人妻は堕ち妻に進化した。
ベッドに寝かせると、ユリスはゆっくりと脚を広げる。
割れ目には、にじみ出した愛液を吸って変色してしまった縄下着の向こうで、朱色の粘膜がくぱぁっと開いていた。
縄をずらそうと指で摘まむと、愛液がジュワっと染み出してくる。
抜群の吸水力の前に、淫乱で愛液過多のユリスでも太刀打ちはできなかったらしい。
生々しい女の部分にそっと口づけをする。
「うあっ……あっくんの舌がぁ……」
舌を伸ばしてペロリと舐め上げる。
びくんびくんと身体が跳ねる。ハートマークが一杯の嬌声が響く。
ドンドンドン!
扉が力強く叩かれたような音で舌の動きがピタリと止まる。
「あっ……んっ……え?」
快楽に飲み込まれていたユリスも、夢から覚めたように目を瞬かせた。
「あの、あっくん……もしかして、お客さん、かな?」
ユリスはのろのろと身体を起こす。火照った顔は、未だ精液まみれだ。
「すいませーん!」
どうやら、定休日の看板が目に入らない粗忽者がいるらしい。
居留守を使えるほど、密閉性が高い建物ではない。
仕方なく、立ち上がる。
「ご主人かユリスさん、いらっしゃいませんかー!」
「あら、あなた、この声……」
「間違いないな」
ユリスはとても嫌そうな顔をする。エロアイテム接客に優れたユリスの唯一の天敵。
俺をご主人などと呼ぶふざけた奴は、この広い異世界でも1人きりだ。
張り上げた聞き覚えのある声の主は、元気娘のものだった。
「領主の館の方からお忍びで来られた、お客様ですよー!」
「は? ちょ、あなた! その言い方はどういう意味ですの!?」
嫌な予感しかしない厄介事の到来だった。
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