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第7話 媚薬チョコと精力剤 その1
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「あっくん……もう……許してぇ……」
カウンターに両手をついて前屈みになったユリスの豊満なおっぱいを後ろから揉み続けて1時間。
ずっしりとした重量感を下から持ち上げたり、サイドから中央に寄せてみたり、ボリユーミーな巨乳に惚れ惚れする。
「だが、まだ客は来ていないぞ?」
そういう約束だ。
「うう……そうですけど。どうして始まってすぐに雨がふりはじめるかな……」
ユリスは窓を叩く雨を恨めしげに睨んでいる。
悪天候のせいか客足が途絶えているので、思いの外長時間の確認作業になってしまった。
明日は筋肉痛を覚悟しなければならないが本望だ。
「くぅぅ……どうしてそんなに、おっぱいが好きなのかな?」
乳房への断続的な刺激に反応して身体を小刻みに震わせ続けるユリスは、恨めしそうな目を俺に移動させてそう呟く。
無論、人妻のおっぱいは大好物だ。
否定はしないが、訂正はさせてもらおう。
何も淫行に耽っているわけではない。
「勘違いをしないでほしいが、これはあくまでも商品の確認だ」
「おっぱい揉みたいだけだよね!?」
嘘ではない。ユリスのふたつのふくらみを揉むことこそが確認になるからだ。
話は開店前に遡る。
*
着古しの洋服ではユリスの魅力が充分に発揮できないと判断して、胸を強調するコルセットタイプの制服を自作した。
多分に趣味が混じっているがスルーしてほしい。
ウエスト部分は数本の紐で縛り調整が可能なワンピースタイプ。
色調を紺色と白に定めた為に何処かメイド服のような出来上がりだ。
「サイズはピッタリみたいです」
制服を試着したユリスは鼻歌交じりで、新しい服に満足していた。
生活にゆとりがあるわけではない一般人は中古の古着を購入するのが当たり前の世界だ。
オーダーメイドの洋服など一生物。多少セクハラ紛いのデザインでも問題はないらしい。
「ありがとうございます、あなた! このお洋服で、たくさん商品を売りますね!」
ガッツポーズの後、ホッペにキスと豊かな胸に顔を埋まる抱擁のサービスまで施された。
プレゼントに靡いて何よりだ。
アレクからは禄に贈り物などなかったはずだから、またひとつリードを拡げてしまう。
淑やかさを出すためにスカートを長めにして脚を隠し、代わりに胸部を強調するタイプに仕上げた服に身を包むユリスを眺めながら感嘆の言葉を探す。
「似合っているぞ、ユリス」
予想通り、ユリスの凶悪なバストの盛り上がりは昨日比で120%。
他の男の視線に晒されるのは口惜しいが、見た目というのはモチベーションに直結するから重要だ。
「はい、ありがとうございます。本当に、本当に素敵ですあなた。大事にしますね」
くるりと回転して制服のスカート部分をふくらませてユリスは朗らかに笑う。
いつまでも愛でていたい可憐さに脱帽するが、大事なことを伝えなければならない。
「いや、大事なのは触り心地だ」
「え? 触り心地ですか? 着心地の間違いじゃないのかな?」
ユリスは夢見心地の表情で首を可愛らしく傾げる。
着心地がいいのは当たり前だろう?
「問題は服の上からのノーブラおっぱいの揉み心地だ」
それまでの陽気が嘘のようにツンドラに変化した気がした。
「あっくん……これ、おっぱいを揉むための服なの?」
「語弊がある言い方だが、触って楽しめたほうが得だろう?」
「触られる方には損しかないよ!?」
何を馬鹿な事を……。
「将来的にはバスト部分のボタンを外すと胸だけが露出できる仕様に改善される予定だ」
「それ……ただの改悪だよ、あっくん。この可愛いボタン外せるようになるんだ……飾りでいいと思います」
赤子の授乳をしやすくするアイデアから抜粋させていただいた。
清楚な制服なのに、ボタンひとつで胸だけ丸出し。
想像するだけで昂ぶってくる。
勿論、ユリスの魅力を引き出すための新作だが、同時に将来を見据えた投資と言える。
この服はどこかでふんぞり返っているだろう貴族を相手に商いをする時の備え。
ただ着心地が良くデザインがいい服など巷に溢れているのだ。
エロさの追求をしておかなければ、金持ちの貴族は歯牙にも掛けないと想像できる。
どうせ貴族などエロい変態と言うのが相場だからな。
「では、早速始めよう」
「手をワキワキしないでください! もう開店時間ですよ!?」
ユリスは頬を引くつかせて後ずさる。
「客が来るまででいい」
「うう……触っていいのはおっぱいだけですからね?」
弟を相手にした姉の顔だ。
ユリスは苦渋の決断で商品確認を快く受け入れてくれた。
*
女の乳房というのはいくら触っていても飽きが来ない魔法のクッションだ。
生地を通して暖かさが伝わるおっぱいを慎重に優しく揉み続ける。
「んん……だめだよぉ……」
最初は健気に直立していたユリスだが、時折敏感になった乳首への愛撫が影響してカウンターに両手をついて何とか立っている状態だ。
短時間胸を揉まれるくらいと高をくくっていたことが裏目だったな。
乳房自体には大して性感を高める効果は望めないが、いつ誰が来るのか分からない店のカウンターでの乳揉みというシチュエーションが、ユリスの感度を高めている。
立派に尖った乳首もしっかりと指の腹で確認できるちょうど良い生地の感触だ。
理想的な仕上がりを確信する。
「ん……あっくん……本当に……もう」
息を途切れさせ、身体に走る火照りを必死に抑えつけている健気なユリスは妖しいが愛くるしい。
乳房に対する愛撫だけでここまでとはな。確実に調教の成果で変化がうかがえる。
やはり人妻は感じやすい身体でいてほしい。
たまにスカートの上から下半身をタッチする。
「あ、だめ! そこはおさわり禁止の約束です!」
その度に叱られた。
自分からは我慢できずに切なげに張りのあるお尻を押し付けてくるが、一線は守る決意らしい。
我慢比べという訳か。
調教されてアクメを知ってしまった淫奔な身体でどこまで堪えきれるのか見物だな。
「……我慢、我慢……気持ちいいけど流されちゃ駄目」
口の中で噛み殺したような囁き声が漏れていた。
姉さん女房としてアレクの保護者を続けてきた矜持もあるのだろう。
人妻ながら天晴れだ。
乳房への公開愛撫でユリスの体温は上昇し、いつも以上にフェロモン成分としか思えない匂いをたっぷりと振りまいてくる。
時折振り返って見せてくる蕩けきった表情は、客がくれば情事の後だとバレるレベルだ。
暇な店で助かったなユリス。
強弱をつけて乳房を鷲掴みにしているとユリスの腰が切なげに揺れた。
固くなったペニスを確認するような動きで大胆に柔らかいお尻を密着させるてくる。
淫乱な人妻に育ちつつある。
15分が経過した。
「そ、そういえば……ん……昨日お客さんから……そ、相談があって――」
気持ち良さを必死に誤魔化そうとユリスは取り止めない話で場を繋いでいる。
既に足には力が入らずカウンターにもたれ掛かり、突き出したお尻を両手で揉みしだいても抗う態度は見受けられなかった。
愛撫を続ける手を足の付け根に向けてゆっくりと移動させる。
スカートの上から割れ目をパクリと開くようにお尻の肉を拡げるとユリスは更に腰を上げた。
「あ……やっ、駄目だよあっくん……スカートにシミができちゃうぅ」
スカートがショーツのクロッチ部分に触れると不味い状況らしい。
吸収しきれない程の大洪水なのか? お漏らしのように愛液を滲ませる人妻の痴態を想像すると滾ってくる。
「うっ……さ、最近ご主人の元気がなくてぇ……奥さんが寂しいって……」
生々しいガールズトークな内容を口走りだしたぞ?
「夜に効く精力剤……とか、欲しいって言ってました……」
ユリスは下ネタに近い内容だと気づいていないらしい。
気持ちよさを抑えることで精一杯なのだろう。
しかしなるほど。精力剤か。
エロいアイテムが稼ぎ頭のツギハギ屋としては、男衆の元気は売上に直結する問題だと言える。
窓の外は小雨状態。そろそろ商品確認も終い時だな。
このまま熟れ始めた身体を生殺しでは辛いだろう。
淫らに突き出している股間部分の生地をチェックして終わりにしよう。
手のひらでスカート越しに足の付け根を圧迫する。
「あっ、だめ、そこ押しちゃだめですぅ!」
そうか。ここか。
「やっ! いくっ、イグゥぅ!」
少し割れ目を圧迫しただけで、呆気なくユリスは気をやってしまった。
相当我慢を重ねていたらしい。
背中を仰け反らせて数秒間硬直をすると、喘ぎ疲れて枯れた喉から苦しげな声を発して痙攣を繰り返した。
スカートは皺になり、藍色の生地に僅かに丸い染みができてしまう。
まあ、目立たない程度だから問題はない。
今日1日愛液の染みが付いた服で仕事に従事させるのも面白だろう。
しかし、申告通り下着はかなり濡れているらしい。
確かめたくなったので、絶頂の余韻に浸るユリスのスカートの裾をそっと持ち上げる。
むっと女の匂いが広がる。スカートの壁で遮断されていたユリスの濃厚な匂いにクラクラしてしまう。
下着では抑えきれなかった愛液が幾筋も内ももに垂れていて卑猥だった。
愛液とはここまで湧き出すものなのか。人妻の興味が尽きない。
これではスカートに染みが付いても仕方がないな。
「あっひゃあああ! な、何してるのあっくん! 見ちゃちゃだめだよ!?」
我に返ったのか、スカートを持ち上げられて身体に悪寒を感じたのか、ユリスは慌ててスカートを抑えると叫び声を上げた。だが腰でも抜けたのか立ち上がろうとはしない。
確認作業は無事終了できた。
ユリスの痴態も見ることが適ったし実りの多い時間だったな。
「上出来だ、ユリスの協力に感謝しよう」
中々良く出来た服を作ったものだ。自画自賛してもどこからも苦情は来ないだろう。
「……あっくん、後で正座!」
残念ながら、喜びは分かち合えなかったらしい。
応援ありがとうございます!
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