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心配かけたら許さない3
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だけど、深夜まで働く生活は……
ちゃんと学校に行っているのかと、お父さんに怪しまれ。
とうとう。
「どういう事だ。
お前ここしばらく、大学に行ってないそうだな。
朝早く出掛けてたから、てっきり学校に行ってるとばかり思ってたが……
帰りはいつも夜中だし。
毎日毎日、一体何をしてるんだっ」
と問い詰められる。
夜はバイトを始めたと伝えてたけど。
大学を休んでた事で、それも信用出来なくなったんだろう。
そしてバイト先を居酒屋としか言ってなかったのも、信憑性に欠けるところだ。
でも詳しい事は言えなかった。
夜は日払いがあるキャバクラで働いてたから。
といってもウエイトレスとして。
お金が必要な時にわがまま言ってらんないけど、どうしても風俗やホステスの仕事は出来なかった。
だって、まだ風人の事が好きで好きでたまらなかったから……
「バイトだよ。
昼も夜も働いてる」
「昼もっ?
何のためにっ……
大学を休んでまでする事かっ!?」
「そうじゃないけど……
もう大学、行きたくないから」
事故や償いの事を話すわけにはいかなくて、そう嘘をつく。
親を巻き込みたくなかったし。
唯一の味方で理解者の珠和ですら……
「お姉ちゃんはなんっにも悪くないよっ?
そんなの払う必要だって全然ない!
だいたい、玉城さんの言ってる事もほんとかどうか怪しいし。
自分の嘘がバレないように、大学を辞めさせようとしてるだけだって!
絶対そうだよっ。
ていうか、受け取る方もどうなのっ?」
って反対してたくらいだから。
お父さんには尚更、わかってもらえるはずもなかったし。
下手したら風人のご両親に、文句だって言いかねないと思ったから。
あたしは今さらのように、風人の気持ちが痛いほど身にしみていた。
ー「何度もいうけど、風人のせいじゃないんだし……
もういんじゃない?」
「よくないよっ。
同じく何度もゆうけど、俺のせいだし」ー
どんなに擁護されても、たとえ納得いかない部分があっても、自分を責めてしまう気持ちが……
「ふざけるなっ!
誰が学費を払ってると思ってるんだっ。
今までの分を無駄にさせる気かっ!?
そんな事は絶対に許さん!」
「じゃあ返すよ!
その分返せば文句ないでしょっ?」
その途端、バシン!と頬をはつられる。
「そこまで性根の腐った奴だとは思わなかった」
「酷いよお父さん!
お姉ちゃんは今、色々と大変なのにっ」
側でやきもきしていた珠和が、すかさず抗議の声を上げた。
「大変なのはみんな同じだ!
それをこいつはいつまでも甘えて、言い訳にしてるだけだっ」
「違う!
お父さんは何も知らないからっ」
「いいの珠和!」
口止めしたでしょ?と言わんばかりに制止すると。
「さすがに、妹に庇われるのはみっともないか?
でもそれが現実だっ。
お前は何か一つでも、珠和より優れてるものがあるか?誇れるものがあるかっ?
何もないだろう!
それはお前が、こうやって嫌な事から逃げ続けて来たからだっ。
それでもまだ逃げ続けるなら、好きにしろ。
その代わり、お前の事はもう知らんからな」
わかってるよ……
昔っから何度も何度も言われ続けて来たからわかってる。
あたしには優れてるものも、誇れるものも何もない。
ただ逃げる事しか出来ない、ダメ人間だって。
そんなあたしでも受け止めるって言ってくれた風人にさえ、もう無理って切り捨てられるほど。
こーやって親にさえ、愛想尽かされるほど。
だからって、償いを投げ出すわけにはいかなくて……
これ以上学費が発生しないように、大学を辞めざるを得なかった。
お父さん、お母さん……
ほんとにダメな娘で、ごめんね。
そして風人……
ー「幼稚園の先生になりたいっていう目標が出来たから」
「それすげぇいいじゃんっ」ー
応援してくれてたのに、ごめんね。
それからというもの……
あたしがリビングに入ると。
それまで楽しげに飛び交ってた声が、ピタリと止んでしんとなる。
最初の頃は、タイミングが悪かったんだと。
バイトで疲れ果ててたあたしは、気にする余裕もなかったけど。
さすがに毎回そんな調子で、立ち去ると同時に笑い声を耳にすると。
ああそっか、って。
あたしがいたら、楽しい気分が台無しだよねって。
あたしなんかいない方がいいよねって。
心が何度も切り裂かれた。
そんな心理状態だったから……
バイトでもミスを連発して、怒られる日々。
どこにも居場所なんかなくて。
辛くて、辛くて……
ただ風人に会いたくて。
心の中で、数え切れないほどその名前を呼んだ。
風人に会いたい、会いたいよっ……
会いたくて、会いたくてたまんないよ!
ねぇあたしたち、どうしてこんな事になったのかなっ?
自業自得だとわかってても、そう問いかけずにはいられない。
ー「もうその笑顔見れるなら何でもするね」ー
ふと、そう言ってた風人が思い浮かぶ。
そういえばあたし……
いつからか怒ってばかりで、あんまり笑ってなかった。
それじゃフラれるのも当然だよねっ……
どんなに泣いても後悔しても、もうどうにもならなくて。
だけど今度はあたしが、風人の笑顔が見れるなら何でもする。
その笑顔のためなら何だって頑張れる。
だから、一目だけでいいから、会いたいよっ。
そうしてあたしは、風人の出勤時間に会社のそばで待ち伏せた。
事故から2ヶ月半が経っていて、もう職場復帰してるんじゃないかと思ったし。
家だとご両親にバレそうだと思ったから。
そこに予想通り、本人が現れて。
心臓が大きく跳ね上がる、と同時に。
会いたくてたまらなかったその姿に……
まだ好きで好きでたまらない愛しい姿に……
胸がもぎ取られそうなほど掴まれる。
でもその表情は風人らしくなく、物憂げに曇っていて……
ー「記憶がない事や、家族や周りの人に迷惑をかけてる事に、ものすごく苦しんでる!」ー
玉城さんの話を思い出す。
笑顔どころか、あたしは今でも風人を苦しめてたんだ……
申し訳なくて、やりきれなくなると。
ふいにその人と、バチっと目が合う。
心臓が思いっきり弾けたのは言うまでもなく。
なのにその視線は、通りすがりの人を目にした様子ですっと逸らされて……
胸がものすごい力で八つ裂かれる。
あぁ、あたし……
ほんとに忘れられてるんだ。
微塵も思い出してもらえないんだ。
もう風人の中に、存在してないんだ。
ぶわりと涙があふれて。
息が詰まって、出来なくなって。
苦しくて苦しくて、心が壊れそうで……
そんなあたしを追い打ちするかのように。
「ここで何してるのよっ」
玉城さんに見つかってしまう。
すかさず「ちょっと来て!」と腕を引かれ、その場から遠ざけられると。
「どういうつもり!?
風人と何話したのっ!?」
ずごい剣幕で問いただされる。
涙で言葉にならず……
何も話してないと言わんばかりに、ぶんぶんと首を横に振ると。
玉城さんはホッとした様子を覗かせた。
「でももう風人とは関わらないでって言われたよねえっ?
何で約束を破るの!?
私が父に忘れ物を届けに来なかったら、気付かないとこだったし。
もしかして今までも来てたのっ?」
あたしはまた首を振り。
玉城さんは大きくため息を吐き出した。
「この際だから、教えてあげる。
なんで風人が、ここ2年間の記憶を消したと思う?
あなたと出会う前に戻りたかったからだよっ。
あなたの事が、それほど重荷だったからだよ!
風人はずうっと苦しんでた。
あなたは私が邪魔したと思ってるみたいだけど、違うから。
私といた方が気が安まるから、そうしてたのっ。
そこまで追い詰められてたの!
私たちの関係をわかってて付き合ったくせに、酷すぎるよっ……
あなたに風人と関わる資格なんてないっ。
本当に悪いと思ってるなら、2度と関わらないで!」
あたしは風人を、そこまで追い詰めてたんだ。
出会う前に戻りたくなるくらい、重荷だったんだ。
記憶から消したいくらいの存在だったんだ。
玉城さんの言葉が、たくさんのナイフになって……
心が無数に抉《えぐ》られる。
だったらあたしなんか助けないでよっ……
あたしだけ落ちて、この世から消えてしまえばよかったのに!
今日まで何度も思ってきた。
家族には、いない方がいい存在で。
そんな状況をどう取り持てばいいか困ってる珠和には、迷惑をかけてる存在で。
どこにも居場所がない、要らない存在で。
大好きな人には、記憶から消される存在で……
もうほんとに消えてしまいたいよっ!
それでも学費の返済や事故の責任を取るまでは、消えるわけにはいかなくて。
だけどここにいるのは辛すぎて……
それからのあたしは、せめてこの町から消えたいと。
どこか遠くに逃げたいと、思うようになっていた。
そんな時、風人のご両親のところへ2回目の支払いに行くと。
「この前は芽衣ちゃんの顔を立てたのと、あなたの気持ちをくんで一旦預かる事にしたけど。
やっぱりこれは受け取れないわ」
そう前回の分と一緒に突き返される。
「お金の代わりに、君も息子の事は忘れてくれ」
それは、何より残酷な償いで……
忘れようとして忘れられるくらいなら、こんなに苦しんだりしない!
殊更《ことさら》、この町には風人との思い出があふれてて……
あたしはすぐにでも、遠くに逃げようと思った。
*
*
*
ちゃんと学校に行っているのかと、お父さんに怪しまれ。
とうとう。
「どういう事だ。
お前ここしばらく、大学に行ってないそうだな。
朝早く出掛けてたから、てっきり学校に行ってるとばかり思ってたが……
帰りはいつも夜中だし。
毎日毎日、一体何をしてるんだっ」
と問い詰められる。
夜はバイトを始めたと伝えてたけど。
大学を休んでた事で、それも信用出来なくなったんだろう。
そしてバイト先を居酒屋としか言ってなかったのも、信憑性に欠けるところだ。
でも詳しい事は言えなかった。
夜は日払いがあるキャバクラで働いてたから。
といってもウエイトレスとして。
お金が必要な時にわがまま言ってらんないけど、どうしても風俗やホステスの仕事は出来なかった。
だって、まだ風人の事が好きで好きでたまらなかったから……
「バイトだよ。
昼も夜も働いてる」
「昼もっ?
何のためにっ……
大学を休んでまでする事かっ!?」
「そうじゃないけど……
もう大学、行きたくないから」
事故や償いの事を話すわけにはいかなくて、そう嘘をつく。
親を巻き込みたくなかったし。
唯一の味方で理解者の珠和ですら……
「お姉ちゃんはなんっにも悪くないよっ?
そんなの払う必要だって全然ない!
だいたい、玉城さんの言ってる事もほんとかどうか怪しいし。
自分の嘘がバレないように、大学を辞めさせようとしてるだけだって!
絶対そうだよっ。
ていうか、受け取る方もどうなのっ?」
って反対してたくらいだから。
お父さんには尚更、わかってもらえるはずもなかったし。
下手したら風人のご両親に、文句だって言いかねないと思ったから。
あたしは今さらのように、風人の気持ちが痛いほど身にしみていた。
ー「何度もいうけど、風人のせいじゃないんだし……
もういんじゃない?」
「よくないよっ。
同じく何度もゆうけど、俺のせいだし」ー
どんなに擁護されても、たとえ納得いかない部分があっても、自分を責めてしまう気持ちが……
「ふざけるなっ!
誰が学費を払ってると思ってるんだっ。
今までの分を無駄にさせる気かっ!?
そんな事は絶対に許さん!」
「じゃあ返すよ!
その分返せば文句ないでしょっ?」
その途端、バシン!と頬をはつられる。
「そこまで性根の腐った奴だとは思わなかった」
「酷いよお父さん!
お姉ちゃんは今、色々と大変なのにっ」
側でやきもきしていた珠和が、すかさず抗議の声を上げた。
「大変なのはみんな同じだ!
それをこいつはいつまでも甘えて、言い訳にしてるだけだっ」
「違う!
お父さんは何も知らないからっ」
「いいの珠和!」
口止めしたでしょ?と言わんばかりに制止すると。
「さすがに、妹に庇われるのはみっともないか?
でもそれが現実だっ。
お前は何か一つでも、珠和より優れてるものがあるか?誇れるものがあるかっ?
何もないだろう!
それはお前が、こうやって嫌な事から逃げ続けて来たからだっ。
それでもまだ逃げ続けるなら、好きにしろ。
その代わり、お前の事はもう知らんからな」
わかってるよ……
昔っから何度も何度も言われ続けて来たからわかってる。
あたしには優れてるものも、誇れるものも何もない。
ただ逃げる事しか出来ない、ダメ人間だって。
そんなあたしでも受け止めるって言ってくれた風人にさえ、もう無理って切り捨てられるほど。
こーやって親にさえ、愛想尽かされるほど。
だからって、償いを投げ出すわけにはいかなくて……
これ以上学費が発生しないように、大学を辞めざるを得なかった。
お父さん、お母さん……
ほんとにダメな娘で、ごめんね。
そして風人……
ー「幼稚園の先生になりたいっていう目標が出来たから」
「それすげぇいいじゃんっ」ー
応援してくれてたのに、ごめんね。
それからというもの……
あたしがリビングに入ると。
それまで楽しげに飛び交ってた声が、ピタリと止んでしんとなる。
最初の頃は、タイミングが悪かったんだと。
バイトで疲れ果ててたあたしは、気にする余裕もなかったけど。
さすがに毎回そんな調子で、立ち去ると同時に笑い声を耳にすると。
ああそっか、って。
あたしがいたら、楽しい気分が台無しだよねって。
あたしなんかいない方がいいよねって。
心が何度も切り裂かれた。
そんな心理状態だったから……
バイトでもミスを連発して、怒られる日々。
どこにも居場所なんかなくて。
辛くて、辛くて……
ただ風人に会いたくて。
心の中で、数え切れないほどその名前を呼んだ。
風人に会いたい、会いたいよっ……
会いたくて、会いたくてたまんないよ!
ねぇあたしたち、どうしてこんな事になったのかなっ?
自業自得だとわかってても、そう問いかけずにはいられない。
ー「もうその笑顔見れるなら何でもするね」ー
ふと、そう言ってた風人が思い浮かぶ。
そういえばあたし……
いつからか怒ってばかりで、あんまり笑ってなかった。
それじゃフラれるのも当然だよねっ……
どんなに泣いても後悔しても、もうどうにもならなくて。
だけど今度はあたしが、風人の笑顔が見れるなら何でもする。
その笑顔のためなら何だって頑張れる。
だから、一目だけでいいから、会いたいよっ。
そうしてあたしは、風人の出勤時間に会社のそばで待ち伏せた。
事故から2ヶ月半が経っていて、もう職場復帰してるんじゃないかと思ったし。
家だとご両親にバレそうだと思ったから。
そこに予想通り、本人が現れて。
心臓が大きく跳ね上がる、と同時に。
会いたくてたまらなかったその姿に……
まだ好きで好きでたまらない愛しい姿に……
胸がもぎ取られそうなほど掴まれる。
でもその表情は風人らしくなく、物憂げに曇っていて……
ー「記憶がない事や、家族や周りの人に迷惑をかけてる事に、ものすごく苦しんでる!」ー
玉城さんの話を思い出す。
笑顔どころか、あたしは今でも風人を苦しめてたんだ……
申し訳なくて、やりきれなくなると。
ふいにその人と、バチっと目が合う。
心臓が思いっきり弾けたのは言うまでもなく。
なのにその視線は、通りすがりの人を目にした様子ですっと逸らされて……
胸がものすごい力で八つ裂かれる。
あぁ、あたし……
ほんとに忘れられてるんだ。
微塵も思い出してもらえないんだ。
もう風人の中に、存在してないんだ。
ぶわりと涙があふれて。
息が詰まって、出来なくなって。
苦しくて苦しくて、心が壊れそうで……
そんなあたしを追い打ちするかのように。
「ここで何してるのよっ」
玉城さんに見つかってしまう。
すかさず「ちょっと来て!」と腕を引かれ、その場から遠ざけられると。
「どういうつもり!?
風人と何話したのっ!?」
ずごい剣幕で問いただされる。
涙で言葉にならず……
何も話してないと言わんばかりに、ぶんぶんと首を横に振ると。
玉城さんはホッとした様子を覗かせた。
「でももう風人とは関わらないでって言われたよねえっ?
何で約束を破るの!?
私が父に忘れ物を届けに来なかったら、気付かないとこだったし。
もしかして今までも来てたのっ?」
あたしはまた首を振り。
玉城さんは大きくため息を吐き出した。
「この際だから、教えてあげる。
なんで風人が、ここ2年間の記憶を消したと思う?
あなたと出会う前に戻りたかったからだよっ。
あなたの事が、それほど重荷だったからだよ!
風人はずうっと苦しんでた。
あなたは私が邪魔したと思ってるみたいだけど、違うから。
私といた方が気が安まるから、そうしてたのっ。
そこまで追い詰められてたの!
私たちの関係をわかってて付き合ったくせに、酷すぎるよっ……
あなたに風人と関わる資格なんてないっ。
本当に悪いと思ってるなら、2度と関わらないで!」
あたしは風人を、そこまで追い詰めてたんだ。
出会う前に戻りたくなるくらい、重荷だったんだ。
記憶から消したいくらいの存在だったんだ。
玉城さんの言葉が、たくさんのナイフになって……
心が無数に抉《えぐ》られる。
だったらあたしなんか助けないでよっ……
あたしだけ落ちて、この世から消えてしまえばよかったのに!
今日まで何度も思ってきた。
家族には、いない方がいい存在で。
そんな状況をどう取り持てばいいか困ってる珠和には、迷惑をかけてる存在で。
どこにも居場所がない、要らない存在で。
大好きな人には、記憶から消される存在で……
もうほんとに消えてしまいたいよっ!
それでも学費の返済や事故の責任を取るまでは、消えるわけにはいかなくて。
だけどここにいるのは辛すぎて……
それからのあたしは、せめてこの町から消えたいと。
どこか遠くに逃げたいと、思うようになっていた。
そんな時、風人のご両親のところへ2回目の支払いに行くと。
「この前は芽衣ちゃんの顔を立てたのと、あなたの気持ちをくんで一旦預かる事にしたけど。
やっぱりこれは受け取れないわ」
そう前回の分と一緒に突き返される。
「お金の代わりに、君も息子の事は忘れてくれ」
それは、何より残酷な償いで……
忘れようとして忘れられるくらいなら、こんなに苦しんだりしない!
殊更《ことさら》、この町には風人との思い出があふれてて……
あたしはすぐにでも、遠くに逃げようと思った。
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