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倫理が仕事しない
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「……ああ、料理が冷めてしまいますね。名残惜しいですが」
「…っあ…!」
最後に腕の内側を強く吸って跡を残してから、セスはようやく俺の手を解放した。
俺は喘ぐように、っていうかモロ喘ぎながら「どうして」と切れ切れに問う。
だってセスは団長に俺の面倒を押し付けられただけで、俺がその立場だったら、迷惑にしか感じないと思う。
優しくしてくれるけど、会ったばかりだし、好かれる理由もない。
何より、策士っぽいセスが、考えなしにこういう行動をとるとは思えなかった。
「ふふ、疑われるとは、哀しいですね」
「……楽しそうにしか…見えません…」
こっちはまだ身体中が騒めいているのに、余裕綽々の笑顔が恨めしい。
目に力を入れて精一杯睨むと、セスは困ったように首をかしげた。
「これでもかなり我慢しているのですが…煽らないでください、ソーヤ」
じゃあ俺は一体どうしたらいいの…。
とりあえずちょっと落ち着こう。
俺はソファに座り直し、グラスに入った果実水を一口飲んだ。
そして時間を巻き戻すかのように、皿の上のカトラリーを装備する。
「セスさんの─」
「セス、ですよ、ソーヤ」
「セ、セスの…」
いかん、もう負けてる。
がんばれ俺。
「……こういう事する、意図は、なんですか?」
けっこう、勇気出して聞いたんだよ?これでも。
なのになんなの、その満足げな顔。手のひらの上で転がされてる感ハンパないわ。
「……どうぞ、お食事を」
食べながら聞け、ってことかな。
正直もう食欲がない俺は、肉を諦め、ぶどうのようなフルーツをつまんだ。
「まず前提として、私がソーヤに惹かれている、というこはご理解ください」
こほん、と咳払いをして、セスは今まで揺るがなかった視線をちょっと泳がせた。お、おお、なんだかかわいいぞ。
セスにつられて照れてどもりながら、俺は「は、はい」と頷いた。
「異世界人であるあなたを、こちらに繋ぎ留めたい、というのが大きな理由です。放浪癖のあるダメ男だけでは心許ないので、もう1人くらい恋人がいても良いのでは、と」
「こ……っ、こここっ」
恋人、と言えず、俺はニワトリになった。
『彼女』とか『ツレ』とか、軽い言い回ししか使った事がない俺には、重いというか、ハードルが高い。
というか、問題はそこじゃない。
セスの言い方だと、俺がイケオジとセス両手に花…いや、そもそも俺は男と付き合った事はなくて。
まさかこの世界、女の人がいない、なんて。
俺がおそるおそる聞くと、セスは事もなげに答えた。
「女性が良ければご紹介しますし、お望みなら何人でも相手を作って構いませんが、私は身を引きませんよ?」
お願い倫理、仕事して。
この世界、恋愛の道徳が破綻しています。俺の常識が怯えています。
俺は両手で顔を覆って、ふるふると首を横に振った。そんな、知らない世界に来て、セスひとりにこんなにも振り回されているのに、恋人何人でも、なんて俺にはむり。
「その、俺の育ったところでは、同時に複数とか、同性間で恋愛するのも、ダメ…ではないけど、よろしくないこと、という風潮で…」
この世界の常識を否定する気はない。でも俺、ついていけない、って事を伝えたくて、手に顔を埋めたまま懸命に言葉を探した。
「俺自身、同性で、というのを…えーと、忌避するつもりはないけれど、逆に言えば、考えたこともなく…」
すでにイケオジにいただかれてしまった訳だけど、あれは恋愛とかそういうのではないし。
薬で頭沸いてたから嫌悪感も感じなかった。
あ、でもセンパイはちょっとイヤだったな。
「…あの男は…本当にいつもいつもおいしいところだけ…」
うん?セス、今、なんて?
俺がつらつらと悩んでいる頭の上で、なにか不穏な空気が漂っているぞ?
「ソーヤは、うちのバカ団長が、男性では初めての相手だった、ということでよろしいでしょうか?」
「……う、はい…」
セスが一言ひとこと、ハッキリ区切って聞いてくる。その圧がすごくて、俺は俯いたまま頷いた。
「そうですか。ソーヤはどんな食べ物が好きですか?」
「は?」
脈絡のなさに驚いて顔を上げると、セスの魅惑的な微笑に捕まる。
呆けている俺を見て、「明日にはソーヤの服が仕上がってきますから、外食にお連れしますよ」と言ってくれた。
それはとても嬉しい申し出だ。
異世界に来たのに、セックスした以外ろくに記憶のない廃墟と、この魔術師団執務室と、団長の自室しか知らないのだ。この建物のことも知りたいし、街があるなら行ってみたい。
「だから今夜はご容赦ください」
「へ?」
ここまで洋食しか見てないけど、ごはん、お米はあるのかな、と、うきうきしていた俺の体が宙に浮く。
いつのまにかテーブルを回り込んだセスに、お姫様抱っこをされていた。
だから俺、重いって!176センチで56キロくらいあるはず。10kgのお米が約6袋だよ!
さらにぎゅうっと背中を抱いて来たので体が密着して、行き場のない俺の腕は自然とセスの首に巻きついた。
「もう少し時間をかけて口説くつもりでしたが…すぐにでも可愛がりたくなってしまいました」
「ん…っ…!」
首筋に唇を押し付けて喋るのはやめてほしい。くすぐったくて震えてしまう。
はむはむするのもヤメテ。必死に声を噛んでも、体がビクつくのを止められない。
「あ、あのっ!」
ガチャ、と。仮眠室のドアを開ける音に気づいて俺は慌てた。
さっきかわいがるって言った?それってベッドでするやつ?!
「まだ、その、かわいがらなくて、いい、かな…」
この世界で、今、俺はセスしか頼る相手がいない。
セスは頼ってくれと言ったけど、恋人になるとかも言ったけど、それは俺にはハードルが高すぎる。正直もっとゆっくり考えたい。
でもどうすればOKで、何がNGなのかわからない。
打算的だけど、下手を打ってここから放り出されると困るのだ。
イケオジにさんざんに散らされた俺の貞操など、命がけで守るものでもないし。
っていろいろ考えてみるけれど、セスのことイヤじゃない自分が一番困る…。
俺のモラルどこ行った。元の世界に置き去りか。
困惑する俺の視線を受けて、セスは妖艶な笑みを浮かべていた。
その後ろで、仮眠室のドアがパタン、と閉まる。
「もっと暴れて、引っ掻いてもいいんですよ?」
ベッドに座らされた俺は、長いローブを脱いで椅子にかけ、レースのネクタイのようなものを外すセスの姿を見ていた。
拒否してもいい、とも取れる言葉の真意を測りながら、シャツ1枚だと均整のとれた体つきが際立つなー、などと逃避気味に考える。
その見惚れるほどきれいな男が、俺を見下ろしてうっすらと目を細めた。
「ソーヤが嫌がったら、行為の名称が『愛玩』から『しつけ』に変わりますね。私はどちらでもいいですよ?」
「ひゃい?!」
そうでした、俺ペット枠ー!!
『しつけ』と口にしたセスがとてつもなく楽しそうで、俺はちょっと震えてきた。
鼓動が激しいのは恐怖からか、それとも俺がMだからか。
「震えていますね、ソーヤ。私が怖いですか?」
シャツの胸元をくつろげて、現実味がないほど整った指が俺の髪を撫でる。
セスが怖いわけじゃないと、俺は首を振った。
「状況に、流されてるのが怖いです…」
「ソーヤは世界の迷い子。1人で立とうとしなくていいんですよ」
ううう、そう言われると涙腺にぐっとくる。
甘えたい。
今まで自分の立ち位置を守るのに精一杯で、そんな風に思うのはいったい何年ぶりなのか。
でもだからって、体差し出すのはどうなの、と、遠くでモラルの声がする。
「ふふふ、そんな困った顔をしないで下さい。団長にあんなソーヤを見せつけられて、あなたを愛でずにいられる訳がないでしょう」
それはどんな俺ですか。
心の中でしらばっくれてみたものの、イケオジとの激しいアレコレを思い出して、鼓動が高鳴ってきてしまう。
「セス……」
「不安がられると、いじめたくなりますね…」
そう苦笑しながらも、そっと俺を押し倒したセスが、優しく覆い被さってくる。
シラフで同性に組み敷かれ、見下ろされるのは初めてで、俺はぎゅっと目を閉じた。
「…ん……ふ…っ…」
最初は、キスから。
何度か軽く啄んで、俺の緊張が溶けるのを見計らって、角度が深くなる。
口内のイイところを舐められ、もっと、と思うと逃げられる。
追いかけたつもりが捕まって、絡めた舌を吸い上げられて、体がびくっと跳ねてしまう。
俺はいつのまにか夢中になって、セスの首にしがみついていた。
「…っあ…!」
最後に腕の内側を強く吸って跡を残してから、セスはようやく俺の手を解放した。
俺は喘ぐように、っていうかモロ喘ぎながら「どうして」と切れ切れに問う。
だってセスは団長に俺の面倒を押し付けられただけで、俺がその立場だったら、迷惑にしか感じないと思う。
優しくしてくれるけど、会ったばかりだし、好かれる理由もない。
何より、策士っぽいセスが、考えなしにこういう行動をとるとは思えなかった。
「ふふ、疑われるとは、哀しいですね」
「……楽しそうにしか…見えません…」
こっちはまだ身体中が騒めいているのに、余裕綽々の笑顔が恨めしい。
目に力を入れて精一杯睨むと、セスは困ったように首をかしげた。
「これでもかなり我慢しているのですが…煽らないでください、ソーヤ」
じゃあ俺は一体どうしたらいいの…。
とりあえずちょっと落ち着こう。
俺はソファに座り直し、グラスに入った果実水を一口飲んだ。
そして時間を巻き戻すかのように、皿の上のカトラリーを装備する。
「セスさんの─」
「セス、ですよ、ソーヤ」
「セ、セスの…」
いかん、もう負けてる。
がんばれ俺。
「……こういう事する、意図は、なんですか?」
けっこう、勇気出して聞いたんだよ?これでも。
なのになんなの、その満足げな顔。手のひらの上で転がされてる感ハンパないわ。
「……どうぞ、お食事を」
食べながら聞け、ってことかな。
正直もう食欲がない俺は、肉を諦め、ぶどうのようなフルーツをつまんだ。
「まず前提として、私がソーヤに惹かれている、というこはご理解ください」
こほん、と咳払いをして、セスは今まで揺るがなかった視線をちょっと泳がせた。お、おお、なんだかかわいいぞ。
セスにつられて照れてどもりながら、俺は「は、はい」と頷いた。
「異世界人であるあなたを、こちらに繋ぎ留めたい、というのが大きな理由です。放浪癖のあるダメ男だけでは心許ないので、もう1人くらい恋人がいても良いのでは、と」
「こ……っ、こここっ」
恋人、と言えず、俺はニワトリになった。
『彼女』とか『ツレ』とか、軽い言い回ししか使った事がない俺には、重いというか、ハードルが高い。
というか、問題はそこじゃない。
セスの言い方だと、俺がイケオジとセス両手に花…いや、そもそも俺は男と付き合った事はなくて。
まさかこの世界、女の人がいない、なんて。
俺がおそるおそる聞くと、セスは事もなげに答えた。
「女性が良ければご紹介しますし、お望みなら何人でも相手を作って構いませんが、私は身を引きませんよ?」
お願い倫理、仕事して。
この世界、恋愛の道徳が破綻しています。俺の常識が怯えています。
俺は両手で顔を覆って、ふるふると首を横に振った。そんな、知らない世界に来て、セスひとりにこんなにも振り回されているのに、恋人何人でも、なんて俺にはむり。
「その、俺の育ったところでは、同時に複数とか、同性間で恋愛するのも、ダメ…ではないけど、よろしくないこと、という風潮で…」
この世界の常識を否定する気はない。でも俺、ついていけない、って事を伝えたくて、手に顔を埋めたまま懸命に言葉を探した。
「俺自身、同性で、というのを…えーと、忌避するつもりはないけれど、逆に言えば、考えたこともなく…」
すでにイケオジにいただかれてしまった訳だけど、あれは恋愛とかそういうのではないし。
薬で頭沸いてたから嫌悪感も感じなかった。
あ、でもセンパイはちょっとイヤだったな。
「…あの男は…本当にいつもいつもおいしいところだけ…」
うん?セス、今、なんて?
俺がつらつらと悩んでいる頭の上で、なにか不穏な空気が漂っているぞ?
「ソーヤは、うちのバカ団長が、男性では初めての相手だった、ということでよろしいでしょうか?」
「……う、はい…」
セスが一言ひとこと、ハッキリ区切って聞いてくる。その圧がすごくて、俺は俯いたまま頷いた。
「そうですか。ソーヤはどんな食べ物が好きですか?」
「は?」
脈絡のなさに驚いて顔を上げると、セスの魅惑的な微笑に捕まる。
呆けている俺を見て、「明日にはソーヤの服が仕上がってきますから、外食にお連れしますよ」と言ってくれた。
それはとても嬉しい申し出だ。
異世界に来たのに、セックスした以外ろくに記憶のない廃墟と、この魔術師団執務室と、団長の自室しか知らないのだ。この建物のことも知りたいし、街があるなら行ってみたい。
「だから今夜はご容赦ください」
「へ?」
ここまで洋食しか見てないけど、ごはん、お米はあるのかな、と、うきうきしていた俺の体が宙に浮く。
いつのまにかテーブルを回り込んだセスに、お姫様抱っこをされていた。
だから俺、重いって!176センチで56キロくらいあるはず。10kgのお米が約6袋だよ!
さらにぎゅうっと背中を抱いて来たので体が密着して、行き場のない俺の腕は自然とセスの首に巻きついた。
「もう少し時間をかけて口説くつもりでしたが…すぐにでも可愛がりたくなってしまいました」
「ん…っ…!」
首筋に唇を押し付けて喋るのはやめてほしい。くすぐったくて震えてしまう。
はむはむするのもヤメテ。必死に声を噛んでも、体がビクつくのを止められない。
「あ、あのっ!」
ガチャ、と。仮眠室のドアを開ける音に気づいて俺は慌てた。
さっきかわいがるって言った?それってベッドでするやつ?!
「まだ、その、かわいがらなくて、いい、かな…」
この世界で、今、俺はセスしか頼る相手がいない。
セスは頼ってくれと言ったけど、恋人になるとかも言ったけど、それは俺にはハードルが高すぎる。正直もっとゆっくり考えたい。
でもどうすればOKで、何がNGなのかわからない。
打算的だけど、下手を打ってここから放り出されると困るのだ。
イケオジにさんざんに散らされた俺の貞操など、命がけで守るものでもないし。
っていろいろ考えてみるけれど、セスのことイヤじゃない自分が一番困る…。
俺のモラルどこ行った。元の世界に置き去りか。
困惑する俺の視線を受けて、セスは妖艶な笑みを浮かべていた。
その後ろで、仮眠室のドアがパタン、と閉まる。
「もっと暴れて、引っ掻いてもいいんですよ?」
ベッドに座らされた俺は、長いローブを脱いで椅子にかけ、レースのネクタイのようなものを外すセスの姿を見ていた。
拒否してもいい、とも取れる言葉の真意を測りながら、シャツ1枚だと均整のとれた体つきが際立つなー、などと逃避気味に考える。
その見惚れるほどきれいな男が、俺を見下ろしてうっすらと目を細めた。
「ソーヤが嫌がったら、行為の名称が『愛玩』から『しつけ』に変わりますね。私はどちらでもいいですよ?」
「ひゃい?!」
そうでした、俺ペット枠ー!!
『しつけ』と口にしたセスがとてつもなく楽しそうで、俺はちょっと震えてきた。
鼓動が激しいのは恐怖からか、それとも俺がMだからか。
「震えていますね、ソーヤ。私が怖いですか?」
シャツの胸元をくつろげて、現実味がないほど整った指が俺の髪を撫でる。
セスが怖いわけじゃないと、俺は首を振った。
「状況に、流されてるのが怖いです…」
「ソーヤは世界の迷い子。1人で立とうとしなくていいんですよ」
ううう、そう言われると涙腺にぐっとくる。
甘えたい。
今まで自分の立ち位置を守るのに精一杯で、そんな風に思うのはいったい何年ぶりなのか。
でもだからって、体差し出すのはどうなの、と、遠くでモラルの声がする。
「ふふふ、そんな困った顔をしないで下さい。団長にあんなソーヤを見せつけられて、あなたを愛でずにいられる訳がないでしょう」
それはどんな俺ですか。
心の中でしらばっくれてみたものの、イケオジとの激しいアレコレを思い出して、鼓動が高鳴ってきてしまう。
「セス……」
「不安がられると、いじめたくなりますね…」
そう苦笑しながらも、そっと俺を押し倒したセスが、優しく覆い被さってくる。
シラフで同性に組み敷かれ、見下ろされるのは初めてで、俺はぎゅっと目を閉じた。
「…ん……ふ…っ…」
最初は、キスから。
何度か軽く啄んで、俺の緊張が溶けるのを見計らって、角度が深くなる。
口内のイイところを舐められ、もっと、と思うと逃げられる。
追いかけたつもりが捕まって、絡めた舌を吸い上げられて、体がびくっと跳ねてしまう。
俺はいつのまにか夢中になって、セスの首にしがみついていた。
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