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123話 -王女達の企み 4-
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「どどどどどういう事すか?!」
紙に書いてある文字を二度見、いや、四度見した後、ミレーユさんに喋りかける。
「どうもこうも、それに書いてある通りですわ?アルス様には『男爵』の爵位を。チカさん達には小さいながらも領地を与える事になっています」
「んぁっ?!チカ達のは違うのか?」
「私のは『オアシスの領地を』と書かれています」
「ボクのも同じく」
「あたしもだー!」
どうやら俺とチカ達の中身は違う様だ。…というか、オアシスの領地をって、3つもあるのか??
「どういうことだぁ??」
書類と睨めっこをしていると、何やらドヤ顔を浮かべたソニアが口を開いた。
「ふふん。それについてはちょっとカラクリがあってね。本来なら領地を1つアルスに与えようと思ったんだけど、手頃な領地が無かったんだ」
「いや……別に要らんのに…」
「まぁ聞きなよ。それで王派閥の連中に色々と聞いたりしたんだが、オアシスは今の所どの貴族も手を出してない場所なんだ。一応、オアシスはサガンの近くにあるからラティの管轄になるんだけど、人も居なけりゃ建物も無いからね。有るのは湖とダンジョンだけだ」
「それで私達はラティに相談し、オアシスの権利をこちらに譲ってもらったのです。つまり、現段階でのオアシスの権利は私達王族の物。それを手柄を上げた者に与えるというのは問題ありませんからね」
「………けどさ。流石に領地ってなると反対が多かったんじゃない?」
「あるにはあったけどよ、あそこは『実のならない木』なんだ。肥料を与えるにはちぃっと費用が掛かり過ぎるんだよ」
「どういう事だ??」
「簡単に言えば、オアシスを都に変えるのには時間と金銭が掛かるのです。それにオアシスの位置は不便な場所にあるので、元を取るまでには莫大な時間が掛かるんですよ」
「………ナナ、説明よろしく」
「つまり、オアシスは不毛な土地で貿易路としても領地としても魅力が無いという事だと思われる」
「あー……なるほどね。でも、三等分にした意味は?」
「チカ達に爵位を与えられなかったからだよ。流石に4人も増やしたら貴族派閥も文句を言うからな。かと言って金銭や宝石とかを渡すのにも国庫を開くから反対があったからな」
「それでオアシスの権利を三等分して、アルス様に爵位を与える……という事になったのです。皆様方はいつもご一緒ですから」
「…なるほど。そうしたら反対は出なかったと…」
「まぁ他にも意味はあるんだけどな?けど、それはアタシ達が色々と練っているから気にしないで良い」
「それって面倒事か?」
「ええ。アルス様がお嫌いな政ですわ」
「まつりごと…………」
「……政治の事ですわアルス様」
チカがコッソリと耳打ちしてくれる。言葉ってのは難しくてタマンねぇぜ…。
(別に爵位とか要らないんだけどなぁ…)
サガンには孤児院があるし、ゆくゆくは学校にしたいと考えてる。それだけでも大変なのに領地とか貰っても全然嬉しくない。むしろ、金の方が断然嬉しい。
(……ん?そういえば……)
「なぁ。そういえばミレーユさんが前に俺に話した事覚えてる?コテージでの時なんだけどさぁ」
「ええ、覚えてますわ。実はそれも関係しているのです」
「? アルス様、その話と言うのは?」
「アレだよアレ。俺専用のイベント」
「「「ッ!!」」」
説明するのが面倒だったから、チカ達には分かりやすく伝える事にした。それを聞いたチカ達の表情が嬉々としたものへと変わった。
「前にもお伝えしましたが、ダンジョン攻略にあたって色々と手回しが必要だったのです。順番が前後しましたが、先に爵位を与える事によってスムーズに運ぶ事が出来そうです」
「まぁそうだったら要らねぇとか言えないわな。ありがたく受け取る事にするよ」
「アルス様!勿論私達も一緒ですよね!?」
「あたりめーだろ?一人で行くとか寂しいじゃんか」
「「「やったぁー!!」」」
(前にもそう言ったと思うんだけどなぁ……)
「2枚目について説明は以上です。では次に----
ミレーユさん達の説明はまだまだ続く。頭がパンクなりそうになりながらも、ナナに簡単にまとめて貰いながら、話を聞くのであった。
紙に書いてある文字を二度見、いや、四度見した後、ミレーユさんに喋りかける。
「どうもこうも、それに書いてある通りですわ?アルス様には『男爵』の爵位を。チカさん達には小さいながらも領地を与える事になっています」
「んぁっ?!チカ達のは違うのか?」
「私のは『オアシスの領地を』と書かれています」
「ボクのも同じく」
「あたしもだー!」
どうやら俺とチカ達の中身は違う様だ。…というか、オアシスの領地をって、3つもあるのか??
「どういうことだぁ??」
書類と睨めっこをしていると、何やらドヤ顔を浮かべたソニアが口を開いた。
「ふふん。それについてはちょっとカラクリがあってね。本来なら領地を1つアルスに与えようと思ったんだけど、手頃な領地が無かったんだ」
「いや……別に要らんのに…」
「まぁ聞きなよ。それで王派閥の連中に色々と聞いたりしたんだが、オアシスは今の所どの貴族も手を出してない場所なんだ。一応、オアシスはサガンの近くにあるからラティの管轄になるんだけど、人も居なけりゃ建物も無いからね。有るのは湖とダンジョンだけだ」
「それで私達はラティに相談し、オアシスの権利をこちらに譲ってもらったのです。つまり、現段階でのオアシスの権利は私達王族の物。それを手柄を上げた者に与えるというのは問題ありませんからね」
「………けどさ。流石に領地ってなると反対が多かったんじゃない?」
「あるにはあったけどよ、あそこは『実のならない木』なんだ。肥料を与えるにはちぃっと費用が掛かり過ぎるんだよ」
「どういう事だ??」
「簡単に言えば、オアシスを都に変えるのには時間と金銭が掛かるのです。それにオアシスの位置は不便な場所にあるので、元を取るまでには莫大な時間が掛かるんですよ」
「………ナナ、説明よろしく」
「つまり、オアシスは不毛な土地で貿易路としても領地としても魅力が無いという事だと思われる」
「あー……なるほどね。でも、三等分にした意味は?」
「チカ達に爵位を与えられなかったからだよ。流石に4人も増やしたら貴族派閥も文句を言うからな。かと言って金銭や宝石とかを渡すのにも国庫を開くから反対があったからな」
「それでオアシスの権利を三等分して、アルス様に爵位を与える……という事になったのです。皆様方はいつもご一緒ですから」
「…なるほど。そうしたら反対は出なかったと…」
「まぁ他にも意味はあるんだけどな?けど、それはアタシ達が色々と練っているから気にしないで良い」
「それって面倒事か?」
「ええ。アルス様がお嫌いな政ですわ」
「まつりごと…………」
「……政治の事ですわアルス様」
チカがコッソリと耳打ちしてくれる。言葉ってのは難しくてタマンねぇぜ…。
(別に爵位とか要らないんだけどなぁ…)
サガンには孤児院があるし、ゆくゆくは学校にしたいと考えてる。それだけでも大変なのに領地とか貰っても全然嬉しくない。むしろ、金の方が断然嬉しい。
(……ん?そういえば……)
「なぁ。そういえばミレーユさんが前に俺に話した事覚えてる?コテージでの時なんだけどさぁ」
「ええ、覚えてますわ。実はそれも関係しているのです」
「? アルス様、その話と言うのは?」
「アレだよアレ。俺専用のイベント」
「「「ッ!!」」」
説明するのが面倒だったから、チカ達には分かりやすく伝える事にした。それを聞いたチカ達の表情が嬉々としたものへと変わった。
「前にもお伝えしましたが、ダンジョン攻略にあたって色々と手回しが必要だったのです。順番が前後しましたが、先に爵位を与える事によってスムーズに運ぶ事が出来そうです」
「まぁそうだったら要らねぇとか言えないわな。ありがたく受け取る事にするよ」
「アルス様!勿論私達も一緒ですよね!?」
「あたりめーだろ?一人で行くとか寂しいじゃんか」
「「「やったぁー!!」」」
(前にもそう言ったと思うんだけどなぁ……)
「2枚目について説明は以上です。では次に----
ミレーユさん達の説明はまだまだ続く。頭がパンクなりそうになりながらも、ナナに簡単にまとめて貰いながら、話を聞くのであった。
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→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
初めて文章を書くので、色々教えていただければ幸いです!
また、メンタルは絹豆腐並みに柔らかいので、やさしくしてください。
更新はランダムで、別にプロットとかも無いので、その日その場で書いて更新するとおもうのであ、生暖かく見守ってください。


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