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117話 -いざ、ジュエリア王国へ 17-
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「おはようございます」
「おお!レインちゃん!!体調は良くなったのかね?」
「ええ、オニキスさん。一晩アルス達が看病してくれたからね。マルクスさんのドリンクのお陰もあったけど」
「良かったぜ……。レインちゃん容態が心配で心配で…」
「元気になって良かったわ。マルクスったら夜中に何回も目を覚ましてレインちゃんの所に行こうとしてたのよ?」
「コ、コーラル…それは言わないでくれよ…」
「ふふっ。心配してくれてありがと」
翌朝。スッカリ元気になったレインを見たオニキスさん達は各々安堵の声を掛けていた。簡単な朝食を取った後、村で放置されていた遺体を丁重に埋葬し、それからゼロ達の背に乗りジュエリア王国へと向かう事にした。
「おい、兄ちゃん。レインちゃんを後ろに乗せなくて良かったのか?」
「んー……どーしてもチカがレインを後ろに乗せるって聞かなかったんで…」
「だってマルクスさんが凄く心配するんだもん。大丈夫だって何回も言ってるのにさ」
「マルクスは見た目とは違ってかなり心配性だからね。煩わしく感じるのも無理は無いよ」
「クスクス…。だからレインちゃんはマルクスから離れた所に居るのね?」
「だってよぉ………病み上がりってのは一番危ないんだぜ?心配するのも当たり前だよなぁ?兄ちゃん」
「まぁ心配ではあるけど、マルクスさんのドリンクを持たせてるし、チカが診てるから大丈夫だと思いますよ?」
「…んならまぁ良いけどよ」
ブスッとした物言いだったが、微かに口角が上がったのは見逃さなかった。
「……なんだよ?」
「いいえ?何も?…っし。じゃあ、王都に向かうぞー」
小さくブツブツと何かを言っているマルクスさんを尻目に王都へと足を進めるのであった。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎
「? アルス様」
「んー?」
村から出て1時間程経った頃。そろそろ休憩でもしようかと場所を探していると、チカが声を掛けてきた。
「前方の上空から大きな鳥が向かってきているのですが」
「あん??」
チカが指差す方を確認するが、雲一つない青空しか映らなかった。目に魔力を流してから目を凝らして見ると、ゴマ粒程度の物体が浮かんでいるのが見えた。
「………鳥??よく見えるね…」
「何やら脚に筒状の物を持っているみたいなのですが……」
「…マルクスさん見えます?」
「………………なぁーんにも。青空しか見えねぇよ」
「マスター。チカの言葉は正しい。あの鳥はこちらへと向かっている」
「結構大きいねぇ!食べれるかなぁ??」
どうやらナナ達にも見えるようだが、俺とマルクスさん達には全く見えなかった。
「こっちに向かってきてるって………魔物か?」
「分かりませんが……どうします?」
「オニキスさん。砂漠には鳥の魔物とか住んでるんですか?」
「んー……昔の記憶だけど鳥の魔物は生息してないね。怪鳥などは居るけど、夜行性だからねぇ」
「そうねぇ……普通の鳥なら飛んでるけど、魔物や人には手を出さない筈よ?」
(話を聞く限りでは魔物では無さそうだが、一応警戒しておくか)
向かってきているとナナとチカが言うので待ってみることにした。勿論手は剣を握ってだが。
「……………うぉー」
少し時間が流れ俺の目にも見えてきた。鳥の脚には確かに筒状の物がくっ付いており、目は鋭くこちらを睨んでいた。すると、俺と目が合ったのが分かったのかその鳥は甲高く一鳴きした。
「ッ?!」
「どうしたんすか?」
鳥が鳴いた瞬間に背後にいたマルクスさんがビクッと身体を揺らしたのが分かり、何故なのかを問う。
「……久し振りに聞いたぜ」
「? やっぱ魔物すか?」
「いや、違う。………兄ちゃん。右手を前に突き出してあの鳥を呼ぶんだ」
「?? はぁ…わかりました」
何なのかは分からないが、マルクスさんの言う通りにする。すると鳥は一気に加速して降ってくるのが見えた。
「?! でっけぇ!!!」
近くなった事により、鳥の姿がハッキリと見えた。鷲よりも少し大きく、凛々しい顔つきであった。バサリバサリとゆっくりと降下し、大鳥は俺の右手へと着陸した。
「クルルルルルッ………」
大鳥は着陸するや否や片脚を差し出す。その脚には筒が付いており俺はその筒を受け取る。
「なんだ?」
「兄ちゃん。干し肉とか持ってねぇか?」
「干し肉すか?……ポケットに入ってると思いますけど…」
「んじゃそれをガルーダにあげてくれ」
「ガルーダ??」
「その鳥の名前だよ」
「…この鳥の事を知ってるんすか?」
「ああ。……ガルーダは王宮直属の伝書番だ」
「で、でんしょばん??」
「知らねぇのか?伝書番ってのは手紙を運んだりしてくれる奴のことだ」
「手紙……ああ、伝書鳩みたいなもんか」
どうやらこのガルーダという鳥は伝書鳩の様な仕事をしているようだ。干し肉をガルーダへと差し出すと器用に嘴で啄んでいた。
「でも誰からの手紙なんだろ?」
「そりゃあ…王宮の誰かに決まってんだろ?」
筒の蓋を開けながら呟くと呆れたような声が返ってきた。
「王宮って言っても……知り合いは少ないっすよ?」
「じゃあその少ない内の誰かって事だろうよ」
筒の中には紙がクルクルと丸められており、それを広げて見ると大きく文字が殴り書きされていた。
「誰からだ?」
文自体は長くなく、簡潔に書かれていたが差出人の名前を見て青ざめる。
「……やべぇ。急がなきゃ」
「誰からだったんだよ?教えろよ」
マルクスさんに手紙を渡し読んでもらうと、マルクスは小さく喉を鳴らし目を見開いていた。
「…………そういやぁ、兄ちゃんはソニア様に呼び出されてたんだったな」
「ちょっとオニキスさん達に話してきます」
マルクスさんから手紙を返してもらい、ゼロから降りてオニキスさんへと向かう。手紙の効果によりオニキスさんもマルクスさんと同じ様な反応を見せた後、『急ぎましょうか』と言ってくれた。
「すいません…俺の用事で急がせてしまって」
「お気になさらず。これも旅の醍醐味ですよ」
チカ達にも話を通してから、マルクスさんにしっかりと抱き締めてもらう様伝える。
「? そこまでしなくても大丈夫だろ?」
「今からゼロ達に全力で走ってもらうので、振り落とされない様にマジで掴まってて下さい」
「…それはヤバイな」
マルクスさんは理解したのかぎっちりと俺に掴まる。
「マルクスさん、ガルーダはどうすれば?」
「あぁ……ガルーダは頭良いから帰れって言えば一人で帰るぞ」
「そうなんすか……。んじゃ、ガルーダ。急いで向かうから先に帰ってくれるか?」
「クルルルルル」
ガルーダは一鳴きするとバサリと翼を羽ばたかせ上空へと昇っていく。
「んじゃ全速力で王都に行くぞ!」
「「「はいっ!!!」」」
チカ達の返事を聞いてからゼロに話しかけ、文字通り全速力で王都へと向かうのであった。
「おお!レインちゃん!!体調は良くなったのかね?」
「ええ、オニキスさん。一晩アルス達が看病してくれたからね。マルクスさんのドリンクのお陰もあったけど」
「良かったぜ……。レインちゃん容態が心配で心配で…」
「元気になって良かったわ。マルクスったら夜中に何回も目を覚ましてレインちゃんの所に行こうとしてたのよ?」
「コ、コーラル…それは言わないでくれよ…」
「ふふっ。心配してくれてありがと」
翌朝。スッカリ元気になったレインを見たオニキスさん達は各々安堵の声を掛けていた。簡単な朝食を取った後、村で放置されていた遺体を丁重に埋葬し、それからゼロ達の背に乗りジュエリア王国へと向かう事にした。
「おい、兄ちゃん。レインちゃんを後ろに乗せなくて良かったのか?」
「んー……どーしてもチカがレインを後ろに乗せるって聞かなかったんで…」
「だってマルクスさんが凄く心配するんだもん。大丈夫だって何回も言ってるのにさ」
「マルクスは見た目とは違ってかなり心配性だからね。煩わしく感じるのも無理は無いよ」
「クスクス…。だからレインちゃんはマルクスから離れた所に居るのね?」
「だってよぉ………病み上がりってのは一番危ないんだぜ?心配するのも当たり前だよなぁ?兄ちゃん」
「まぁ心配ではあるけど、マルクスさんのドリンクを持たせてるし、チカが診てるから大丈夫だと思いますよ?」
「…んならまぁ良いけどよ」
ブスッとした物言いだったが、微かに口角が上がったのは見逃さなかった。
「……なんだよ?」
「いいえ?何も?…っし。じゃあ、王都に向かうぞー」
小さくブツブツと何かを言っているマルクスさんを尻目に王都へと足を進めるのであった。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎
「? アルス様」
「んー?」
村から出て1時間程経った頃。そろそろ休憩でもしようかと場所を探していると、チカが声を掛けてきた。
「前方の上空から大きな鳥が向かってきているのですが」
「あん??」
チカが指差す方を確認するが、雲一つない青空しか映らなかった。目に魔力を流してから目を凝らして見ると、ゴマ粒程度の物体が浮かんでいるのが見えた。
「………鳥??よく見えるね…」
「何やら脚に筒状の物を持っているみたいなのですが……」
「…マルクスさん見えます?」
「………………なぁーんにも。青空しか見えねぇよ」
「マスター。チカの言葉は正しい。あの鳥はこちらへと向かっている」
「結構大きいねぇ!食べれるかなぁ??」
どうやらナナ達にも見えるようだが、俺とマルクスさん達には全く見えなかった。
「こっちに向かってきてるって………魔物か?」
「分かりませんが……どうします?」
「オニキスさん。砂漠には鳥の魔物とか住んでるんですか?」
「んー……昔の記憶だけど鳥の魔物は生息してないね。怪鳥などは居るけど、夜行性だからねぇ」
「そうねぇ……普通の鳥なら飛んでるけど、魔物や人には手を出さない筈よ?」
(話を聞く限りでは魔物では無さそうだが、一応警戒しておくか)
向かってきているとナナとチカが言うので待ってみることにした。勿論手は剣を握ってだが。
「……………うぉー」
少し時間が流れ俺の目にも見えてきた。鳥の脚には確かに筒状の物がくっ付いており、目は鋭くこちらを睨んでいた。すると、俺と目が合ったのが分かったのかその鳥は甲高く一鳴きした。
「ッ?!」
「どうしたんすか?」
鳥が鳴いた瞬間に背後にいたマルクスさんがビクッと身体を揺らしたのが分かり、何故なのかを問う。
「……久し振りに聞いたぜ」
「? やっぱ魔物すか?」
「いや、違う。………兄ちゃん。右手を前に突き出してあの鳥を呼ぶんだ」
「?? はぁ…わかりました」
何なのかは分からないが、マルクスさんの言う通りにする。すると鳥は一気に加速して降ってくるのが見えた。
「?! でっけぇ!!!」
近くなった事により、鳥の姿がハッキリと見えた。鷲よりも少し大きく、凛々しい顔つきであった。バサリバサリとゆっくりと降下し、大鳥は俺の右手へと着陸した。
「クルルルルルッ………」
大鳥は着陸するや否や片脚を差し出す。その脚には筒が付いており俺はその筒を受け取る。
「なんだ?」
「兄ちゃん。干し肉とか持ってねぇか?」
「干し肉すか?……ポケットに入ってると思いますけど…」
「んじゃそれをガルーダにあげてくれ」
「ガルーダ??」
「その鳥の名前だよ」
「…この鳥の事を知ってるんすか?」
「ああ。……ガルーダは王宮直属の伝書番だ」
「で、でんしょばん??」
「知らねぇのか?伝書番ってのは手紙を運んだりしてくれる奴のことだ」
「手紙……ああ、伝書鳩みたいなもんか」
どうやらこのガルーダという鳥は伝書鳩の様な仕事をしているようだ。干し肉をガルーダへと差し出すと器用に嘴で啄んでいた。
「でも誰からの手紙なんだろ?」
「そりゃあ…王宮の誰かに決まってんだろ?」
筒の蓋を開けながら呟くと呆れたような声が返ってきた。
「王宮って言っても……知り合いは少ないっすよ?」
「じゃあその少ない内の誰かって事だろうよ」
筒の中には紙がクルクルと丸められており、それを広げて見ると大きく文字が殴り書きされていた。
「誰からだ?」
文自体は長くなく、簡潔に書かれていたが差出人の名前を見て青ざめる。
「……やべぇ。急がなきゃ」
「誰からだったんだよ?教えろよ」
マルクスさんに手紙を渡し読んでもらうと、マルクスは小さく喉を鳴らし目を見開いていた。
「…………そういやぁ、兄ちゃんはソニア様に呼び出されてたんだったな」
「ちょっとオニキスさん達に話してきます」
マルクスさんから手紙を返してもらい、ゼロから降りてオニキスさんへと向かう。手紙の効果によりオニキスさんもマルクスさんと同じ様な反応を見せた後、『急ぎましょうか』と言ってくれた。
「すいません…俺の用事で急がせてしまって」
「お気になさらず。これも旅の醍醐味ですよ」
チカ達にも話を通してから、マルクスさんにしっかりと抱き締めてもらう様伝える。
「? そこまでしなくても大丈夫だろ?」
「今からゼロ達に全力で走ってもらうので、振り落とされない様にマジで掴まってて下さい」
「…それはヤバイな」
マルクスさんは理解したのかぎっちりと俺に掴まる。
「マルクスさん、ガルーダはどうすれば?」
「あぁ……ガルーダは頭良いから帰れって言えば一人で帰るぞ」
「そうなんすか……。んじゃ、ガルーダ。急いで向かうから先に帰ってくれるか?」
「クルルルルル」
ガルーダは一鳴きするとバサリと翼を羽ばたかせ上空へと昇っていく。
「んじゃ全速力で王都に行くぞ!」
「「「はいっ!!!」」」
チカ達の返事を聞いてからゼロに話しかけ、文字通り全速力で王都へと向かうのであった。
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