117 / 135
115話 -悪夢 7-
しおりを挟む
「ここは……?」
真っ白な世界が広がる中、ポツリと呟く。白の世界にポツンと俺だけが立っている。キョロキョロと見渡すと、隅っこの方に真っ黒な空間が広がっていた。対照的な光景に興味を持った俺は、そこへと近づいて行く。
「--!!-----!!」
何やら真っ黒な空間から怒鳴っている様な声が聞こえる。
「………誰かいるのか?」
暗闇を覗こうとした時、後ろから肩を掴まれる。驚きながら振り返ると金色の刺繍が入った水色のドレスの様なモノを着た女性が立っていた。その女性は神秘的で独特な雰囲気を持っており、哀愁を何故か漂わせていた。
「…誰--
「時期にここはヤツによって黒に染められるだろう」
誰かと聞くタイミングで女性は話し始める。
「ここを侵略されれば我が娘も消えてしまうだろう。それだけはあってはならぬ」
「我が娘??」
「ヤツに呑み込まれてしまうと、全てが終わってしまう。この世界の民達は悪夢にうなされ、寝ることすらままならなくなるだろう」
女性は淡々と話しながらも俺の目を見続ける。
「……次で最後だ。私ももうチカラが枯渇するだろう。……アルスよ。再三言っているが全てを救え。そして我が娘を助け出して欲しい」
「? それってどういう--
「良いな?次で最後だ。全てを救ってくれ。そして、私と娘をヤツから救い出して欲しい」
女性が力強く目で訴えると眩しく光る。そして視界はコテージへと戻り、俺の近くにはチカ達が立っていた。
「アルス様!!」
「???」
状況が分からず目を泳がせていると、チカが口を開く。
「早くレインの記憶に戻りましょう。もう時間が無いみたいです!」
「マスター。チカから話は聞いた」
「アタシも手伝うー!」
「????」
「さぁ!早くレインの手を!!」
チカの迫力に負けレインの手を握る。するとまたもや砂漠へと視界が変わる。
「ナナ、ローリィ。手筈はさっき話した通りよ」
「はいはぁーい!」
「任せて」
砂漠に降り立つと同時にチカがナナ達に指示を出す。そして俺の方を見るとこう言った。
「アルス様。村人達の救出は私達にお任せを。アルス様はレインをお救い下さい」
「……! オッケー!」
チカの意志ある目力に俺は頷きで返しレインの元へと急ぐ。村人達はチカ達が救う手筈だろう。それならば俺のする事はただ一つ。
「血漿乱破!!」
「血界旋風」
「冥府の手招き」
レイン達の元へと駆け出しているとチカ達の声が届く。魔法ではなくスキルで闘っているのでちゃんと説明してあるようだ。
「レイン!早くこっちに!」
レイン達と出会う場所の手前辺りで声が聞こえた。いつもであればここで声が聞こえるのだが、どうやらまだ敵から逃げているようだった。
「こっちだ!!」
物陰から突如現れた俺に驚いた女性であったが、俺が手招きしているのと表情を見てか急いでこちらへと方向を変えた。
「………何故だ。何故貴様がまたもここに?」
女性の背後から黒モヤの何かが現れる。女性とレインの手を引っ張り背後へと隠すと黒モヤに対峙する。
「またも……って事は、ムマだな?」
先程の登場シーンとは違うが、腐敗した様な臭いが鼻腔を刺激する。
「…………貴様。*****のシモベか?」
「あ?何つった?」
ムマが何やら尋ねてきたが聞き取れなかった。
「…まぁ良い。貴様を殺さなければワタシは帰れぬのだから」
パチンと指を鳴らした様な音が響くと暗闇が広がる。そして俺の前にはムマが姿を現した。
「『夢魔の聖域』」
覚悟を決めた夢馬はアルスと会話せずに素早く有利な状況を創り出す。そしてバトルアックスでは無く、鉤爪を伸ばし背中から翼を生やすとアルスへと攻撃をする。
「フンヌッ!!!」
アルスは鉤爪を剣で受けると前蹴りを入れ、女性から距離を取る。
「蝙蝠よ!」
アルスの前蹴りを受けた夢馬はその攻撃を利用し更に距離を取ると、蝙蝠を召喚しアルスへと襲わせる。大量に召喚された蝙蝠達がアルスへと超音波を発しながら突っ込んでくるが、アルスはスキルを使用し蝙蝠達を地へと落としていく。
「『地烈覇斬』」
アルスは夢馬へと斬撃を放つ。夢馬はそれを辛うじて避けるとまたもや蝙蝠達をアルスへと放つ。だが、今回の蝙蝠は先程のとは少し違う。先程の蝙蝠はキィキィと鳴く普通の牙の鋭い蝙蝠であったが、今回の蝙蝠には吸血性があった。夢馬とその蝙蝠達は主従関係があり、吸血した場合、対象の力を自分の物にする事が出来る。擦りでもすればその血が夢馬へと伝わり、夢馬は更なる攻撃を使用出来る。これは夢馬にとって自身の力が弱まっている時に使う常套手段であり、それがあるからこそ、ここをを任されていた。
「ッ?! 何故だ!?」
蝙蝠達がアルスに撃退されながらも命の灯火が消えるまで抗い、牙をアルスへと突き立てる。それを目視した夢馬はニヤリと微笑むが、力が伝わらないことに驚愕する。
「ッ!! 破邪一閃!!」
僅かな隙を見逃さなかったアルスの斬撃が夢馬へと直撃する。辛うじて胴体への直撃を免れた夢馬であったが左肘から下は斬撃により地へと落ちてしまう。
「何故効かぬ!?」
夢馬が驚くのも無理は無い。蝙蝠が掠った時点で夢馬は有利だと確信していた。だが、掠った筈のシモベからは力が伝わらなかったからだ。
「効くわけねぇだろ!こんな攻撃!!」
アルスは夢馬へと斬撃を無数に放つ。夢馬は『地上にいてはダメだ』と考え宙へと羽ばたく。だが、それを分かっていたかの様にアルスは斬撃を宙へと放ち、肩翼を切断する。
「クッ!!」
肩翼が切断された夢馬であったが、すぐさま新しい翼を生やし滞空する。
「『淫魔の守壁』」
夢馬は自身の前に見えない壁を展開する。耐久力に優れた壁であり、仲間である脳筋にも破られたことのない誇れる技であった。
(何故アイツの攻撃が通用する!?)
夢馬は壁を展開した事で若干冷静になる事ができた。そして、現在直面している問題を解決するべく頭を回転させていた。
…夢馬が使用した聖域は自分が有利になる技である。だが、前回の対戦でアルスが自分の事を見えているのは知っていた。しかし、その時にアルスの攻撃を防ぐ事が出来た。それは即ちアルスの攻撃は自身には効かないと判断していた。だからこそ、左手と肩翼を飛ばされた事に驚愕したのだ。
(今のうちに回復を---
夢馬が回復しようとした時、直感が危険だと警告し、その直感に従い夢馬は降下する。その直感は正しく、降下すると共に上空で炸裂音が響いた。
「……貴様は一体…」
地に降りた夢馬は怖れを抱いた目をアルスへと向ける。この時の感情は主人に『僕の物になれ』と誘われた時と同じ物であった。夢馬は魔の中でも上に位置する実力者であった。それ故に『下になれ』と言われた時、『生意気な小僧め』と、主人を殺すつもりであった。しかし、結果は完全なる敗北。夢馬の全力を持ってしても主人には傷一つ付けられなかった。逆に一太刀受けてしまい、その攻撃に怖れを抱いた夢馬は軍門へと降ったのだった。
「あ?」
夢馬の問いにアルスは睨みを効かせながら答える。だが、夢馬の姿から怯えている様な雰囲気が出ている事にアルスは疑問を抱いていた。
「……とりあえず死ね」
何故か攻撃をしてこない夢馬に対しアルスはスキルを放つ。そのスキルはアルスが装備している剣に備わっている固有技だった。
「『神聖一刀』」
アルスが振り下ろした剣から光り輝く斬撃が放たれる。その一撃は夢魔の聖域を斬り裂き、一直線に夢馬へと届く。
「ウ、ヴァアアアアアッ---
迫り来る斬撃に夢馬は絶叫を上げる。普段ならばどうにか躱そうとする夢馬であったが、怖れを抱き、アルスの攻撃を見て本能が生きることを諦めた事により、夢馬は片手で顔を覆う。そして、何をするでもなかった夢馬は斬撃を真正面から受け止めた。
………コトのカラクリは簡単だ。夢馬がいくら自分の有利にしようと策を練ってもアルスには通用しない。可能性があるとすれば、ソーシャルゲームの様に何かしらの制限を設ければ確率は上がるだろう。だが、その様な理は夢馬には出来ない。そして何よりも、実力差があり過ぎた。夢馬は確かにこの世界では上位に入る強者だが、アルスは頂点に立つ実力者だ。アルス自身は戦いと言うものに慣れていないので、どんなに強かろうと恐怖が先行する。しかし、腹を括るか目標を定めるかをすれば怖いもの無しだ。どんなに状況が悪かろうとステータスが上回る事がない限りアルスは最強なのだ。
「ま、まおうざ---
消えゆく意識の中、夢馬は主人へと最後の力を飛ばす。そして自分の視界が二等分になるのをスローモーションで見ながら、ゆっくりと地へと別れ落ちるのであった。
真っ白な世界が広がる中、ポツリと呟く。白の世界にポツンと俺だけが立っている。キョロキョロと見渡すと、隅っこの方に真っ黒な空間が広がっていた。対照的な光景に興味を持った俺は、そこへと近づいて行く。
「--!!-----!!」
何やら真っ黒な空間から怒鳴っている様な声が聞こえる。
「………誰かいるのか?」
暗闇を覗こうとした時、後ろから肩を掴まれる。驚きながら振り返ると金色の刺繍が入った水色のドレスの様なモノを着た女性が立っていた。その女性は神秘的で独特な雰囲気を持っており、哀愁を何故か漂わせていた。
「…誰--
「時期にここはヤツによって黒に染められるだろう」
誰かと聞くタイミングで女性は話し始める。
「ここを侵略されれば我が娘も消えてしまうだろう。それだけはあってはならぬ」
「我が娘??」
「ヤツに呑み込まれてしまうと、全てが終わってしまう。この世界の民達は悪夢にうなされ、寝ることすらままならなくなるだろう」
女性は淡々と話しながらも俺の目を見続ける。
「……次で最後だ。私ももうチカラが枯渇するだろう。……アルスよ。再三言っているが全てを救え。そして我が娘を助け出して欲しい」
「? それってどういう--
「良いな?次で最後だ。全てを救ってくれ。そして、私と娘をヤツから救い出して欲しい」
女性が力強く目で訴えると眩しく光る。そして視界はコテージへと戻り、俺の近くにはチカ達が立っていた。
「アルス様!!」
「???」
状況が分からず目を泳がせていると、チカが口を開く。
「早くレインの記憶に戻りましょう。もう時間が無いみたいです!」
「マスター。チカから話は聞いた」
「アタシも手伝うー!」
「????」
「さぁ!早くレインの手を!!」
チカの迫力に負けレインの手を握る。するとまたもや砂漠へと視界が変わる。
「ナナ、ローリィ。手筈はさっき話した通りよ」
「はいはぁーい!」
「任せて」
砂漠に降り立つと同時にチカがナナ達に指示を出す。そして俺の方を見るとこう言った。
「アルス様。村人達の救出は私達にお任せを。アルス様はレインをお救い下さい」
「……! オッケー!」
チカの意志ある目力に俺は頷きで返しレインの元へと急ぐ。村人達はチカ達が救う手筈だろう。それならば俺のする事はただ一つ。
「血漿乱破!!」
「血界旋風」
「冥府の手招き」
レイン達の元へと駆け出しているとチカ達の声が届く。魔法ではなくスキルで闘っているのでちゃんと説明してあるようだ。
「レイン!早くこっちに!」
レイン達と出会う場所の手前辺りで声が聞こえた。いつもであればここで声が聞こえるのだが、どうやらまだ敵から逃げているようだった。
「こっちだ!!」
物陰から突如現れた俺に驚いた女性であったが、俺が手招きしているのと表情を見てか急いでこちらへと方向を変えた。
「………何故だ。何故貴様がまたもここに?」
女性の背後から黒モヤの何かが現れる。女性とレインの手を引っ張り背後へと隠すと黒モヤに対峙する。
「またも……って事は、ムマだな?」
先程の登場シーンとは違うが、腐敗した様な臭いが鼻腔を刺激する。
「…………貴様。*****のシモベか?」
「あ?何つった?」
ムマが何やら尋ねてきたが聞き取れなかった。
「…まぁ良い。貴様を殺さなければワタシは帰れぬのだから」
パチンと指を鳴らした様な音が響くと暗闇が広がる。そして俺の前にはムマが姿を現した。
「『夢魔の聖域』」
覚悟を決めた夢馬はアルスと会話せずに素早く有利な状況を創り出す。そしてバトルアックスでは無く、鉤爪を伸ばし背中から翼を生やすとアルスへと攻撃をする。
「フンヌッ!!!」
アルスは鉤爪を剣で受けると前蹴りを入れ、女性から距離を取る。
「蝙蝠よ!」
アルスの前蹴りを受けた夢馬はその攻撃を利用し更に距離を取ると、蝙蝠を召喚しアルスへと襲わせる。大量に召喚された蝙蝠達がアルスへと超音波を発しながら突っ込んでくるが、アルスはスキルを使用し蝙蝠達を地へと落としていく。
「『地烈覇斬』」
アルスは夢馬へと斬撃を放つ。夢馬はそれを辛うじて避けるとまたもや蝙蝠達をアルスへと放つ。だが、今回の蝙蝠は先程のとは少し違う。先程の蝙蝠はキィキィと鳴く普通の牙の鋭い蝙蝠であったが、今回の蝙蝠には吸血性があった。夢馬とその蝙蝠達は主従関係があり、吸血した場合、対象の力を自分の物にする事が出来る。擦りでもすればその血が夢馬へと伝わり、夢馬は更なる攻撃を使用出来る。これは夢馬にとって自身の力が弱まっている時に使う常套手段であり、それがあるからこそ、ここをを任されていた。
「ッ?! 何故だ!?」
蝙蝠達がアルスに撃退されながらも命の灯火が消えるまで抗い、牙をアルスへと突き立てる。それを目視した夢馬はニヤリと微笑むが、力が伝わらないことに驚愕する。
「ッ!! 破邪一閃!!」
僅かな隙を見逃さなかったアルスの斬撃が夢馬へと直撃する。辛うじて胴体への直撃を免れた夢馬であったが左肘から下は斬撃により地へと落ちてしまう。
「何故効かぬ!?」
夢馬が驚くのも無理は無い。蝙蝠が掠った時点で夢馬は有利だと確信していた。だが、掠った筈のシモベからは力が伝わらなかったからだ。
「効くわけねぇだろ!こんな攻撃!!」
アルスは夢馬へと斬撃を無数に放つ。夢馬は『地上にいてはダメだ』と考え宙へと羽ばたく。だが、それを分かっていたかの様にアルスは斬撃を宙へと放ち、肩翼を切断する。
「クッ!!」
肩翼が切断された夢馬であったが、すぐさま新しい翼を生やし滞空する。
「『淫魔の守壁』」
夢馬は自身の前に見えない壁を展開する。耐久力に優れた壁であり、仲間である脳筋にも破られたことのない誇れる技であった。
(何故アイツの攻撃が通用する!?)
夢馬は壁を展開した事で若干冷静になる事ができた。そして、現在直面している問題を解決するべく頭を回転させていた。
…夢馬が使用した聖域は自分が有利になる技である。だが、前回の対戦でアルスが自分の事を見えているのは知っていた。しかし、その時にアルスの攻撃を防ぐ事が出来た。それは即ちアルスの攻撃は自身には効かないと判断していた。だからこそ、左手と肩翼を飛ばされた事に驚愕したのだ。
(今のうちに回復を---
夢馬が回復しようとした時、直感が危険だと警告し、その直感に従い夢馬は降下する。その直感は正しく、降下すると共に上空で炸裂音が響いた。
「……貴様は一体…」
地に降りた夢馬は怖れを抱いた目をアルスへと向ける。この時の感情は主人に『僕の物になれ』と誘われた時と同じ物であった。夢馬は魔の中でも上に位置する実力者であった。それ故に『下になれ』と言われた時、『生意気な小僧め』と、主人を殺すつもりであった。しかし、結果は完全なる敗北。夢馬の全力を持ってしても主人には傷一つ付けられなかった。逆に一太刀受けてしまい、その攻撃に怖れを抱いた夢馬は軍門へと降ったのだった。
「あ?」
夢馬の問いにアルスは睨みを効かせながら答える。だが、夢馬の姿から怯えている様な雰囲気が出ている事にアルスは疑問を抱いていた。
「……とりあえず死ね」
何故か攻撃をしてこない夢馬に対しアルスはスキルを放つ。そのスキルはアルスが装備している剣に備わっている固有技だった。
「『神聖一刀』」
アルスが振り下ろした剣から光り輝く斬撃が放たれる。その一撃は夢魔の聖域を斬り裂き、一直線に夢馬へと届く。
「ウ、ヴァアアアアアッ---
迫り来る斬撃に夢馬は絶叫を上げる。普段ならばどうにか躱そうとする夢馬であったが、怖れを抱き、アルスの攻撃を見て本能が生きることを諦めた事により、夢馬は片手で顔を覆う。そして、何をするでもなかった夢馬は斬撃を真正面から受け止めた。
………コトのカラクリは簡単だ。夢馬がいくら自分の有利にしようと策を練ってもアルスには通用しない。可能性があるとすれば、ソーシャルゲームの様に何かしらの制限を設ければ確率は上がるだろう。だが、その様な理は夢馬には出来ない。そして何よりも、実力差があり過ぎた。夢馬は確かにこの世界では上位に入る強者だが、アルスは頂点に立つ実力者だ。アルス自身は戦いと言うものに慣れていないので、どんなに強かろうと恐怖が先行する。しかし、腹を括るか目標を定めるかをすれば怖いもの無しだ。どんなに状況が悪かろうとステータスが上回る事がない限りアルスは最強なのだ。
「ま、まおうざ---
消えゆく意識の中、夢馬は主人へと最後の力を飛ばす。そして自分の視界が二等分になるのをスローモーションで見ながら、ゆっくりと地へと別れ落ちるのであった。
0
お気に入りに追加
1,356
あなたにおすすめの小説

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

投擲魔導士 ~杖より投げる方が強い~
カタナヅキ
ファンタジー
魔物に襲われた時に助けてくれた祖父に憧れ、魔術師になろうと決意した主人公の「レノ」祖父は自分の孫には魔術師になってほしくないために反対したが、彼の熱意に負けて魔法の技術を授ける。しかし、魔術師になれたのにレノは自分の杖をもっていなかった。そこで彼は自分が得意とする「投石」の技術を生かして魔法を投げる。
「あれ?投げる方が杖で撃つよりも早いし、威力も大きい気がする」
魔法学園に入学した後も主人公は魔法を投げ続け、いつしか彼は「投擲魔術師」という渾名を名付けられた――


学年揃って異世界召喚?執行猶予30年貰っても良いですか?
ばふぉりん
ファンタジー
とある卒業式当日の中学生達。それぞれの教室でワイワイ騒いでると突然床が光だし・・・これはまさか!?
そして壇上に綺麗な女性が現れて「これからみなさんには同じスキルをひとつだけ持って、異世界に行ってもらいます。拒否はできません。ただし、一つだけ願いを叶えましょう」と、若干頓珍漢な事を言い、前から順番にクラスメイトの願いを叶えたり却下したりと、ドンドン光に変えていき、遂に僕の番になったので、こう言ってみた。
「30年待ってもらえませんか?」と・・・
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
初めて文章を書くので、色々教えていただければ幸いです!
また、メンタルは絹豆腐並みに柔らかいので、やさしくしてください。
更新はランダムで、別にプロットとかも無いので、その日その場で書いて更新するとおもうのであ、生暖かく見守ってください。

悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる