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113話 -悪夢 5-
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「ここは…?」
何度目かの同じ景色に歪なモノが混じる。………まぁ言葉はアレだけど、歪なモノってのはチカの事ね?
「チカ!?」
「ア、アルス様…」
「チカもここへ来れたのか…」
代わり映えのしない景色に紅一点が混じる。しかもその紅一点は俺にとっては非常に頼りになる存在だった。
「よし。チカ、俺が話した内容は覚えてるな?」
「ッ!はい!」
「なら急ごう!」
チカと共に村へと駆け出す。この世界…と言って良いのか分からないが、チカにはここでは魔法が使えない事は話している。だが、俺と一緒でチカは能力値はカンストしているから魔法無しでも充分に戦力になる。俺を先頭にチカが着いて来て、会話が始まる前に村へと着く事が出来た。
「イヤァアアアアアア!!」
「『森妖精の風』!!」
「魔法は使えないって!」
村の外で敵に襲われている女性を見たチカが魔法を詠唱する。これは長年の習慣的なモノで仕方無いと思う。『Destiny』じゃそういう風に設定していたからね。
声が二つあったからか、敵は俺とチカを見て行動がブレる。どちらを攻撃しようか迷った隙に俺は距離を詰め敵の首を飛ばす。
「大丈夫か!」
「あっちも……」
「ッ?!」
ここで今までと違う状況が目に飛び込む。前はこの女性を救った後、すぐ様消えていたのだが、この女性は返事をしてから消えていった。
「アルス様、申し訳ありません!」
「お、おう……」
チカが申し訳なさそうに謝罪するが俺は今の言葉に驚いていた。
「あっち……?」
消える直前に女性はどこかを指差していた。その方向は村の外を指しており、意味の分からない行動に頭が回らなかった。
「アルス様?」
「……チカ。とりあえずあっちに向かうぞ」
「? このまま村の中へ入るのでは?」
「そうなんだけどさ……」
流れ通りならば俺はこのままレインらしき子供の所へと駆け出すはずだった。だが、この女性の新しい行動がどうしても気になってしまった。
「…まだ声が聞こえてないし、とりあえずあっちに向かおう」
「仰せのままに」
『本当にどこでそんな言葉覚えたんだろ?』と思いながら駆け足で向かう。
「だれかぁああああああ!!」
すると女性が指を指した方向に二体の魔物に襲われている二人組がいた。
「チカ!右側を!」
「はい!」
二人組と魔物の間に割り込みすぐ様蹴りを入れる。チカも同じ様に蹴り上げるとそのままの流れでかかと落としを決める。チカの美脚がチラリと見えたが、すぐに鮮血で隠れてしまう。
(うわっ……えげつな…)
俺は俺で一撃で胸に穴を空けたから平気だったけど、チカの場合は完全にオーバーキルだ。とどめなんて生優しいもんじゃない。
「………アルス様」
「ん?………」
二人組の安否を確認すると二人は『ありがとう』と言った後村の中を指差し、先程の女性と同じく消え去った。
「……またか」
『誰か…誰か助けて……』
二人組が消えたと同時にあの声が聞こえた。
「チッ!」
指差した方向に向かうか、レインの所に向かうかを考える。経験上、あの声が届いてからは時間は無い。
「アルス様。今の声は……」
「聞こえたのか?」
チカが耳に手を当てながら尋ねる。俺はチカが聞こえた事に驚きながらもチカに指示を出す。
「今のが例の声だ。……チカ、俺はレインの所に向かう。チカは指差した方向に向かってくれ」
「分かりました」
「頼んだ!」
チカには二人組が指した方向を頼み、俺はレインの元へと駆ける。この時俺は前回の行動とは違う動きをした。それは家屋を破壊しながら進むのでは無く、屋根伝いに向かうという動きであった。この行為はただ単に方向を確認する為に取ったのだが、予想外のオマケが付いてきた。
「滅茶苦茶襲われてるじゃん…」
視点が平面から立体へと変わったからか、『どこでどうなっているのか』がよく見えた。魔物に襲われそうになっている者、襲われ絶命してしまった者、魔物から逃げ惑う者、数にして10名程だろうか?
(魔法---は使えない!ならば!!)
俺はポケットから飛び道具--手裏剣--を取り出し魔物へと投げながらレインの元へと向かう。投擲技術は補正効果があるため、初めて投げる手裏剣でも驚くべき速さで魔物に当たった。
『無駄だ。素直に死を受け入れろ』
目に見える範囲に投げていると次の言葉が耳に届く。
「時間がねぇ!!」
反響した様に聞こえないという事は近くないという事だ。俺は再び大きく跳躍すると村をぐるりと見渡す。
「居た!!」
高く跳んだお陰か直ぐに見つけることができた。
「『お母さんっ!!』」
「うおおおおおおおお!!!」
視認出来たからか反響した声が聞こえる。俺は重力に逆らわずにそのまま魔物へと落ちていく。
「ライダーキーーーーック!!」
そんな技は無いが、勢いを付けたまま魔物へと蹴りを喰らわせる。魔物がこちらに気付いた時には顔に足が当たっており、トマトを踏み潰した様な感覚が脳へと伝わる。
「間に合った!!」
顔を潰した後、格好良く着地を決めてから女性の安否を確認する。衣服には血が滲んで無いことを確認し無傷だと悟る。
「あ、ありがとうござい---
「よし!逃げるぞ!!」
女性を起こした後、お姫様抱っこでレインの元へと走る。
「レイン!逃げるぞ!!俺の背中に掴まれ!」
側から見れば『無理だろ…』という状態だが、全然重くない。むしろ本当に掴まっているか?と思うくらいだ。
「レイン!どこに逃げたんだ!?」
「ふぇ?」
背中に掴まっているだろうレインに逃げ道を聞く。しかし、レインは不思議そうな声を出した。
「ふぇ?じゃなくて!お前はどこに逃げたんだ!?」
「????」
レインに再び問うが返事は無い。ただ、返事の代わりに首を傾げる動作をしたのが背中越しに伝わったぐらいだ。
「あーもー!!とりあえず適当に走るから指示してくれ!」
二人を抱えながら外へと走り出す。その時後方から大声が届いた。
「アルス様!!」
「うおっとっと!!」
急ブレーキをかけ、声がした方向へ振り返る。ドタバタしていてチカの存在をすっかり忘れていた。
「チカ!レインを救ったぞ!逃げるぞ!」
「まだ中に人が!!」
チカにこっちに来る様に言ったが、返ってきた言葉に俺は戻らざるおえなかった。
「あと何人居るんだよ!」
「分かりません!!」
(ですよねー!!……クソッ!こっちも急いで外に出なきゃなんねーのに!!)
救助すべく走るチカの後ろを追いながらちょっとだけ悪態を吐く。
「ハァッ!!」
チカが気合を入れた声を出すと、俺の視界から一瞬で消え去り、少し離れた場所で高々と足を上げていた。
「やりますねぇ!」
俺も周囲を見回しながらチカの元へと寄る。
(残る村人は………)
「アルス様!?」
そんな事を考えているとチカの焦った声が聞こえた。
「どうし---」
チカの方に目を向けると、信じられない光景が広がっていた。その光景とは先程まで燃え上がっていた家屋がチカの前から綺麗サッパリ無くなっており、暗闇が広がっていた。
「ッ?! 二人とも俺から離れろ!!」
女性とレインに強く指示を出し、レインが背中から離れたのを確認すると二人の前に仁王立ちする。チカも気付いたのか、暗闇から距離を取り俺の隣に立つ。
「なんだ…アレ?」
「………わかりません」
暗闇に目を向けながら呟く。暗闇の中には2つ光る丸いモノが浮いており、カラン--、カラン--、という音が聞こえていた。その音は段々と此方へと近付いており、俺とチカは警戒を強めた。
「---ガフフッ。先程からチャチャを入れてくるのは貴様等か」
まだ姿はハッキリとしていないが、2つ光る丸いモノから声が聞こえた。
「………誰だ?」
誰だと聞きながらも俺は理解していた。間違いなく敵であると。
「………この世界に入り込むとは只者ではあるまい」
ガランッという音が聞こえ丸いモノが細くなるのが見えた。そして、ベチャ、ベチャ、という濡れた様な音も聞こえてきた。
「………………」
「さてさて………貴様等の名でも聞くとしよう」
「?!」
ベチャンッという音が聞こえると、暗闇の中からおぞましい姿をした魔物が姿を現す。その姿はまるで生皮を剥いだ様な姿で、ヒトではない頭の形をしていたのであった。
何度目かの同じ景色に歪なモノが混じる。………まぁ言葉はアレだけど、歪なモノってのはチカの事ね?
「チカ!?」
「ア、アルス様…」
「チカもここへ来れたのか…」
代わり映えのしない景色に紅一点が混じる。しかもその紅一点は俺にとっては非常に頼りになる存在だった。
「よし。チカ、俺が話した内容は覚えてるな?」
「ッ!はい!」
「なら急ごう!」
チカと共に村へと駆け出す。この世界…と言って良いのか分からないが、チカにはここでは魔法が使えない事は話している。だが、俺と一緒でチカは能力値はカンストしているから魔法無しでも充分に戦力になる。俺を先頭にチカが着いて来て、会話が始まる前に村へと着く事が出来た。
「イヤァアアアアアア!!」
「『森妖精の風』!!」
「魔法は使えないって!」
村の外で敵に襲われている女性を見たチカが魔法を詠唱する。これは長年の習慣的なモノで仕方無いと思う。『Destiny』じゃそういう風に設定していたからね。
声が二つあったからか、敵は俺とチカを見て行動がブレる。どちらを攻撃しようか迷った隙に俺は距離を詰め敵の首を飛ばす。
「大丈夫か!」
「あっちも……」
「ッ?!」
ここで今までと違う状況が目に飛び込む。前はこの女性を救った後、すぐ様消えていたのだが、この女性は返事をしてから消えていった。
「アルス様、申し訳ありません!」
「お、おう……」
チカが申し訳なさそうに謝罪するが俺は今の言葉に驚いていた。
「あっち……?」
消える直前に女性はどこかを指差していた。その方向は村の外を指しており、意味の分からない行動に頭が回らなかった。
「アルス様?」
「……チカ。とりあえずあっちに向かうぞ」
「? このまま村の中へ入るのでは?」
「そうなんだけどさ……」
流れ通りならば俺はこのままレインらしき子供の所へと駆け出すはずだった。だが、この女性の新しい行動がどうしても気になってしまった。
「…まだ声が聞こえてないし、とりあえずあっちに向かおう」
「仰せのままに」
『本当にどこでそんな言葉覚えたんだろ?』と思いながら駆け足で向かう。
「だれかぁああああああ!!」
すると女性が指を指した方向に二体の魔物に襲われている二人組がいた。
「チカ!右側を!」
「はい!」
二人組と魔物の間に割り込みすぐ様蹴りを入れる。チカも同じ様に蹴り上げるとそのままの流れでかかと落としを決める。チカの美脚がチラリと見えたが、すぐに鮮血で隠れてしまう。
(うわっ……えげつな…)
俺は俺で一撃で胸に穴を空けたから平気だったけど、チカの場合は完全にオーバーキルだ。とどめなんて生優しいもんじゃない。
「………アルス様」
「ん?………」
二人組の安否を確認すると二人は『ありがとう』と言った後村の中を指差し、先程の女性と同じく消え去った。
「……またか」
『誰か…誰か助けて……』
二人組が消えたと同時にあの声が聞こえた。
「チッ!」
指差した方向に向かうか、レインの所に向かうかを考える。経験上、あの声が届いてからは時間は無い。
「アルス様。今の声は……」
「聞こえたのか?」
チカが耳に手を当てながら尋ねる。俺はチカが聞こえた事に驚きながらもチカに指示を出す。
「今のが例の声だ。……チカ、俺はレインの所に向かう。チカは指差した方向に向かってくれ」
「分かりました」
「頼んだ!」
チカには二人組が指した方向を頼み、俺はレインの元へと駆ける。この時俺は前回の行動とは違う動きをした。それは家屋を破壊しながら進むのでは無く、屋根伝いに向かうという動きであった。この行為はただ単に方向を確認する為に取ったのだが、予想外のオマケが付いてきた。
「滅茶苦茶襲われてるじゃん…」
視点が平面から立体へと変わったからか、『どこでどうなっているのか』がよく見えた。魔物に襲われそうになっている者、襲われ絶命してしまった者、魔物から逃げ惑う者、数にして10名程だろうか?
(魔法---は使えない!ならば!!)
俺はポケットから飛び道具--手裏剣--を取り出し魔物へと投げながらレインの元へと向かう。投擲技術は補正効果があるため、初めて投げる手裏剣でも驚くべき速さで魔物に当たった。
『無駄だ。素直に死を受け入れろ』
目に見える範囲に投げていると次の言葉が耳に届く。
「時間がねぇ!!」
反響した様に聞こえないという事は近くないという事だ。俺は再び大きく跳躍すると村をぐるりと見渡す。
「居た!!」
高く跳んだお陰か直ぐに見つけることができた。
「『お母さんっ!!』」
「うおおおおおおおお!!!」
視認出来たからか反響した声が聞こえる。俺は重力に逆らわずにそのまま魔物へと落ちていく。
「ライダーキーーーーック!!」
そんな技は無いが、勢いを付けたまま魔物へと蹴りを喰らわせる。魔物がこちらに気付いた時には顔に足が当たっており、トマトを踏み潰した様な感覚が脳へと伝わる。
「間に合った!!」
顔を潰した後、格好良く着地を決めてから女性の安否を確認する。衣服には血が滲んで無いことを確認し無傷だと悟る。
「あ、ありがとうござい---
「よし!逃げるぞ!!」
女性を起こした後、お姫様抱っこでレインの元へと走る。
「レイン!逃げるぞ!!俺の背中に掴まれ!」
側から見れば『無理だろ…』という状態だが、全然重くない。むしろ本当に掴まっているか?と思うくらいだ。
「レイン!どこに逃げたんだ!?」
「ふぇ?」
背中に掴まっているだろうレインに逃げ道を聞く。しかし、レインは不思議そうな声を出した。
「ふぇ?じゃなくて!お前はどこに逃げたんだ!?」
「????」
レインに再び問うが返事は無い。ただ、返事の代わりに首を傾げる動作をしたのが背中越しに伝わったぐらいだ。
「あーもー!!とりあえず適当に走るから指示してくれ!」
二人を抱えながら外へと走り出す。その時後方から大声が届いた。
「アルス様!!」
「うおっとっと!!」
急ブレーキをかけ、声がした方向へ振り返る。ドタバタしていてチカの存在をすっかり忘れていた。
「チカ!レインを救ったぞ!逃げるぞ!」
「まだ中に人が!!」
チカにこっちに来る様に言ったが、返ってきた言葉に俺は戻らざるおえなかった。
「あと何人居るんだよ!」
「分かりません!!」
(ですよねー!!……クソッ!こっちも急いで外に出なきゃなんねーのに!!)
救助すべく走るチカの後ろを追いながらちょっとだけ悪態を吐く。
「ハァッ!!」
チカが気合を入れた声を出すと、俺の視界から一瞬で消え去り、少し離れた場所で高々と足を上げていた。
「やりますねぇ!」
俺も周囲を見回しながらチカの元へと寄る。
(残る村人は………)
「アルス様!?」
そんな事を考えているとチカの焦った声が聞こえた。
「どうし---」
チカの方に目を向けると、信じられない光景が広がっていた。その光景とは先程まで燃え上がっていた家屋がチカの前から綺麗サッパリ無くなっており、暗闇が広がっていた。
「ッ?! 二人とも俺から離れろ!!」
女性とレインに強く指示を出し、レインが背中から離れたのを確認すると二人の前に仁王立ちする。チカも気付いたのか、暗闇から距離を取り俺の隣に立つ。
「なんだ…アレ?」
「………わかりません」
暗闇に目を向けながら呟く。暗闇の中には2つ光る丸いモノが浮いており、カラン--、カラン--、という音が聞こえていた。その音は段々と此方へと近付いており、俺とチカは警戒を強めた。
「---ガフフッ。先程からチャチャを入れてくるのは貴様等か」
まだ姿はハッキリとしていないが、2つ光る丸いモノから声が聞こえた。
「………誰だ?」
誰だと聞きながらも俺は理解していた。間違いなく敵であると。
「………この世界に入り込むとは只者ではあるまい」
ガランッという音が聞こえ丸いモノが細くなるのが見えた。そして、ベチャ、ベチャ、という濡れた様な音も聞こえてきた。
「………………」
「さてさて………貴様等の名でも聞くとしよう」
「?!」
ベチャンッという音が聞こえると、暗闇の中からおぞましい姿をした魔物が姿を現す。その姿はまるで生皮を剥いだ様な姿で、ヒトではない頭の形をしていたのであった。
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