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095話 -いざ、ジュエリア王国へ 4-
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「お婆ちゃん、お尻は痛くない??」
「大丈夫よローリィちゃん。このフカフカなクッションのお陰で全く痛くないわ」
「喉は乾いてないか?」
「大丈夫ですよナナさん」
次の町へ向かいながら、俺達はお爺さん達と色々な話をしている。横並びに歩く事をお爺さんが『危ないですよ?』と注意してくれたが、魔物除けの魔法を展開しているし、何よりゼロの姿を見た魔物がそそくさと逃げて行く様子を見てからお爺さんは何も言わなくなった。
「アルスさん。その馬はどこで見つけたのですか?」
「あ、ゼロですか?ゼロはポーロさんっていうカイジャの大商人の方オススメのお店で見つけたんです」
「ポーロ………ああ!あのポーロですね?」
「? ご存知なんですか?」
「でっぷりな体型のポーロの事では?」
「…まぁ、でっぷりではありますけど…」
「ポーロとは昔からの付き合いです。ポーロがまだ新参者の時にちょこちょこ融通していたので」
「そうなんですか?」
「融通と言っても私の様な前線に居る兵士が欲しがる物を頼んでいただけですがね?見張りをしていると甘い物が食べたくなりますから」
「ははぁー……それってどっちも得する話っすね」
「ええ。ポーロは顔が売れるし売上もでる。私達は希望する物が届くというので互いに利は得てましたね」
「そこから仲が良いんですか?」
「ええ。半年に一回は私達の家に顔を出してくれます。その時に色々と土産を貰ってるんですよ」
「アルスさんはポーロさんとお知り合いですか?」
「お知り合い……と言うか、ポーロさんには色々と教えて貰ったりしましたね。かなり前になりますけど、護衛の依頼も頼まれました」
「護衛?……ほほう。という事はアルスさん達は相当な手練れなのですな」
「? どうしてそう思ったのでしょう?」
「チカさん。ポーロという男はね、目が非常に肥えているんです。商人らしく損得の秤に掛けますが、護衛となるとポーロが実際に見なければ頼まないんですよ」
「……でもそれでなんであたし達が手練れだって言うのー?」
「ポーロは生半可な冒険者には護衛の依頼をしないんですよ。王都から来る場合は専属のお抱えが居ますが、カイジャの時には部下を走らせていますがね」
「護衛に関しての費用はケチらないという事か?」
「ええ。商品を護る為ならば彼はその代価はいとわない。……まぁ、ポーロの目に叶う冒険者は一握りですがね」
「だから私達の事を手練れだと仰ったのですか?」
「それもありますが、魔物の反応や馬を見て理解出来ましたよ。……私らが若い時にはこんな平穏な旅は出来ませんでしたからね」
「へへーんっ!あたし達は実は強いんだよー!」
そんな会話をしながら次の町を見つけた。アンバーとは違い、少しこじんまりとしているが、お爺さん曰く『宿屋は完璧』だそうだ。
「もう夕方になるし、今日はここに宿泊しよう。オニキスさん、馬小屋付きの宿屋ってどこにあります?」
「小屋付きだと2軒ありますが?」
「んー……値段は高い方で。せっかくの旅なんでちょっと豪勢にしようと思います」
「そ、そうですか……」
「オニキスさん。宿代なんてアルスが払うんだから気にしないでいいんですよ。オニキスさん達が泊まりたい宿を案内してください」
「い、いや……それは流石に……」
「そうですよオニキスさん!私達はオニキスさん達に案内をお願いしているんですから!こちらが払うのは当たり前ですわ!」
「元々払うつもりだったでしょ?アルス?」
「ん?まぁ別々に泊まるとか面倒だし、俺もオニキスさんと色々と話したいからさ。一緒に泊まる予定だったよ」
「ア、アルスさん?!大人数だと高くなりますよ??」
「あー…気にしないでください。一応、それなりに金は持ってるんで」
一生懸命に断ろうとするオニキス夫妻をチカ達に任し、俺は宿を目指す。その宿は赤いレンガ屋根らしく、この町では目立っていた。……あ、そうそう。言い忘れてたんだけど、オニキスってのは旦那さんの名前ね。奥さんの名前はコーラルって言うんだってさ。
「んじゃ、金払ってくるからゼロを連れてってくれ」
「はぁーい!」
レインの元気な返事を聞いてから下馬する。宿に入ると室内は一切調度品などは無く、貧しい印象を受けた。だが、床には埃1つも落ちてなく、明るさも丁度良くてシンプルな宿屋なんだなと思った。
「いらっしゃいませ」
「こんばんわ。急で悪いんですが7名泊まれますか?」
「……申し訳ありません。現在大部屋は満室でして…」
「あ、なら空いてる部屋で構わないのですが」
「……2名様ずつならご案内出来ますが」
「それでお願いします。あと、外の小屋に馬を3頭休ませてるんですが…」
「宿泊費に足しますが宜しいでしょうか?」
「あ、はい。それでお願いします」
料金についての説明を受けてから支払いを済ませる。夜と朝に飯が付けることが出来るみたいだが、それは断った。どーせなら外で食べたいからね。料金もそこそこな金額を言われたが、最近の出費からすると微々たる物だなと感じた。
「アルスー?終わったー?」
「ああ、終わったよ。大部屋が空いてなかったみたいだから、2人部屋で取ったよ」
「「「ふ、2人部屋!?」」」
「一部屋はオニキスさん達に。俺は1人で寝るから部屋割りは相談して決めてくれ」
「えー?アルス1人で寝るの?なら私と寝ましょうよ」
「「「ダメーっ!!」」」
「ア、アルスさん……せめて少しはお支払いさせてくださいませんか?」
「あー…本当に気にしないでください」
「で、ですが…!」
「……あっ。じゃあその代わりっちゃー何ですが、この町で美味しいご飯屋さんとか案内してください。それと土産とか」
財布の紐を緩めようとするオニキスさんを辞めさせてから提案をする。夜と朝の飯は無い事を告げ、その代わりに店を紹介してもらうという事で納得させた。『せめて食事代は出させてほしい』とオニキスさんが頑なに言うので、そこだけはお世話になる事にした。……まぁ朝食代にさせたけどね。夕食は………絶対ローリィが暴飲暴食するからダメだ。
「んじゃ1時間ぐらいしたら宿屋の入り口に集合で。さっき店の人に聞いたけど、この宿屋の地下には風呂があるらしいぞ?」
「えっ?!それ本当!?」
「ああ。料金はもう払ってるから何回でも入っていいらしい。すげー広いんだってさ」
従業員の人に聞いたが、どうやらこの宿の地下から温泉が出たらしい。外に湯船を作ろうとしたのだが、他の同業者から反対の声が上がった為、地下に造ったとか。その為、この宿は他の宿屋と比べて高いらしいが、お忍びで貴族も温泉目当てに来るらしく有名だとか。あと、風呂だけ入る事も可能らしい。………温泉地とかにすればいいのにとか思っちゃう俺は商人に向いてないんだろうなーと思う。
「……俺、部屋で軽く寝とくからなー」
真剣な表情で何やら話し合っているチカ達へと声をかけてから二階への階段を登る。室内はとてもシンプルな造りで、2つのベッドと丸テーブル椅子二脚、あとタンスが1つあるだけだった。しかし、部屋には良い匂いが漂っており、ベッドもフカフカの様だ。
「んぁー…先に風呂入るか、飯食ってから風呂に入るか……どーするかなぁ?」
そんな事を考えながらベッドへとダイブし、ゆっくりと目を閉じるのであった。
「大丈夫よローリィちゃん。このフカフカなクッションのお陰で全く痛くないわ」
「喉は乾いてないか?」
「大丈夫ですよナナさん」
次の町へ向かいながら、俺達はお爺さん達と色々な話をしている。横並びに歩く事をお爺さんが『危ないですよ?』と注意してくれたが、魔物除けの魔法を展開しているし、何よりゼロの姿を見た魔物がそそくさと逃げて行く様子を見てからお爺さんは何も言わなくなった。
「アルスさん。その馬はどこで見つけたのですか?」
「あ、ゼロですか?ゼロはポーロさんっていうカイジャの大商人の方オススメのお店で見つけたんです」
「ポーロ………ああ!あのポーロですね?」
「? ご存知なんですか?」
「でっぷりな体型のポーロの事では?」
「…まぁ、でっぷりではありますけど…」
「ポーロとは昔からの付き合いです。ポーロがまだ新参者の時にちょこちょこ融通していたので」
「そうなんですか?」
「融通と言っても私の様な前線に居る兵士が欲しがる物を頼んでいただけですがね?見張りをしていると甘い物が食べたくなりますから」
「ははぁー……それってどっちも得する話っすね」
「ええ。ポーロは顔が売れるし売上もでる。私達は希望する物が届くというので互いに利は得てましたね」
「そこから仲が良いんですか?」
「ええ。半年に一回は私達の家に顔を出してくれます。その時に色々と土産を貰ってるんですよ」
「アルスさんはポーロさんとお知り合いですか?」
「お知り合い……と言うか、ポーロさんには色々と教えて貰ったりしましたね。かなり前になりますけど、護衛の依頼も頼まれました」
「護衛?……ほほう。という事はアルスさん達は相当な手練れなのですな」
「? どうしてそう思ったのでしょう?」
「チカさん。ポーロという男はね、目が非常に肥えているんです。商人らしく損得の秤に掛けますが、護衛となるとポーロが実際に見なければ頼まないんですよ」
「……でもそれでなんであたし達が手練れだって言うのー?」
「ポーロは生半可な冒険者には護衛の依頼をしないんですよ。王都から来る場合は専属のお抱えが居ますが、カイジャの時には部下を走らせていますがね」
「護衛に関しての費用はケチらないという事か?」
「ええ。商品を護る為ならば彼はその代価はいとわない。……まぁ、ポーロの目に叶う冒険者は一握りですがね」
「だから私達の事を手練れだと仰ったのですか?」
「それもありますが、魔物の反応や馬を見て理解出来ましたよ。……私らが若い時にはこんな平穏な旅は出来ませんでしたからね」
「へへーんっ!あたし達は実は強いんだよー!」
そんな会話をしながら次の町を見つけた。アンバーとは違い、少しこじんまりとしているが、お爺さん曰く『宿屋は完璧』だそうだ。
「もう夕方になるし、今日はここに宿泊しよう。オニキスさん、馬小屋付きの宿屋ってどこにあります?」
「小屋付きだと2軒ありますが?」
「んー……値段は高い方で。せっかくの旅なんでちょっと豪勢にしようと思います」
「そ、そうですか……」
「オニキスさん。宿代なんてアルスが払うんだから気にしないでいいんですよ。オニキスさん達が泊まりたい宿を案内してください」
「い、いや……それは流石に……」
「そうですよオニキスさん!私達はオニキスさん達に案内をお願いしているんですから!こちらが払うのは当たり前ですわ!」
「元々払うつもりだったでしょ?アルス?」
「ん?まぁ別々に泊まるとか面倒だし、俺もオニキスさんと色々と話したいからさ。一緒に泊まる予定だったよ」
「ア、アルスさん?!大人数だと高くなりますよ??」
「あー…気にしないでください。一応、それなりに金は持ってるんで」
一生懸命に断ろうとするオニキス夫妻をチカ達に任し、俺は宿を目指す。その宿は赤いレンガ屋根らしく、この町では目立っていた。……あ、そうそう。言い忘れてたんだけど、オニキスってのは旦那さんの名前ね。奥さんの名前はコーラルって言うんだってさ。
「んじゃ、金払ってくるからゼロを連れてってくれ」
「はぁーい!」
レインの元気な返事を聞いてから下馬する。宿に入ると室内は一切調度品などは無く、貧しい印象を受けた。だが、床には埃1つも落ちてなく、明るさも丁度良くてシンプルな宿屋なんだなと思った。
「いらっしゃいませ」
「こんばんわ。急で悪いんですが7名泊まれますか?」
「……申し訳ありません。現在大部屋は満室でして…」
「あ、なら空いてる部屋で構わないのですが」
「……2名様ずつならご案内出来ますが」
「それでお願いします。あと、外の小屋に馬を3頭休ませてるんですが…」
「宿泊費に足しますが宜しいでしょうか?」
「あ、はい。それでお願いします」
料金についての説明を受けてから支払いを済ませる。夜と朝に飯が付けることが出来るみたいだが、それは断った。どーせなら外で食べたいからね。料金もそこそこな金額を言われたが、最近の出費からすると微々たる物だなと感じた。
「アルスー?終わったー?」
「ああ、終わったよ。大部屋が空いてなかったみたいだから、2人部屋で取ったよ」
「「「ふ、2人部屋!?」」」
「一部屋はオニキスさん達に。俺は1人で寝るから部屋割りは相談して決めてくれ」
「えー?アルス1人で寝るの?なら私と寝ましょうよ」
「「「ダメーっ!!」」」
「ア、アルスさん……せめて少しはお支払いさせてくださいませんか?」
「あー…本当に気にしないでください」
「で、ですが…!」
「……あっ。じゃあその代わりっちゃー何ですが、この町で美味しいご飯屋さんとか案内してください。それと土産とか」
財布の紐を緩めようとするオニキスさんを辞めさせてから提案をする。夜と朝の飯は無い事を告げ、その代わりに店を紹介してもらうという事で納得させた。『せめて食事代は出させてほしい』とオニキスさんが頑なに言うので、そこだけはお世話になる事にした。……まぁ朝食代にさせたけどね。夕食は………絶対ローリィが暴飲暴食するからダメだ。
「んじゃ1時間ぐらいしたら宿屋の入り口に集合で。さっき店の人に聞いたけど、この宿屋の地下には風呂があるらしいぞ?」
「えっ?!それ本当!?」
「ああ。料金はもう払ってるから何回でも入っていいらしい。すげー広いんだってさ」
従業員の人に聞いたが、どうやらこの宿の地下から温泉が出たらしい。外に湯船を作ろうとしたのだが、他の同業者から反対の声が上がった為、地下に造ったとか。その為、この宿は他の宿屋と比べて高いらしいが、お忍びで貴族も温泉目当てに来るらしく有名だとか。あと、風呂だけ入る事も可能らしい。………温泉地とかにすればいいのにとか思っちゃう俺は商人に向いてないんだろうなーと思う。
「……俺、部屋で軽く寝とくからなー」
真剣な表情で何やら話し合っているチカ達へと声をかけてから二階への階段を登る。室内はとてもシンプルな造りで、2つのベッドと丸テーブル椅子二脚、あとタンスが1つあるだけだった。しかし、部屋には良い匂いが漂っており、ベッドもフカフカの様だ。
「んぁー…先に風呂入るか、飯食ってから風呂に入るか……どーするかなぁ?」
そんな事を考えながらベッドへとダイブし、ゆっくりと目を閉じるのであった。
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