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078話
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「んー………やっぱりこの魔核ってのはよく分からんアイテムだなぁ」
魔核と鉄くずを合金した物を見ながら呟く。ちなみに錬成は料理と一緒でレシピをタップするだけで良かった。後は勝手に体が動いて作り上げていくだけだ。……『Destiny』には馬なんて存在無かったんだけどなぁ。転生したから仕様が変わったんだろうか?
出来上がった鞍を一度ボックスに入れてから性能を調べる。
「うーん……それほど高性能って訳でもねぇな」
鞍には『防御力+150、素早さ+100』と書かれていた。…正直ゴミの性能だった。
「これ使うんだったら違うの作った方がいいな」
魔核を組み合わせた鞍はそのままボックスに放置し、新たな鞍を作る。騎乗したままで戦う事を考えて、耐久力と魔法防御、素早さの数値が高い物を選んだ。
「出来たぁー!!」
「出来ましたわ!」
「出来た!!」
3人同時に完成したらしく、嬉しそうに俺に見せてきた。どれもシンプルな鞍であったが、付与されている能力はどれもエグい。
チカの鞍には『防御力+750%』と『クールタイム+66秒』、『治癒力+1150』という能力が付いており、恐らく騎乗しながらの戦闘を考えている様だった。
ナナの鞍には『素早さ+320%』と『クールタイム+70秒』、『スキルレベル+17』というのが付いていた。前者は分かるが、後者のスキルレベルはちょっとよく分からない。ナナ達は課金によってカンストしているはずだし、要らないおまけだと思うんだけどなぁ…。
ローリィの鞍にはかなり能力が付与されていた。一括りにすれば火力のみ。それも『そんなにいるの?』と思うほどのレベルだ。たまーに変化球で『美しさ』というものがあるが、コレは『Destiny』の仕様で簡単に言えば『会心率』に直結する。でも先述の通り、チカ達はカンストしてるから必要無いんだよなぁ…。
「ご主人様はどんなおまけにしたの?」
「俺?俺は……まぁフツーなおまけだな」
「早速アルス達に装備させましょう!」
チカは指笛を鳴らすと、ゼロ達がこちらへとやって来た。そしてチカ達は自分の馬に鞍やその他の馬具を装備させると、満足そうに全体を見ていた。
「………ゼロ、気に食わないのか?」
ゼロに馬具を装備させると、物凄く嫌がっていた。ブルブルと頭を振るし、もしかしたら合わなかったのかも知れない。
「…ゼロはそのままでいいか」
ブランさんから貰った馬具を装備させるといつも通りのゼロに戻った。チカを介入させ話を聞いて見ると『重いしダサい』との事だった。『馬にもダサいとかあるんだな』と妙な納得をしていると、チカがこう話した。
「アルス様、ゼロが『さっき作ってたヤツの方がカッコいい』と言っておりますけど…」
「さっき?………ああ、これの事かな?」
ボックスから魔核を加工した鞍を取り出す。するとゼロはその鞍を咥えると器用に自分の背中へと置いた。
「………さっきのよりか弱いんだけど」
「ブルル!!」
「『見た目がカッコいい』だそうです」
(うーん………馬の美的センスってのは分からんな…。ま、気に入っているならこれで良いだろう)
馬具も作り終えた俺は木の下で少し休憩をする。
「ご主人様ぁー!お腹空いたぁー!」
「ならご飯でも作るか」
「わぁーい!!」
ローリィの催促に俺はジョブを変更し調理をする。材料はあるのでチャチャチャっと作り終える。
「出来たぞー!」
チカ達に声をかけて輪になってから食事をする。その時、チカが足元で何かを見つけた。
「? 何かしら?」
「ん?」
チカが砂地を軽く掘ると、そこから星型の物を取り出す。
「これは何でしょうか?」
「んー……………んんっ??」
チカが不思議そうに俺へとそれを渡す。その星型の物を見て、俺は突如思い出す。
「あっ!!!これって!!」
そう思った俺はボックスを探す。リストの一番下に見慣れない単語があったので、それをタップし取り出す。
「…同じ物だよな?」
取り出したアイテムの名前は『チノナミダ』という名称であった。取り出した物と比べると同じ形で同じ煌き具合であった。
「アルス様もお持ちだったのですか?」
「いや…これは前ソニアとダンジョンに潜った時のやつだと思う…」
確かゼロの足掛けに引っかかってたのをソニアが俺に渡したんだよな。それで大蜘蛛の魔核と見比べてたらダンジョンに転移しちまったと……。
「…ではコレは鍵という事になるのでしょうか?」
「かぎ??」
チカの疑問につい聞き返してしまう。
「はい。アルス様も私達を強化ダンジョンやスキルダンジョンに連れて行ってくれたではありませんか」
「………あー!そういう事ね!」
チカが言いたい事は、恐らく『Destiny』でのダンジョンの鍵って事だな。『Destiny』では曜日毎に解放ダンジョンが決まっており、課金玉を使うか、特殊な鍵を使用して開けることが出来る。1日1回は無料なんだけど、クリアしたらそれらが必要になる。鍵については錬金で作る事が出来るのだが、素材や費用が中々にかかる。まぁ無課金者にはツライかも知れねぇけど、課金したら課金した分だけ強くなるのはどれも当たり前なんだよなぁ。
「…でも鍵はこんな形じゃねーと思うけど」
『Destiny』の中でも鍵の横にはアイコンがあった。扉とか閉めたりするアレね?それを使ってダンジョンに入るんだが………星型の鍵とか見た事ねぇんだよなぁ。
「マスター。それ見せて」
チノナミダを見ながらチカと喋っていると、ナナが割り込んできた。そして俺からチノナミダを渡されると、ジョブを使用して調べ始めた。
「………魔力もおまけも付いていない。それに形だけ珍しいが、金銭価値は無いと思われる」
「ナナちゃん、それは加工とか出来そうなの?」
「…調べても何も出てこない。マスターの話通りなら魔力などが付与しているはず」
「だよねぇ?ご主人様が嘘ついてるはず無いから、もしかしたら何かの要因があるのかも知れないね!」
「…ローリィにしては的確な疑問ね」
「ムッ!チカちゃん、あたしのことバカにしてるのー??」
「してないわよ。けど、ローリィの考えはすんなり理解出来たから」
「…………バカにされてる気がするー」
「マスター。あの時はコレを持って何か行動を起こしたりしたか?」
「んー………ただ見てただけな気がするんだけど…………………あっ」
そういやソニアから渡された時、魔核と見比べてたんだよな。その時ボックスに入れようとしたら転移したはず!
「何か思い出したのか?」
「思い出したっつーか……ただ、魔核とコレをボックスに入れようとしただけなんだよね」
「………何か作用した可能性が?」
「あるかも知れないわね。もしかしたら、アルス様の力に反応した……とか」
「でもさでもさ!ナナちゃんが調べたけど、コレには何も価値が無いんでしょ??」
「…それは単体を見ただけだからとしか言いようがない。もしかしたら、別の何かを合わせた事により、反応があったのかも知れない」
「だとすると………魔核とコレが反応したということよね?」
「マスターの話通りなら」
「じゃあさ、その魔核と合わせてみたらいいじゃん!」
「いやー……その魔核なんだけどさ、今ゼロに装備させている鞍に使っちまったんだよ」
「………えぇー??それだと試せないじゃん!」
ローリィが唇を尖らせ、ちょっとだけ文句を言う。チカもナナも同じ事を思っていたのか、ローリィの言葉遣いを諫める事はしなかった。
「………作っちゃったけど、一回合わせてみる?」
「実験は必要。失敗したら次回、魔核とやらを獲得した時に試してみる」
ゼロから鞍を外し、チカ達の前に置く。全員が鞍とチノナミダを見ており、俺は何故か緊張しながら2つをぶつける。
「「「………………………」」」
「………………何にも反応無---
俺の言葉は最後まで言い切る事なく、光に包まれる。その時、誰かが俺の手と腕を掴むような感覚がした。それはかなり力が込めているもので、正直骨が折れるのでは無いかと思ったぐらいであった。そして痛みと共に目の前は真っ白になる。
「ブルルッ!!!」
ゼロが大きく鳴くと、オアシスからアルス達の姿は消え去るのであった。
魔核と鉄くずを合金した物を見ながら呟く。ちなみに錬成は料理と一緒でレシピをタップするだけで良かった。後は勝手に体が動いて作り上げていくだけだ。……『Destiny』には馬なんて存在無かったんだけどなぁ。転生したから仕様が変わったんだろうか?
出来上がった鞍を一度ボックスに入れてから性能を調べる。
「うーん……それほど高性能って訳でもねぇな」
鞍には『防御力+150、素早さ+100』と書かれていた。…正直ゴミの性能だった。
「これ使うんだったら違うの作った方がいいな」
魔核を組み合わせた鞍はそのままボックスに放置し、新たな鞍を作る。騎乗したままで戦う事を考えて、耐久力と魔法防御、素早さの数値が高い物を選んだ。
「出来たぁー!!」
「出来ましたわ!」
「出来た!!」
3人同時に完成したらしく、嬉しそうに俺に見せてきた。どれもシンプルな鞍であったが、付与されている能力はどれもエグい。
チカの鞍には『防御力+750%』と『クールタイム+66秒』、『治癒力+1150』という能力が付いており、恐らく騎乗しながらの戦闘を考えている様だった。
ナナの鞍には『素早さ+320%』と『クールタイム+70秒』、『スキルレベル+17』というのが付いていた。前者は分かるが、後者のスキルレベルはちょっとよく分からない。ナナ達は課金によってカンストしているはずだし、要らないおまけだと思うんだけどなぁ…。
ローリィの鞍にはかなり能力が付与されていた。一括りにすれば火力のみ。それも『そんなにいるの?』と思うほどのレベルだ。たまーに変化球で『美しさ』というものがあるが、コレは『Destiny』の仕様で簡単に言えば『会心率』に直結する。でも先述の通り、チカ達はカンストしてるから必要無いんだよなぁ…。
「ご主人様はどんなおまけにしたの?」
「俺?俺は……まぁフツーなおまけだな」
「早速アルス達に装備させましょう!」
チカは指笛を鳴らすと、ゼロ達がこちらへとやって来た。そしてチカ達は自分の馬に鞍やその他の馬具を装備させると、満足そうに全体を見ていた。
「………ゼロ、気に食わないのか?」
ゼロに馬具を装備させると、物凄く嫌がっていた。ブルブルと頭を振るし、もしかしたら合わなかったのかも知れない。
「…ゼロはそのままでいいか」
ブランさんから貰った馬具を装備させるといつも通りのゼロに戻った。チカを介入させ話を聞いて見ると『重いしダサい』との事だった。『馬にもダサいとかあるんだな』と妙な納得をしていると、チカがこう話した。
「アルス様、ゼロが『さっき作ってたヤツの方がカッコいい』と言っておりますけど…」
「さっき?………ああ、これの事かな?」
ボックスから魔核を加工した鞍を取り出す。するとゼロはその鞍を咥えると器用に自分の背中へと置いた。
「………さっきのよりか弱いんだけど」
「ブルル!!」
「『見た目がカッコいい』だそうです」
(うーん………馬の美的センスってのは分からんな…。ま、気に入っているならこれで良いだろう)
馬具も作り終えた俺は木の下で少し休憩をする。
「ご主人様ぁー!お腹空いたぁー!」
「ならご飯でも作るか」
「わぁーい!!」
ローリィの催促に俺はジョブを変更し調理をする。材料はあるのでチャチャチャっと作り終える。
「出来たぞー!」
チカ達に声をかけて輪になってから食事をする。その時、チカが足元で何かを見つけた。
「? 何かしら?」
「ん?」
チカが砂地を軽く掘ると、そこから星型の物を取り出す。
「これは何でしょうか?」
「んー……………んんっ??」
チカが不思議そうに俺へとそれを渡す。その星型の物を見て、俺は突如思い出す。
「あっ!!!これって!!」
そう思った俺はボックスを探す。リストの一番下に見慣れない単語があったので、それをタップし取り出す。
「…同じ物だよな?」
取り出したアイテムの名前は『チノナミダ』という名称であった。取り出した物と比べると同じ形で同じ煌き具合であった。
「アルス様もお持ちだったのですか?」
「いや…これは前ソニアとダンジョンに潜った時のやつだと思う…」
確かゼロの足掛けに引っかかってたのをソニアが俺に渡したんだよな。それで大蜘蛛の魔核と見比べてたらダンジョンに転移しちまったと……。
「…ではコレは鍵という事になるのでしょうか?」
「かぎ??」
チカの疑問につい聞き返してしまう。
「はい。アルス様も私達を強化ダンジョンやスキルダンジョンに連れて行ってくれたではありませんか」
「………あー!そういう事ね!」
チカが言いたい事は、恐らく『Destiny』でのダンジョンの鍵って事だな。『Destiny』では曜日毎に解放ダンジョンが決まっており、課金玉を使うか、特殊な鍵を使用して開けることが出来る。1日1回は無料なんだけど、クリアしたらそれらが必要になる。鍵については錬金で作る事が出来るのだが、素材や費用が中々にかかる。まぁ無課金者にはツライかも知れねぇけど、課金したら課金した分だけ強くなるのはどれも当たり前なんだよなぁ。
「…でも鍵はこんな形じゃねーと思うけど」
『Destiny』の中でも鍵の横にはアイコンがあった。扉とか閉めたりするアレね?それを使ってダンジョンに入るんだが………星型の鍵とか見た事ねぇんだよなぁ。
「マスター。それ見せて」
チノナミダを見ながらチカと喋っていると、ナナが割り込んできた。そして俺からチノナミダを渡されると、ジョブを使用して調べ始めた。
「………魔力もおまけも付いていない。それに形だけ珍しいが、金銭価値は無いと思われる」
「ナナちゃん、それは加工とか出来そうなの?」
「…調べても何も出てこない。マスターの話通りなら魔力などが付与しているはず」
「だよねぇ?ご主人様が嘘ついてるはず無いから、もしかしたら何かの要因があるのかも知れないね!」
「…ローリィにしては的確な疑問ね」
「ムッ!チカちゃん、あたしのことバカにしてるのー??」
「してないわよ。けど、ローリィの考えはすんなり理解出来たから」
「…………バカにされてる気がするー」
「マスター。あの時はコレを持って何か行動を起こしたりしたか?」
「んー………ただ見てただけな気がするんだけど…………………あっ」
そういやソニアから渡された時、魔核と見比べてたんだよな。その時ボックスに入れようとしたら転移したはず!
「何か思い出したのか?」
「思い出したっつーか……ただ、魔核とコレをボックスに入れようとしただけなんだよね」
「………何か作用した可能性が?」
「あるかも知れないわね。もしかしたら、アルス様の力に反応した……とか」
「でもさでもさ!ナナちゃんが調べたけど、コレには何も価値が無いんでしょ??」
「…それは単体を見ただけだからとしか言いようがない。もしかしたら、別の何かを合わせた事により、反応があったのかも知れない」
「だとすると………魔核とコレが反応したということよね?」
「マスターの話通りなら」
「じゃあさ、その魔核と合わせてみたらいいじゃん!」
「いやー……その魔核なんだけどさ、今ゼロに装備させている鞍に使っちまったんだよ」
「………えぇー??それだと試せないじゃん!」
ローリィが唇を尖らせ、ちょっとだけ文句を言う。チカもナナも同じ事を思っていたのか、ローリィの言葉遣いを諫める事はしなかった。
「………作っちゃったけど、一回合わせてみる?」
「実験は必要。失敗したら次回、魔核とやらを獲得した時に試してみる」
ゼロから鞍を外し、チカ達の前に置く。全員が鞍とチノナミダを見ており、俺は何故か緊張しながら2つをぶつける。
「「「………………………」」」
「………………何にも反応無---
俺の言葉は最後まで言い切る事なく、光に包まれる。その時、誰かが俺の手と腕を掴むような感覚がした。それはかなり力が込めているもので、正直骨が折れるのでは無いかと思ったぐらいであった。そして痛みと共に目の前は真っ白になる。
「ブルルッ!!!」
ゼロが大きく鳴くと、オアシスからアルス達の姿は消え去るのであった。
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