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076話
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ミレーユと話してから5日が過ぎた。レインが言っていた通り、ギルドに募集を掲示してからかなりの応募があり、面接するのが面倒だった俺は庭に応募者を集めて口頭で説明をした。正直な所、多くても20名程かと思っていたが、その倍以上は来ていた。しかもその殆どが子持ちでここを利用している人達ばかりだった。
大体の人数を把握し、俺は頭の中で計算をする。単純計算で40名程を雇うとして、仮の給与が8万G。となると月の人件費は320万G。…………武器覚醒2個分ぐらいなら、まぁ余裕だな。しかし、この金額が何年も続くとなると非常に困る。金を稼ぐ手段もギルドしか無いし、高額な依頼がずっとあると言うわけでも無い。金は腐るほど持ってると言っても増える要素が無ければ減る一方だからね。
そう考えていた俺は給与を4万Gに格下げした。そして、先の襲撃で片親しか居ない家庭には特別手当てとして5,000Gを払う事を伝えた。子供は孤児院に預けれるし、食費も掛からないからこのくらいで良いと勝手に考えた。その事を応募者へと伝えると、反論は一つも無く、むしろ喜ばれた。そして、紙に名前を各々書いていってもらい、1週間の研修を受けて貰う予定だ。まぁ研修と言っても、飯を作ってもらったり、掃除用具の場所などを教えるだけだったけど。
清掃については教える事は何一つ無かった。だって応募者は主婦だからね。その道のプロに口出しするなど流石の俺もアホでは無い。そして運良く応募者の中に馬を扱える人が数名いたので、その人達にはゼロ達の世話も任せる事にした。王都に連れて行くかどうかは分からないけど、もしの場合を考えてないとね。
…あ、そうそう。先生にはミレーユさんと話した翌日から住み込みをしてもらってる。教える程の事は無いので、ただ1日の流れがどんなのかを見てもらっている。それと子供達が怪我をした場合の対処をナナが教えていた。お陰で先生の部屋には応急キットという『Destiny』内のアイテムがたくさん置かれることとなった。それと初日に先生から申し訳なさそうにお願いがあった。どうやら俺達が王都に行っている間に興味のある本を読みたいとの事だった。その申し出に俺は二つ返事で返し、先生と転移で王都に行き本を大量に買い込んだ。
まぁ本は図書室に並べればいいし、不必要な物じゃ無いからね。先生も元は家庭教師だから、自分のスキルアップは大事な事だ。…………けど買い過ぎだと思った。次から次に本を選ぶ先生に対し、俺は『勉強の虫…いや、精霊かな?』と思うほどだった。けど、中身は基礎が大半を占めていたし、それはそれで後に役立つはずだからと自分自身を納得させた。
ボチボチ運営の準備が固まりつつある間、ソニア達は自分の役目を果たしていた。ソニアは街を歩き、街の人達に声を掛けたり、たまに手伝いをしたりしていた。流石に力仕事はさせられなかったが、基本的に子供達と遊んだり、王都から必要物資を運ばせてたりしてた。そのお陰なのか王国の姫君だからなのかは定かでは無いが、ソニアはかなり街の人達と仲良くなったし、特に子供達からの人気はうなぎ上りだった。
そんな慌ただしい日々であったが、やはり終わりの日は訪れる。ミレーユさん達が王都に帰る日、サガンの街正門は人々でごった返していた。
「ではラティ。私達は王都に帰るわね」
「アルスさん達に警護して貰わなくて大丈夫かい?」
「大丈夫よ。行きもアルス様達は居なかったんだから」
「それもそうだね。………ミレーユ、今回は色々とありがとうね」
「私達は王族としての務めを果たしただけよ?…お礼を言うならアルスにじゃないかしら?」
「アルスさん達には言っても言い足りないぐらいだよ。…僕が言っているのはこの街に支援してくれてありがとうって事さ」
「それも王族としての務めよ。…ここは辺境の地ではあるけども、一番重要な砦でもあるからね」
「それならオアシスとの経路も早目に着手してよね」
「…それはそれ。まぁポーロ殿と話はまとまったから近いうちにそれに取り掛かると思う」
「よろしく頼むよ。……所でソニアはどうしたんだい?」
ミレーユとラティが話し込んでいる間、ソニアは視線を幾度か頭上へと向けていた。こちらの会話にも一切入ってこない事を疑問に思ったラティはそれとなくミレーユへと尋ねる。
「………帰りたくないってゴネてるのよ」
「ソニアが?なんで………あぁ、アルスさんか」
「…そうなの。また後で会えるって言ってるんだけどね………」
ミレーユとラティはソニアの視線の先へと目を向ける。その視線の先は正門の上へと向いており、そこには周囲を警戒しているアルスの姿があった。ラティはアルス達を下へと来るよう伝えたが、アルスがそれを固辞し、ミレーユ達が無事に帰れるよう周囲の魔物の駆除に出ていた。そしてチカとナナの魔法を使い、王都までの道に魔物避けの魔法を掛けていた。それを聞いたラティは正直『そこまでしなくても』とは思ったが、戦闘に関してはアルス達の方が上である為、何も言わなかった。
「……ソニアがここまで表すのって初めてじゃない?」
「今まで一切こんな事が無かったからね…。戸惑っているんじゃない?」
チラリと横目でソニアを見ると、アルスと目があったのか慌てて視線を逸らしている姿があった。その横ではニリキナが疲れたような表情をしながらソニアへと何かを言い、それにビクッと反応したソニアがニリキナの頭を叩いていた。
「……戸惑っても暴力的なのは変わらないんだね」
「照れ隠し…じゃないかしら?」
「…まぁその件はそっちで何とかしてよ。僕は力になれないからね」
「わかっているわ。……それじゃ私達は帰るわね。……あと、例の件についても追って連絡するわ」
「……あぁ、それもあったね。すっかり忘れてたよ…。それじゃ気を付けてね」
ミレーユとラティが会話を済ませると、馬車に乗り込んでいく。未だ名残惜しそうに門を見上げているソニアをニリキナが一生懸命に連れて行こうとしていた。しかし、ソニアが突如笑顔を浮かべぴょんぴょんと数度跳ねると、大きく手を振っていた。そしてその行為に満足したのかソニアは颯爽と馬車へと乗り込む。
「それじゃ皆、盛大に見送ってあげて」
ラティは後ろを振り返り、門を埋め尽くしている人々へ声を掛ける。すると人々は各々大声でミレーユ達の名前を呼び、子供達は大きく手を振っていた。
「今より王都へと帰還する!総員、周囲の警戒を厳にしつつ前に進め!」
ニリキナの号令に馬車がゆっくりと走り始める。それと同時に人々の声も尚更大きくなり、子供の数名が一緒に走り出す。そして、子供達の足で追いつけない速度になると、子供達はその場で大きく手を振り、ミレーユ達を見送るのだった。
ミレーユと話してから5日が過ぎた。レインが言っていた通り、ギルドに募集を掲示してからかなりの応募があり、面接するのが面倒だった俺は庭に応募者を集めて口頭で説明をした。正直な所、多くても20名程かと思っていたが、その倍以上は来ていた。しかもその殆どが子持ちでここを利用している人達ばかりだった。
大体の人数を把握し、俺は頭の中で計算をする。単純計算で40名程を雇うとして、仮の給与が8万G。となると月の人件費は320万G。…………武器覚醒2個分ぐらいなら、まぁ余裕だな。しかし、この金額が何年も続くとなると非常に困る。金を稼ぐ手段もギルドしか無いし、高額な依頼がずっとあると言うわけでも無い。金は腐るほど持ってると言っても増える要素が無ければ減る一方だからね。
そう考えていた俺は給与を4万Gに格下げした。そして、先の襲撃で片親しか居ない家庭には特別手当てとして5,000Gを払う事を伝えた。子供は孤児院に預けれるし、食費も掛からないからこのくらいで良いと勝手に考えた。その事を応募者へと伝えると、反論は一つも無く、むしろ喜ばれた。そして、紙に名前を各々書いていってもらい、1週間の研修を受けて貰う予定だ。まぁ研修と言っても、飯を作ってもらったり、掃除用具の場所などを教えるだけだったけど。
清掃については教える事は何一つ無かった。だって応募者は主婦だからね。その道のプロに口出しするなど流石の俺もアホでは無い。そして運良く応募者の中に馬を扱える人が数名いたので、その人達にはゼロ達の世話も任せる事にした。王都に連れて行くかどうかは分からないけど、もしの場合を考えてないとね。
…あ、そうそう。先生にはミレーユさんと話した翌日から住み込みをしてもらってる。教える程の事は無いので、ただ1日の流れがどんなのかを見てもらっている。それと子供達が怪我をした場合の対処をナナが教えていた。お陰で先生の部屋には応急キットという『Destiny』内のアイテムがたくさん置かれることとなった。それと初日に先生から申し訳なさそうにお願いがあった。どうやら俺達が王都に行っている間に興味のある本を読みたいとの事だった。その申し出に俺は二つ返事で返し、先生と転移で王都に行き本を大量に買い込んだ。
まぁ本は図書室に並べればいいし、不必要な物じゃ無いからね。先生も元は家庭教師だから、自分のスキルアップは大事な事だ。…………けど買い過ぎだと思った。次から次に本を選ぶ先生に対し、俺は『勉強の虫…いや、精霊かな?』と思うほどだった。けど、中身は基礎が大半を占めていたし、それはそれで後に役立つはずだからと自分自身を納得させた。
ボチボチ運営の準備が固まりつつある間、ソニア達は自分の役目を果たしていた。ソニアは街を歩き、街の人達に声を掛けたり、たまに手伝いをしたりしていた。流石に力仕事はさせられなかったが、基本的に子供達と遊んだり、王都から必要物資を運ばせてたりしてた。そのお陰なのか王国の姫君だからなのかは定かでは無いが、ソニアはかなり街の人達と仲良くなったし、特に子供達からの人気はうなぎ上りだった。
そんな慌ただしい日々であったが、やはり終わりの日は訪れる。ミレーユさん達が王都に帰る日、サガンの街正門は人々でごった返していた。
「ではラティ。私達は王都に帰るわね」
「アルスさん達に警護して貰わなくて大丈夫かい?」
「大丈夫よ。行きもアルス様達は居なかったんだから」
「それもそうだね。………ミレーユ、今回は色々とありがとうね」
「私達は王族としての務めを果たしただけよ?…お礼を言うならアルスにじゃないかしら?」
「アルスさん達には言っても言い足りないぐらいだよ。…僕が言っているのはこの街に支援してくれてありがとうって事さ」
「それも王族としての務めよ。…ここは辺境の地ではあるけども、一番重要な砦でもあるからね」
「それならオアシスとの経路も早目に着手してよね」
「…それはそれ。まぁポーロ殿と話はまとまったから近いうちにそれに取り掛かると思う」
「よろしく頼むよ。……所でソニアはどうしたんだい?」
ミレーユとラティが話し込んでいる間、ソニアは視線を幾度か頭上へと向けていた。こちらの会話にも一切入ってこない事を疑問に思ったラティはそれとなくミレーユへと尋ねる。
「………帰りたくないってゴネてるのよ」
「ソニアが?なんで………あぁ、アルスさんか」
「…そうなの。また後で会えるって言ってるんだけどね………」
ミレーユとラティはソニアの視線の先へと目を向ける。その視線の先は正門の上へと向いており、そこには周囲を警戒しているアルスの姿があった。ラティはアルス達を下へと来るよう伝えたが、アルスがそれを固辞し、ミレーユ達が無事に帰れるよう周囲の魔物の駆除に出ていた。そしてチカとナナの魔法を使い、王都までの道に魔物避けの魔法を掛けていた。それを聞いたラティは正直『そこまでしなくても』とは思ったが、戦闘に関してはアルス達の方が上である為、何も言わなかった。
「……ソニアがここまで表すのって初めてじゃない?」
「今まで一切こんな事が無かったからね…。戸惑っているんじゃない?」
チラリと横目でソニアを見ると、アルスと目があったのか慌てて視線を逸らしている姿があった。その横ではニリキナが疲れたような表情をしながらソニアへと何かを言い、それにビクッと反応したソニアがニリキナの頭を叩いていた。
「……戸惑っても暴力的なのは変わらないんだね」
「照れ隠し…じゃないかしら?」
「…まぁその件はそっちで何とかしてよ。僕は力になれないからね」
「わかっているわ。……それじゃ私達は帰るわね。……あと、例の件についても追って連絡するわ」
「……あぁ、それもあったね。すっかり忘れてたよ…。それじゃ気を付けてね」
ミレーユとラティが会話を済ませると、馬車に乗り込んでいく。未だ名残惜しそうに門を見上げているソニアをニリキナが一生懸命に連れて行こうとしていた。しかし、ソニアが突如笑顔を浮かべぴょんぴょんと数度跳ねると、大きく手を振っていた。そしてその行為に満足したのかソニアは颯爽と馬車へと乗り込む。
「それじゃ皆、盛大に見送ってあげて」
ラティは後ろを振り返り、門を埋め尽くしている人々へ声を掛ける。すると人々は各々大声でミレーユ達の名前を呼び、子供達は大きく手を振っていた。
「今より王都へと帰還する!総員、周囲の警戒を厳にしつつ前に進め!」
ニリキナの号令に馬車がゆっくりと走り始める。それと同時に人々の声も尚更大きくなり、子供の数名が一緒に走り出す。そして、子供達の足で追いつけない速度になると、子供達はその場で大きく手を振り、ミレーユ達を見送るのだった。
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