76 / 135
074話
しおりを挟む
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
「……あら?凄い偶然ね」
「あ、チカちゃんだー!」
「チカも今戻ったのか?」
孤児院の前の通りにて、チカ達3人はバッタリと出会った。
「ええ。……2人はどうだった?」
チカは一緒に歩いているナナ達へと話しかける。
「ボクはOKを貰った」
「あたしもー!それに凄い内容も聞いたんだよー!なんとねーラティ--
「あら、それは吉報ね」
「チカはどうだったのか?」
「…一度アルス様に聞かないと決められない事だったわ。でも必要な情報も集めれたわ」
「そう。ならボク達の話とすり合わせてから決めた方が良い」
「そのつもりよ」
「あれー??誰もあたしの話に興味無い感じ??」
チカ達は孤児院へと戻るとキッチンへと移動する。アルスを呼びに行こうと思ったのだが、キッチンの方からアルスの声が聞こえた為だ。
「アルス様、ただ今戻りましたわ」
「ただいまマスター」
「ただいまぁー!!」
「お?お帰り!…意外と早かったな」
「あ、お姉ちゃん達お帰り!」
レインとアルスが3人を迎え入れると、そのまま椅子へと腰を下ろし、アルスへと報告をする。
「アルス様、募集の件なのですが…」
「うん、どうだった?」
「レニーに色々と相談したのですが、給与が高いとの事でした」
「どれくらいの給与を言ったの?」
「18万Gほどにしたのですが…レニー曰く高収入過ぎると」
「…ちなみに相場はどれくらいとか聞いた?」
「はい。レニーが働いているギルドの給与は10万Gほどだそうです」
「…だとするとちょっと高過ぎるな」
「それでレニーが『この募集は副収入での募集なのか?』と聞いてきましたわ」
「副収入?……どういうこと?」
「レニーが言うには、副収入として働かせるならば5万G程が妥当で、正規職として働かせるならば8万Gが良いと言ってました」
「……なるほどなぁ。その8万Gってのは一月暮らせるのかな?」
「贅沢をしなければ4人家族が暮らせるらしいです」
「………そっか。募集人数は?」
「10名程と伝えてます」
「………となると30万Gの差が出来る訳か。この差は結構デカイな……」
「レニーが話し合ってから依頼を出してと言っていたので、まだ募集は出しておりませんわ」
「…うん。それが正解だね。ありがとねチカ」
「いえ。…出来れば自分で決めたかったのですが…」
「いやいや。見切り発車だったから仕方ないよ。チカもレニーさんに相談して、一度持ち帰った方が良いって考えたんでしょ?」
「はい…」
「それは正解だと思うよ?それにナナやローリィの話も一度聞いてからの方がまとめやすいと思うからさ。だから、チカが取った行動は正しいって事さ」
「…ありがとうございます」
「んじゃ次はローリィかな?ラティは許可出してくれた?」
「それがねー!聞いてよご主人様ぁー!!」
「……もしかして断られた?」
「違うよっ!ラティにね、お金出してーって言ったんだけど、ラティはうんともすんとも言わなかったの!」
「………それ断られてるんじゃ」
「でもねでもねー?あたしの巧みな話術で、ラティから凄い話を引き出したの!」
「凄い話?……なんだ?」
「ラティがねー、『孤児院の権利を全てアルスさんに譲る』って言ったの!」
「…………………はぁ?!」
ローリィからの言葉にアルスは目を丸くする。給与の支払いを頼みに行ったはずなのに、何故か譲渡されるという話に変わっていたからだ。
「好きなようにしてもいいけど、土地を拡張する時はちゃんと土地代を払ってねって言ってたよー!」
「ち、ちょっと待ってくれローリィ!………それ本当にラティが言ったの?」
「そうだよー?ちゃーんと言質は取った!!」
「…何処からそんな言葉覚えてきたんだよ……」
アルスは戸惑いながらもローリィの話を整理する。ローリィの話が本当であれば孤児院の運営についての権利はアルスが持つということになる。という事は、人件費やその他の費用などは全てアルス持ちということだ。
(……もしかしてラティは支払うのが嫌だったから権利を譲ったとかじゃねぇだろうな?)
ラティの性格からしてそう考えている可能性が高いと思ったアルスは少し溜め息を吐く。
(まぁ襲撃の復興費用とかで足りないのかもしれねぇな。街自体も広くねぇし、潤っているって訳でもねぇし……)
すぐさま思い付く理由はこれだけであったが、アルスはポジティブに考えることにした。
(まぁ金の問題はどの世界でも共通ってことだ。それは仕方ないとして………前向きに捉えれば金がある限り俺の考え通りにしていいって事だ。何人雇おうが、いくら支払おうが俺の自由って事だな。………一応、後で聞きに行くか。ローリィを疑う訳じゃねぇけど、違ったら困るからな)
「……よしわかった!なら、俺達の希望通りに依頼を出してみよう。ローリィもお疲れさん」
「えへへーっ!もっと褒めて褒めてー!」
「んじゃ次はナナだけど…………」
「先生からは承諾を得た。ボクの独断で住み込みという形にしたが………良かったか?」
「……住み込み?」
「孤児院に先生を常駐させていた方が良いと思ったから。何かあった時に一々呼びに行くのは手間だと考えた。よってその提案を条件にした」
「……なるほどね。確かにナナの言う通りだわ」
「自炊も出来るとの事。あと先生の立場は運営者では無く管理者と伝えている」
「管理者……確かにその名称の方がしっくりくるな」
「ボクの巧み過ぎる話術でその提案を飲ませた」
「……飲ませたって無理矢理に聞こえるんだけど?」
「無理矢理では無い。先生も快く引き受けた」
「……そっか。なら管理者は先生で大丈夫そうだな」
「マスター」
「ん?」
「交渉の評価は?」
「…あぁ、特に不備もないっぽいし満点だな」
「そうか」
「……!! よく頑張ったな、偉いぞー!」
「エヘヘッ………」
ナナの頭を撫でてやると、チカとローリィの目がとても冷たかった。2人にも同じ様にしてやると嬉しそうにしていたので、『贔屓してはいけない。平等にしなければ』と心に書き留めておく。
「んじゃ皆の報告が終わったところで、俺からも良いか?」
「? 何かありましたか?」
「チカ達が出て行った後にレインと話したんだけどさ。………結構ここの評判って高いみたいなんだよ」
「ええ。知ってますわ?」
「知ってる」
「皆言ってるよねー!」
「………えっ?!し、知ってたのか!?」
「はい…。お喋りしている時に聞いてますわ」
「…俺だけ知らなかったのか」
「アルスは男としか喋ってないからねー。…………ハッ!!もしかしてアルスって男好きなの!?」
「ち、ちげぇわ!!」
レインの勘違い発言を大声で否定する。言っておくが俺はノーマルだ。……本当だよ?
「アハハッ!冗談だよ冗談!……まぁ募集をかけたら大勢集まるよーって話をしてたの」
「……そう。ならば給与は低くした方が良さそうね」
「んー……チカお姉ちゃん達の話を聞いてたけど、副収入的な募集で良いと思うな。仮にサガンの人達全員がここで働きたいって募集してきたら断るのも大変でしょ?」
「……まぁ断り辛いな…」
「だから給与はかなり低くして、大勢雇えば良いんじゃないかな?そうすれば街の人達の家計も助かると思うし」
「…レインの言う通りね。レニーも言ってたけど多ければシフト制ってモノが出来るみたいね」
「あー…なるほどね。シフト制ってのは良いな」
「知ってるの?ご主人様ぁー?」
「ああ。労働条件をこちらから提示する事さ。午前中だけとか、朝から夕方までとかだな」
「…理解した。そのシフト制とやらを上手く使えば街の人達もボク達も助かると言う訳だ」
「……全然わかんなぁーい」
「シフト制とはそう言う意味だったのですね…。流石アルス様ですわ!」
「…別に凄くとも何とも無いんだけどね?」
「流石マスター!尊敬する!」
「あっ!2人とも抜け駆けはダメーーッ!!」
何はともあれ全員の意見を整理した事により、募集条件はスイスイと決まっていった。給与自体はかなり低めに設定し、募集人数が少なかった場合は給与を増やそうと思う。…まぁレインの話通りならばの話だが。
本当は時給とか日給にしようなとも考えていたが、ややこしい計算をするのは面倒だったので早めに諦めた。何せ時給の相場とか分からないし、まずその概念が伝わるかどうかが怪しいしね。無駄に知識があると0から説明するのは難しいと実感した。
「この内容で大丈夫ですか?」
チカが依頼書にまとめた内容を全員で確認する。当初は募集人数を10名程度としていたが、そこは削除しておいた。厳選するのも面倒だし、来るもの拒まずの精神で行こうと考えた。まぁレインの後押しもあったんだけどね。『選別するのは可哀想だから受け入れるだけ受け入れなさいよ。そうすれば給与も少なくする事が出来るわ』と。………総額が高くなるとは思うが、まぁ今の所はまだ金持ってるしね。微々たるものだろ。
チカに依頼書を出してくるようにお願いし、最終確認として俺はラティの屋敷へと向かう。ナナ達には帰り次第昼食を食べると伝えているので、作ってくれてるだろう。レインは庭で子供達と遊びに出掛けたし、とりあえず問題は解決かな?
「…有能が集まると物事って早く終わるんだなぁ…」
チカ達の事を絶賛しながらラティの屋敷の門をくぐるのであった。
「……あら?凄い偶然ね」
「あ、チカちゃんだー!」
「チカも今戻ったのか?」
孤児院の前の通りにて、チカ達3人はバッタリと出会った。
「ええ。……2人はどうだった?」
チカは一緒に歩いているナナ達へと話しかける。
「ボクはOKを貰った」
「あたしもー!それに凄い内容も聞いたんだよー!なんとねーラティ--
「あら、それは吉報ね」
「チカはどうだったのか?」
「…一度アルス様に聞かないと決められない事だったわ。でも必要な情報も集めれたわ」
「そう。ならボク達の話とすり合わせてから決めた方が良い」
「そのつもりよ」
「あれー??誰もあたしの話に興味無い感じ??」
チカ達は孤児院へと戻るとキッチンへと移動する。アルスを呼びに行こうと思ったのだが、キッチンの方からアルスの声が聞こえた為だ。
「アルス様、ただ今戻りましたわ」
「ただいまマスター」
「ただいまぁー!!」
「お?お帰り!…意外と早かったな」
「あ、お姉ちゃん達お帰り!」
レインとアルスが3人を迎え入れると、そのまま椅子へと腰を下ろし、アルスへと報告をする。
「アルス様、募集の件なのですが…」
「うん、どうだった?」
「レニーに色々と相談したのですが、給与が高いとの事でした」
「どれくらいの給与を言ったの?」
「18万Gほどにしたのですが…レニー曰く高収入過ぎると」
「…ちなみに相場はどれくらいとか聞いた?」
「はい。レニーが働いているギルドの給与は10万Gほどだそうです」
「…だとするとちょっと高過ぎるな」
「それでレニーが『この募集は副収入での募集なのか?』と聞いてきましたわ」
「副収入?……どういうこと?」
「レニーが言うには、副収入として働かせるならば5万G程が妥当で、正規職として働かせるならば8万Gが良いと言ってました」
「……なるほどなぁ。その8万Gってのは一月暮らせるのかな?」
「贅沢をしなければ4人家族が暮らせるらしいです」
「………そっか。募集人数は?」
「10名程と伝えてます」
「………となると30万Gの差が出来る訳か。この差は結構デカイな……」
「レニーが話し合ってから依頼を出してと言っていたので、まだ募集は出しておりませんわ」
「…うん。それが正解だね。ありがとねチカ」
「いえ。…出来れば自分で決めたかったのですが…」
「いやいや。見切り発車だったから仕方ないよ。チカもレニーさんに相談して、一度持ち帰った方が良いって考えたんでしょ?」
「はい…」
「それは正解だと思うよ?それにナナやローリィの話も一度聞いてからの方がまとめやすいと思うからさ。だから、チカが取った行動は正しいって事さ」
「…ありがとうございます」
「んじゃ次はローリィかな?ラティは許可出してくれた?」
「それがねー!聞いてよご主人様ぁー!!」
「……もしかして断られた?」
「違うよっ!ラティにね、お金出してーって言ったんだけど、ラティはうんともすんとも言わなかったの!」
「………それ断られてるんじゃ」
「でもねでもねー?あたしの巧みな話術で、ラティから凄い話を引き出したの!」
「凄い話?……なんだ?」
「ラティがねー、『孤児院の権利を全てアルスさんに譲る』って言ったの!」
「…………………はぁ?!」
ローリィからの言葉にアルスは目を丸くする。給与の支払いを頼みに行ったはずなのに、何故か譲渡されるという話に変わっていたからだ。
「好きなようにしてもいいけど、土地を拡張する時はちゃんと土地代を払ってねって言ってたよー!」
「ち、ちょっと待ってくれローリィ!………それ本当にラティが言ったの?」
「そうだよー?ちゃーんと言質は取った!!」
「…何処からそんな言葉覚えてきたんだよ……」
アルスは戸惑いながらもローリィの話を整理する。ローリィの話が本当であれば孤児院の運営についての権利はアルスが持つということになる。という事は、人件費やその他の費用などは全てアルス持ちということだ。
(……もしかしてラティは支払うのが嫌だったから権利を譲ったとかじゃねぇだろうな?)
ラティの性格からしてそう考えている可能性が高いと思ったアルスは少し溜め息を吐く。
(まぁ襲撃の復興費用とかで足りないのかもしれねぇな。街自体も広くねぇし、潤っているって訳でもねぇし……)
すぐさま思い付く理由はこれだけであったが、アルスはポジティブに考えることにした。
(まぁ金の問題はどの世界でも共通ってことだ。それは仕方ないとして………前向きに捉えれば金がある限り俺の考え通りにしていいって事だ。何人雇おうが、いくら支払おうが俺の自由って事だな。………一応、後で聞きに行くか。ローリィを疑う訳じゃねぇけど、違ったら困るからな)
「……よしわかった!なら、俺達の希望通りに依頼を出してみよう。ローリィもお疲れさん」
「えへへーっ!もっと褒めて褒めてー!」
「んじゃ次はナナだけど…………」
「先生からは承諾を得た。ボクの独断で住み込みという形にしたが………良かったか?」
「……住み込み?」
「孤児院に先生を常駐させていた方が良いと思ったから。何かあった時に一々呼びに行くのは手間だと考えた。よってその提案を条件にした」
「……なるほどね。確かにナナの言う通りだわ」
「自炊も出来るとの事。あと先生の立場は運営者では無く管理者と伝えている」
「管理者……確かにその名称の方がしっくりくるな」
「ボクの巧み過ぎる話術でその提案を飲ませた」
「……飲ませたって無理矢理に聞こえるんだけど?」
「無理矢理では無い。先生も快く引き受けた」
「……そっか。なら管理者は先生で大丈夫そうだな」
「マスター」
「ん?」
「交渉の評価は?」
「…あぁ、特に不備もないっぽいし満点だな」
「そうか」
「……!! よく頑張ったな、偉いぞー!」
「エヘヘッ………」
ナナの頭を撫でてやると、チカとローリィの目がとても冷たかった。2人にも同じ様にしてやると嬉しそうにしていたので、『贔屓してはいけない。平等にしなければ』と心に書き留めておく。
「んじゃ皆の報告が終わったところで、俺からも良いか?」
「? 何かありましたか?」
「チカ達が出て行った後にレインと話したんだけどさ。………結構ここの評判って高いみたいなんだよ」
「ええ。知ってますわ?」
「知ってる」
「皆言ってるよねー!」
「………えっ?!し、知ってたのか!?」
「はい…。お喋りしている時に聞いてますわ」
「…俺だけ知らなかったのか」
「アルスは男としか喋ってないからねー。…………ハッ!!もしかしてアルスって男好きなの!?」
「ち、ちげぇわ!!」
レインの勘違い発言を大声で否定する。言っておくが俺はノーマルだ。……本当だよ?
「アハハッ!冗談だよ冗談!……まぁ募集をかけたら大勢集まるよーって話をしてたの」
「……そう。ならば給与は低くした方が良さそうね」
「んー……チカお姉ちゃん達の話を聞いてたけど、副収入的な募集で良いと思うな。仮にサガンの人達全員がここで働きたいって募集してきたら断るのも大変でしょ?」
「……まぁ断り辛いな…」
「だから給与はかなり低くして、大勢雇えば良いんじゃないかな?そうすれば街の人達の家計も助かると思うし」
「…レインの言う通りね。レニーも言ってたけど多ければシフト制ってモノが出来るみたいね」
「あー…なるほどね。シフト制ってのは良いな」
「知ってるの?ご主人様ぁー?」
「ああ。労働条件をこちらから提示する事さ。午前中だけとか、朝から夕方までとかだな」
「…理解した。そのシフト制とやらを上手く使えば街の人達もボク達も助かると言う訳だ」
「……全然わかんなぁーい」
「シフト制とはそう言う意味だったのですね…。流石アルス様ですわ!」
「…別に凄くとも何とも無いんだけどね?」
「流石マスター!尊敬する!」
「あっ!2人とも抜け駆けはダメーーッ!!」
何はともあれ全員の意見を整理した事により、募集条件はスイスイと決まっていった。給与自体はかなり低めに設定し、募集人数が少なかった場合は給与を増やそうと思う。…まぁレインの話通りならばの話だが。
本当は時給とか日給にしようなとも考えていたが、ややこしい計算をするのは面倒だったので早めに諦めた。何せ時給の相場とか分からないし、まずその概念が伝わるかどうかが怪しいしね。無駄に知識があると0から説明するのは難しいと実感した。
「この内容で大丈夫ですか?」
チカが依頼書にまとめた内容を全員で確認する。当初は募集人数を10名程度としていたが、そこは削除しておいた。厳選するのも面倒だし、来るもの拒まずの精神で行こうと考えた。まぁレインの後押しもあったんだけどね。『選別するのは可哀想だから受け入れるだけ受け入れなさいよ。そうすれば給与も少なくする事が出来るわ』と。………総額が高くなるとは思うが、まぁ今の所はまだ金持ってるしね。微々たるものだろ。
チカに依頼書を出してくるようにお願いし、最終確認として俺はラティの屋敷へと向かう。ナナ達には帰り次第昼食を食べると伝えているので、作ってくれてるだろう。レインは庭で子供達と遊びに出掛けたし、とりあえず問題は解決かな?
「…有能が集まると物事って早く終わるんだなぁ…」
チカ達の事を絶賛しながらラティの屋敷の門をくぐるのであった。
0
お気に入りに追加
1,356
あなたにおすすめの小説
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

学年揃って異世界召喚?執行猶予30年貰っても良いですか?
ばふぉりん
ファンタジー
とある卒業式当日の中学生達。それぞれの教室でワイワイ騒いでると突然床が光だし・・・これはまさか!?
そして壇上に綺麗な女性が現れて「これからみなさんには同じスキルをひとつだけ持って、異世界に行ってもらいます。拒否はできません。ただし、一つだけ願いを叶えましょう」と、若干頓珍漢な事を言い、前から順番にクラスメイトの願いを叶えたり却下したりと、ドンドン光に変えていき、遂に僕の番になったので、こう言ってみた。
「30年待ってもらえませんか?」と・・・
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
初めて文章を書くので、色々教えていただければ幸いです!
また、メンタルは絹豆腐並みに柔らかいので、やさしくしてください。
更新はランダムで、別にプロットとかも無いので、その日その場で書いて更新するとおもうのであ、生暖かく見守ってください。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる