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070話
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「失礼しますよーっと」
朝食を食べ終えた俺はソニア達が宿泊している部屋へとノックせずに入る。呼ばれてるんだし、準備は出来てるはずだよね?
「おはようございます」
中へ入るとミレーユさんがソファーに座って待っていた。ソニアもニリキナも机を囲む様に座っていた。
「おはざーす。…んで?話ってなんだ?」
「……まぁ座れ」
ソニアがソファーへと促し、そのまま腰を下ろす。
「………何だよ?歯はちゃーんと磨いてきたぞ?」
ソファーに座ってからも3人はずっと俺から目を離さなかった。その目には真面目なモノがこもっており、少しだけ嫌な気持ちになった。
「アルスさん、少し真面目な話をしますんで黙ってて聞いてもらえます?」
ニリキナが真面目な表情で話すので、黙って頷く。
「…アルス様、先にお礼を言わせてください。ソニアの命を救って頂いたそうで」
「…アルスさん、俺もソニア様から聞きましたけど、本当に事実なんですか?」
「ニリキナ。アタシの言う事が信じられねぇっつーのか?」
「大半は信じておりますが、やはり証拠が無ければ信じられないのです」
「…アルス様、ニリキナもこう言っておりますが、私も少しだけ信じる事が出来ないのです。何か証拠となるモノはお持ちですか?」
「うーん………証拠って言われてもなぁ。ぶっちゃけあの時は死なない事に精一杯だったし……俺も気を失ってたからなぁ」
「アタシはアルスが死んだと思ってたぞ…」
「んまぁギリギリの所で生還したって感じだからな。……だから証拠は全く無い。話だけだな」
「「………………」」
「姉さん、ニリキナ。さっきも話した通り証拠は1つもない。けれど、証人なら2人も居るんだ。…それで納得は出来ないか?」
「…まぁ証拠が無いのなら仕方ないわ」
ミレーユさん達は互いに目配せをした後にため息を吐く。
「……さて、アルス様。今から重要な話を1つします。コレは我が王族にしか伝わっていない話であり、アルス様がソレだという可能性の話です。また、この話を聞いたら後戻りは出来ません。……それでも良いでしょうか?」
「…断る事できるの?」
「出来ませんよ?」
「なら聞くなよ……。んで?その王族にしか伝わってない話ってなに?」
「………アルス様は勇者という存在をご存知でしょうか?」
「勇者……。絵なら見た事あるよ?名前は忘れたけど」
「その勇者の名はアルマ。この世界を魔族の手から救い出した伝説の勇者です。そして……勇者アルマには神話が幾つも残っております」
「…まぁ勇者ならそうなんじゃね?」
「その話には幾つもの不思議な魔法や特技が出ております。故に、その魔法を使える者は『勇者の生まれ変わりではないか?』と囁かれるようになりました。……しかし、勇者アルマが没した日からいく年月も流れ、魔法は格段に成長し勇者アルマの魔法を使える者が現れるようになりました」
「使えるって言っても、紛いモンだがな?アタシも見た事はねーが、神話とは似ても似つかない魔法だったよ」
「…魔法が進歩した事により、『我こそは勇者の後継者である』という人々が増える事になりました。紛い物だとは言え、その魔法は強力で民達からは崇められる様になったのです」
「…1つ聞いてもいい?」
「ええ。何でしょう?」
「さっき紛い物とか言ってたけど、何でそう言い切れるんだ?それこそ証拠はねーだろ?」
「アルスさん。………それが有るんですよ」
「…え?」
「ンンッ。……これから話す事が先程言いました王族にしか伝承されていない話となります。…その前にアルス様、勇者アルマの紋様はご存知ですか?」
「紋様??…いや、知らねぇな」
「…勇者アルマの紋様とは鳥のような模様でした。翼を大きく広げた怪鳥の様な紋様ですね」
「………あぁ、盾や鎧に描かれてたヤツだな」
「はい。そうです。……我が王族に伝わる伝承の1つに『勇者には刻印がなされている』という話があります。勇者アルマにも肩に鳥の様な紋様が刻印されていたと聞いております」
「…それでだ。アルス、ちょっと下を脱いでくれねぇか?」
「…………は?」
いきなりの露出命令に空気の抜ける声を出してしまう。しかし、ソニア達は真面目な表情でこちらを見ているので、その光景に少し笑いが出そうだった。
「…何笑ってんだ?」
「…ソニア様、いきなり脱げとか言われたら誰でもそう思いますって…」
不思議そうにしているソニアにニリキナがツッコミを入れてから俺へと話しかける。
「アルスさん、全部は脱がなくて良いんで腰の傷痕を見せてくれませんか?」
「傷痕?…ああ、火傷みたいなやつね」
ニリキナの言葉で主語が分かった。全部脱がなくていいなら、すぐ様チラチラ見せてやるよ!
ソファーから腰を上げ腰の火傷をチラ見せする。鎧を着ていたら面倒だったけど、家着だったからとても楽だった。
「………やはり」
火傷みたいな痕をミレーユさん達にジッと見られる。皆の視線が恥部に注がれているようで若干だが反応しそうになる。しかしそんな事になったら確実に変態の烙印を押されるので、必死に息子を抑圧した。
「……アルス様、少し失礼しますわ」
「ひゃあっ?!」
ミレーユさんが一度断りを入れてから傷痕を指で軽くなぞる。ひんやりとした冷たさがちょっとだけ興奮させた。
「…姉さん。試してみるか?」
「まだ早いわ。……痕もクッキリとしてないからね」
「あ、あのー…もう戻してもいいっすかね?」
ミレーユさんが頷くのを確認してから服を元に戻す。少しだけ隆起しているが鋼の精神で押さえ込む事に成功した。
「…もしかしてこの火傷みたいな痕が、勇者の刻印って思ってるの?」
「…まだクッキリとは出ておりませんが、形的には似ております」
「似てるだけじゃ無くて?」
「…アルス。その傷に見覚えはねぇって言ってたよな?」
「うん。アスラと戦った時以外に傷は負ってないからな…」
初めて傷に気付いたのはコテージだったはず。それ以外は怪我とかもしてないし、まずダメージ受けてないからな。付くはずないんだよなぁ…。
そんな事を考えていると、ミレーユさんは目配せをしていた。ニリキナとソニアが頷くのを見てからミレーユさんが口を開いた。
「…アルス様。貴方様を勇者だと見込んで重要な話がございます」
「…何でしょう?」
と、答えながらも俺は次の言葉を予想していた。
(こんなあからさまな尋ね方とか本当にするんだな…。ゲームの世界だけだと思ってたよ…)
アルスの脳裏にはRPGの世界での一幕が流れていた。それはRPGお決まりのイベントであり、又の名を『お使いイベント』とも言う物だ。
ミレーユさんが暫く間を溜めてから口を開く。そしてその話を聞いた俺は『ちょっと違ったけどお使いイベントの始まりだぁ…』と思うのであった。
「……ジュエリア王国第一王女として命じます。王国最難関のダンジョンを踏破し、勇者としての証明をしてください」
朝食を食べ終えた俺はソニア達が宿泊している部屋へとノックせずに入る。呼ばれてるんだし、準備は出来てるはずだよね?
「おはようございます」
中へ入るとミレーユさんがソファーに座って待っていた。ソニアもニリキナも机を囲む様に座っていた。
「おはざーす。…んで?話ってなんだ?」
「……まぁ座れ」
ソニアがソファーへと促し、そのまま腰を下ろす。
「………何だよ?歯はちゃーんと磨いてきたぞ?」
ソファーに座ってからも3人はずっと俺から目を離さなかった。その目には真面目なモノがこもっており、少しだけ嫌な気持ちになった。
「アルスさん、少し真面目な話をしますんで黙ってて聞いてもらえます?」
ニリキナが真面目な表情で話すので、黙って頷く。
「…アルス様、先にお礼を言わせてください。ソニアの命を救って頂いたそうで」
「…アルスさん、俺もソニア様から聞きましたけど、本当に事実なんですか?」
「ニリキナ。アタシの言う事が信じられねぇっつーのか?」
「大半は信じておりますが、やはり証拠が無ければ信じられないのです」
「…アルス様、ニリキナもこう言っておりますが、私も少しだけ信じる事が出来ないのです。何か証拠となるモノはお持ちですか?」
「うーん………証拠って言われてもなぁ。ぶっちゃけあの時は死なない事に精一杯だったし……俺も気を失ってたからなぁ」
「アタシはアルスが死んだと思ってたぞ…」
「んまぁギリギリの所で生還したって感じだからな。……だから証拠は全く無い。話だけだな」
「「………………」」
「姉さん、ニリキナ。さっきも話した通り証拠は1つもない。けれど、証人なら2人も居るんだ。…それで納得は出来ないか?」
「…まぁ証拠が無いのなら仕方ないわ」
ミレーユさん達は互いに目配せをした後にため息を吐く。
「……さて、アルス様。今から重要な話を1つします。コレは我が王族にしか伝わっていない話であり、アルス様がソレだという可能性の話です。また、この話を聞いたら後戻りは出来ません。……それでも良いでしょうか?」
「…断る事できるの?」
「出来ませんよ?」
「なら聞くなよ……。んで?その王族にしか伝わってない話ってなに?」
「………アルス様は勇者という存在をご存知でしょうか?」
「勇者……。絵なら見た事あるよ?名前は忘れたけど」
「その勇者の名はアルマ。この世界を魔族の手から救い出した伝説の勇者です。そして……勇者アルマには神話が幾つも残っております」
「…まぁ勇者ならそうなんじゃね?」
「その話には幾つもの不思議な魔法や特技が出ております。故に、その魔法を使える者は『勇者の生まれ変わりではないか?』と囁かれるようになりました。……しかし、勇者アルマが没した日からいく年月も流れ、魔法は格段に成長し勇者アルマの魔法を使える者が現れるようになりました」
「使えるって言っても、紛いモンだがな?アタシも見た事はねーが、神話とは似ても似つかない魔法だったよ」
「…魔法が進歩した事により、『我こそは勇者の後継者である』という人々が増える事になりました。紛い物だとは言え、その魔法は強力で民達からは崇められる様になったのです」
「…1つ聞いてもいい?」
「ええ。何でしょう?」
「さっき紛い物とか言ってたけど、何でそう言い切れるんだ?それこそ証拠はねーだろ?」
「アルスさん。………それが有るんですよ」
「…え?」
「ンンッ。……これから話す事が先程言いました王族にしか伝承されていない話となります。…その前にアルス様、勇者アルマの紋様はご存知ですか?」
「紋様??…いや、知らねぇな」
「…勇者アルマの紋様とは鳥のような模様でした。翼を大きく広げた怪鳥の様な紋様ですね」
「………あぁ、盾や鎧に描かれてたヤツだな」
「はい。そうです。……我が王族に伝わる伝承の1つに『勇者には刻印がなされている』という話があります。勇者アルマにも肩に鳥の様な紋様が刻印されていたと聞いております」
「…それでだ。アルス、ちょっと下を脱いでくれねぇか?」
「…………は?」
いきなりの露出命令に空気の抜ける声を出してしまう。しかし、ソニア達は真面目な表情でこちらを見ているので、その光景に少し笑いが出そうだった。
「…何笑ってんだ?」
「…ソニア様、いきなり脱げとか言われたら誰でもそう思いますって…」
不思議そうにしているソニアにニリキナがツッコミを入れてから俺へと話しかける。
「アルスさん、全部は脱がなくて良いんで腰の傷痕を見せてくれませんか?」
「傷痕?…ああ、火傷みたいなやつね」
ニリキナの言葉で主語が分かった。全部脱がなくていいなら、すぐ様チラチラ見せてやるよ!
ソファーから腰を上げ腰の火傷をチラ見せする。鎧を着ていたら面倒だったけど、家着だったからとても楽だった。
「………やはり」
火傷みたいな痕をミレーユさん達にジッと見られる。皆の視線が恥部に注がれているようで若干だが反応しそうになる。しかしそんな事になったら確実に変態の烙印を押されるので、必死に息子を抑圧した。
「……アルス様、少し失礼しますわ」
「ひゃあっ?!」
ミレーユさんが一度断りを入れてから傷痕を指で軽くなぞる。ひんやりとした冷たさがちょっとだけ興奮させた。
「…姉さん。試してみるか?」
「まだ早いわ。……痕もクッキリとしてないからね」
「あ、あのー…もう戻してもいいっすかね?」
ミレーユさんが頷くのを確認してから服を元に戻す。少しだけ隆起しているが鋼の精神で押さえ込む事に成功した。
「…もしかしてこの火傷みたいな痕が、勇者の刻印って思ってるの?」
「…まだクッキリとは出ておりませんが、形的には似ております」
「似てるだけじゃ無くて?」
「…アルス。その傷に見覚えはねぇって言ってたよな?」
「うん。アスラと戦った時以外に傷は負ってないからな…」
初めて傷に気付いたのはコテージだったはず。それ以外は怪我とかもしてないし、まずダメージ受けてないからな。付くはずないんだよなぁ…。
そんな事を考えていると、ミレーユさんは目配せをしていた。ニリキナとソニアが頷くのを見てからミレーユさんが口を開いた。
「…アルス様。貴方様を勇者だと見込んで重要な話がございます」
「…何でしょう?」
と、答えながらも俺は次の言葉を予想していた。
(こんなあからさまな尋ね方とか本当にするんだな…。ゲームの世界だけだと思ってたよ…)
アルスの脳裏にはRPGの世界での一幕が流れていた。それはRPGお決まりのイベントであり、又の名を『お使いイベント』とも言う物だ。
ミレーユさんが暫く間を溜めてから口を開く。そしてその話を聞いた俺は『ちょっと違ったけどお使いイベントの始まりだぁ…』と思うのであった。
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