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069話
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♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
目を開けるとそこには目を丸くしたチカ達の姿があった。
「あれ??アルス様、いつの間にそちらへ?」
「え???」
周囲を見渡してみると、チカ達よりも後方に立っていた。
「てか、どうしたんです?2人ともそんな薄汚れて…。さっきまでそんなんじゃ無かったですよね??」
「え?…え??」
「マスター。何故ソニアの手を握っている?」
ナナの言葉に慌てて手を離す。……てか、どういう状況か全く分からない。
「あれ??ご主人様、HPが少し減ってるよ??何で???」
「何でって……。そりゃ、さっきまで魔物と戦っていたから…」
「魔物…ですか?そんなの全く居なかったですよ?」
「え??……ちょっと待て。少し考えさせて…」
どういう事だ?朧げながらもこの風景には見覚えあるぞ…。確か……そうそう!オアシスからサガンへ帰る時と一緒だ!!……ってあるぇー?アレから10日は経ってると思うんだけどなぁ?
「……ソニア、お前ダンジョンの事覚えてる?」
隣にいるソニアへ話しかける。
「覚えてるに決まってるじゃない!忘れたくても忘れられないわよ!」
「だよな…。俺達がダンジョンに居た日数って覚えてる?」
「えーっと…確か10日ぐらいじゃない?」
うん、ソニアも俺と同じ記憶を持っている。って事はだ、もしかすると……
心配そうに見つめるミレーユが馬上から声を掛けてきた。
「2人ともどうしたの??…って、ソニア!目が真っ赤になってるじゃない!!一体どうしたの!?」
「お、お姉ちゃん…」
ミレーユは馬から飛び降りると、すぐさまソニアの元へと近寄った。
「アルス様に何かされたのね!?ソニアが泣くなんて考えられないもの!!」
「ち、違うよお姉ちゃん…。……あれ?されたと言えばされたのかな?」
「は?!お前何言っ---
バチンッ、と強烈な音がした。その音を認識すると頬がジンジンと痛んできた。
「………えぇー」
なんかさっきからずっと殴られてる気がする。…あ、今のは張り手だから殴られてはいないな。
アホな事を考えていると、慌てたチカ達が近付いてくる。
「あ、アルス様!?大丈夫ですか!?」
「マスター!急いで回復を!」
「ミレーユちゃん!なんでこんなことするの!」
「うるさいっ!!ソニアを、私の可愛い妹を泣かせた罰よ!!」
「ちょーーーっと!落ち着いてくださいミレーユ様!!」
「お、お姉ちゃん落ち着いて!!違うの、違うのよ!!」
チカ達に治療されている間、ソニアがミレーユに何があったのかを説明していた。時折、俺にも尋ねてくるのでありのままを説明した。
「--つまり、ソニア達は10日間もダンジョンに居たと?」
「そうだよ。…信じられない話だろーがな」
「にわかには信じられませんね…。そもそも何故ダンジョンと分かったのですか?」
「勘。……それと、ソニアのダンジョンについての知識を合わせてダンジョンだと思った」
「……信じられませんね。……ソニア、嘘をついてなんかいないでしょうね?」
「嘘なんかじゃないよぉ…。本当に本当なんだよぉ…」
ミレーユとニリキナはまだ疑っているというか、信じていないようだ。
まぁ、光り出したと思ったら俺とソニアが後ろに移動してて「ダンジョンに10日間潜ってました」などと言う戯言を抜かしてたら、信じられねぇよなぁ。何かダンジョンに潜ったと言う証拠が有ればミレーユ達も信じてくれるんだろうけど、戦利品は『修羅』っていうジョブだけだしなぁ…。
どうやって説得するかを考えていると、思わぬところから味方がやってきた。
「ボクはマスターの話を信じる」
「ナナ…」
「私も信じてますわ。だって、ボロボロのアルス様なんて信じられませんから」
「あたしもー!だって、ここら辺の雑魚にご主人様がダメージ与えられるはずないもんねー!」
チカ達は俺達の話を信じてくれるようだ。確かにここら辺の雑魚程度では俺にダメージは与えられない。……てか、ボロボロ具合で判断するんだ。もっとこう…なんていうか、『アルス様が嘘なんて言いません!』なんて期待したんだけど?
「…確かにアルスさんがボロボロなのは信じられないですね…。あれだけ強い人がこうなるなんて思えませんし…」
「…うん、ボロボロ具合でってのが引っかかるけど、苦戦したのは間違いないな。……すげー強い奴だったんだぜ?」
「うーん……私にはまだ信じられませんが、ニリキナ達が信じるのなら私も信じましょう!」
ミレーユはまだ疑っていたが、自分以外が信じつつあったので周りに合わせたようだ。
「…まぁ、証明できれば早いんだけどさ。さて、今から何するんだっけ?」
「サガンまで最短のルートを通る、ですわ」
「そうだったね…。それじゃ、ちゃっちゃとやって帰ろー」
ゼロの背に乗ると、さも当たり前かの様にソニアが後ろに乗った。突っ込むのもめんどくさかったので、そのまま走り出す。後方から何やら悪寒を合わせる視線が届くが、ソニアは全く気にしていない。
道中、ニリキナがルートを正確に書きながら整地できそうな場所を選びつつ、サガンへと帰るのであった。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
サガンへと帰り着いた俺は、食事も取らずそのまま遊び疲れた子供の様に眠りについた。ソニアが何か言いたそうにしていたが、それに構う元気も無く『話があるなら明日にして』と伝え部屋に篭った。
---翌日。何者かが寝ている俺に飛び乗ってきた。
「グェッ!!!」
「お兄ちゃんおはよう!!」
「グッ……ぐるじぃ……」
飛び乗ってきたのは子ども状態のレインであった。レインは俺の上でゴロゴロと容赦無く転がった後、ベッドから降りる。
「チカお姉ちゃん達が朝食の準備してるから、早く降りてきてね!」
「イテテテテ……分かったよ」
レインはそれだけ伝えると部屋から出て行く。下腹部を抑えながらベッドから降り、着替えを済ませる。着替え終わった後、階段を降り食卓へと向かうと目を疑う光景が目に入った。
「あっ!おはよーご主人様!」
「おはようマスター」
「おはようございますアルス様」
「……おはよう。その格好………どしたの?」
「「「格好??」」」
「うん………そんなの持ってたっけ?」
チカとナナは割烹着を着ており、チカは良妻賢母の雰囲気が出ている。ナナは身長が小さい所為か、小学生の給食当番のような感じがする。そしてローリィなのだが………コイツの場合はどちらかと言うと裸エプロンに近い。いや、本当に裸エプロンって訳じゃ無くて元々のコスチュームが過激だからそう見えるだけだ。しかもローリィは割烹着じゃなくて本当にエプロンだけだからね。
「…あぁ、割烹着ですか?凄く古いコスチュームですけどね」
俺の質問にチカが答えてくれる。すると、少し不満げにナナが口を開いた。
「チカとローリィは早くに持ってたけど、ボクは一番遅かった」
「遅かった?………あー!!そういやそれ限定だったな!」
ナナの言葉に記憶が蘇った。そういや月末恒例のコスチュームガチャで当てたんだった。あの時爆死してて記憶から削除してたわ。確かその時にナナのコスチュームが当たったんだよなぁ…。出た時は限定のヤツかと思ってテンション上がったけどさ。
「チカお姉ちゃん!早くご飯食べよーっ!」
レインが朝食を催促し食卓へと座る。チカとナナは配膳をしていてローリィは箸を持って食べる準備をしていた。
「「「「「いただきまーす!」」」」」
今日の朝食は和風であった。炊き立ての白飯に漬物と焼き魚、あと小鉢に豆腐があり日本らしい食事であった。……納豆があったら完璧だったな。
レインとチカ達が楽しくお喋りをしながら食事を進めていると、ナナが話しかけてきた。
「マスター。あのアバズレがマスターと話がしたいと」
「ア、アバズレ??」
「コラッ!そんな言い方しないの!……アルス様、ミレーユ様が午前中の間に時間を取れないかと聞きに来ましたわ」
「ふーん…………」
「一応、アルス様には伝えておくと言っておきましたが良かったですか?」
「ああ。ありがとな」
「返事はどーするの?断るならアタシが言ってこよーか?」
「………飯食ってゆっくりしてから言いに行くよ」
漬物をバリボリと咀嚼しながら少しだけ憂鬱になる。ミレーユ様の昨日の様子を見た限りじゃ、怒られそうだよなぁ……。
「チカお姉ちゃんおかわりー!!」
「アタシもー!!」
怒られると分かっていると行きたくない気持ちになる。どうにかこうにか回避出来ないかと知恵を回しながら朝食を食べ進めるのであった。
目を開けるとそこには目を丸くしたチカ達の姿があった。
「あれ??アルス様、いつの間にそちらへ?」
「え???」
周囲を見渡してみると、チカ達よりも後方に立っていた。
「てか、どうしたんです?2人ともそんな薄汚れて…。さっきまでそんなんじゃ無かったですよね??」
「え?…え??」
「マスター。何故ソニアの手を握っている?」
ナナの言葉に慌てて手を離す。……てか、どういう状況か全く分からない。
「あれ??ご主人様、HPが少し減ってるよ??何で???」
「何でって……。そりゃ、さっきまで魔物と戦っていたから…」
「魔物…ですか?そんなの全く居なかったですよ?」
「え??……ちょっと待て。少し考えさせて…」
どういう事だ?朧げながらもこの風景には見覚えあるぞ…。確か……そうそう!オアシスからサガンへ帰る時と一緒だ!!……ってあるぇー?アレから10日は経ってると思うんだけどなぁ?
「……ソニア、お前ダンジョンの事覚えてる?」
隣にいるソニアへ話しかける。
「覚えてるに決まってるじゃない!忘れたくても忘れられないわよ!」
「だよな…。俺達がダンジョンに居た日数って覚えてる?」
「えーっと…確か10日ぐらいじゃない?」
うん、ソニアも俺と同じ記憶を持っている。って事はだ、もしかすると……
心配そうに見つめるミレーユが馬上から声を掛けてきた。
「2人ともどうしたの??…って、ソニア!目が真っ赤になってるじゃない!!一体どうしたの!?」
「お、お姉ちゃん…」
ミレーユは馬から飛び降りると、すぐさまソニアの元へと近寄った。
「アルス様に何かされたのね!?ソニアが泣くなんて考えられないもの!!」
「ち、違うよお姉ちゃん…。……あれ?されたと言えばされたのかな?」
「は?!お前何言っ---
バチンッ、と強烈な音がした。その音を認識すると頬がジンジンと痛んできた。
「………えぇー」
なんかさっきからずっと殴られてる気がする。…あ、今のは張り手だから殴られてはいないな。
アホな事を考えていると、慌てたチカ達が近付いてくる。
「あ、アルス様!?大丈夫ですか!?」
「マスター!急いで回復を!」
「ミレーユちゃん!なんでこんなことするの!」
「うるさいっ!!ソニアを、私の可愛い妹を泣かせた罰よ!!」
「ちょーーーっと!落ち着いてくださいミレーユ様!!」
「お、お姉ちゃん落ち着いて!!違うの、違うのよ!!」
チカ達に治療されている間、ソニアがミレーユに何があったのかを説明していた。時折、俺にも尋ねてくるのでありのままを説明した。
「--つまり、ソニア達は10日間もダンジョンに居たと?」
「そうだよ。…信じられない話だろーがな」
「にわかには信じられませんね…。そもそも何故ダンジョンと分かったのですか?」
「勘。……それと、ソニアのダンジョンについての知識を合わせてダンジョンだと思った」
「……信じられませんね。……ソニア、嘘をついてなんかいないでしょうね?」
「嘘なんかじゃないよぉ…。本当に本当なんだよぉ…」
ミレーユとニリキナはまだ疑っているというか、信じていないようだ。
まぁ、光り出したと思ったら俺とソニアが後ろに移動してて「ダンジョンに10日間潜ってました」などと言う戯言を抜かしてたら、信じられねぇよなぁ。何かダンジョンに潜ったと言う証拠が有ればミレーユ達も信じてくれるんだろうけど、戦利品は『修羅』っていうジョブだけだしなぁ…。
どうやって説得するかを考えていると、思わぬところから味方がやってきた。
「ボクはマスターの話を信じる」
「ナナ…」
「私も信じてますわ。だって、ボロボロのアルス様なんて信じられませんから」
「あたしもー!だって、ここら辺の雑魚にご主人様がダメージ与えられるはずないもんねー!」
チカ達は俺達の話を信じてくれるようだ。確かにここら辺の雑魚程度では俺にダメージは与えられない。……てか、ボロボロ具合で判断するんだ。もっとこう…なんていうか、『アルス様が嘘なんて言いません!』なんて期待したんだけど?
「…確かにアルスさんがボロボロなのは信じられないですね…。あれだけ強い人がこうなるなんて思えませんし…」
「…うん、ボロボロ具合でってのが引っかかるけど、苦戦したのは間違いないな。……すげー強い奴だったんだぜ?」
「うーん……私にはまだ信じられませんが、ニリキナ達が信じるのなら私も信じましょう!」
ミレーユはまだ疑っていたが、自分以外が信じつつあったので周りに合わせたようだ。
「…まぁ、証明できれば早いんだけどさ。さて、今から何するんだっけ?」
「サガンまで最短のルートを通る、ですわ」
「そうだったね…。それじゃ、ちゃっちゃとやって帰ろー」
ゼロの背に乗ると、さも当たり前かの様にソニアが後ろに乗った。突っ込むのもめんどくさかったので、そのまま走り出す。後方から何やら悪寒を合わせる視線が届くが、ソニアは全く気にしていない。
道中、ニリキナがルートを正確に書きながら整地できそうな場所を選びつつ、サガンへと帰るのであった。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
サガンへと帰り着いた俺は、食事も取らずそのまま遊び疲れた子供の様に眠りについた。ソニアが何か言いたそうにしていたが、それに構う元気も無く『話があるなら明日にして』と伝え部屋に篭った。
---翌日。何者かが寝ている俺に飛び乗ってきた。
「グェッ!!!」
「お兄ちゃんおはよう!!」
「グッ……ぐるじぃ……」
飛び乗ってきたのは子ども状態のレインであった。レインは俺の上でゴロゴロと容赦無く転がった後、ベッドから降りる。
「チカお姉ちゃん達が朝食の準備してるから、早く降りてきてね!」
「イテテテテ……分かったよ」
レインはそれだけ伝えると部屋から出て行く。下腹部を抑えながらベッドから降り、着替えを済ませる。着替え終わった後、階段を降り食卓へと向かうと目を疑う光景が目に入った。
「あっ!おはよーご主人様!」
「おはようマスター」
「おはようございますアルス様」
「……おはよう。その格好………どしたの?」
「「「格好??」」」
「うん………そんなの持ってたっけ?」
チカとナナは割烹着を着ており、チカは良妻賢母の雰囲気が出ている。ナナは身長が小さい所為か、小学生の給食当番のような感じがする。そしてローリィなのだが………コイツの場合はどちらかと言うと裸エプロンに近い。いや、本当に裸エプロンって訳じゃ無くて元々のコスチュームが過激だからそう見えるだけだ。しかもローリィは割烹着じゃなくて本当にエプロンだけだからね。
「…あぁ、割烹着ですか?凄く古いコスチュームですけどね」
俺の質問にチカが答えてくれる。すると、少し不満げにナナが口を開いた。
「チカとローリィは早くに持ってたけど、ボクは一番遅かった」
「遅かった?………あー!!そういやそれ限定だったな!」
ナナの言葉に記憶が蘇った。そういや月末恒例のコスチュームガチャで当てたんだった。あの時爆死してて記憶から削除してたわ。確かその時にナナのコスチュームが当たったんだよなぁ…。出た時は限定のヤツかと思ってテンション上がったけどさ。
「チカお姉ちゃん!早くご飯食べよーっ!」
レインが朝食を催促し食卓へと座る。チカとナナは配膳をしていてローリィは箸を持って食べる準備をしていた。
「「「「「いただきまーす!」」」」」
今日の朝食は和風であった。炊き立ての白飯に漬物と焼き魚、あと小鉢に豆腐があり日本らしい食事であった。……納豆があったら完璧だったな。
レインとチカ達が楽しくお喋りをしながら食事を進めていると、ナナが話しかけてきた。
「マスター。あのアバズレがマスターと話がしたいと」
「ア、アバズレ??」
「コラッ!そんな言い方しないの!……アルス様、ミレーユ様が午前中の間に時間を取れないかと聞きに来ましたわ」
「ふーん…………」
「一応、アルス様には伝えておくと言っておきましたが良かったですか?」
「ああ。ありがとな」
「返事はどーするの?断るならアタシが言ってこよーか?」
「………飯食ってゆっくりしてから言いに行くよ」
漬物をバリボリと咀嚼しながら少しだけ憂鬱になる。ミレーユ様の昨日の様子を見た限りじゃ、怒られそうだよなぁ……。
「チカお姉ちゃんおかわりー!!」
「アタシもー!!」
怒られると分かっていると行きたくない気持ちになる。どうにかこうにか回避出来ないかと知恵を回しながら朝食を食べ進めるのであった。
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