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055話
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♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢
「魔王様、ただいま戻りました」
豪華な玉座の間にてガノンはこうべを垂れる。豪華絢爛な玉座に美男子が頬杖をつき座っていた。
「--お帰りガノン。どうやら計画は失敗したみたいだね」
「……申し訳ございません。この責任は私めにございます」
「ううん、そんな事で君を責めるつもりは全く無いよ。あくまでもこの侵攻は小手調べだったんだから」
美男子は優しく微笑むと手元にある果物に手を伸ばす。
「…それで?何か収穫があったんじゃないの?君の事だ。おめおめ負けて帰ってきた訳では無いだろう?」
「--ハッ!王都襲撃の際、奇妙な冒険者と出会いました。その者は魔王様より頂いた剣を見て酷く困惑しておりました!…また、魔王様に似た魔法を使っておりました!」
「……ふーん。何て名前だい?」
「確か……アルスと言っておりました」
「……ふふ。そうなんだ。ふーん……面白くなってきた」
美男子は静かに笑うと、ガノンを直視し低い声で命令した。
「ガノン、侵攻は中止だ。そして、軍の再編成及び強化をしろ。リッチの枠はシモベ共の中から屈強な者を選べ。……そうだな。四天王ももう一度再編成しようか」
「まっ、真でございますか!?再編成となると指揮力及び戦力の低下が予想されます!!」
「……だからそれをしろって言ってんの。侵攻は中止なんだし、そのアルスってヤツは強かったんだろ?君は勝てない勝負はしないもんね」
「……ハッ」
「まずは兵士となるシモベの強化からだ。国境には『邪神の悪魔』を配置しろ」
「かしこまりました」
「あとは任せるよ。定期的な報告と問題があったら教えてね。……そうそう、地下の祭壇は使っていいからね?そこ使って強いシモベを作り出してよ」
「承知致しました」
「それじゃ話はもうお終い。………そうだ、言い忘れてたけどもし勝手な行動した奴がいたら……分かってるね?」
「ハハッ!!」
「んじゃねー!」
美男子は果物もそのままに玉座から消える。残ったガノンは深く呼吸をし、暫くしてから立ち上がる。
「……はぁ。イフリート達が何と言うだろうか…」
これからする事の多さに辟易しながらガノンは玉座の間から出て行くのであった。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
「……………………」
夕陽が魔の森に沈むのを裏門の上から1人で見ている。下では大工さんや街の住民が復興作業に勤しんでる。チカ達も住民達のケアやお手伝いの為、走り回っている。
「…………………………」
魔の森が赤く染まるのを1人黄昏て見ていると何者かが近付いてくる気配を感じた。
「……お兄ちゃん、どうかしたの?」
振り返ると、どこか寂しげな表情を浮かべたレインの姿があった。
「レインか…。なんでもないよ、ただボーッと夕陽を眺めてただけさ」
「……隣座っても良い?」
手招きするとレインはおずおずと俺の隣に座った。何も喋る事なくただ、2人で夕陽が沈むのを見ていた。
「……レイン、怖い思いさせてごめんな。1人で寂しかっただろ?」
「…ううん。起きた時誰も居なくて寂しかったけど、お兄ちゃん達が僕達を守る為に頑張ってるのを聞いたから、寂しくなかったよ」
「……そうか」
会話が途絶える。しかし、重い雰囲気は少しばかり薄れた気がする。
「……お兄ちゃん、泣きたい時は泣かなきゃダメなんだよ」
「…泣きたいのか分かんないな。…こう色んな感情がごちゃ混ぜで俺もどうしたら良いのかな分からん。………って難しい話だな」
「…お兄ちゃんこっちおいで」
レインは自分の膝をパンパンと叩き俺を呼ぶ。膝枕をするという光景に少し動揺してしまう。
「僕が友達とケンカしちゃったり、悪いことした時に悲しい気持ちになったりしたら、お母さんがよくしてくれたんだ」
「そんな子供じゃ無いし、そんなのしないよ」
「良いから!!ほら早く!!」
結局レインの目力と圧力に負け、しぶしぶとレインの膝へと頭を乗せる。
「えへへ。お兄ちゃん気持ちいい?」
「…気持ちいい事は気持ち良いけど…恥ずかしいな」
さわさわと優しく風が流れる。レインは何も言わず俺の頭を撫でる。
子供に膝枕をされていると考えると凄く恥ずかしくみっともない気持ちになるが、ぼーっとしていると、案外心地よいものだと知った。
「…お兄ちゃん、さっきね、ヘレナおばさんが来たよ」
「…………そう……か」
思い出したく無い記憶と感情が俺を襲う。最愛の夫を失った妻の感情とはどんなものだろうか。俺が間に合えば助かっただろう…。なぜ助けてくれなかったのかと問い詰められても仕方ないだろう。
「……ヘレナおばさんね、お兄ちゃんにお礼を伝えたいんだって」
「…お礼?なんでだ?」
「わかんない…。けど、お兄ちゃんとお話したそうにしてたよ?」
レインの『お話』という言葉で思い出す。--そうだった。俺はドーンから最後の言葉を伝えるよう約束していたじゃないか!
……けど何て伝えればいい?どんな顔でヘレナさんに会えばいいというのか。
俺の不安に気付いたのか、レインが子供らしからぬ大人びた口調で話しかける。
「…お兄ちゃん、誰もお兄ちゃんの事を怒ってなんかいないよ。街の人達はみーんな、お兄ちゃん達に感謝してたよ?『助けてくれてありがとう』って。……確かに死んじゃった人もいるけど、お兄ちゃんは街の大多数の人を救ったんだよ?」
「…俺は皆を助けたかったんだ。誰一人死なせたく無かったんだよ」
「お兄ちゃん…ううん、アルス。それは無理なんだよ。それは夢、希望であって現実はそう上手く回らないんだよ」
「……………」
「過去に悲観しても戻れない。未来に生きる為には種蒔きをしなきゃ。……アルスが『希望』という種を蒔いたんだよ?そのまま暗闇の世界に閉じこもってるつもりなの?」
そういうレインの顔は子供の顔では無く、1人の大人の女性としての顔があった。
「…『希望の種蒔き』?なんだそれ?」
「アルスはドーンおじさんを助けられなかった。けど、ヘレナおばさんとドーンおじさんの赤ちゃんは助けたんだよ?それは他の人達も一緒。アルスは死んじゃった人達の『希望』『夢』を救ったんだ」
「……それは違うよレイン」
「ううん、違わない。アルスは救える限りの全てを救った。これは事実だよ」
「…違う。違うんだレイン。俺は救えてない。たまたまに過ぎないんだよ」
「なら、街の人達と会ったら?話をしてみたら?」
「…………………………」
「そのまま暗闇の世界に引きこもりたいなら引きこもればいい。でもね、その世界には終わりも出口も無いよ。自分で出ようともがくか、誰かに助けてもらうしか無いよ」
「……レイン」
「私はアルスに助けられた。孤独で灯りも何も無い世界に突如眩しい光が見えた。それに導かれ今の私がいる。………さぁ、暗い話はもうお終い。ローリィから聞いたよ?ドーンおじさんと約束したんでしょ?」
「……ああ」
「なら約束は守らなくちゃ。……大丈夫。アルスは悪くない。………涙を拭いて…ね?」
レインに言われるまで、泣いていた事に気付かなかった。レインは慈母のような表情で涙を拭ってくれた。
「……かっこ悪い所を見せちゃったな」
「ううん。そんな事ないよ。………さ、いってらっしゃい」
レインの膝枕から起き上がり、気合いを入れる。ドーンとの約束を果たすべく、ヘレナの所に向かおう。
「…いってくるよ。レイン、ありがとな」
慈愛に満ちた表情でレインは俺を送り出してくれる。心の重りは軽くなり、表情も明るくなった。
アルスが街へと降りていく後ろ姿を見送りながら、レインはその場で姿勢を正し、何かと会話する。
「……行っちゃった。まだまだ子供だね、アルスは。………え?大人だから感傷に浸るって?貴女もそうなの?……あははっ!私はまだ子供だからそれは分かんないなぁ。………え?……そっか。そうなんだ…。そんな事して驚かないかな?……うん、秘密にしろってのは分かってるよ。けど……。……………貴女はいつもそればっかり!私の気持ちも考えて欲しいな!!…………うぅ、わかったよぉ。言う通りにするよぉ……」
レインの観念したような声が響くと美しく神秘的な光に包まれる。その光に夕陽の色が差し込まれ、暖かく優しい光へと見えるのであった。
「魔王様、ただいま戻りました」
豪華な玉座の間にてガノンはこうべを垂れる。豪華絢爛な玉座に美男子が頬杖をつき座っていた。
「--お帰りガノン。どうやら計画は失敗したみたいだね」
「……申し訳ございません。この責任は私めにございます」
「ううん、そんな事で君を責めるつもりは全く無いよ。あくまでもこの侵攻は小手調べだったんだから」
美男子は優しく微笑むと手元にある果物に手を伸ばす。
「…それで?何か収穫があったんじゃないの?君の事だ。おめおめ負けて帰ってきた訳では無いだろう?」
「--ハッ!王都襲撃の際、奇妙な冒険者と出会いました。その者は魔王様より頂いた剣を見て酷く困惑しておりました!…また、魔王様に似た魔法を使っておりました!」
「……ふーん。何て名前だい?」
「確か……アルスと言っておりました」
「……ふふ。そうなんだ。ふーん……面白くなってきた」
美男子は静かに笑うと、ガノンを直視し低い声で命令した。
「ガノン、侵攻は中止だ。そして、軍の再編成及び強化をしろ。リッチの枠はシモベ共の中から屈強な者を選べ。……そうだな。四天王ももう一度再編成しようか」
「まっ、真でございますか!?再編成となると指揮力及び戦力の低下が予想されます!!」
「……だからそれをしろって言ってんの。侵攻は中止なんだし、そのアルスってヤツは強かったんだろ?君は勝てない勝負はしないもんね」
「……ハッ」
「まずは兵士となるシモベの強化からだ。国境には『邪神の悪魔』を配置しろ」
「かしこまりました」
「あとは任せるよ。定期的な報告と問題があったら教えてね。……そうそう、地下の祭壇は使っていいからね?そこ使って強いシモベを作り出してよ」
「承知致しました」
「それじゃ話はもうお終い。………そうだ、言い忘れてたけどもし勝手な行動した奴がいたら……分かってるね?」
「ハハッ!!」
「んじゃねー!」
美男子は果物もそのままに玉座から消える。残ったガノンは深く呼吸をし、暫くしてから立ち上がる。
「……はぁ。イフリート達が何と言うだろうか…」
これからする事の多さに辟易しながらガノンは玉座の間から出て行くのであった。
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「……………………」
夕陽が魔の森に沈むのを裏門の上から1人で見ている。下では大工さんや街の住民が復興作業に勤しんでる。チカ達も住民達のケアやお手伝いの為、走り回っている。
「…………………………」
魔の森が赤く染まるのを1人黄昏て見ていると何者かが近付いてくる気配を感じた。
「……お兄ちゃん、どうかしたの?」
振り返ると、どこか寂しげな表情を浮かべたレインの姿があった。
「レインか…。なんでもないよ、ただボーッと夕陽を眺めてただけさ」
「……隣座っても良い?」
手招きするとレインはおずおずと俺の隣に座った。何も喋る事なくただ、2人で夕陽が沈むのを見ていた。
「……レイン、怖い思いさせてごめんな。1人で寂しかっただろ?」
「…ううん。起きた時誰も居なくて寂しかったけど、お兄ちゃん達が僕達を守る為に頑張ってるのを聞いたから、寂しくなかったよ」
「……そうか」
会話が途絶える。しかし、重い雰囲気は少しばかり薄れた気がする。
「……お兄ちゃん、泣きたい時は泣かなきゃダメなんだよ」
「…泣きたいのか分かんないな。…こう色んな感情がごちゃ混ぜで俺もどうしたら良いのかな分からん。………って難しい話だな」
「…お兄ちゃんこっちおいで」
レインは自分の膝をパンパンと叩き俺を呼ぶ。膝枕をするという光景に少し動揺してしまう。
「僕が友達とケンカしちゃったり、悪いことした時に悲しい気持ちになったりしたら、お母さんがよくしてくれたんだ」
「そんな子供じゃ無いし、そんなのしないよ」
「良いから!!ほら早く!!」
結局レインの目力と圧力に負け、しぶしぶとレインの膝へと頭を乗せる。
「えへへ。お兄ちゃん気持ちいい?」
「…気持ちいい事は気持ち良いけど…恥ずかしいな」
さわさわと優しく風が流れる。レインは何も言わず俺の頭を撫でる。
子供に膝枕をされていると考えると凄く恥ずかしくみっともない気持ちになるが、ぼーっとしていると、案外心地よいものだと知った。
「…お兄ちゃん、さっきね、ヘレナおばさんが来たよ」
「…………そう……か」
思い出したく無い記憶と感情が俺を襲う。最愛の夫を失った妻の感情とはどんなものだろうか。俺が間に合えば助かっただろう…。なぜ助けてくれなかったのかと問い詰められても仕方ないだろう。
「……ヘレナおばさんね、お兄ちゃんにお礼を伝えたいんだって」
「…お礼?なんでだ?」
「わかんない…。けど、お兄ちゃんとお話したそうにしてたよ?」
レインの『お話』という言葉で思い出す。--そうだった。俺はドーンから最後の言葉を伝えるよう約束していたじゃないか!
……けど何て伝えればいい?どんな顔でヘレナさんに会えばいいというのか。
俺の不安に気付いたのか、レインが子供らしからぬ大人びた口調で話しかける。
「…お兄ちゃん、誰もお兄ちゃんの事を怒ってなんかいないよ。街の人達はみーんな、お兄ちゃん達に感謝してたよ?『助けてくれてありがとう』って。……確かに死んじゃった人もいるけど、お兄ちゃんは街の大多数の人を救ったんだよ?」
「…俺は皆を助けたかったんだ。誰一人死なせたく無かったんだよ」
「お兄ちゃん…ううん、アルス。それは無理なんだよ。それは夢、希望であって現実はそう上手く回らないんだよ」
「……………」
「過去に悲観しても戻れない。未来に生きる為には種蒔きをしなきゃ。……アルスが『希望』という種を蒔いたんだよ?そのまま暗闇の世界に閉じこもってるつもりなの?」
そういうレインの顔は子供の顔では無く、1人の大人の女性としての顔があった。
「…『希望の種蒔き』?なんだそれ?」
「アルスはドーンおじさんを助けられなかった。けど、ヘレナおばさんとドーンおじさんの赤ちゃんは助けたんだよ?それは他の人達も一緒。アルスは死んじゃった人達の『希望』『夢』を救ったんだ」
「……それは違うよレイン」
「ううん、違わない。アルスは救える限りの全てを救った。これは事実だよ」
「…違う。違うんだレイン。俺は救えてない。たまたまに過ぎないんだよ」
「なら、街の人達と会ったら?話をしてみたら?」
「…………………………」
「そのまま暗闇の世界に引きこもりたいなら引きこもればいい。でもね、その世界には終わりも出口も無いよ。自分で出ようともがくか、誰かに助けてもらうしか無いよ」
「……レイン」
「私はアルスに助けられた。孤独で灯りも何も無い世界に突如眩しい光が見えた。それに導かれ今の私がいる。………さぁ、暗い話はもうお終い。ローリィから聞いたよ?ドーンおじさんと約束したんでしょ?」
「……ああ」
「なら約束は守らなくちゃ。……大丈夫。アルスは悪くない。………涙を拭いて…ね?」
レインに言われるまで、泣いていた事に気付かなかった。レインは慈母のような表情で涙を拭ってくれた。
「……かっこ悪い所を見せちゃったな」
「ううん。そんな事ないよ。………さ、いってらっしゃい」
レインの膝枕から起き上がり、気合いを入れる。ドーンとの約束を果たすべく、ヘレナの所に向かおう。
「…いってくるよ。レイン、ありがとな」
慈愛に満ちた表情でレインは俺を送り出してくれる。心の重りは軽くなり、表情も明るくなった。
アルスが街へと降りていく後ろ姿を見送りながら、レインはその場で姿勢を正し、何かと会話する。
「……行っちゃった。まだまだ子供だね、アルスは。………え?大人だから感傷に浸るって?貴女もそうなの?……あははっ!私はまだ子供だからそれは分かんないなぁ。………え?……そっか。そうなんだ…。そんな事して驚かないかな?……うん、秘密にしろってのは分かってるよ。けど……。……………貴女はいつもそればっかり!私の気持ちも考えて欲しいな!!…………うぅ、わかったよぉ。言う通りにするよぉ……」
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