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115. サキュバスのエリクサー
しおりを挟む「ふ~ん。こいつらが、噂のサキュバスか……。
酒場で知り合いになったオッチャンが言ってたけど、世の男性は、誰しも生涯に一度は、モフウフの『三日月』で抜いてみたいとか言ってたけど、本当なのか? 俺には、全く興味が湧かんけど?」
塩太郎は、ミカサ達3姉妹をマジマジ見る。
確かに、顔も美形で、エロい体つきをしてるのだが、塩太郎的に全く興味が湧かないのである。
「ミカサ、一度、その認識阻害の指輪を外して、塩太朗に、サキュバスの凄さを見せてあげたら?」
シャンティーが、ミカサに提案する。
「だけど、ここで指輪を外してしまったら、大変な事になってしまいます!
ここに居るのは、ギルドランキング10位入りしてる猛者ばかりなんですよ!」
ミカサが、不安げに師匠であるシャンティーに言う。
「何、言ってんのよ! アンタ達『三日月旅団』は、押しも押されぬギルドランキング第1位の冒険者パーティーなのよ!
襲ってくる奴なんか、叩きのめしなさいよ!」
「1位と言っても、『犬の肉球』と、『犬の尻尾』、それから『鷹の爪』には、実力的に言って負けますよ。
『犬の肉球』はギルドポイントを集め出すスタートが遅かったし、『犬の尻尾』は、わざと、ゴトウさんの中庸という教えを守って、最初から5位狙いだし、そもそも未攻略ダンジョン攻略ジャンキーが集まる『鷹の爪』なんて、私達のように、4S以下の未攻略ダンジョンを攻略して、ポイント稼ぎするような姑息な技は使ってませんし!」
「大丈夫よ! 今居る奴らだったら、ムネオが大盾で、全員止めてあげるわよ!」
「ムネオさんだって、指輪を外したら『魅惑』スキルに掛かってしまいます!」
「ムネオだったら、大丈夫よ! 腐っても勇者の末裔だし、『魅惑』スキルの上位版であるエリスの『魅了』スキルにも耐えれるように、常軌を逸した修行で、子供の頃から私が鍛えて上げてたんだから!」
「そ……そうなんですか……」
ミカサ・ムーンは、気の毒そうにムネオを見る。
そして、ムネオも、気の毒そうにミカサ・ムーンを見る。
多分、シャンティーの常軌の逸した修行を耐えた者同士、相容れる思いがあったのだろう。
「気にしなくて、儂に任せてくれ」
無駄にイケオジのムネオは、大盾を自分の魔法の鞄から取り出し、ミカサに安心するように言う。
「それなら……」
もう観念したのか、ミカサは、そう言うと、ゆっくりと左手小指に付けてた認識阻害の指輪を外す。
そして、認識阻害の指輪が、ミカサの指輪から外れた瞬間。
「エッ!」
ドピュ!
塩太郎のナニが、ビンビンに反り返り、そして触ってもいないのに、ナニの先端から生暖かいドロドロした液体が飛び出してしまった。
「こ……この歳になって夢精だと! しかも、寝ても触ってもないのに……」
塩太郎は、あまりの事態に困惑する。
そして、急にイカ臭くなったフロアーに居た男達が全員、一斉に、ミカサ・ムーンに襲いかかって来る。
全員、股間にテントを張り、何故かそのテントの頂上部分にシミを作ってるのはお約束。
塩太郎も、メチャクチャ頭がクラクラしてきて、ミカサ・ムーンがとても魅力的に見えてくる。
そして、ミカサを自分だけのものにしたくなってきて、思わず、服を脱ごうとしてしまう。
ガシガシガシガシ!
塩太郎が服を脱ごうとしてる間にも、ギルドランキング10位入りしてる猛者達が、服を脱ぎながら、ミカサに襲いかかって来た所を、ムネオの大盾により止められている。
「もう、いいわよ!ミカサ!」
「ハイ!」
シャンティーが、あまりの地獄絵図に、ミカサにストップを掛ける。
近くに居たら、知らない男の濃厚なミルクを引っ掛けられるかもと思ったのだろう。
結構、引きつった顔をしてたし。
ミカサが、指輪を付けると、既にナニをおっ立てて、素っ裸になってた男達が我に返り、顔を真っ赤にさせて、何事も無かったようにミカサの元から、走って逃げていくのだった。
「アンタも、サッサと、その粗チンを仕舞いなさいな!」
我に返った塩太郎も、顔を真っ赤にさせて急いで服を着る。
「ヤベーな……サキュバス……じゃなくて、エロフか……。酒場のオッチャンが言ってた話、本当だったんだな……」
服を着ると、塩太郎は、マジマジとミカサを見る。
だけれども、認識阻害の指輪を嵌めた、今のミカサには、全くムラムラしない。
というか、全く興味が失ってしまっている。
「分かったでしょ! サキュバスの凄さ!
まあ、サキュバスが男性の精液を飲むのは生存する為に必要な事なの!
まあ、生存に必要だから、サキュバスの男を引きつける『魅惑』スキルは強力なのね!
サキュバスって、精液さえ飲んでれば不老不死だし、腕が取れても、男性の精液を塗ったら、簡単にくっつくらしいわよ!
サキュバスにとって、男性の精液は、エリスのエリクサーと同じ効果を持つのよ!」
最後の豆知識は、要らない知識だったが、塩太郎はサキュバスという種族のエロさに、驚愕した1日になったのだった。
ーーー
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