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238. 黒髪

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「やはり、ここのお風呂はデカいのう!」

 ブリジアは、一仕事終えたカレンやヤナト達『カワウソの牙』の三バカを連れて、アジトの大浴場に汗を流しにきた。

「ブリジアの姉御! 何で子狐なんすか?
 俺としては、『ウルフデパート』のエロCEOバージョンが好みなんですけど!」

 狼耳族のヤナトが、巨根をブラブラとさせながら、ブリジアにアッケラカンと自分の好みに変身するように注文を付ける。

「妾のグラマラスな体は、皆を興奮させすぎてしまうのでな!
 折角のお風呂を、殿方の鼻血で汚してしまうのは悪いと思って、今回は子狐モードなのじゃ!」

「ブリジア様! 私はショタに変身して欲しいです!
 ブリジア様がショタに変身してくれたら、オチンチンを綺麗に洗って差し上げますわ!」

 クリスティーヌが、自分の性癖をブリジアに押し付けようとする。

「妾は女子じゃ! まあ、男にも変身できるのじゃがな。
 しかし妾は、男子に変身してオチンチンを洗ってもらうとか、そんな変態趣味はないのじゃ!」

「俺は、ブリジアさんに、筋肉隆々の角刈り親父に変身して欲しいですね!
 そして、俺のお尻にゴッツイナニをぶち込んで欲しいです!」

 スイセイが、歯をキラリとさせながら、ブリジアにお願いしている。

「だから、妾は女子じゃ!
 男子には、絶対にならん!
 妾は何千年も生きておるのじゃが、お前達の様な変態集団がこの世にいるとは、夢にも思わなかったのじゃ!」

 ブリジアはそう言いながら、ヤナト達から逃げるように、大浴場の入り口の辺りでモジモジしていたカレンの肩に飛び乗った。

「ブ……ブリジア様……」

 カレンは自分の体に、ヤナト達の視線が集まるのを感じ赤面する。

「マトモなのは、剣姫だけじゃな!
 妾は、剣姫に体を洗ってもらうのじゃ!」

 カレンの妖艶な体に、銀の毛並みのブリジアが襟巻きのように絡みつくと、なんだかエロさが益々際立ってしまう。

 カレンは、白い肌に対称的な黒い髪が際立つ清純派美少女なのだが、体はブリトニーと同様にとても成熟していて、ボンキュッボンみたいなイヤラシイ体つきをしているのだ。

 ブリトニーがエロニャン娘だとすると、さしずめカレンは清純派天然巨乳ニャン娘と言う所か。

「カレン大姉御の体は、ブリトニーの姉御に負けず劣らず、すげえ体をしているな!」

 ヤナトが巨根をビンビンにおっ立てながら、カレンの体を舐めるように凝視している。
 まるでヤナトの巨根は戦艦ヤマトの様だ。
 艦首波動砲が今にも発射されてしまいそうな程、何やら巨根が波打ちしている。

「オォーー!! これは凄い物をお持ちですね!
 巨大な二つの峰が、そびえ立っています!
 是非 登頂して、山頂のサクランボを摘んでみたいです!」

 日頃は、女には反応しないスイセイまでも、カレンの完璧な造形をしたEカップはあろう巨乳に反応している。

「私もカレン様のオッパイを、思い存分揉みしだきたい」

 女のクリスティーヌまでも、お股を濡らしながら、カレンに襲い掛かろうとしている。

「そ……そんなに、いやらしい目で見ないでくれ……
 お風呂という物は、本当に男女混浴で入るものなのか?
 私は、初めてお風呂というものに入るので、作法などが全く解らない……
 どうか優しく教えてくれないか……」

 カレンは伏し目がちで、皆にお願いをする。

「勿論でございます! ササ! こちらへどうぞ!」

 ヤナトがカレンの白い手を持ち、湯船の方に誘導しようとする。

 バチン!!

「アンタの様なスケベ大魔王が、カレン様に触るんじゃないのよ!
 ここは、同じ女子の私が、ゴトウ族のお風呂の作法を教えてあげるシュチュエーションじゃないの!
 ササ! カレン様! どうぞ!」

 クリスティーヌが、カレンを奪いとり湯船の方に向かう。

「チョット! 待った!!
 カレンさんは、俺の物だ!
 カレンさんに触るのは、例え『カワウソの牙』の仲間であるクリスティーヌでも許さんぞ!」

 スイセイまで参戦して、いきなりヤナトとスイセイ、クリスティーヌとの、三つ巴の不毛な闘いが始まった。

「バカ共はほっとくのじゃ!
 妾が、剣姫に湯船の入り方を教えてやるのじゃ!」

 ブリジアはそう言うと、いつもの裸幼女姿に変身した。

「妾の作法は、ゴトウ式ではないが、ご主人様と同じ日本出身の、魔女様直伝のお風呂の入り方じゃ!
 まずは、湯船の前でこの桶を持って片膝をつくのじゃ!」

「こ……こうですか?」

 カレンは、恐る恐るブリジアに従う。

「ウム! 完璧じゃ! 中々、妖艶なエロさが出ておるな! 
 魔女様が言うには、女性はこの妖艶なエロさを出す事が重要なのじゃ!
 次に、桶に湯船からお湯を汲む。
 この時、余り入れ過ぎたら駄目じゃ!
 そうじゃな、桶の3分の2程が丁度良い!」

「これくらいですか?」

 カレンは湯船からお湯を汲み、ブリジアに確認してもらう。

「完璧じゃ!
 そしたら首を少し物憂げに傾けて見よ!
 違うのじゃ! もっとこう、ウム……おっ! おぉーー!
 そうじゃ! その角度じゃ!
 その角度を覚えて置くように!」

「ハイ! 先生!」

 どうやら、カレンも乗ってきたようだ。

「ウム!  そしたら桶のお湯を、傾けた首筋にゆっくりと掛けるのじゃ!」

「こ……こうですか?」

「おぉー! そうじゃ! その所作じゃ!
 やはり、妾の見込みどうり、お主は絵になるのう!
 やはり、この所作は清楚な女性がやると一際、華やかに感じるのじゃ!」

 カレンはブリジアに褒められ続け、顔が赤くなってしまった。

「いい! 凄く良いのじゃ!
 その恥じらいのしぐさ!
 妾は、そういうのを求めておったのじゃ!
 やはり、黒髪はいいのう……
 魔女様の髪の色と同じで、妾は好きじゃな……」

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