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156. 嬉しい噂

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 空中で射精して、姫にブリジアの背中に乗せられた瞬間、バハオウが影の中から現れて、大量の精子でベトベトになった褌型のパンツを素早く変えてくれた。

 流石はバハオウ、出来るくノ一だ。

 俺がいつ射精しても良いように影の中から、ずっと様子を見ていたのだろう。

 おかげで、姫にもブリジアにも射精した事がバレずに済んだ。

 今回は、大量の精子を発射したので、お漏らししたみたいにパンツがベトベトだったのだ。

 バハオウがいなかったら、お漏らし大魔王と呼ばれてしまう所だった。

 バハオウはこんなに出来る女なので、ブリトニーにそろそろ俺の性奴隷になるのを認められても良い頃合だと感じるのだが、毎回、俺のマントの中だけで問題を解決しているので、誰にも活躍している所を目撃されないのだ。

 唯一、バハオウの活躍を知ってるのが俺だけなのだが、いつも誰にも言えない恥ずかし事案を解決してもらっているので、俺もバハオウの活躍を誰にも言えないでいる。

 影に生きる忍者、くノ一としては完璧なのだが、女としては損をしているのがバハオウなのだ。

 姫が、俺をブリジアの背中に乗せてから、自分も俺の前にちょこんと座る。

 姫の身体が俺に触れた瞬間、俺のポークビッツも反射的に反応しビンビンに反り返る。
 姫は俺の息子の反応に満足したように、背中をぴったりと俺の身体と股間にもたれ掛かるように押し付けてくる。

 俺の息子は、先程射精したばかりだというのに、また発射してしまいそうだ。

 姫をふと見ると、少し尖った耳が真っ赤になっている。

 あまりに愛おしく感じ、姫の身体に腕を回してギュッとすると、姫の頭から湯気が上がり、ビクッ! ビクッ! ビクッ! ビクッ! と痙攣してしまった。

 どうやら、俺に抱きしめられてイッてしまったようだ。

 俺も姫の匂いや華奢な幼女の身体に興奮し、何度か射精してしまったが、その度に、マントに隠れてバハオウが俺の影から現れ、お口で受け止めてくれる為、誰に気付かれずに事なきを得た。

「もうすぐお昼休憩にするワン!
 適当な街を見つけたら、そこで休憩するワン!」

 ブリジアが そう言った後、すぐに街を見つけたのか地上に降下して行く。

 城塞都市の正門前に降り立つと、検問待ちをしていた人々や門番が、ざわめき立つ。

 無理もない、空から巨大なケルベロスと二股の銀狼が降りてきたのだ。

 ケルベロスは、南の大陸では誰でも知っている神獣であるし、二股の銀狼も神獣と解る雰囲気を身体全体から発しているのだ。

 神獣を見る事自体が珍しいのに、それが2体も、そのうちの一方は、南の大陸で神として崇められているケルベロスなのだ。

 イヌヤマ近郊では、散歩中のケルベロスがたまに目撃されるのだが、漆黒の森から遠く離れた この街で、ケルベロスが現れるなど有り得ない事なのだ。

 すぐに、門番が恐る恐る近づいてきた。

 俺と姫、ブリトニーとアンちゃんは、ペロとブリジアから飛び降りる。

 同時にブリジアは子狐モードに、ペロはいつもの大きさに戻る。

 戦々恐々としていた門番達は、ペロとブリジアが可愛らしい姿になり、落ち着いたのか喋りかけてきた。

「えーと……どちら様ですか?」

「俺達はギルド『犬の尻尾』だ。
 少し休憩する為に、この街に入りたいのだが」

「そ……そうですか。
 そしたら冒険者ブレスレットを見せて下さい」

 俺はマントの中から腕を出し、S級の冒険者ブレスレットを見せる。

「確認しました。そちらのケルベロス様と銀狼?ん……銀狐?は使い魔のようですので、そのまま街に連れて行かれて結構です」

 門番は、たんたんと仕事をこなす。

 いつもなら、姫を見た途端、「姫様万歳!」と、なるのだが、ここは漆黒の森ではないので、姫の威光は効かないようだ。

「ブリジア、アンちゃん、この街には来た事があるか?」

「ないワン!」

「僕も この街には寄った事がないな」

 ブリジアとアンちゃんが返答する。

「そうか。そしたら取り敢えず冒険者ギルドに寄ってみるか!
 そこで、この街の名物料理を聞いみよう!」

「ハイなのです!」

「了解ニャ!」

「了解です」

「ハイワン!」

「ワン! ワン! ワン!」

 みんなが元気に返事をする。

 しかし、どこの街に行っても、街の住人にジロジロ見られる。

 しかし、いつもは姫に集中するのだが、この街ではペロに視線が集中する。

 この街では、あまり『犬の尻尾』の事が知られていないみたいだ。

 漆黒の森では、姫がケルベロスを使い魔にした事が有名なのだが、この街では全く伝わっていないようだ。

 多分、俺達はケルベロスのお付の者だと思われている節がある。

 南の大陸では、ケルベロスはイヌヤマから出て来ないと思われている。

 たまに、布教の為に、イヌヤマの司祭に連れられて南の大陸の城塞都市を回る事が有ると言われているが、大体が大都市しか回らない。

 このような何処にでもある城塞都市には、普通はケルベロスなど来ないのだ。

 なので、街の人々は、どこかの大都市に行く途中で、休憩の為にこの街に立ち寄っただけだと思っているようだ。

 時々、ペロを見た信仰深い街の人に、手を合わせて拝まれながら、冒険者ギルド会館に到着した。

 門を開けると、一斉に注目される。

 やはり冒険者は、ギルドランキング4位に入った『犬の尻尾』を知っているようだ。

「オイ! アイツら、まさか、今話題のギルド『犬の尻尾』じゃないのか?」

「間違いない『犬の尻尾』だ!
 ケルベロスと幼女のダークエルフ、イカれた猫耳娘と勇者パーティーのドワーフ王の娘、そして変態ロリコン大魔王ゴトウ·サイトが率いる『犬の尻尾』だ!」

 ん?! 

 いつもと感じが違う。

 漆黒の森では、姫やブリトニーが有名なのだが、ここでは名前も知られていないようだ。

 ただ1人、フルネームで俺の名前だけが冒険者の口から出ている。

 変態ロリコンは余計だが……

 しかし、少しだけ嬉しい。

 本拠地のモフウフでは、1人きりで歩いていると、俺の事は忘れさられているように、誰にも気付かれもしないのだが、
 モフウフから遠く離れたこの街では、どうやら俺の事が認知されているようだ。

 少し良い気分になって、カウンターの受付のお姉さんに、この街の名物料理を聞こうとすると、「キャー!! 変態ロリコン大魔王に犯される!!」受付のお姉さんは、悲鳴をあげて逃げていってしまった。

「噂の変態ロリコン大魔王が、早速 受付嬢を犯そうとしたぞ!」

「やはり、噂は本当だったのか」

「変態ロリコン大魔王ゴトウ·サイトは、次々にその巨大なイチモツで幼女を自分の虜にし、挙句の果てに性奴隷にしていると、もっぱらの噂だからな」

 クッ!! な……なんだと! その色々と突っ込み所がある、少しだけ嬉しい噂は!!
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