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446. カイロ奪還

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「ご主人様! お見事です!」

 夜明けと共に現れたシロが、俺を褒め称える。

「畜生ーー! 何がお見事だーー! お前、ずっと俺の事を監視してたんだろ!」

 俺は、口からミルクを吐き出しながら、シロを罵る。

「勿論、見てましたよ! 作戦通り、ご主人様の処女は守り抜きました!
 そして、ついでに、ご主人様は、レッサー吸血鬼も殲滅させてしまったのです!」

 シロが、サムズアップして、ニカッと笑う。

「何が、作戦通りだ! お前、途中から、俺の【魅了】スキル、解放しただろ!」

「てへ! バレちゃいました?」

「バレちゃいましたじゃねーよ! バレバレだよ!
 途中から、レッサー吸血鬼の俺の争奪戦が、凄い事になってただろ!」

「結構、仲間同士で殴り合いしてましたね!
 そして、ご主人様に溺れに溺れてしまって、皆、夜が開けても、巣穴に戻るの忘れちゃって、違う意味で昇天しちゃったんですね!」

「全部、お前の作戦通りなんだろ」

 俺は、吐き捨てるように言う。

「お仕置きですよ。 半月騎士団に色目使うから」

 シロは、顔色変えずに、真顔で答える。

「俺は、色目なんか使ってない!」

「いつも、鼻の下伸ばして見てるでしょ!」

「それは、男の性《さが》だ!」

「僕は、嫌なんです!」

 最近、本性を表してきているシロが、悲しい顔をする。

「嫌って……俺、男に犯されてるんだけど……」

 なんか、意味が分からない。
 半月騎士団を見てただけの報復が、レッサー吸血鬼に輪姦させる事なんて……。

「上の口と、お尻の穴は、黒髭海賊団に開拓されて、既に、処女じゃないでしょ!
 僕的には、女の子の穴さえ守れれば、それで満足なんです!
 既に、ご主人様のオチンチンは、女の愛液で穢れてますから!」

 なんか、シロが、ますます分からない事を言ってきた。

「俺のチ〇コが、愛液で穢れてるって……。
 そんな事言ったら、俺が今までヤッてきた女の子を侮辱する事になるじゃねえか!」

「ミレーネさんと、メアリーさんの愛液はOKです!
 僕も大好きだから、逆に愛液飲みたいです!
 だけど、それ以外の女の愛液はダメです!
 ご主人様のオチンチンを穢してしまいますから!」

「今更だろ……」

「だから僕は、全く穢れていない、ご主人様の女の子の穴だけは死守したんですよ!」

 シロは、思いの丈を、俺にぶつけてきた。

「女の子の穴だけ、守れればいいって……」

「他の穴は、既に、他の誰かに奪われてしまってるので興味は有りません。
 しかし、女の子の穴だけは、僕だけのモノなんです!
 決して、誰にも渡しません!」

 シロの決意は固い。
 俺が、シロにヤラれるのは確定事項。
 どうせなら優しくヤッて欲しい。

「僕が、ご主人様に優しく無い訳ないじゃないですか!」

「優しくって……俺の この顔見て、よく言えるな!」

 俺は、精液だらけの歯抜けの自分の顔を指差し、シロに詰め寄る。

 そう、ここまでヤラれたら、普通の人間では立ち直れなぐらいの惨状なのである。

「ご主人様なら、大丈夫ですよ!
 何せ、男の人に犯されるのは、ご主人様の専売特許ですし、慣れてますし! 」

「男に犯されるのが、慣れてるって……」

「兎に角、ご主人様の魂は、普通じゃないんです!
 普通なら、何度も死に戻りしてたら、とっくの昔に、心なんか崩壊しますよ!」

「俺は、男に襲われたくないんだよ!」

「駄目ですよ! ご主人様は、トコトン魂を鍛えていかないと!
 既に、どんな修行も、どんな仕打ちも耐えれるメンタルお化けですけど、
 練習を怠ってしまうと、直ぐに劣化して、弱い魂に戻ってしまいますから!」

「俺に、酷い仕打ちをするのは、俺の魂を鍛える為だったのか……。
 とか、なるかよ!
 お前は、俺の下僕だろ!
 俺を甘やかすのが、仕事だろうが!」

「だから、たくさん甘やかしてるじゃないですか!
 お小遣いたくさん上げたり、ご飯作ってあげたり、掃除洗濯したり、家やお城を作ってあげたり、王様にしてあげたり、オ〇ニーの手伝いしてあげたり!」

「確かに……」

 俺は、数々のシロにして貰った事を聞いて、思わず納得してしまう。

「そして、たまに、ご主人様の魂の修行を手伝ってあげるんですよ!
 楽しい絶頂から、奈落の底まで落としたほうが、魂の強化には、とてもいいんです!」

「俺の為だったのか?」

「そうです! みんなご主人様の為です!」

「シロ……お前という奴は、俺の為に……」

「今日の夜は、慰めてあげますから! ブリトニー姉様直伝のテクで、何度もご主人様をイカせてあげます!」

「本当か!」

「本当ですよ! 絶望から、絶頂ですよ!
 期待しておいて下さい!
 ご主人様の為に、女性用テンガも開発してますから!
 それを、オリハルコンパンツに装着してあげます!」

「女性用テンガだと!」

「ハイ! いつでもオ〇ニーしながら、生活できますよ! こんな風に!」

 シロは、オリハルコンパンツに取り付けられてる、ピンクローターをONにする。

「あああああぁぁぁあああああぁぁああああぁぁぁ……」

「気持ちいいですか? これよりもっと気持ちいいの開発しますからね!」

「あああああぁぁぁあああああぁぁああああああああああぁぁあ……」

 俺は、こうして、気持ち良さに負けて、シロに言いくるめられてしまったのだった。

 だって、女の身体は、とても気持ちよくて、酷い仕打ちをされた事なんて、どうでも良くなってしまったのだ。

 ーーー

 ここまで読んで下さりありがとうございます。
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