446 / 568
446. カイロ奪還
しおりを挟む「ご主人様! お見事です!」
夜明けと共に現れたシロが、俺を褒め称える。
「畜生ーー! 何がお見事だーー! お前、ずっと俺の事を監視してたんだろ!」
俺は、口からミルクを吐き出しながら、シロを罵る。
「勿論、見てましたよ! 作戦通り、ご主人様の処女は守り抜きました!
そして、ついでに、ご主人様は、レッサー吸血鬼も殲滅させてしまったのです!」
シロが、サムズアップして、ニカッと笑う。
「何が、作戦通りだ! お前、途中から、俺の【魅了】スキル、解放しただろ!」
「てへ! バレちゃいました?」
「バレちゃいましたじゃねーよ! バレバレだよ!
途中から、レッサー吸血鬼の俺の争奪戦が、凄い事になってただろ!」
「結構、仲間同士で殴り合いしてましたね!
そして、ご主人様に溺れに溺れてしまって、皆、夜が開けても、巣穴に戻るの忘れちゃって、違う意味で昇天しちゃったんですね!」
「全部、お前の作戦通りなんだろ」
俺は、吐き捨てるように言う。
「お仕置きですよ。 半月騎士団に色目使うから」
シロは、顔色変えずに、真顔で答える。
「俺は、色目なんか使ってない!」
「いつも、鼻の下伸ばして見てるでしょ!」
「それは、男の性《さが》だ!」
「僕は、嫌なんです!」
最近、本性を表してきているシロが、悲しい顔をする。
「嫌って……俺、男に犯されてるんだけど……」
なんか、意味が分からない。
半月騎士団を見てただけの報復が、レッサー吸血鬼に輪姦させる事なんて……。
「上の口と、お尻の穴は、黒髭海賊団に開拓されて、既に、処女じゃないでしょ!
僕的には、女の子の穴さえ守れれば、それで満足なんです!
既に、ご主人様のオチンチンは、女の愛液で穢れてますから!」
なんか、シロが、ますます分からない事を言ってきた。
「俺のチ〇コが、愛液で穢れてるって……。
そんな事言ったら、俺が今までヤッてきた女の子を侮辱する事になるじゃねえか!」
「ミレーネさんと、メアリーさんの愛液はOKです!
僕も大好きだから、逆に愛液飲みたいです!
だけど、それ以外の女の愛液はダメです!
ご主人様のオチンチンを穢してしまいますから!」
「今更だろ……」
「だから僕は、全く穢れていない、ご主人様の女の子の穴だけは死守したんですよ!」
シロは、思いの丈を、俺にぶつけてきた。
「女の子の穴だけ、守れればいいって……」
「他の穴は、既に、他の誰かに奪われてしまってるので興味は有りません。
しかし、女の子の穴だけは、僕だけのモノなんです!
決して、誰にも渡しません!」
シロの決意は固い。
俺が、シロにヤラれるのは確定事項。
どうせなら優しくヤッて欲しい。
「僕が、ご主人様に優しく無い訳ないじゃないですか!」
「優しくって……俺の この顔見て、よく言えるな!」
俺は、精液だらけの歯抜けの自分の顔を指差し、シロに詰め寄る。
そう、ここまでヤラれたら、普通の人間では立ち直れなぐらいの惨状なのである。
「ご主人様なら、大丈夫ですよ!
何せ、男の人に犯されるのは、ご主人様の専売特許ですし、慣れてますし! 」
「男に犯されるのが、慣れてるって……」
「兎に角、ご主人様の魂は、普通じゃないんです!
普通なら、何度も死に戻りしてたら、とっくの昔に、心なんか崩壊しますよ!」
「俺は、男に襲われたくないんだよ!」
「駄目ですよ! ご主人様は、トコトン魂を鍛えていかないと!
既に、どんな修行も、どんな仕打ちも耐えれるメンタルお化けですけど、
練習を怠ってしまうと、直ぐに劣化して、弱い魂に戻ってしまいますから!」
「俺に、酷い仕打ちをするのは、俺の魂を鍛える為だったのか……。
とか、なるかよ!
お前は、俺の下僕だろ!
俺を甘やかすのが、仕事だろうが!」
「だから、たくさん甘やかしてるじゃないですか!
お小遣いたくさん上げたり、ご飯作ってあげたり、掃除洗濯したり、家やお城を作ってあげたり、王様にしてあげたり、オ〇ニーの手伝いしてあげたり!」
「確かに……」
俺は、数々のシロにして貰った事を聞いて、思わず納得してしまう。
「そして、たまに、ご主人様の魂の修行を手伝ってあげるんですよ!
楽しい絶頂から、奈落の底まで落としたほうが、魂の強化には、とてもいいんです!」
「俺の為だったのか?」
「そうです! みんなご主人様の為です!」
「シロ……お前という奴は、俺の為に……」
「今日の夜は、慰めてあげますから! ブリトニー姉様直伝のテクで、何度もご主人様をイカせてあげます!」
「本当か!」
「本当ですよ! 絶望から、絶頂ですよ!
期待しておいて下さい!
ご主人様の為に、女性用テンガも開発してますから!
それを、オリハルコンパンツに装着してあげます!」
「女性用テンガだと!」
「ハイ! いつでもオ〇ニーしながら、生活できますよ! こんな風に!」
シロは、オリハルコンパンツに取り付けられてる、ピンクローターをONにする。
「あああああぁぁぁあああああぁぁああああぁぁぁ……」
「気持ちいいですか? これよりもっと気持ちいいの開発しますからね!」
「あああああぁぁぁあああああぁぁああああああああああぁぁあ……」
俺は、こうして、気持ち良さに負けて、シロに言いくるめられてしまったのだった。
だって、女の身体は、とても気持ちよくて、酷い仕打ちをされた事なんて、どうでも良くなってしまったのだ。
ーーー
ここまで読んで下さりありがとうございます。
面白かったら、お気に入りにいれてね!
0
お気に入りに追加
641
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
慟哭の時
レクフル
ファンタジー
物心ついた時から、母と二人で旅をしていた。
各地を周り、何処に行くでもなく旅をする。
気づいたらそうだったし、何の疑問も持たなくて、ただ私は母と旅を続けていた。
しかし、母には旅をする理由があった。
そんな日々が続いたある日、母がいなくなった。
私は一人になったのだ。
誰にも触れられず、人と関わる事を避けて生きていた私が急に一人になって、どう生きていけばいいのか……
それから母を探す旅を始める。
誰にも求められず、触れられず、忘れ去られていき、それでも生きていく理由等あるのだろうか……?
私にあるのは異常な力だけ。
普通でいられるのなら、こんな力等無くていいのだ。
だから旅をする。
私を必要としてくれる存在であった母を探すために。
私を愛してくれる人を探すために……
規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜
ケイソウ
ファンタジー
チビで陰キャラでモブ子の桜井紅子は、楽しみにしていたバス旅行へ向かう途中、突然の事故で命を絶たれた。
死後の世界で女神に異世界へ転生されたが、女神の趣向で変装する羽目になり、渡されたアイテムと備わったスキルをもとに、異世界を満喫しようと冒険者の資格を取る。生活にも慣れて各地を巡る旅を計画するも、国の要請で冒険者が遠征に駆り出される事態に……。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる