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185. 妹属性

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 やっと、第22階層湖畔のログハウスに到着した。

 第22階層に行く道すがら、ギスギスした雰囲気が続いたが、その当事者ドレークは、面の皮が厚いのか、鈍感なのか、我関せずの他人顔。

 4週目のドレークは、ミレーネを殺していないので、何故シロが怒ってるか分からないのは当然と言えば当然なんだけど。

 まあ、ミレーネを殺させない為に、俺達も、ミレーネに認識阻害マントを着せたりと色々策を施してるんだけどね。

 取り敢えず、俺は、湖畔のログハウスが初めてのドレーク親子やメアリーに、一通り湖畔のログハウスの自慢をしてから、急いでミレーネをオクタプルベットに寝かせて進化を始めさせる。

 ミレーネの進化中、俺は暇になってしまうので、メアリーのミスリルスライム狩りを付き合う事にした。

 シロは一周目と同じように、俺の刀とメアリーの紅蜘蛛、それからケンジの蜘蛛丸マークIIを打つらしい。
 刀の銘も後から頼まれて入れるのが面倒臭いので、最初から入れておくと言っていた。

 てな訳で、俺達はミスリルスライムの狩場に出掛ける。

「第7階位闇属性魔法、ザ〇キ!」

 いきなり第7階位魔法? と、思うかもしれないが、どういう訳かドレーク親子も俺達についてきているのだ。

 ドレークの必殺第7階位闇属性魔法は強力。
 ほとんどのミスリルスライムは、即死してしまう。
 そして、生き残ったミスリルスライムも、ミレーネが瞬殺で倒してしまうのだ。

 俺とネムラム姉妹は、全くやる事がない。

「暇だよね」

 俺は、何となくネムラム姉妹に話し掛けてみた。
 湖畔のログハウスに向かう道中、シロの目もあり、全く喋れなかったのだ。

「そうでございますね。兄様」

 に……兄様だとぉぉぉーー!!

「ラムラム、この人は始祖様の兄様であって、私達の兄様ではないので、その呼び方は無いわよ!」

 姉様のネムが、俺の事を兄様と呼んだラムを叱る。

「姉様姉様、そしたらどう呼べば良いと思いますか?」

「そうね。そしたら、父様と同じように、猊下とお呼びすれば良いと思うわ!」

 この流れは、不味い!

「いや待て! 姉様! 俺はお前達に、猊下なんて仰々しい名前で呼ばれたくない!
 というか、兄様と読んで欲しい!」

 俺は全力で、ネムラム姉妹にお願いする。
 俺に今まで足りなかったのは、妹属性。
 俺のハーレムには、幼女の妹が必要なのだ!

「姉様姉様、兄様が鼻の下を伸ばしてますよ!」

「ラムラム、それは見なかった事にしましょう。これでも始祖様の兄様なんですから!」

 どうやら、ネムラム姉妹は、俺の事を兄様と呼んでくれるらしい。

「じゃあ、俺はお前達の事を、俺の妹らしくネムとラムって呼び捨てで呼べばいいよな!」

「姉様姉様、兄様は私達の事をネムラムと呼ぶみたいですよ」

「お父様だけしか、私達の事をネムラムと呼ばないと言うのにね」

「俺は、お前達の兄様なんだから、呼び捨てで呼ぶのは当然だろ?」

「確かに、そうかもしれませんね。姉様」

「騙されては駄目よ、ラム。兄様は、ただのロリコンよ!」

 どうやら俺は、ネムにロリコン認定されてるらしい。

「兄様は、ロリコンだったんですね。姉様」

「そうよラム。この階層にくるまでも、ピンク髪の肌が白い幼女と、ずっとニヤニヤしなから喋っていたでしょ!」

「もしかしたら姉様。兄様は私達姉妹を狙ってるんですか?」

「もしかしたらもないわ。 兄様は完全に私達姉妹を狙ってるわね!」

 ネムラム姉妹は、手と手を取り合いブルブルと震えだす。
 なんか、俺、幼女を狙う犯罪者みたいになってるような……。

「いやいや、そんな事無いからね!ネムラムの勘違いだから!」

 俺は、必死に、ネムラム姉妹の誤解を解こうとする。

「冗談です。私は始祖様に全てを捧げていますから、兄様にも私の半身を捧げます!」

「ラム、それはどういう事かしら?半身って、もしかして私の事を言ってるの?」

「そうです! 兄様、姉様を差し上げます! どうか大切にして上げて下さいね!」

「ネム、本当に、何を言ってるの?!
 兄様に差し上げる半身は、妹である貴方に決まっているのよ!」

 ネムラム姉妹は、どちらを俺に捧げるか言い合いになっている。
 そんなに俺の事が嫌いなのか?
 始祖の兄貴だから、優しく接してくれていただけなのか?

「そんなに、俺の事を嫌ってるなら、どちらも要らないから」

 俺は、ネムラム姉妹を諦める事にした。
 俺は、嫌がる女の子をハーレムに誘うような鬼畜ではないのだ。
 俺が目指してるのは、ハーレム紳士!
 中には、嫌がる女の子を無理矢理手篭めにして喜ぶ男もいるようだが、俺はそんな非紳士的な事はしない。

 女の子が、自ら俺のハーレム入りに同意してくれた時だけ、俺のハーレムに入れる事にしているのだ。

「嫌いでは無いです。ただ怖いだけです。姉様が」

「私も嫌いでは無いです。怖がってるのラムのほうです!」

 どうやら、ネムラム姉妹は、俺の事が嫌いでは無いようだ。
 ただ、500年以上も幼女をやっていた為か、幼女の体で、俺のチ〇コが受け入れられるか心配だったのかもしれない。

「大丈夫だ! 俺のチ〇コは、まだ覚醒してないのでな!」

 ネムラム姉妹は、俺のチ〇コ発言に、顔を真っ赤にさせて頭から湯気を出している。
 もしかして、チ〇コの話じゃなかった?

 しかし、チ〇コとマ〇コがフットするかしないかはとても重要な話だ。

 そう、俺のチ〇コは、この周回では皮余りが全く無い状態なのだ。

 多分、シロのお股に俺のチ〇コが挿入出来なかった事が原因だろう。

 しかし、俺のハーレムラインナップに幼女が増えた事を考慮すると、次にチ〇コの手術をする時は、少し小さめにしてもらった方が良いかもしれない。

 そんな事を、本気に考慮するハーレム勇者でありましたとさ。

 ーーー

 ここまで読んで下さりありがとうございます。
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