ぼくはきみの目をふさぎたい

🫎藤月 こじか 春雷🦌

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Frozen watchfulness

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「――ありがとうユンファさん…やはり正直な話を聞いてもらう、というのは、癒やしになるものですね……」
 
 するり…僕を抱き締めていたソンジュさんは、離れてそう、微笑んだ。――その言葉を聞いた僕は、もしかして…と、思う。
 
「…………」
 
 僕は先ほど、『KAWA's』でソンジュさんに、さまざまなことを話した。――彼をあれを“取材”だと言ってはいたし、結果として僕はパニックにはなってしまったが、もしかしてソンジュさん…僕のことを、癒やすために…?
 いや、それはさすがに、ポジティブに考えすぎだろうか。――なんて、僕が考えているうちに、彼。
 
「…さ、ユンファさん。そろそろ体、洗いましょうか…?」
 
 と、そう言うソンジュさんはなぜか、僕の肩を掴んでくるりと、僕の体を返してきた。
 
「…? ええ…、…っお、…っ?」
 
 体を洗う、というので、僕はこの浴槽から出るため、立ち上がろうとしたのだが、――それは後ろから、ぐっと肩を掴まれて抑えつけられ、ソンジュさんに阻止された。
 
「……? ソンジュさん…?」
 
 え…? 体、洗うんじゃないのか?
 なら、洗い場に出ないと…――。
 
「あの、体あら…ぁ、♡ そっソンジュさ、…っ」
 
 とかなんとか不思議に思っていたら彼、後ろから腕を回し、僕の両胸をぬるぬる撫で回してくる。
 
「……ぁん、♡ あっ…だ、ちょっな、何して…っ!」
 
 それ、どころか、っなんて声が出てしまった、――片胸をそうしてぬるぬる…泡を使って撫で回し続けるソンジュさん、くちゅ…と、僕の膣にまで二本、指を差し込んできた。…ぬりゅぬりゅとそのまま、抽挿されているソンジュさんの指に、かくかくと立てた太ももが揺れる。
 
「……だめ…、く…ぅぅん…♡」
 
 あ、だめソコ…ナカにある前立腺、ゆっくり優しく、くにくにしないで…――きもちぃ…駄目、力抜けて、きもちよくなっちゃう…――。
 
「…ふふ…きもちいいの、ここ…? おまんこひくひくしちゃってるよ、ユンファさん……」――僕の耳にくっついたソンジュさんの唇、そう低く耳の穴直に囁かれると、それだけでビクンッとしてしまう。
 僕はそれを避けるよう、真横に顔を背ける。
 
「…ぅ…だめ…いや、此処じゃ…もう嫌です……」

「……ふっ…ククク…、ね…――いやぁ本当に、先ほどは最高のえっちでしたよ、ありがとう…」
 
 ちゅ、と僕の耳に口付けたソンジュさんは、「しかし、これはね…」とぬるり。――僕の膣から抜けた指、今度は僕の肩に、浴槽のお湯に浮かんだ泡を擦りつけてくる。
 
「……?」
 
 どういうことだ…と振り返ると、ソンジュさんは、にっこりと意味有りげな悪い笑みを浮かべていた。
 
「…はは…ユンファさんは、泡風呂というものをあまりご存知じゃないようですね。――泡風呂というのはこうして…浴槽の中で泡を使い、体を清めるものなのですよ」
 
「……、へ…?」
 
 そうなの…か?
 いや、僕だって小さいころは泡風呂に入ったことくらいあるが、――正直泡風呂って、泡で遊びながら入るものだとばっかり…あっ!
 
「……ぁー、…あの、セレブのだ、多分……」
 
 洋画で、泡風呂に入りながら背中をブラシで擦っているセレブの、だ…――そういえば確かに、海外の映画とかだとセクシーなお姉さんが、泡風呂の中で背中とかをゴシゴシ、ブラシか何かで洗っているよな。――あれって本当に、そういうものだったのか。
 
 
 
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