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143 我が魂に刻み込む※
しおりを挟む「…もう、嫌…、い、ッぁぁ…♡」
ひたすら木苺たらしい様相となった乳首ばかりを俺に吸われ、舐められ、転がされ、指で、舌で扱かれ――カリカリと、こすこすと擦られ、掠められ――ビクビク、ビクビクと顕著な反応になってきていたユンファ様は、俺の後ろ髪を掴んで嫌、嫌と繰り返していた。
それも…半泣きで――寝台に座り、内股になって立てられたその脚、膝を擦り合わせてはビクビクと軽く丸まる腰の紅帯、…しかと膨らんで見えているのはその中央、白い山。
「…っお願いソンジュ、…も、もう…そこはやめて、…」
「……ん…? ふふ…では、もうユンファ様の弱い乳首はやめにしましょうか…?」
と、俺はようやっと口を離した。
…つー…と俺の唇とユンファ様の木苺を繋ぐ糸が、太陽の光にキラキラと光り、美しい。――中途半端にはだけた白い着物、俺は彼のはぁはぁと上下するみぞおちに口付けつつ、するりと白い山を撫でる。
きゅっと握れば棒状――やはり今日も、下着は穿いていないらしい。
「…あ…っ♡ 違う、違うソンジュ、――もう欲しい……」
「……、もう、ですか…?」
俺は若干驚いたが、…まあ媚薬のせいもあるか…――しかし、こう求められては素直に滾る。
はぁ、はぁと荒くなった吐息をもらすユンファ様の赤い唇…――俺は横に向いたその人の、その艶美な髪をさらりと撫でて避け…彼の耳に、口付けた。
すると、ぴくん、と小さく体を跳ねさせ、もぞり…また腰をくねらせたユンファ様に囁く。
「…本当に綺麗だよ、ユンファ……」
「…は…――っ♡」
ゾクゾクゾク…と震えたユンファ様――くちくちと音を立てながら、その人の耳を舐める。…熱い。甘い。桃の香りが強く、完熟した桃のように芳しい。
「…は、ぅ…♡ んぅぅ…♡ ん、♡ ソンジュ……」
俺の肩口の布をきゅうっと掴み、艶やかな声で俺の名を呼ぶ――たまらず、俺はその人の流れるような首筋にまたむしゃぶりついた。
「…ぁ…っ♡ はぁ、…ぅ…♡ ぅんん…♡」
ぴく、ぴくん、…ピクンッと感じている彼の衿元を撫でるよう、俺はするりと更にはだけさせてゆく。――肘まで下ろし、白く骨張った肩に白い胸、ぴんっと尖った胸の先は、真っ赤に赤らみ。…赤、とはいえども、白桃の果肉の種の周辺のような濃い色合いとなっているその乳首。
「…はぁ…は…、…はぁ……」
遠巻きに見れば――切なげにゆるんだ切れ長のまぶた、伏せ気味の黒々と長いまつ毛のその先に宿る雫と、潤んだ薄紫色の瞳は熱を帯び――なだらかな痩せた頬は紅潮し、高い鼻の頭までやや薄桃色、半開きの肉厚な赤い唇。
ほとんど裸体になった上体はうっすらと染まり、肩にたわんでかかる黒髪と、それに浮かぶような、血痣の残る白い首――そこに下げた首飾りの黒い紐、太陽光にキラキラとする薄紫色の宝石は浮いた鎖骨のくぼみの下に、更に下には俺の牙まで、…汗で艶めく胸板、赤らむ乳首、帯の上まではだけた白い着物……何とも淫靡な眺めだ。
ユンファ様は悩ましげに眉を顰め、もじもじと腰をくねらせながら――すり、すりと膝同士を擦り合わせている。
「……ソンジュ…、そんなにじっくり…見ないで……」
「…なぜです…? 本当に、これほどお美しいというのに…本当に、本当に…誰よりも俺の胡蝶はお美しい…――むしろじっくりと見なければ、もったいない…、……」
俺はとろりと蕩けたユンファ様の両頬を挟み込むよう、両手で包み込み――また顔を傾けて、その人に口付けた。
忘れぬようにと、見ていたのだ。――我が魂に、ユンファという美しい胡蝶の記憶を、刻み込んでいたのだ。
たとえ俺のこの肉体が滅びようとも、不死の我が魂は決していつの世も滅びず――なれば必ず次の世でも、必ずや我がつがい、ユンファ様のことを、俺が思い出すがために。
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