胡蝶の夢に耽溺す【完結】

🫎藤月 こじか 春雷🦌

文字の大きさ
上 下
89 / 163

89 淫売※モブユン

しおりを挟む

 
 
 
 
 
 
 


 六度目は――また仰向けでジャスル様に犯されているユンファ様の、その桜色の美しい裸体に次々…男たちの精が吐きかけられてゆく。…ちなみにこれは、と称されてのことだ。

「…んぷ、…は…、…はぁ…、ひ、…う、…うぅ…」

 その歪んだ美しい顔――赤い唇、口の中――桜色の胸板、赤らんだ乳首――たおやかな黒髪…――細長く白い脚…――平たい腹、そして、ぬちぬちぬちと速くジャスル様が行き来する結合部…――男たちは思い思いの場所に射精するため、どんどんとユンファ様の全てが汚されてゆく。

「…ぁ…ぁ、ぁ、ぁ、♡ もう、…だ…ッ♡ あァ…~~~ッ♡♡♡」

 そして――その最中に絶頂したユンファ様を、男たちは一斉に嘲笑ったのだ。…彼が、腰から顎までを弓なりに反らせて目をきゅっと瞑り、ぽーっと顔を歪めながらビクビクと身体を跳ねさせている中、…その恍惚としていながらも、顰められた顔に射精した者までいた。

「…雄の匂いに興奮したか、達しおったぞ」

「清純そうな顔して、根は淫売かもしれんわなぁ…」

「精液まみれがお似合いよな、蝶はなぁ、ククク…」

「さすが蝶族よ、…体が男に媚びておるわ、ほほほ…」

 あわやジャスル様の側室ともあろうお方に、首を跳ねられかねぬ侮辱の言葉たち。――しかしジャスル様はそれを咎めるどころか、…ユンファ様の柳腰を掴み、より興奮したのだ。
 
「雄汁に気を遣ったかユンファ、どうしようもない淫売めが! ワシが恥をかいたではないか馬鹿者、反省しろ! 淫汁まみれで孕め! 孕め、妊娠しろユンファ!」

「……ぁ、…あぁ…ごめんなさい…、ごめんなさい、ごめんなさい……」
 
 ユンファ様は激しくナカを掻き回され、揺さぶられながら、壊れたように虚ろな顔をし――ただただ、射精されながら謝った。

 
 
 八度目――ユンファ様は、自ら結合部を見せ付けるよう命令された。…寝そべったジャスル様の上、脚を大きく開くように言われその通りにし、彼は腰を上下させている。

「ほれ、しかと見せてやらんか、お前が今から種付けされる瞬間を…っ」

「…はぁ…は、…んぷ、見てください…、…み、見て、ください……」
 
 自身をペチンペチンとジャスル様の肥えた腹に叩きつけながら、ぬちぬちと腰を上下させるユンファ様は、もはや欠片も逆らうことをしなくなっている。――体中にぶちまけられた精は、乾いたものもあれば、いまだぬるりと光っているものもある。――彼らの側に立ち、しゃぶれ、扱け、と言われた男たちのモノを握っているユンファ様は、顔をモノに向けて舐めしゃぶりながら、腰を動かしている。
 
 純愛に憧れていたユンファ様が――今やまるで、男娼のようである。…しかし拙いか、握られている男は彼の手を上から掴み、自分の善い加減でソレを扱いている。
 しかしジャスル様に「何を見てほしいんだ!」と、パシンッ…軽く尻を叩かれたユンファ様は怯えて顔を歪め――腰の動きを自然速めながら、声を張り上げた。

「っ見てください、僕がたねづけされる、ところ、…見て、ください、…しっかり見てください…!」
 
 すると、彼らの周りを取り囲む男の誰か一人が「……この淫売めが……」――ボソリ、そうユンファ様を侮辱した。
 
「……――、…、…淫売…、…淫売……?」
 
 不幸にも、ユンファ様の耳にもその言葉が聞こえてしまったらしい。――彼は、あまりの悲しみにかすべての動きを止め、ただ呆然として、はら、と虚ろな顔で涙をこぼした。
 しかし…――ジャスル様はその人の細い腰を掴み、むしろニヤリとしてどちゅどちゅ下から激しく突き上げつつ。
 
「…ははは! 確かにのぉ、確かに淫売のようだぞユンファ、まるで娼婦じゃ、ほほほ、淫汁まみれでちんぽ両手に、ワシに跨がって腰を振っとるんだからのお!」
 
「……ぁ、…ぁ、ぁ、ぁ……」
 
 そうジャスル様にさえ侮辱されながら、どちゅどちゅと下から激しく突き上げられ――ユンファ様はうなだれ、揺さぶられて嬌声をもらしながらも、呆然とした無表情であった。
 
「……あぁ…あ…あ…、…ぁ……」
 
「…ぬうう゛っ出る、…」
 
 バチュンッと一際大きく突き上げられ――またナカに出されているらしいユンファ様は、あぁ…あぁ…ともはや言葉にならぬ声を、その半開きの赤く濡れた唇から唾液とともにもらし、うなだれ、虚ろな顔をしている。
 
「…いまお前はどうなっとるんだ、きちんと報告せんかユンファ!」――そうジャスル様にどやされたユンファ様は、ぼーっとしながらも。
 
「…は、い…今…たねづけ…、…僕の、中にいっぱい…だんな様の、子種が…出ています……」

「そうかそうか、きちんと受精しろよ?」――とは、周りの男たちが。
 
「はい…」
 
「孕め孕め…しかと孕めよ…、それが役目だ」
 
「……はい…」
 
 
 
「…………」
 
 もはや周りの男たちさえ、そのようにニヤつきながら口にしている。――この汚辱によって命を断った側室もいたというのに、…凝りもせず、だ。
 
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

BL短編まとめ(甘い話多め)

白井由貴
BL
BLの短編詰め合わせです。 主に10000文字前後のお話が多いです。 性的描写がないものもあればがっつりあるものもあります。 性的描写のある話につきましては、各話「あらすじ」をご覧ください。 (※性的描写のないものは各話上部に書いています) もしかすると続きを書くお話もあるかもしれません。 その場合、あまりにも長くなってしまいそうな時は別作品として分離する可能性がありますので、その点ご留意いただければと思います。 【不定期更新】 ※性的描写を含む話には「※」がついています。 ※投稿日時が前後する場合もあります。 ※一部の話のみムーンライトノベルズ様にも掲載しています。 ■追記 R6.02.22 話が多くなってきたので、タイトル別にしました。タイトル横に「※」があるものは性的描写が含まれるお話です。(性的描写が含まれる話にもこれまで通り「※」がつきます) 誤字脱字がありましたらご報告頂けると助かります。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

営業活動

むちむちボディ
BL
取引先の社長と秘密の関係になる話です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...