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86 好かぬ種を受け入れる不幸※モブユン
しおりを挟むユンファ様が気を遣ると、たちまち気を良くしたジャスル様はその人に覆いかぶさり、甘ったるい接吻を何度も繰り返し、ユンファ様の顔をベロベロと舐めながらも、ぬちぬちと腰を遣った。
「んっう、…いや…、…もう嫌、いや…」
しかしユンファ様は、先ほど気を遣ってしまったことを悲観しているのだろう。――弱々しく泣き、ジャスル様の舌を、唇を避けては、嫌、嫌、とか細い声で繰り返していた。……それはおそらく、ジャスル様のモノに快感を覚え、また、「子を孕みたいか」という問いに、あたかも体でばかりはそうだ、と答えてしまった…そのように思えているからかもしれない。
「…なに嫌々しとるんじゃユンファ…、こんなにまんこをとろとろにしておいて、…素直になれっ」
「…あ、…やめ、て、…やめて違う…、違う……」
違う、違うとユンファ様はきゅっと顔を顰め、ふるふると顔を横に振る。――しかし、そう啜り泣くユンファ様に、「そそるのぉ」とむしろ喜ぶジャスル様は、彼の桜色の胸を、その染まって赤味の増した乳首をベロベロと舐め、ジュルジュルと啜る。
「……んっあぁ…!♡ やあ、やめて、…っやめてぇ…!」
必死にジャスル様を押し退けようとするユンファ様に、この人はむしろその赤い唇を塞ぐ。――んんっとぐぐもった声をもらし、ユンファ様は逃げようとその白足袋の足で何度も濃い紅を蹴っては、すべり。すべり。すべり。
口を離したジャスル様はユンファ様の胸板を掴み、ドスドスと腰の動きを速める。
「…っ孕めユンファ、孕め、孕め、孕め、」
「…うっうぅ、う、…嫌、いやぁ……」
ユンファ様はそれでもいやいやと、泣いている。
しかしそんなユンファ様を許さず、ジャスル様は腰をふりながら、声を荒げて怒鳴りつけるのだ。
「…嫌じゃない! お前の役目はワシの赤子を孕むことじゃ、しっかり孕め、一滴もこぼすなよ、子壺でしかと受け止めよ!」
「……、……っ!」
すると…ユンファ様は覚悟したように目を固くつむり、顔を顰めつつも、ただジャスル様の巨体に揺さぶられ――「おぉ出る、…子種が出るぞ、」と低く唸るように言ったジャスル様に、彼は歯を食いしばった。
するとややあって――ジャスル様は天を仰ぎ、腰をビクつかせながらも、…ぐっとユンファ様の蕾に腰を強く押し付け。
「……っお、ほ…おぉ…、わかるかユンファ、はぁ…旦那様の子種がドピュドピュ出とるぞ…」
「…っはぁ、……は…、…は……」
やっと終わった…――こてんと俺のほうを向き、そうぼんやりとしているユンファ様は、うす赤くなった顔を少し安堵に緩ませている。
「お前の子壺で子種を受け入れ、しかと孕めよユンファ…? たんとワシの赤子を産め…、何人でも孕ませてやるからのぉ…」
「……ん、…はぁ…、は……」
「…………」
ぐいっと上を向かされ、ジャスル様をぽーっと見ている、その淡い紫色の瞳。
疲れきった表情――くったりと投げ出された細い体、乱れた白い着物。…口を吸われても無抵抗に、ユンファ様はまぶたを閉ざした。
つー…と、こめかみに流れてゆく涙――。
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