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82 大きな赤子※モブユン
しおりを挟む「…さぁてユンファ…、まずは……」
またジャスル様に座らされたユンファ様は、その人と向かい合ってうなだれていたが…ガバリ、無理やりに衿元を割かれ――突然開けられたそこに思わずか、「っ嫌だ、」とうなだれながら、胸元を両手で隠した。
しかし…は、は、と小さくしゃくり上げ、泣いているユンファ様のその手を無理やりどかすジャスル様は、「隠したら駄目だよぉユンファ…、ちゃんとそのいやらしい乳首をみんなに見せるんじゃ…」と気色悪い猫なで声でいい、結局はまた、それでもいやいやとするユンファ様の両手首を掴んで、彼を押し倒した。
ドサッと押し倒されたユンファ様の黒髪が、濃い紅の上でたゆたう。
「……ぅ、……」
歪んだ顔、しかしユンファ様はもう抵抗はせず――赤い半衿のそばに、ちらりと見えている彼の乳首は、白い胸板の上で小さくもぷっくりとしており、色もまた濃い桃色に染まっている。…大方媚薬のせいだろう。
はぁ、はぁと上下するその白い胸板――そこに浮かぶような、鮮やかな乳首を見下ろしているジャスル様は、ニヤリとして舌なめずりをする。
「…なんといやらしい乳首じゃ…お前の乳首、どうしてこんなに大きくなったんだ?」
「…いっ…、痛い…っ」
ギリッと両方の先を摘み上げられ、上に伸ばすように引っ張られているユンファ様は、痛みに顔を歪める。――が、そのまま捻るジャスル様は。
「…本当は自分で乳首を弄くり回してたんだろう? じゃなきゃここまで大きくはならんて。ぐふふ…」
「……っ、…ぃ、いいえ……」
その美しい眉を深く寄せ、眉間にシワを刻んだユンファ様は、きゅっと目を瞑った。――そんなユンファ様に「素直じゃないのぉ」…ガバリと襲いかかるジャスル様は、その人の白く流れるような首筋を激しく舐めしゃぶり始めた。
「…ぅ゛…、……っ」
「……んん…ほおぉ甘いのぉユンファ、甘いぞ…、こりゃあいくらでも舐めていられるわ…」
「………、…」
諦観し――ぼんやりと薄目を開け、虚ろな目をしているユンファ様の顔は、俺のほうを向いてはいるが、俺と彼の視線が合うことはない。
彼はジャスル様に胸板を揉みしだかれ、濃い桃色の乳首をグニグニこね回されながら、首筋をベチョベチョ、ジュルジュルと舐めしゃぶられて…――ときおり、…ひくん、と小さく体を跳ねさせる。
「…はぁ…ふ、…んん……」
「…うーん美味い、桃を食っとるようじゃ…おぉ美味いぞ、ユンファ……」
「……っ、…」
乳頭の先端を掠めるよう擦られると、ユンファ様はピクンと反応した。そしてぼうっと上を向くその顔――しかしその人の表情は、痛ましいほどに虚ろである。…酒のせいで紅潮した頬、白んでいながらうす赤くなった全身の肌、それでいて…虚ろである。
「…………」
俺はいっそ、このジャスルに切りかかる前に目を背けたいのだが…ではなぜ俺が、この光景をただ黙って眺めているのか――。
それはこの“婚礼の儀”…俺のみならず、此処にいる者たち全員が、こうしてジャスルに犯される側室から目を背けてはならぬ、と――ジャスルその人に、言い付けられているためだ。……目を背けたことがバレれば、どうなることやらわからぬ。
「…乳首が善いんだろうお前、やはり自分でいじっておったなぁ…?」
「…ん゛…、…ぅぅ…」
ピンピンと指で乳首の先を弾かれ、軽く喉を反らせるユンファ様は、唸っているような声を小さくあげる。
はだけさせられたばかりの着物、その衿元から覗く白んだ桜色の胸板…ジャスル様の唇が、舌が、その桃色の乳首にむしゃぶりつく。――もう片方は親指の腹で先端をピンピンピンと弾かれ、じゅううっと強く吸われるとユンファ様は、
「…ぁぁ、♡ いや、…っ」
思わずかビクンッと腰を丸めて嬌声を上げ、喉を軽く反らし、すると悔しげな顔をして口元を片手で塞ぐ。――するとジャスル様は、彼の胸元で「そんなに乳首が感じるか、可愛いのぉ…」と、もう片方にむしゃぶりつき、コロコロと舌で何度も先を転がす。
「……ッ♡ ん、…ちが、違います…感じてなど、おりません…、ん、♡ ぅぅ……」
ユンファ様は口を手で塞いだまま、ピク、ピクと胸を跳ねさせながらも、認めたくないと歪んだ顔を横に振っている。
「…そうか…? ぐふふ…美味いぞぉユンファ、まるで甘い乳が出ているようじゃ…、この甘いおっぱい、もっとワシに飲ませておくれ…」――ジャスル様はまるで乳を飲む赤子のように、美味そうにその乳首に吸い付いている。
「…これよりはこの甘いおっぱい、ワシだけのもんだからの…。わかっておるなユンファ、なあ……」
「………、…」
ゾッとするほどに気色悪い光景だ。
成人した…いや、ハゲ頭の中年男が、人の乳首に赤ん坊ぶって甘えて吸い付いている様を、こう俯瞰して見ることになろうとは。――まあ、最中の俺とて人のことは言えぬかもしれんが、…やはりどうしても狼の俺には、人の秘め事を見るということの楽しさがわからぬ。
「…乳が出たらまず子よりも先に、旦那様のワシに飲ませるんだぞユンファ、わかったか…? ほほ、子に乳首を吸われて感じるんじゃないぞ、淫乱なお前のことだからのぉ…、おぉうまい、んん……」
「…は…、んふ、…ク…、ぅぅ……」
激しくレロレロと舌で転がされ、あむあむと唇で食まれ、…ぢゅうっと吸われ――ぺちゃぺちゃとわざとらしく音を立てられて、舌先でこね回され…顔を歪め、軽く腰を浮かせるユンファ様は、はぁ…と熱い溜め息を吐く。
「…………」
昨日俺に乳首を愛されたユンファ様は、もっと可愛い顔をし――もっと可愛い声をもらして、もっと感じていた。
そればかりが今の、俺の自らへの慰めである――。
むにゅりと乳輪からジャスル様に摘まれ、ぷっくりと勃った濃い桃色の乳首を舌先でコロコロと転がされているユンファ様は、…はぁ…とまたため息をつき、こてんと顔を横へ向ける。――俺の方へ向いたその虚ろな顔、その薄紫色の瞳…しかし、俺と視線が絡み合うでもない。
「…ぁぁ…っ」
ぼんやりと見ていた――ユンファ様の顔が、にわかにきゅっと歪む。
…ハッと見れば、ジャスル様に乳首の先を齧られ、もう片方もぎりりと摘まれている。「ぃ、痛い…」と啜り泣くように言うユンファ様に、鼻息荒くジャスル様は――。
「お前が嘘をつくからだ、これはお仕置きだ」と彼の胸元で言うと――両方の乳頭を摘み、また上へ伸ばすように持ち上げる。
「いや、…やめてください、伸びてしまいます、…」
やや伸びたその乳首に、嫌そうな顔をするユンファ様。
しかしジャスル様は、爪先で更に痛むようそこを持ち、持ち上げる。
「…元よりいやらしい乳首をしとるくせに、なぁにが伸びちゃうだ。…ごめんなさい旦那様、もう僕は嘘をつきませんと言わんか!」
「…っう、ぃ、いた、痛い、…っご、ごめんなさい旦那様、もう嘘はつきません、…」
あまりの痛みと恐怖にか、ユンファ様は泣きながら顔を歪め、ジャスル様にそうおもねた。
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