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初めての魔法と殺戮の時間☆☆
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ネメシスが野営地の中心部で軽く地面をけると魔法が発動する。
神様お手製ホムンクルスであるネメシスは属性魔法を使えない代わりに具現化魔法を使える。
彼女の想像しだいで盾にも剣にもなりえるそんな魔法…。
ネメシスがイメージした魔法は…
その魔法は地面からはいできた黒い鎖が野営地を覆い、監獄とかした。魔力を感知できる者がここで気づき慌てて外に出るがそれは後の祭りであった。
その魔法を離れたところから見ていたシーヴァルがうっとりと目をとろけさせていたがそれをネメシスが見ていなかったのはある意味良かっただろう。
魔法を発動させるとさすがに気づいたのか人が徐々に起き出し、脱出しようと鎖の檻に様々な攻撃を仕掛けるがすべてを無効化される。
「だめです!通信魔導具も使えません!!」
攻撃が通用しないことに驚き、通信魔導具が使えないことにも驚き…
「いつになったら気がついてくれるんだ?さすがに待ちくたびれたぞ。」
野営地の中心にいたネメシスはいつの間にか檻を破壊しようとしていた者たちの真後ろにいた。
声をかけられるまで一切気配どころか足音すらしなかったことに驚き振り返ると、そこには人外の美少女が立っていた。
「だ、誰だお前は!?」
「おいおい、べっぴんじゃねーか…こいつが原因なら生け捕りにして…
下品な発言は続かなかった。
それはそうだ
黒い鎖に下から串刺しにされているのだから…言葉を発せられるわけがない。
「知っているか?生き物は案外図太いんだ。」
臓器や内蔵さえ傷つけなければ血が足りなくなるまでは生きる。
だからネメシスは臓器や内臓を一切傷つけることなく貫いた。
それは本来、人の肉体への理解が深い医者であっても難しいだろう…いや、この世界の医者ならできるかもしれない。
付け加えると黒い鎖には魔力ジャック…魔法具を妨害するイメージをしているので…通信魔導具が使用できないのもうなずける。
それらこそネメシスが魔法を完全に制御しているという証。
男は貫かれているのに生きている…貫かれたままだからか血もゆっくり流れでるので苦しそうに声にならない悲鳴を上げている。
「さて、夜は短い。ぱぱっと続けるか…。」
その一言で始まったのは文字通りの殺戮だった、ただ即死はせず貫かれ血を流している。
なんとか鎖から逃れネメシスに攻撃しようとした者は鎖に囚われたうえで串刺しにされた。
錯乱し、叫びながら逃げようと鎖の檻に触れたものはそこから囚われ貫かれる。
たくさんの兵士を貫いているがある特定の二人はあえて狙っていない。
なんかすごそうな鎧着てる人と、気絶して地面に放り投げられている盗賊ぽいおっさんだ。
この二人には色々と聞くことがあるしやることがあるので生け捕る。
数多の悲鳴が鳴り響いても、ネメシスには慈悲のかけらも存在しない…
長いようで短い殺戮の夜はこうして明けていった。
翌朝、よく眠っている獣人の方に時間がないので川の水をぶっかけ強制的に起こす。
「キャウン!!」
忙しかったのであまり容姿は気にしていなかったが…白銀の狼獣人とは珍しいな。
「何するんだお前!」
「ネメシス様、この駄犬を私に預けていただければちょうきょ…「却下で。」そうですか…残念です。」
シーヴァルの発言とひやりとした殺気を感じたからか、獣人の少年はおとなしく…
「っ…!コハクは!!」
勢い良く起き上がったが、元気といえど相当にボコられていたので傷がいたんだのか痛みにぷるぷるとふるえている。
つついてみようかなとか思ったのは内緒だ。
「お前の相方は命に関わる怪我ではないから安心しろ。応急処置をシーヴァルがして寝かしてある。」
真横を見ろと頭を掴んで目線を返させると、そこには痛々しい程に包帯が巻かれた銀の毛並みの狐獣人がすやすやと眠っている。
こちらも珍しい。
その姿に安堵した狼獣人は、ブスくれながらも
「俺達を救ってくれたことには感謝する。ありがとうございました」
くってかからずに礼を言ってきたところは高評価だなとおもう。
とりあえず、獣人達が襲われた村に戻るか…帰りたいって言ってたし…
「シーヴァル二人を運べ、村に行く。」
恭しく頭を下げるとネメシスに言われたとおり二人を担いで…
「ちょ!おいおっさん!!もうちょっと運び方ってもんが…「駄犬はこれで結構、もう一人の方は多少気遣ってるから文句を言われる筋合いはない。」
どうやらシーヴァルは私相手以外には敬語を使わないし、割と口が汚いらしい。まだ3日と一緒にいないがそのギャップが面白いと思う。
シーヴァルを先に村へ向かわせたネメシスは、もう一度野営地に戻ってきていた。
野営地は今や地獄絵図とかしている。
地面は真っ赤な絨毯が敷かれたかのように色づいていて…
串刺しにされた者たちは未だ多くのものが生きているらしく、ピクピクと痙攣したり痛みのあまりにうめき声を上げているものが多数…。
鎖から流れ滴り落ちる血を見ながら、野営地を覆っていた鎖のみ解除する。
「これを見たらどんな反応をするのか直接拝めないのが残念だよ。」
そうふくと、ネメシスは生け捕りにした二人を鎖の魔法で簀巻にするとアグニールと共にシーヴァルを追った。
神様お手製ホムンクルスであるネメシスは属性魔法を使えない代わりに具現化魔法を使える。
彼女の想像しだいで盾にも剣にもなりえるそんな魔法…。
ネメシスがイメージした魔法は…
その魔法は地面からはいできた黒い鎖が野営地を覆い、監獄とかした。魔力を感知できる者がここで気づき慌てて外に出るがそれは後の祭りであった。
その魔法を離れたところから見ていたシーヴァルがうっとりと目をとろけさせていたがそれをネメシスが見ていなかったのはある意味良かっただろう。
魔法を発動させるとさすがに気づいたのか人が徐々に起き出し、脱出しようと鎖の檻に様々な攻撃を仕掛けるがすべてを無効化される。
「だめです!通信魔導具も使えません!!」
攻撃が通用しないことに驚き、通信魔導具が使えないことにも驚き…
「いつになったら気がついてくれるんだ?さすがに待ちくたびれたぞ。」
野営地の中心にいたネメシスはいつの間にか檻を破壊しようとしていた者たちの真後ろにいた。
声をかけられるまで一切気配どころか足音すらしなかったことに驚き振り返ると、そこには人外の美少女が立っていた。
「だ、誰だお前は!?」
「おいおい、べっぴんじゃねーか…こいつが原因なら生け捕りにして…
下品な発言は続かなかった。
それはそうだ
黒い鎖に下から串刺しにされているのだから…言葉を発せられるわけがない。
「知っているか?生き物は案外図太いんだ。」
臓器や内蔵さえ傷つけなければ血が足りなくなるまでは生きる。
だからネメシスは臓器や内臓を一切傷つけることなく貫いた。
それは本来、人の肉体への理解が深い医者であっても難しいだろう…いや、この世界の医者ならできるかもしれない。
付け加えると黒い鎖には魔力ジャック…魔法具を妨害するイメージをしているので…通信魔導具が使用できないのもうなずける。
それらこそネメシスが魔法を完全に制御しているという証。
男は貫かれているのに生きている…貫かれたままだからか血もゆっくり流れでるので苦しそうに声にならない悲鳴を上げている。
「さて、夜は短い。ぱぱっと続けるか…。」
その一言で始まったのは文字通りの殺戮だった、ただ即死はせず貫かれ血を流している。
なんとか鎖から逃れネメシスに攻撃しようとした者は鎖に囚われたうえで串刺しにされた。
錯乱し、叫びながら逃げようと鎖の檻に触れたものはそこから囚われ貫かれる。
たくさんの兵士を貫いているがある特定の二人はあえて狙っていない。
なんかすごそうな鎧着てる人と、気絶して地面に放り投げられている盗賊ぽいおっさんだ。
この二人には色々と聞くことがあるしやることがあるので生け捕る。
数多の悲鳴が鳴り響いても、ネメシスには慈悲のかけらも存在しない…
長いようで短い殺戮の夜はこうして明けていった。
翌朝、よく眠っている獣人の方に時間がないので川の水をぶっかけ強制的に起こす。
「キャウン!!」
忙しかったのであまり容姿は気にしていなかったが…白銀の狼獣人とは珍しいな。
「何するんだお前!」
「ネメシス様、この駄犬を私に預けていただければちょうきょ…「却下で。」そうですか…残念です。」
シーヴァルの発言とひやりとした殺気を感じたからか、獣人の少年はおとなしく…
「っ…!コハクは!!」
勢い良く起き上がったが、元気といえど相当にボコられていたので傷がいたんだのか痛みにぷるぷるとふるえている。
つついてみようかなとか思ったのは内緒だ。
「お前の相方は命に関わる怪我ではないから安心しろ。応急処置をシーヴァルがして寝かしてある。」
真横を見ろと頭を掴んで目線を返させると、そこには痛々しい程に包帯が巻かれた銀の毛並みの狐獣人がすやすやと眠っている。
こちらも珍しい。
その姿に安堵した狼獣人は、ブスくれながらも
「俺達を救ってくれたことには感謝する。ありがとうございました」
くってかからずに礼を言ってきたところは高評価だなとおもう。
とりあえず、獣人達が襲われた村に戻るか…帰りたいって言ってたし…
「シーヴァル二人を運べ、村に行く。」
恭しく頭を下げるとネメシスに言われたとおり二人を担いで…
「ちょ!おいおっさん!!もうちょっと運び方ってもんが…「駄犬はこれで結構、もう一人の方は多少気遣ってるから文句を言われる筋合いはない。」
どうやらシーヴァルは私相手以外には敬語を使わないし、割と口が汚いらしい。まだ3日と一緒にいないがそのギャップが面白いと思う。
シーヴァルを先に村へ向かわせたネメシスは、もう一度野営地に戻ってきていた。
野営地は今や地獄絵図とかしている。
地面は真っ赤な絨毯が敷かれたかのように色づいていて…
串刺しにされた者たちは未だ多くのものが生きているらしく、ピクピクと痙攣したり痛みのあまりにうめき声を上げているものが多数…。
鎖から流れ滴り落ちる血を見ながら、野営地を覆っていた鎖のみ解除する。
「これを見たらどんな反応をするのか直接拝めないのが残念だよ。」
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