2 / 27
まだ終わらない神様のターン
しおりを挟む
「そのいかにも残念なものを見る目をやめてくれないかな~ゴホッゴホッ…ふぅ…」
「それでどうかな?引き受けてくれるかい?」
神様の問に私は…
「眷属二人にしてもらえるなら引き受けます。」
神様の手違いで死んだのと、異世界の神様が欲している魂。その二つを交渉材料として粘ってみよう…きっと断られ…
「え?マジ?それくらいの無理なら全然イイよ!!」
「いやいいのかよ…」
思わず素でツッコんだのは悪くないはず…。
ちなみに私の肉体は神様が作ったホムンクルスでそこいらの人種が作る者とくらべるべくもないらしい。
「神お手製ホムンクルスだから、ゴッドとかつけない?ねぇ、ね…」
「ダサいです。」
「ちぇ…」
口をとがらせてふてくされている神様は普通に見ればショタの可愛い人外美男子という属性盛すぎな存在だが…
事実は雑で自己中心的でクズ、イラッとくる神様だ。
「君が手違いで死んだのと僕が君を求めてるってことでそれくらいの無理なら許容範囲だよ~」
「転生が決まったところで、早速二回…ひいてみようよぉ~!」
テンションの切り替えが早すぎないだろうか…
先ほどとは違いすごくワクワクしてますって空気をこれでもかと出してガチャの前まで背中を押された。
正直いろいろなことがありすぎて混乱してるしあまり頭は回っていないけれど、深く考えても答えは出ない気がした。
どうせ考えても答えが出ないのなら第二の人生…魔王生?を歩んでみよう。
ただ、一人は心もとないからどうかいい眷属が来てくれますように…今目の前にいる神様みたいなのは出てきませんように!!
そんなふうに祈っているのを、神様はジト目で見つつ静観している。
深く深呼吸をしたあと大きめの機械に入ったガチャを両手で引く…
すると二つカプセルが出てきて、なぜ一度に二つ?と思ったときいきなり発光した。
あまりの眩しさに私は目をつむったので何が起きているかはわからないが…
「くぁwせdrftgyふじこlp;!!」
どうやら神様はとうとう壊れたようだ…。
神様がそんなだから私は割と冷静になってきた。
神様の医者とかっているのだろうかと関係ないことを考える余裕がある。
神様がおかしくなるほどの何かが出たんだろうなと思いつつ…かれこれ10分ほど…いつまで光ってるんだと行列慣れしている日本人でも思うに違いない。
20分はたったころ(長すぎ)にようやくおさまり…まぶたをゆっくり開くと…
一人は大人の人で…容姿は深月縹(ふかつきはなだ)色の髪に血のように赤い蛇のような瞳を持っている。
大人びたイケメンって感じできっと裏では何人もの女性を泣かせてるだろう。
私に向けて片膝をつき忠義を示しているような気がする。
そしてもう一人…もう一匹?は子供の飛龍種のドラゴンだ。
茜色の鱗に包まれ、黄金色の龍目がキュルンとしていて…大きさは肩に乗るぐらいだ。
キュル?キュルキュルル♪
私を見つめて機嫌のいい鳴き声を鳴らしながら、飛びつくのを待てされているペットのようにもじもじしている。
かわいいすぎるっ…///
「はっ!あまりの驚きで意識がどっか行ってたよ!」
意識を取り戻した神様によると人型の方は吸血鬼、しかもSSランクの始祖なのだとか…
E→頑張れば戦闘未経験者でもなんとか
D→駆け出しの冒険者でなんとか
C→そこそこ経験を積んだ冒険者パーティーで
B→もう立派な冒険者パーティで
A→一流冒険者パーティーで
S→相手によっては小国くらい滅ぼせる。数より質で強い冒険者を
SS→Sより化物、天災レベルのため正式な討伐記録は無し。
SSS→神と近しいとされてる存在で個体数も限りなく少なく目撃例が殆どない。その気になれば星を破壊可能…。
討伐?むりむり(笑)
「そして何よりそこの子ドラゴンくんだよ!!」
このドラゴンは成長しだいで神龍になる可能性をひめているとか…もし神龍になればSSSランクだそう。
今現在は子供で経験も積んでないのでレア度補正でSくらい…なければAの上位だとか…。
僕が驚くのも無理はないんだよ?と呆れた目を向けられたが…
正直異世界にまだ行ってないので価値観はあまり理解できなかったが…めちゃくちゃ強い!レア!というのはなんとなく理解できた。
「君ねぇ…始祖に未来の神龍とかぶっ壊れ運もいいとこなんだぜ?まぁいいけどさぁ~」
それじゃあ話せることは話したし…君たちを僕の世界、ユグシルに送るよ。
寂しがらなくていいよ…また会えるしね♪
「いえ、神様はお仕事大変でしょう?お断りします。」
「そのゴミを見るような目がすべて語ってるけれど?ちょっと!」
彼女のゴミを見るような目にツッコミを入れながら、神様は二人と一匹を送り出す…
「どうか君が新たな生で幸福であるように…願っているよ。」
私と眷属達は光に包まれて、意識がゆっくりと落ちていく…その中で神様がニコニコしていたのに一瞬だけ顔を曇らせて何か言った気がしたけれど、よく聞き取れなかった。
「もう、………に………させな…」
「それでどうかな?引き受けてくれるかい?」
神様の問に私は…
「眷属二人にしてもらえるなら引き受けます。」
神様の手違いで死んだのと、異世界の神様が欲している魂。その二つを交渉材料として粘ってみよう…きっと断られ…
「え?マジ?それくらいの無理なら全然イイよ!!」
「いやいいのかよ…」
思わず素でツッコんだのは悪くないはず…。
ちなみに私の肉体は神様が作ったホムンクルスでそこいらの人種が作る者とくらべるべくもないらしい。
「神お手製ホムンクルスだから、ゴッドとかつけない?ねぇ、ね…」
「ダサいです。」
「ちぇ…」
口をとがらせてふてくされている神様は普通に見ればショタの可愛い人外美男子という属性盛すぎな存在だが…
事実は雑で自己中心的でクズ、イラッとくる神様だ。
「君が手違いで死んだのと僕が君を求めてるってことでそれくらいの無理なら許容範囲だよ~」
「転生が決まったところで、早速二回…ひいてみようよぉ~!」
テンションの切り替えが早すぎないだろうか…
先ほどとは違いすごくワクワクしてますって空気をこれでもかと出してガチャの前まで背中を押された。
正直いろいろなことがありすぎて混乱してるしあまり頭は回っていないけれど、深く考えても答えは出ない気がした。
どうせ考えても答えが出ないのなら第二の人生…魔王生?を歩んでみよう。
ただ、一人は心もとないからどうかいい眷属が来てくれますように…今目の前にいる神様みたいなのは出てきませんように!!
そんなふうに祈っているのを、神様はジト目で見つつ静観している。
深く深呼吸をしたあと大きめの機械に入ったガチャを両手で引く…
すると二つカプセルが出てきて、なぜ一度に二つ?と思ったときいきなり発光した。
あまりの眩しさに私は目をつむったので何が起きているかはわからないが…
「くぁwせdrftgyふじこlp;!!」
どうやら神様はとうとう壊れたようだ…。
神様がそんなだから私は割と冷静になってきた。
神様の医者とかっているのだろうかと関係ないことを考える余裕がある。
神様がおかしくなるほどの何かが出たんだろうなと思いつつ…かれこれ10分ほど…いつまで光ってるんだと行列慣れしている日本人でも思うに違いない。
20分はたったころ(長すぎ)にようやくおさまり…まぶたをゆっくり開くと…
一人は大人の人で…容姿は深月縹(ふかつきはなだ)色の髪に血のように赤い蛇のような瞳を持っている。
大人びたイケメンって感じできっと裏では何人もの女性を泣かせてるだろう。
私に向けて片膝をつき忠義を示しているような気がする。
そしてもう一人…もう一匹?は子供の飛龍種のドラゴンだ。
茜色の鱗に包まれ、黄金色の龍目がキュルンとしていて…大きさは肩に乗るぐらいだ。
キュル?キュルキュルル♪
私を見つめて機嫌のいい鳴き声を鳴らしながら、飛びつくのを待てされているペットのようにもじもじしている。
かわいいすぎるっ…///
「はっ!あまりの驚きで意識がどっか行ってたよ!」
意識を取り戻した神様によると人型の方は吸血鬼、しかもSSランクの始祖なのだとか…
E→頑張れば戦闘未経験者でもなんとか
D→駆け出しの冒険者でなんとか
C→そこそこ経験を積んだ冒険者パーティーで
B→もう立派な冒険者パーティで
A→一流冒険者パーティーで
S→相手によっては小国くらい滅ぼせる。数より質で強い冒険者を
SS→Sより化物、天災レベルのため正式な討伐記録は無し。
SSS→神と近しいとされてる存在で個体数も限りなく少なく目撃例が殆どない。その気になれば星を破壊可能…。
討伐?むりむり(笑)
「そして何よりそこの子ドラゴンくんだよ!!」
このドラゴンは成長しだいで神龍になる可能性をひめているとか…もし神龍になればSSSランクだそう。
今現在は子供で経験も積んでないのでレア度補正でSくらい…なければAの上位だとか…。
僕が驚くのも無理はないんだよ?と呆れた目を向けられたが…
正直異世界にまだ行ってないので価値観はあまり理解できなかったが…めちゃくちゃ強い!レア!というのはなんとなく理解できた。
「君ねぇ…始祖に未来の神龍とかぶっ壊れ運もいいとこなんだぜ?まぁいいけどさぁ~」
それじゃあ話せることは話したし…君たちを僕の世界、ユグシルに送るよ。
寂しがらなくていいよ…また会えるしね♪
「いえ、神様はお仕事大変でしょう?お断りします。」
「そのゴミを見るような目がすべて語ってるけれど?ちょっと!」
彼女のゴミを見るような目にツッコミを入れながら、神様は二人と一匹を送り出す…
「どうか君が新たな生で幸福であるように…願っているよ。」
私と眷属達は光に包まれて、意識がゆっくりと落ちていく…その中で神様がニコニコしていたのに一瞬だけ顔を曇らせて何か言った気がしたけれど、よく聞き取れなかった。
「もう、………に………させな…」
3
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

異世界転移したけど補填で与えられたスキルがピーキー過ぎる!〜スキル魔法属性強制変更は相手によっては万能です〜
syami1000
ファンタジー
昼休みも終わりに近づき教室に生徒は戻る。
家久 高志は1番遅れて教室へ入りドアを跨ぐとその瞬間視界が光に包まれ、気付くと雲の上に佇んでいた。
そこに居た女神を名乗る女性から「補填です」と言われスキル魔法属性強制変更を授けられ、その後アゼー王国に召喚される。
王国で家久の基礎能力値を測ると、平均値すらも下回る水準だという事が判明し追放されてしまう。
その後王国からの刺客に命を狙われるが神国のスパイだと名乗る者に助けられ、家久のスキルが規格外のチート能力だという事が判明して……
ピーキーなスキルを駆使して、基礎能力値が低いのをカバーしながら別方面から勇者パーティー(クラスメイト達)より先に魔王討伐を目指すストーリーです。
この作品はなろうで連載しているものを、ストーリーをある程度改めて投稿しています

このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。


憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

オタクな母娘が異世界転生しちゃいました
yanako
ファンタジー
中学生のオタクな娘とアラフィフオタク母が異世界転生しちゃいました。
二人合わせて読んだ異世界転生小説は一体何冊なのか!転生しちゃった世界は一体どの話なのか!
ごく普通の一般日本人が転生したら、どうなる?どうする?

暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる