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いつものように
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「はぁ……」
知らず知らずのうちに、ため息ばかりついてしまう。
暖かい光が降り注ぐ寄宿学校の中庭で、一人項垂れていた。
バーンと離れてから数日、ずっとこんな感じだ。
授業にも集中できない。
事情を知っているシュルツには何も言われないが、今日はネラル先生が急遽担当することになり、俺の身の入っていない様子を見ると、やる気がないなら授業に出るなと追い出されてしまった。
俺がこうやって落ち込んでいたって、バーンは戻ってこない。
もちろん、こんな俺をバーンが望んでいないことも分かっている。
それでも、戻り方が分からない。
どうやって、授業を受けていた?
どうやって、ご飯を美味しいと感じていた?
どうやって、笑っていた?
前のように……そう思っても、そこにはバーンがいたと思うと、上手くできない。
いつものように、ができない。
そんなことをずっとグルグル考えてしまう。
思わず仰いだ空は青く、世界は変わり映えなく目に映った。
「ルカ!」
声の方に視線を戻すと、授業を終えたであろうテオとクリフトが中庭に歩いてきていた。
「大丈夫?気乗りしなければ授業に出なくても大丈夫だよ。シュラ先生もそう言ってたでしょ?無理しないで」
テオはネラル先生に追い出された俺を気遣って優しい言葉をかけてくれる。
でも、そんなことではダメだって俺も分かってる。
「部屋に戻りましょう?商会からお菓子が届いたんです。ぜひ、ルカも一緒に食べましょう。甘いもの、好きですよね」
「あぁ」
クリフトの誘いに頷き、促されながら自室へと共に戻る。
その足取りは重い。
きっと、商会から届いた甘味なんて俺が食べたことのないような高級品だろう。
前の俺なら、鼻歌でも歌いながら小走りで戻りたいくらいなのに。
きっと、そのものすごく美味しい甘味も、味がしないんだろうな。
そんな想像が当たる予感しかしなくて、苦笑すら漏れる。
特に会話もないまま三人で自室に戻ると、俺とテオを椅子に座らせ、クリフトが早速お茶を淹れてくれる。
徐々に部屋に漂う良い香りを深く胸に吸い込んだ。
クリフトが俺とテオの前に茶器を置くと、自分の席の前にも俺達の前に置いた物よりも少し簡素な茶器を置き、机の真ん中には色とりどりの一口大の甘味が並んだ箱が置かれた。
見たこともないその甘味に驚き、思わず目の前にいる二人を見ると、心配そうにこちらを伺っていた。
二人もバーンのことを気に病み、俺にも気を遣っているんだろう。
二人にも俺は余計な負担をかけている。
「どうですか?華やかでしょう?」
「すごいな。こんなの、初めて見た」
宝石のようなキラキラした甘味に目を楽しませるものの、手に取ることは躊躇われた。
平民の俺の口には一生入らないような高価な代物であることは容易に見て取れる。
そんな甘味を味も分からない今の状態で口にすることはできなかった。
「えっと……俺はあんまお腹空いてないから、二人で食べろよ!お茶はもらうなっ」
努めて明るく言ったものの、一瞬にして二人の顔が曇る。
同時に、部屋の空気も重く淀んだ気がした。
「ルカ……君がそんなに責任を感じて落ち込んでしまうのなら、僕はどうしたらいいの?全部、僕のせいなのに……」
テオが今にも泣きそうに顔を歪ませている。
俺はハッとして、席を立ち隣のテオの肩を掴んだ。
「テオのせいじゃない!そう、言っただろ?あれはテオの父さんがしたことで、テオに責任なんかない!」
テオに気に病んで欲しくなかった。
それに、この気持ちは本心だ。
テオに責任なんかない。
クリフトもバーンもそう思っているはずだ。
「そうだよ」
「へ?」
テオは先程までの苦痛な表情を一変させる。
いつものテオに戻り、そのままテーブルの上の甘味を手に取ると口に放り込んだ。
面食らっている俺を横目に、甘味を咀嚼すると優雅にお茶を飲んだ。
「僕のせいじゃない。父上が勝手にやったことで、僕に責任なんかない。君達が僕を責めないことを分かってる。僕が君達の立場ならら、そうするから。ルカはどう?バーンの立場なら、君は責める?」
「そんなこと!」
「そう。責めてるのはルカ自身だけだよ」
俺、自身だけ?
……あぁ、本当にそうだな。
勝手に一人、自らを責めて悩んで苦しんで……そんなこと、誰も望んでいないのに。
きっと、バーンが一番望んでない。
それでもそうするのは、自分が楽だからだ。
殻に閉じこもっていた方が、苦しく、ない。
でも、自分が逃げていることで、こうやって大切な人達を苦しめているのなら、俺は。
「付き合いますよ?何でも。ルカがそうやって自分を責めることで楽になるのなら、俺は付き合います。一緒に苦しむのも悪くない」
「クリフト……」
「でも、ルカはそれを望まないことも分かってます。ならば、どうでしょう?ルカが自分のために自分を苦しめているのなら、俺達のために笑ってはくれませんか?自分のためではなく、俺達のためになら笑って……一緒に今を苦しんでくれませんか?」
クリフトの言葉に、テオも微笑みながら頷く。
今を。
自分が招いた過去のことではなく、バーンがいない今を。
仲間と共に。
俺の頬を温かい涙が伝う。
こんな気持ちは初めてだった。
俺は、一人じゃない。
一人で苦しまなくていいんだ。
「ありがとな」
二人の顔を久しぶりにしっかりと見た気がした。
二人とも憔悴しきった顔をしている。
自分のことばかりで、そんなことにも気づいていなかった。
二人に安心して欲しくて、椅子から立ち上がると、ぐっと背伸びをした。
うつむいてばかりだった身体を解すように、肩を回したり屈伸をする。
ふっと息を吐き、椅子に座り直すと改めてクリフトのお茶を飲む。
良い香りが鼻から抜けた。
「やっぱり、クリフトの淹れてくれたお茶が一番だな!もう一杯くれ」
俺はクリフトに笑顔で茶器を差し出した。
……今度は、うまく笑えているだろうか?
「……はいっ」
クリフトが笑い泣きのような顔で俺から茶器を受けとる。
テオは椅子から立ち上がると、飛び付くように俺を抱き締めた。
「ルカ……ルカ……」
テオの身体をそっと抱き締め返す。
少し細くなった気がするテオの身体に胸が傷んだ。
テオは幼子が安心を求めるかのように俺の身体をきつく抱き締めながら、俺の首もとにその額を擦り付ける。そして頬に何度も軽く口付けてくる。
少しくすぐったい。
「ちょ、ちょっと、何してるんですか!ホントにこの人は油断も隙もない……ルカも拒否しないとテオは弱ってるところをどんどん付けあがりますよ!」
茶器を準備しようと立ち上がり後ろを向いていたクリフトが、微笑みながら振り向いた先での俺達を見て、慌ててテオを制止する。
「クリフトは早くルカにお茶を淹れてあげたら?僕達が喜びを分かち合ってるのを邪魔しないでくれるかな?」
「いやいや、分かち合ってないでしょう?無理やりルカの肌に蛮行を……」
「はぁ?何を言ってるの?勝手に二人の微笑ましい行為に穿った見方をしないでもらえる?」
「どこが!微笑ましいんですかっ!無理やりでしょう……」
「どこが無理やり……」
「ははははっ」
二人の変わらないやり取りを見て、思わず声を出して笑ってしまう。
そんな俺を見た二人が、はっとした顔をして、破顔する。
「クリフト!早くお茶をくれ。テオも俺に抱きついてないで、このうまそうな甘味一緒に食べよう。な?」
「今すぐに」
「そうだね」
二人ともにこやかに笑うと、クリフトはお茶のお代わりを、テオは席に戻り甘味を取り分けてくれる。
いつもの、日常。
きっと、バーンも望んでいる。
まだ、心は痛いけれど、俺は前を向く。
前を向かせてくれた二人と、そう望んでくれている一人と、またこのいつもの日常を過ごすために。
「うっっま」
クリフトの取り寄せてくれた甘味は、初めてのぷるぷるとした食感に驚き、口にいれるとすぐ口一杯にその芳醇な果実の香りと甘みが広がった。
「すごいな、これ。こんなの、初めてだ」
「ふふ、ルカのこんなの初めて頂きました」
「言い方が最低だな」
「なんとでも」
「?何がだ?」
「「……ルカは分からないままで」」
三人で甘味を食べ、たわいもないことで笑う。
戻ってきた日常に安堵していると、ふいに部屋を叩く音がした。
「ルカ。話がある」
知らず知らずのうちに、ため息ばかりついてしまう。
暖かい光が降り注ぐ寄宿学校の中庭で、一人項垂れていた。
バーンと離れてから数日、ずっとこんな感じだ。
授業にも集中できない。
事情を知っているシュルツには何も言われないが、今日はネラル先生が急遽担当することになり、俺の身の入っていない様子を見ると、やる気がないなら授業に出るなと追い出されてしまった。
俺がこうやって落ち込んでいたって、バーンは戻ってこない。
もちろん、こんな俺をバーンが望んでいないことも分かっている。
それでも、戻り方が分からない。
どうやって、授業を受けていた?
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いつものように、ができない。
そんなことをずっとグルグル考えてしまう。
思わず仰いだ空は青く、世界は変わり映えなく目に映った。
「ルカ!」
声の方に視線を戻すと、授業を終えたであろうテオとクリフトが中庭に歩いてきていた。
「大丈夫?気乗りしなければ授業に出なくても大丈夫だよ。シュラ先生もそう言ってたでしょ?無理しないで」
テオはネラル先生に追い出された俺を気遣って優しい言葉をかけてくれる。
でも、そんなことではダメだって俺も分かってる。
「部屋に戻りましょう?商会からお菓子が届いたんです。ぜひ、ルカも一緒に食べましょう。甘いもの、好きですよね」
「あぁ」
クリフトの誘いに頷き、促されながら自室へと共に戻る。
その足取りは重い。
きっと、商会から届いた甘味なんて俺が食べたことのないような高級品だろう。
前の俺なら、鼻歌でも歌いながら小走りで戻りたいくらいなのに。
きっと、そのものすごく美味しい甘味も、味がしないんだろうな。
そんな想像が当たる予感しかしなくて、苦笑すら漏れる。
特に会話もないまま三人で自室に戻ると、俺とテオを椅子に座らせ、クリフトが早速お茶を淹れてくれる。
徐々に部屋に漂う良い香りを深く胸に吸い込んだ。
クリフトが俺とテオの前に茶器を置くと、自分の席の前にも俺達の前に置いた物よりも少し簡素な茶器を置き、机の真ん中には色とりどりの一口大の甘味が並んだ箱が置かれた。
見たこともないその甘味に驚き、思わず目の前にいる二人を見ると、心配そうにこちらを伺っていた。
二人もバーンのことを気に病み、俺にも気を遣っているんだろう。
二人にも俺は余計な負担をかけている。
「どうですか?華やかでしょう?」
「すごいな。こんなの、初めて見た」
宝石のようなキラキラした甘味に目を楽しませるものの、手に取ることは躊躇われた。
平民の俺の口には一生入らないような高価な代物であることは容易に見て取れる。
そんな甘味を味も分からない今の状態で口にすることはできなかった。
「えっと……俺はあんまお腹空いてないから、二人で食べろよ!お茶はもらうなっ」
努めて明るく言ったものの、一瞬にして二人の顔が曇る。
同時に、部屋の空気も重く淀んだ気がした。
「ルカ……君がそんなに責任を感じて落ち込んでしまうのなら、僕はどうしたらいいの?全部、僕のせいなのに……」
テオが今にも泣きそうに顔を歪ませている。
俺はハッとして、席を立ち隣のテオの肩を掴んだ。
「テオのせいじゃない!そう、言っただろ?あれはテオの父さんがしたことで、テオに責任なんかない!」
テオに気に病んで欲しくなかった。
それに、この気持ちは本心だ。
テオに責任なんかない。
クリフトもバーンもそう思っているはずだ。
「そうだよ」
「へ?」
テオは先程までの苦痛な表情を一変させる。
いつものテオに戻り、そのままテーブルの上の甘味を手に取ると口に放り込んだ。
面食らっている俺を横目に、甘味を咀嚼すると優雅にお茶を飲んだ。
「僕のせいじゃない。父上が勝手にやったことで、僕に責任なんかない。君達が僕を責めないことを分かってる。僕が君達の立場ならら、そうするから。ルカはどう?バーンの立場なら、君は責める?」
「そんなこと!」
「そう。責めてるのはルカ自身だけだよ」
俺、自身だけ?
……あぁ、本当にそうだな。
勝手に一人、自らを責めて悩んで苦しんで……そんなこと、誰も望んでいないのに。
きっと、バーンが一番望んでない。
それでもそうするのは、自分が楽だからだ。
殻に閉じこもっていた方が、苦しく、ない。
でも、自分が逃げていることで、こうやって大切な人達を苦しめているのなら、俺は。
「付き合いますよ?何でも。ルカがそうやって自分を責めることで楽になるのなら、俺は付き合います。一緒に苦しむのも悪くない」
「クリフト……」
「でも、ルカはそれを望まないことも分かってます。ならば、どうでしょう?ルカが自分のために自分を苦しめているのなら、俺達のために笑ってはくれませんか?自分のためではなく、俺達のためになら笑って……一緒に今を苦しんでくれませんか?」
クリフトの言葉に、テオも微笑みながら頷く。
今を。
自分が招いた過去のことではなく、バーンがいない今を。
仲間と共に。
俺の頬を温かい涙が伝う。
こんな気持ちは初めてだった。
俺は、一人じゃない。
一人で苦しまなくていいんだ。
「ありがとな」
二人の顔を久しぶりにしっかりと見た気がした。
二人とも憔悴しきった顔をしている。
自分のことばかりで、そんなことにも気づいていなかった。
二人に安心して欲しくて、椅子から立ち上がると、ぐっと背伸びをした。
うつむいてばかりだった身体を解すように、肩を回したり屈伸をする。
ふっと息を吐き、椅子に座り直すと改めてクリフトのお茶を飲む。
良い香りが鼻から抜けた。
「やっぱり、クリフトの淹れてくれたお茶が一番だな!もう一杯くれ」
俺はクリフトに笑顔で茶器を差し出した。
……今度は、うまく笑えているだろうか?
「……はいっ」
クリフトが笑い泣きのような顔で俺から茶器を受けとる。
テオは椅子から立ち上がると、飛び付くように俺を抱き締めた。
「ルカ……ルカ……」
テオの身体をそっと抱き締め返す。
少し細くなった気がするテオの身体に胸が傷んだ。
テオは幼子が安心を求めるかのように俺の身体をきつく抱き締めながら、俺の首もとにその額を擦り付ける。そして頬に何度も軽く口付けてくる。
少しくすぐったい。
「ちょ、ちょっと、何してるんですか!ホントにこの人は油断も隙もない……ルカも拒否しないとテオは弱ってるところをどんどん付けあがりますよ!」
茶器を準備しようと立ち上がり後ろを向いていたクリフトが、微笑みながら振り向いた先での俺達を見て、慌ててテオを制止する。
「クリフトは早くルカにお茶を淹れてあげたら?僕達が喜びを分かち合ってるのを邪魔しないでくれるかな?」
「いやいや、分かち合ってないでしょう?無理やりルカの肌に蛮行を……」
「はぁ?何を言ってるの?勝手に二人の微笑ましい行為に穿った見方をしないでもらえる?」
「どこが!微笑ましいんですかっ!無理やりでしょう……」
「どこが無理やり……」
「ははははっ」
二人の変わらないやり取りを見て、思わず声を出して笑ってしまう。
そんな俺を見た二人が、はっとした顔をして、破顔する。
「クリフト!早くお茶をくれ。テオも俺に抱きついてないで、このうまそうな甘味一緒に食べよう。な?」
「今すぐに」
「そうだね」
二人ともにこやかに笑うと、クリフトはお茶のお代わりを、テオは席に戻り甘味を取り分けてくれる。
いつもの、日常。
きっと、バーンも望んでいる。
まだ、心は痛いけれど、俺は前を向く。
前を向かせてくれた二人と、そう望んでくれている一人と、またこのいつもの日常を過ごすために。
「うっっま」
クリフトの取り寄せてくれた甘味は、初めてのぷるぷるとした食感に驚き、口にいれるとすぐ口一杯にその芳醇な果実の香りと甘みが広がった。
「すごいな、これ。こんなの、初めてだ」
「ふふ、ルカのこんなの初めて頂きました」
「言い方が最低だな」
「なんとでも」
「?何がだ?」
「「……ルカは分からないままで」」
三人で甘味を食べ、たわいもないことで笑う。
戻ってきた日常に安堵していると、ふいに部屋を叩く音がした。
「ルカ。話がある」
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