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繋いだ手
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「テオ!テオ!!」
何度も何度も鉄格子を力一杯揺らす。
何度も力任せに揺さぶったせいで手の平は擦りきれ、血が滲んでいる。
それでも、一縷の望みをかけて何とか鉄格子を壊せないか試みる。
それくらいしか、今の自分には出来ない。
テオは顔を歪ませ苦しんでいる。
白装束の男は詠唱を終え、掴んでいたテオの首元から手を離すと、テオはその場にズルズルと崩れ落ちた。
「テオ!」
駆け寄って、守りたい。
こんなに近くにいるのに、テオに何もしてやれない。
俺は無力だ。
白装束の男が壁に備え付けてあった剣を手に取る。
今までただそこに在っただけの飾りのような剣が、白装束の男が手にした瞬間から恐怖の対象となった。
白装束の男はゆっくりとテオに近づくと、崩れ落ちたまま喉を押さえ苦しんでいるテオの右足に左手で触れた。
右手に剣を持ったまま、左手で掴んだテオの足を少し地面から浮かせる。
「やめろ!何でもする!斬るなら、俺の足にしろ!」
テオは俺の言葉を聞くと首を何度も横に振る。
声はやはり先程の魔法で出せないようだ。
「素晴らしい友情だな?まぁ、一瞬で終わる。絶望の顔を見せてくれ」
「やめろ!頼む!!」
白装束の男が右手の剣を一度テオの右足の太股に軽く当て狙いを定め、高く振りかぶる。
「テオーーーーー」
次にくる衝撃にテオはぎゅっと瞼を閉じる。
俺はどんな様も目を逸らしてはいけないと強く鉄格子を掴み、瞳に力を込めた。
……しかし、時が止まったかのように、白装束の男は剣を振りかぶったまま動かなくなった。
テオも予想していた衝撃が与えられないことで恐る恐る目を開け、困惑の表情を浮かべる。
どうしたんだ?
分からないが、白装束の男が動かないのであれば、今しかない。
「テオ、逃げろ!今しかない!」
訝しんでいたテオもハッと我に返り、足を掴まれていた手を引き剥がした。
そのまま、俺のいる鉄格子の近くまでよろよろと歩みより、俺の手をぎゅっと握った。
「俺のことはいいから、転移しろ。詠唱しなくても、短距離なら転移できるだろ」
テオは、俺の手を強く握りしめ、首を横に振る。
「テオ……」
まだ、顔は青白いままだ。
自らの足を切り落とされようとしていたんだ、生きた心地はしなかっただろう。
それでも、俺と共に在ろうとしてくれる。
俺は歯を食いしばると、強くテオの手を握り返す。
あの白装束の男が次に何をしてくるのか分からない。
それでも、テオと繋いだこの手は離さない。
二人で白装束の男の動向を見守るが、時が止まったように動かないままだ。
何か、この間にできることはないか……そう思いを巡らせていると、白装束の男が突然剣を投げ捨てた。
テオと繋いだ手に力をこめ、白装束の男を注視する。
白装束の男は、はぁーっと息を吐くと何度か軽く首を横に振る。
「残念だ。我が君からお前を解放してやれとのご命令だ。一切手を出すな、と。もう少し遅ければな……良い顔が見られたのに……」
何度も残念だとぶつぶつ呟きながら、白装束の男は自分が持っていた鍵で鉄格子の扉を開けた。
「ここに迎えが来るとのことだ。そのまま待て。……あぁ、残念だ。まぁ、楽しみは後に取っておこう」
そんな不吉な言葉を残して、白装束の男はこの場から転移した。
俺はすぐに鉄格子の扉から外に出た。
転がっている男達が目を覚ますかもしれないので、鉄格子にはまた鍵をかけ、その鍵を鉄格子からは届かない部屋の角に置く。
そして、テオの側に歩みよりその身体をぎゅっと抱きしめた。
「テオ……良かった……テオが無事で本当に良かった……頼むから、俺よりも自分を優先してくれ」
テオは首を横に振りながら俺のことを抱き締め返してくれたが、無言のままだ。
「もしかして、声、出せないのか?」
こくん、とテオが頷く。
「あいつ……そのままにして転移したな……帰ったら先生に相談しよう」
またこくん、と頷いた。
抱き締めていた腕を緩め、そっと離れると、テオの目を見た。
お互い目を合わせると、ふっと笑う。
まだ、完全に安心はできないし、声の問題は残ったままだが、眼前の恐怖は去った。
どちらからとなく再び手を繋ぐ。
そのまま近くの壁際に座り、二人救出を待った。
それからすぐに人の気配がし、テオが最初に入ってきた扉が開かれる。
「無事か!?」
「バーン!」
バーンの姿を見ると、張り詰めていた糸がぷつりと切れ、安堵のあまりそのままその場で記憶を途切れさせた。
何度も何度も鉄格子を力一杯揺らす。
何度も力任せに揺さぶったせいで手の平は擦りきれ、血が滲んでいる。
それでも、一縷の望みをかけて何とか鉄格子を壊せないか試みる。
それくらいしか、今の自分には出来ない。
テオは顔を歪ませ苦しんでいる。
白装束の男は詠唱を終え、掴んでいたテオの首元から手を離すと、テオはその場にズルズルと崩れ落ちた。
「テオ!」
駆け寄って、守りたい。
こんなに近くにいるのに、テオに何もしてやれない。
俺は無力だ。
白装束の男が壁に備え付けてあった剣を手に取る。
今までただそこに在っただけの飾りのような剣が、白装束の男が手にした瞬間から恐怖の対象となった。
白装束の男はゆっくりとテオに近づくと、崩れ落ちたまま喉を押さえ苦しんでいるテオの右足に左手で触れた。
右手に剣を持ったまま、左手で掴んだテオの足を少し地面から浮かせる。
「やめろ!何でもする!斬るなら、俺の足にしろ!」
テオは俺の言葉を聞くと首を何度も横に振る。
声はやはり先程の魔法で出せないようだ。
「素晴らしい友情だな?まぁ、一瞬で終わる。絶望の顔を見せてくれ」
「やめろ!頼む!!」
白装束の男が右手の剣を一度テオの右足の太股に軽く当て狙いを定め、高く振りかぶる。
「テオーーーーー」
次にくる衝撃にテオはぎゅっと瞼を閉じる。
俺はどんな様も目を逸らしてはいけないと強く鉄格子を掴み、瞳に力を込めた。
……しかし、時が止まったかのように、白装束の男は剣を振りかぶったまま動かなくなった。
テオも予想していた衝撃が与えられないことで恐る恐る目を開け、困惑の表情を浮かべる。
どうしたんだ?
分からないが、白装束の男が動かないのであれば、今しかない。
「テオ、逃げろ!今しかない!」
訝しんでいたテオもハッと我に返り、足を掴まれていた手を引き剥がした。
そのまま、俺のいる鉄格子の近くまでよろよろと歩みより、俺の手をぎゅっと握った。
「俺のことはいいから、転移しろ。詠唱しなくても、短距離なら転移できるだろ」
テオは、俺の手を強く握りしめ、首を横に振る。
「テオ……」
まだ、顔は青白いままだ。
自らの足を切り落とされようとしていたんだ、生きた心地はしなかっただろう。
それでも、俺と共に在ろうとしてくれる。
俺は歯を食いしばると、強くテオの手を握り返す。
あの白装束の男が次に何をしてくるのか分からない。
それでも、テオと繋いだこの手は離さない。
二人で白装束の男の動向を見守るが、時が止まったように動かないままだ。
何か、この間にできることはないか……そう思いを巡らせていると、白装束の男が突然剣を投げ捨てた。
テオと繋いだ手に力をこめ、白装束の男を注視する。
白装束の男は、はぁーっと息を吐くと何度か軽く首を横に振る。
「残念だ。我が君からお前を解放してやれとのご命令だ。一切手を出すな、と。もう少し遅ければな……良い顔が見られたのに……」
何度も残念だとぶつぶつ呟きながら、白装束の男は自分が持っていた鍵で鉄格子の扉を開けた。
「ここに迎えが来るとのことだ。そのまま待て。……あぁ、残念だ。まぁ、楽しみは後に取っておこう」
そんな不吉な言葉を残して、白装束の男はこの場から転移した。
俺はすぐに鉄格子の扉から外に出た。
転がっている男達が目を覚ますかもしれないので、鉄格子にはまた鍵をかけ、その鍵を鉄格子からは届かない部屋の角に置く。
そして、テオの側に歩みよりその身体をぎゅっと抱きしめた。
「テオ……良かった……テオが無事で本当に良かった……頼むから、俺よりも自分を優先してくれ」
テオは首を横に振りながら俺のことを抱き締め返してくれたが、無言のままだ。
「もしかして、声、出せないのか?」
こくん、とテオが頷く。
「あいつ……そのままにして転移したな……帰ったら先生に相談しよう」
またこくん、と頷いた。
抱き締めていた腕を緩め、そっと離れると、テオの目を見た。
お互い目を合わせると、ふっと笑う。
まだ、完全に安心はできないし、声の問題は残ったままだが、眼前の恐怖は去った。
どちらからとなく再び手を繋ぐ。
そのまま近くの壁際に座り、二人救出を待った。
それからすぐに人の気配がし、テオが最初に入ってきた扉が開かれる。
「無事か!?」
「バーン!」
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