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可愛いの権化~テオ&クリフト視点~
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まだこのままルカにしがみついていたい。
とっくに泣き止んでいるが、ルカは優しいのでされるがままになってくれている。
このまま、ルカの優しさに甘えていたい。
「クリフト、落ち着いたらこちらに座ったら?ルカもそのままだと何も出来ないし」
「すまない……」
ちっ。
思わず舌打ちしそうになった。
すっかり、テオドール様の存在を忘れていた。
渋々椅子に座るが、視線はルカに注いだままだ。
無造作な髪も質素な服も、自然体なルカに似合っている。
でも、髪を撫で付け、肌触りの良い高級な素材でしつらえた服も、きっと似合う。
抱き締めた身体は細身だが、しなやかだった。
……いけない姿まで、想像してしまいそうだ。
顔が赤らむ。
「とんだ醜態をさらしてしまいました。テオドール様、いえ、テオにもご迷惑をおかけしました」
「気にしないで。気持ちは分かるから」
儀礼的に謝罪するが、テオドール様の返した言葉には少し険があった。
目を合わせると、明らかに不快そうだ。
気持ちが分かる……?
まさか、テオドール様も……。
「クリフトは国政コース希望か?」
ルカの声にはっとする。
テオドール様がどう思おうと、ルカはやっと出会えた理解者だ。
渡さない。
「そうですね。剣術も少しは嗜んでいますが、学びたいのは国政です」
「そうかー。俺はまだはっきりしないからなー。とりあえず、少しの間は全員一緒だろ?明日から、楽しみだなっ」
明るいルカの声に、三人で目を合わせ、笑い合う。
きっと、ルカの描く未来は耀いている。
そこに有る自分を想像してしまう……ルカの隣には一人でいい。
きゅるきゅるるるっ
なっ……なんだ、この可愛い音は!
ルカが自分のお腹を擦っている。
お腹が空いて鳴ったのか?
こんな音が鳴るのか……。
「ルカ、食堂へ行きますか?夕食から準備されていると聞きましたから、もう食べられると思いますよ」
早く、食べさせてあげたい。
寄宿舎の食事など、粗末な物だとは思うが……お腹が空いているよりはいいだろう。
「やったー!」
ルカが幼子のようにはしゃいでいる。
か、可愛い……っ。
好きな物を何でも食べさせてあげたい。
「テオ、クリフト、行こう!飯!!」
ずっと楽しみにしていたかのような嬉しそうな声に、テオドール様も笑っている。
二人の間に漂っていた険悪な雰囲気も吹き飛ばしてしまった。
ルカは光だ。
三人で食堂へ向かう。
寄宿舎の一階にある食堂からは、すでに良い匂いがしていた。
ごきゅるるるるるっ
また、ルカのお腹が鳴った。
吹き出してしまいそうだ。
見ると、クリフトも笑いを堪えている。
さすがのルカも恥ずかしそうにしている……可愛いな。
食堂は一度に30人ほどは座れそうな規模だった。
長いテーブルがいくつかと、丸テーブルもあった。
思っていたよりも、狭い。
入り口近くに、お盆や皿が置かれ、表示されている中から好きなものを厨房に注文する流れだが、給仕に慣れているため、面倒に感じる。
寄宿舎の食事に期待はしていなかったが、質素な物ばかりだ。
まぁ、疲れのためか特に食欲もない。
当たり障りのない野菜とスープでも頼もう。
クリフトも僕と同じような軽食を注文していた。
質素な食事には慣れていないのだろう。
ルカを見ると、悩んでいるようだ。
あんなにお腹が鳴っていたんだ、たくさん食べるのか?
早く食べられるように、席を取っておいてあげよう。
厨房から注文した品が渡される。
お盆にのせ、席を見渡すと奥の丸テーブルが空いていた。
あそこなら、三人座れる。
本当なら二人が良かったが。
ほぼ同時に、クリフトも席に気付き、向かうようだ。
「テオドール様!こちらへどうぞ」
ん?
声をかけてきた相手は……以前パーティーで会ったことのある顔だ。
子爵家の嫡男……ライル……だったか。
「いや、僕は連れがいるので失礼」
特に会話もしたくないので、目も合わすことなく立ち去る。
クリフトが座っている席に向かうと、貼り付けた笑顔のクリフトに「貴族の方同士、仲良くされたらいかがですか?」と促される。
「あのねぇ……」
僕の前だとこんな嫌みを言うのか。
「テオドール様、ルカのことを気に入ってらっしゃるんですか?」
気に入る……とは違う気もするが。
「クリフトはどう思う?ルカのこと」
二人で、まだどれにするか悩みながらくるくる表情を変えているルカを見る。
自然に笑みがこぼれる。
「不思議ですね、自分のこの気持ちが」
あぁ。分かる。
なぜ、自分がこんなに惹かれるのか分からない。
一緒にいればいるほど、どんどん惹かれている。
きっと、隣の男も。
ルカが料理を受け取り、キョロキョロ席を探しているので、こちらに手招いた。
気づくと、嬉しそうに頷く。
先ほどのライルの動きがおかしい。
足を引っ掛けようとしているのか?
ルカは気付き、すんでで止まった。
ほっと胸を撫で下ろす。
やはり、貴族ばかりの寄宿舎では虐げられるのは平民か……。
僕が守ってあげないと。
何かライルと言葉を交わしているが聞こえない。
乱雑な動きでライルは立ち去っていく。
傷ついていなければいいが。
「やはり、平民は生きにくい場所ですね」
クリフトは先ほどの様子を見て呟く。
確かに、同室がこのクリフトで良かった。
下級貴族ほど、平民との差を感じたがる。
同室だと、何をされるか分からない。
ルカはニコニコしたままテーブルに座る。
心配していたが、ショックを受けてはいないようだ。
「さっきは大丈夫だった?何かもめてたようだっけど、何か嫌なこと言われた?」
「いや、何を言っていたかよく分からん。それより、食べよう」
無理をしている……訳ではなさそうだ。
ルカは悪意には鈍感そうだから、気を付けないと。
僕の心配をよそに、ルカは今にも涎を垂らしそうに自分のお盆を見ている。
お盆の上には決して上質ではないだろう肉を煮込んだ物といくつかの素朴なパン。
見つめる瞳はキラキラしていた。
そんなに!?
かっ、可愛い……。
ルカは料理を前に手を合わせ、目を瞑ると、何か小さく呟いている。
何だろう?
パッと顔をあげ、フォークを持つと肉にさし、口に入れる。
美味しかったのだろう、顔が耀いている。
次にパンを手に持ち、半分に千切ると口に入れる。
何回か噛んだ後に、また顔が耀く。
何か閃いたようにパンを手に取ると、
煮込み料理のソースに浸して食べている。
また顔が耀いている。
なんっだ、この可愛い生き物はっ!
この歳で、こんな反応する?
……いや、きっと貧しくてこんな料理を食べることができなかったのかもしれないな……。
一瞬、ルカの顔が曇る。
昔のことでも思い出しているのかな……。
僕とクリフトは軽食で食べ終わっていたけれど、ルカと一緒にいたくてそのまま席に残ってお茶を飲んでいた。
一瞬顔が曇ったルカも、吹っ切れたようにまた美味しそうに料理を食べている。
ルカのそんな姿を見ているだけで穏やかな気持ちになる。
「この後は、もう風呂はいって寝るだけか?明日は早いんだよな?」
「そうだね。お風呂は交代制だから呼ばれたら行くんだよ」
ルカは寄宿舎の生活についても予備知識がない。
「俺とクリフトは同室だから、一緒に入るのか?」
クリフトが、ぶはっと飲んでいた茶を吹く。
「大丈夫か?」
「ごほっ、ごほっ、だ、大丈夫です。一緒に入りませんよ。大浴場ではなく、個室の風呂ですから。それぞれの階に一つずつお風呂はありますから、それを交代で使います。ルカの後に僕が入ったり、僕の後にルカが入ったりはしますね……えぇ、同室ですから……」
クリフトは思惑げにふふふと笑っている。
こいつ……!
ルカの前だと言うのに、思わず舌打ちしてしまう。
貴族よりも、危ない奴と同室かもし
れない!
とっくに泣き止んでいるが、ルカは優しいのでされるがままになってくれている。
このまま、ルカの優しさに甘えていたい。
「クリフト、落ち着いたらこちらに座ったら?ルカもそのままだと何も出来ないし」
「すまない……」
ちっ。
思わず舌打ちしそうになった。
すっかり、テオドール様の存在を忘れていた。
渋々椅子に座るが、視線はルカに注いだままだ。
無造作な髪も質素な服も、自然体なルカに似合っている。
でも、髪を撫で付け、肌触りの良い高級な素材でしつらえた服も、きっと似合う。
抱き締めた身体は細身だが、しなやかだった。
……いけない姿まで、想像してしまいそうだ。
顔が赤らむ。
「とんだ醜態をさらしてしまいました。テオドール様、いえ、テオにもご迷惑をおかけしました」
「気にしないで。気持ちは分かるから」
儀礼的に謝罪するが、テオドール様の返した言葉には少し険があった。
目を合わせると、明らかに不快そうだ。
気持ちが分かる……?
まさか、テオドール様も……。
「クリフトは国政コース希望か?」
ルカの声にはっとする。
テオドール様がどう思おうと、ルカはやっと出会えた理解者だ。
渡さない。
「そうですね。剣術も少しは嗜んでいますが、学びたいのは国政です」
「そうかー。俺はまだはっきりしないからなー。とりあえず、少しの間は全員一緒だろ?明日から、楽しみだなっ」
明るいルカの声に、三人で目を合わせ、笑い合う。
きっと、ルカの描く未来は耀いている。
そこに有る自分を想像してしまう……ルカの隣には一人でいい。
きゅるきゅるるるっ
なっ……なんだ、この可愛い音は!
ルカが自分のお腹を擦っている。
お腹が空いて鳴ったのか?
こんな音が鳴るのか……。
「ルカ、食堂へ行きますか?夕食から準備されていると聞きましたから、もう食べられると思いますよ」
早く、食べさせてあげたい。
寄宿舎の食事など、粗末な物だとは思うが……お腹が空いているよりはいいだろう。
「やったー!」
ルカが幼子のようにはしゃいでいる。
か、可愛い……っ。
好きな物を何でも食べさせてあげたい。
「テオ、クリフト、行こう!飯!!」
ずっと楽しみにしていたかのような嬉しそうな声に、テオドール様も笑っている。
二人の間に漂っていた険悪な雰囲気も吹き飛ばしてしまった。
ルカは光だ。
三人で食堂へ向かう。
寄宿舎の一階にある食堂からは、すでに良い匂いがしていた。
ごきゅるるるるるっ
また、ルカのお腹が鳴った。
吹き出してしまいそうだ。
見ると、クリフトも笑いを堪えている。
さすがのルカも恥ずかしそうにしている……可愛いな。
食堂は一度に30人ほどは座れそうな規模だった。
長いテーブルがいくつかと、丸テーブルもあった。
思っていたよりも、狭い。
入り口近くに、お盆や皿が置かれ、表示されている中から好きなものを厨房に注文する流れだが、給仕に慣れているため、面倒に感じる。
寄宿舎の食事に期待はしていなかったが、質素な物ばかりだ。
まぁ、疲れのためか特に食欲もない。
当たり障りのない野菜とスープでも頼もう。
クリフトも僕と同じような軽食を注文していた。
質素な食事には慣れていないのだろう。
ルカを見ると、悩んでいるようだ。
あんなにお腹が鳴っていたんだ、たくさん食べるのか?
早く食べられるように、席を取っておいてあげよう。
厨房から注文した品が渡される。
お盆にのせ、席を見渡すと奥の丸テーブルが空いていた。
あそこなら、三人座れる。
本当なら二人が良かったが。
ほぼ同時に、クリフトも席に気付き、向かうようだ。
「テオドール様!こちらへどうぞ」
ん?
声をかけてきた相手は……以前パーティーで会ったことのある顔だ。
子爵家の嫡男……ライル……だったか。
「いや、僕は連れがいるので失礼」
特に会話もしたくないので、目も合わすことなく立ち去る。
クリフトが座っている席に向かうと、貼り付けた笑顔のクリフトに「貴族の方同士、仲良くされたらいかがですか?」と促される。
「あのねぇ……」
僕の前だとこんな嫌みを言うのか。
「テオドール様、ルカのことを気に入ってらっしゃるんですか?」
気に入る……とは違う気もするが。
「クリフトはどう思う?ルカのこと」
二人で、まだどれにするか悩みながらくるくる表情を変えているルカを見る。
自然に笑みがこぼれる。
「不思議ですね、自分のこの気持ちが」
あぁ。分かる。
なぜ、自分がこんなに惹かれるのか分からない。
一緒にいればいるほど、どんどん惹かれている。
きっと、隣の男も。
ルカが料理を受け取り、キョロキョロ席を探しているので、こちらに手招いた。
気づくと、嬉しそうに頷く。
先ほどのライルの動きがおかしい。
足を引っ掛けようとしているのか?
ルカは気付き、すんでで止まった。
ほっと胸を撫で下ろす。
やはり、貴族ばかりの寄宿舎では虐げられるのは平民か……。
僕が守ってあげないと。
何かライルと言葉を交わしているが聞こえない。
乱雑な動きでライルは立ち去っていく。
傷ついていなければいいが。
「やはり、平民は生きにくい場所ですね」
クリフトは先ほどの様子を見て呟く。
確かに、同室がこのクリフトで良かった。
下級貴族ほど、平民との差を感じたがる。
同室だと、何をされるか分からない。
ルカはニコニコしたままテーブルに座る。
心配していたが、ショックを受けてはいないようだ。
「さっきは大丈夫だった?何かもめてたようだっけど、何か嫌なこと言われた?」
「いや、何を言っていたかよく分からん。それより、食べよう」
無理をしている……訳ではなさそうだ。
ルカは悪意には鈍感そうだから、気を付けないと。
僕の心配をよそに、ルカは今にも涎を垂らしそうに自分のお盆を見ている。
お盆の上には決して上質ではないだろう肉を煮込んだ物といくつかの素朴なパン。
見つめる瞳はキラキラしていた。
そんなに!?
かっ、可愛い……。
ルカは料理を前に手を合わせ、目を瞑ると、何か小さく呟いている。
何だろう?
パッと顔をあげ、フォークを持つと肉にさし、口に入れる。
美味しかったのだろう、顔が耀いている。
次にパンを手に持ち、半分に千切ると口に入れる。
何回か噛んだ後に、また顔が耀く。
何か閃いたようにパンを手に取ると、
煮込み料理のソースに浸して食べている。
また顔が耀いている。
なんっだ、この可愛い生き物はっ!
この歳で、こんな反応する?
……いや、きっと貧しくてこんな料理を食べることができなかったのかもしれないな……。
一瞬、ルカの顔が曇る。
昔のことでも思い出しているのかな……。
僕とクリフトは軽食で食べ終わっていたけれど、ルカと一緒にいたくてそのまま席に残ってお茶を飲んでいた。
一瞬顔が曇ったルカも、吹っ切れたようにまた美味しそうに料理を食べている。
ルカのそんな姿を見ているだけで穏やかな気持ちになる。
「この後は、もう風呂はいって寝るだけか?明日は早いんだよな?」
「そうだね。お風呂は交代制だから呼ばれたら行くんだよ」
ルカは寄宿舎の生活についても予備知識がない。
「俺とクリフトは同室だから、一緒に入るのか?」
クリフトが、ぶはっと飲んでいた茶を吹く。
「大丈夫か?」
「ごほっ、ごほっ、だ、大丈夫です。一緒に入りませんよ。大浴場ではなく、個室の風呂ですから。それぞれの階に一つずつお風呂はありますから、それを交代で使います。ルカの後に僕が入ったり、僕の後にルカが入ったりはしますね……えぇ、同室ですから……」
クリフトは思惑げにふふふと笑っている。
こいつ……!
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