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はぁ……。
王城までの道程を歩きながら、幾度目かのため息が零れた。
あの日から、俺は毎日王城に通っている。
もちろん、それまでも料理を作るためにほぼ毎日通ってはいたが、一人で気楽なものだった。それが今では常に護衛の騎士がついてくれている。警備上仕方がないが、やはり気を張る。
あとは、時間の制約だ。
それまでの日常は、買い出しをしてその日に店に出す料理を作って、あとは店で誰か買いに来るのを待ち、ある程度の時間になったらお店を閉めて、王城に料理を作りに行き、帰る……の繰り返しだった。特にきっちり決まった時間などなく、自分の感覚で調整していた。そこにプラスされたのが王城で礼儀作法を覚える、という勉強の時間だ。もちろん、家庭教師の先生の時間は決まっているので、その時間には王城に居なくてはならない。それだけで、一気に一日の自由度は下がり、そもそもその勉強自体にかなりの時間も取られている。
あの時ミハエル様は「かるーく」なんて言っていたのに、いざ始まってみれば、貴族ではない俺はかなりの量の礼儀作法を習得しなければならなかった。しかも俺は覚えが良い方ではないので、家庭教師の先生からの指摘にオロオロするばかりで……。結局、その時間だけでは間に合わず、家で自主練をしている。
そりゃ、毎日登城する足が重くもなるって……またため息が出そうになるのを深呼吸に変えた。
よっし!と気合いを入れて登城したものの、今日は家庭教師の先生が体調を崩されたため、礼儀作法のお勉強はお休みらしい。
少し心が軽くなる自分がいた。 そんなことではダメなんだけど。
今日は少し早めにお店を閉めて登城していたため、時間がある。早めに料理を作って、帰って休むかと厨房に向かっていると、いつも馴染みの騎士団のリカルドとすれ違う。いつもの騎士団服ではなく、もっとラフなシャツとスラックス姿だった。
「お疲れ様です。今日は騎士団のお仕事はお休みですか?」
「トール!お疲れ様。これから稽古なんだけど……また見学に来ないか?」
「ぜひ!」
嬉しい!
俺は残念ながら筋力もなく、剣は扱えない。だからこそ、騎士団の方々の練習を見学させて頂けるのは正直興奮する。前世でいう、ドラマや映画の世界を間近で見られるからだ。
確か、厨房に酸味のある果実を蜜漬けにした物を作って壺に保存していた。せっかく見学させて頂くんだから、そのついでに皆さんの疲労回復に役立とう。
俺は急いで厨房に向かい壺ごと持つと、練習場へと足を運んだ。
「うわぁ……」
前回の見学でも思ったけど、迫力がすごい。
練習場では、屈強そうな肉体の騎士団の方々が素振りをしたり、打ち合いをしたり、中には模擬戦のように真剣勝負をされている方もいる。
元々この騎士団に所属している方々はエリートだ。王城に常勤している騎士団は第一騎士団と呼ばれ、その名の通り数多いる騎士の方々の中で選ばれた十数名。しかも、それは貴族階級に関係なく、完全なる実力主義だ。
今騎士団長のロイ様と前騎士団長のルアード様は高位の貴族だが、その前の騎士団長だった方は平民だったと聞いた。
同じく魔法師団も実力主義だが、生まれながらの素養が必要不可欠で、努力でどうにかなるものではない。だが、騎士団は本人の努力次第で素養を超えることも出来る。
平民でも、魔力がなくとも、トップになれる世界……つまり平民の少年達が最も憧れる職業だと言っていい。
かくいう俺も憧れていた。
「トール、来たか!」
「誘ってくれてありがとうございます、リカルド」
リカルドは扉付近で迫力に押されていた俺に声をかけてくれた。このリカルドがまさしく平民から第一騎士団に入団した、俺の憧れを具現化した姿そのものな人だ。
「相変わらず、同じ平民なのに敬語が抜けないなぁ」
何度も注意されているが、もう敬語を使うことに慣れてしまっているため、今さら変えられない。だが、ようやく様付けからリカルド、と呼べるようにはなった。
仕方ないなぁと俺の頭をぐしゃっと撫でる。
これはリカルドの癖だ。
リカルドは、はっきりとした年齢は知らないが俺と同年代で、当時騎士団長だったルアード様の要望で肉料理を騎士団に提供している時に仲良くなった。平民ということで、俺が気負わなかったこともあり、こうしてリラックスして会話ができる。
容貌は長身ではあるもののロイ様のような完璧な造りではなく、笑うと糸目になり雰囲気も柔らかい。明るめの茶色の髪は騎士団員として活動している時は上にあげてオールバックのようにしているが、休みに店に買いに来てくれる時は下ろしていて少し若く見える。もう中堅ということもあり、騎士団員からの信頼も厚いと聞いた。
「って、今度は俺が敬語で話さないといけなくなるな?団長の奥方になるんだから」
「やめてください……」
いたたまれない。
リカルドは豪快に笑うと俺を中央の見やすい位置まで連れて行ってくれた。そこでは真剣な模擬試合をしている最中で、緊張感があった。二人とも見たことがない年若い騎士だったので、入団試験かもしれない。俺は邪魔してはいけないと、抱えた壺を慎重にその場に置いた。
「トール、その壺なんだ?」
リカルドは緊張感を無視し、平然と問いかけてくる。俺は慌てながら、「後でっ」と小声で返した。
そんなやり取りをしていると、一人が剣を落としてしまい、模擬試合は終了となったようだ。
剣を落として負けになってしまい、悔しそうに突っ伏している若者を見て、なんて言葉をかけてあげるのが良いんだろうなどと考えていると、その若者が俺のことを睨みつけた。
「その人が来たことで集中が途切れたんですっ」
そう叫び、俺のことを指さす若者に、申し訳ない事をしてしまったと直ぐさま謝罪しようとすると、リカルドの鋭い声が飛ぶ。
「どのような理由があろうと、己が負けたことを誰かの責任だと言うような弱き者はこの騎士団にはいらない」
先程まで素振りの音や気合いの声、剣がぶつかり合う音で騒がしかった練習場がしんっと静まりかえる。その若者は震えながら、小声で何度も申し訳ありませんと呟いている。
「み、みなさん~、休憩にしませんかー?俺が果実の蜜漬け持ってきましたー!壺にたくさんあるので、食べましょう!」
俺がその静寂の中、出せるだけの大きな声で叫ぶと、練習場がわっと沸く。みんな、この果実の蜜漬け好きなんだよなぁ。
我先と壺に屈強な男達が群がり出したので、俺はその場に壺を置き、先程の若者の所へ行く。
「お疲れ様でした。また挑戦する機会はありますよ。みんな今日のことなんてアレ食べて忘れますから。ねっ」
努めて明るく声をかける。若者は罵倒した相手に慰められたことが意外だったのか、呆然としていた。俺は自分の服に隠し持っていた小さな包みを取り出し、その若者に差し出す。
「これは……?」
「皆さんには内緒ですよ?試しに作ってみたら上手くできたので本当はロイ様に差し入れようと持って来たんですが、貴方にぜひ」
中身はみんなが食べている果実を干した物だ。干し柿のように甘みが凝縮しているのにしっかり酸味もあり、疲れている時に食べられるし、保存食としても使えそうだな、と思った。
「そ、そんな、団長への品を……」
「だから、内緒ですよ。感想は絶対聞かせて下さい。参考にしたいので、絶対ですよ!貴方がここの騎士団員になった時に、聞きに来ますから」
そう告げた俺に、若者はぽろぽろ涙を零しながら頷いた。
そんな俺の背後にいたリカルドが「また一人……」と呟く言葉が聞こえたが、若者を慰めることに必死な俺は特に気にとめなかった。
王城までの道程を歩きながら、幾度目かのため息が零れた。
あの日から、俺は毎日王城に通っている。
もちろん、それまでも料理を作るためにほぼ毎日通ってはいたが、一人で気楽なものだった。それが今では常に護衛の騎士がついてくれている。警備上仕方がないが、やはり気を張る。
あとは、時間の制約だ。
それまでの日常は、買い出しをしてその日に店に出す料理を作って、あとは店で誰か買いに来るのを待ち、ある程度の時間になったらお店を閉めて、王城に料理を作りに行き、帰る……の繰り返しだった。特にきっちり決まった時間などなく、自分の感覚で調整していた。そこにプラスされたのが王城で礼儀作法を覚える、という勉強の時間だ。もちろん、家庭教師の先生の時間は決まっているので、その時間には王城に居なくてはならない。それだけで、一気に一日の自由度は下がり、そもそもその勉強自体にかなりの時間も取られている。
あの時ミハエル様は「かるーく」なんて言っていたのに、いざ始まってみれば、貴族ではない俺はかなりの量の礼儀作法を習得しなければならなかった。しかも俺は覚えが良い方ではないので、家庭教師の先生からの指摘にオロオロするばかりで……。結局、その時間だけでは間に合わず、家で自主練をしている。
そりゃ、毎日登城する足が重くもなるって……またため息が出そうになるのを深呼吸に変えた。
よっし!と気合いを入れて登城したものの、今日は家庭教師の先生が体調を崩されたため、礼儀作法のお勉強はお休みらしい。
少し心が軽くなる自分がいた。 そんなことではダメなんだけど。
今日は少し早めにお店を閉めて登城していたため、時間がある。早めに料理を作って、帰って休むかと厨房に向かっていると、いつも馴染みの騎士団のリカルドとすれ違う。いつもの騎士団服ではなく、もっとラフなシャツとスラックス姿だった。
「お疲れ様です。今日は騎士団のお仕事はお休みですか?」
「トール!お疲れ様。これから稽古なんだけど……また見学に来ないか?」
「ぜひ!」
嬉しい!
俺は残念ながら筋力もなく、剣は扱えない。だからこそ、騎士団の方々の練習を見学させて頂けるのは正直興奮する。前世でいう、ドラマや映画の世界を間近で見られるからだ。
確か、厨房に酸味のある果実を蜜漬けにした物を作って壺に保存していた。せっかく見学させて頂くんだから、そのついでに皆さんの疲労回復に役立とう。
俺は急いで厨房に向かい壺ごと持つと、練習場へと足を運んだ。
「うわぁ……」
前回の見学でも思ったけど、迫力がすごい。
練習場では、屈強そうな肉体の騎士団の方々が素振りをしたり、打ち合いをしたり、中には模擬戦のように真剣勝負をされている方もいる。
元々この騎士団に所属している方々はエリートだ。王城に常勤している騎士団は第一騎士団と呼ばれ、その名の通り数多いる騎士の方々の中で選ばれた十数名。しかも、それは貴族階級に関係なく、完全なる実力主義だ。
今騎士団長のロイ様と前騎士団長のルアード様は高位の貴族だが、その前の騎士団長だった方は平民だったと聞いた。
同じく魔法師団も実力主義だが、生まれながらの素養が必要不可欠で、努力でどうにかなるものではない。だが、騎士団は本人の努力次第で素養を超えることも出来る。
平民でも、魔力がなくとも、トップになれる世界……つまり平民の少年達が最も憧れる職業だと言っていい。
かくいう俺も憧れていた。
「トール、来たか!」
「誘ってくれてありがとうございます、リカルド」
リカルドは扉付近で迫力に押されていた俺に声をかけてくれた。このリカルドがまさしく平民から第一騎士団に入団した、俺の憧れを具現化した姿そのものな人だ。
「相変わらず、同じ平民なのに敬語が抜けないなぁ」
何度も注意されているが、もう敬語を使うことに慣れてしまっているため、今さら変えられない。だが、ようやく様付けからリカルド、と呼べるようにはなった。
仕方ないなぁと俺の頭をぐしゃっと撫でる。
これはリカルドの癖だ。
リカルドは、はっきりとした年齢は知らないが俺と同年代で、当時騎士団長だったルアード様の要望で肉料理を騎士団に提供している時に仲良くなった。平民ということで、俺が気負わなかったこともあり、こうしてリラックスして会話ができる。
容貌は長身ではあるもののロイ様のような完璧な造りではなく、笑うと糸目になり雰囲気も柔らかい。明るめの茶色の髪は騎士団員として活動している時は上にあげてオールバックのようにしているが、休みに店に買いに来てくれる時は下ろしていて少し若く見える。もう中堅ということもあり、騎士団員からの信頼も厚いと聞いた。
「って、今度は俺が敬語で話さないといけなくなるな?団長の奥方になるんだから」
「やめてください……」
いたたまれない。
リカルドは豪快に笑うと俺を中央の見やすい位置まで連れて行ってくれた。そこでは真剣な模擬試合をしている最中で、緊張感があった。二人とも見たことがない年若い騎士だったので、入団試験かもしれない。俺は邪魔してはいけないと、抱えた壺を慎重にその場に置いた。
「トール、その壺なんだ?」
リカルドは緊張感を無視し、平然と問いかけてくる。俺は慌てながら、「後でっ」と小声で返した。
そんなやり取りをしていると、一人が剣を落としてしまい、模擬試合は終了となったようだ。
剣を落として負けになってしまい、悔しそうに突っ伏している若者を見て、なんて言葉をかけてあげるのが良いんだろうなどと考えていると、その若者が俺のことを睨みつけた。
「その人が来たことで集中が途切れたんですっ」
そう叫び、俺のことを指さす若者に、申し訳ない事をしてしまったと直ぐさま謝罪しようとすると、リカルドの鋭い声が飛ぶ。
「どのような理由があろうと、己が負けたことを誰かの責任だと言うような弱き者はこの騎士団にはいらない」
先程まで素振りの音や気合いの声、剣がぶつかり合う音で騒がしかった練習場がしんっと静まりかえる。その若者は震えながら、小声で何度も申し訳ありませんと呟いている。
「み、みなさん~、休憩にしませんかー?俺が果実の蜜漬け持ってきましたー!壺にたくさんあるので、食べましょう!」
俺がその静寂の中、出せるだけの大きな声で叫ぶと、練習場がわっと沸く。みんな、この果実の蜜漬け好きなんだよなぁ。
我先と壺に屈強な男達が群がり出したので、俺はその場に壺を置き、先程の若者の所へ行く。
「お疲れ様でした。また挑戦する機会はありますよ。みんな今日のことなんてアレ食べて忘れますから。ねっ」
努めて明るく声をかける。若者は罵倒した相手に慰められたことが意外だったのか、呆然としていた。俺は自分の服に隠し持っていた小さな包みを取り出し、その若者に差し出す。
「これは……?」
「皆さんには内緒ですよ?試しに作ってみたら上手くできたので本当はロイ様に差し入れようと持って来たんですが、貴方にぜひ」
中身はみんなが食べている果実を干した物だ。干し柿のように甘みが凝縮しているのにしっかり酸味もあり、疲れている時に食べられるし、保存食としても使えそうだな、と思った。
「そ、そんな、団長への品を……」
「だから、内緒ですよ。感想は絶対聞かせて下さい。参考にしたいので、絶対ですよ!貴方がここの騎士団員になった時に、聞きに来ますから」
そう告げた俺に、若者はぽろぽろ涙を零しながら頷いた。
そんな俺の背後にいたリカルドが「また一人……」と呟く言葉が聞こえたが、若者を慰めることに必死な俺は特に気にとめなかった。
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