6 / 6
6
しおりを挟む「恐れながら、王宮の庭に御座います紫の薔薇を一株お譲りいただけませんか?」
私は王の前で深々と頭を垂れ、褒美の品を申し出た。
頂けるというのだから、遠慮するつもりはない。
「それで良いのか?」
「はい。それが良いのです。」
どうしても手に入れることができなかった王家の庭に生える薔薇。
素敵なご褒美だわ。
少し前に、恙無く皆の卒業の儀が執り行われていた。
風紀委員の役割の秘密を明かされて、各々が地獄の底を覗いたような顔をしたり、泣き崩れたり、激怒したりしながら苦い記憶をその手の甲に刻んでいくのを見るのは爽快だった。
ローラは泣きながらずっと私の側を離れようとしないし、ギリム様は風化しそうなほど憔悴しきっていた。
ランドール様だけは優しい微笑みで私にお礼を述べたのだけれど、私、なんて素敵な騎士様を作り上げてしまったのかしら。
社交界で奪い合いの起きる優良物件を発掘してしまったんじゃないかしら。
魔王騒ぎの後のニコラウス様の成長は目を見張るものだった。
今なら妃に舵取りされるような悲しい事にはならなさそうだ。
騒ぎを治める為に参加させられていたアランからは私へ正式な謝罪があったし、めでたしめでたし、というところね。
その後、私とバルトロメオは国王の前に召し出され、功績を称えられた。
私は欲しいものをさっさと伝えて、問題なく目録をいただいた。
「では、バルトロメオ、お前も欲しいものを申せ。」
機嫌良く陛下がバルトロメオにもお尋ねになる。
今日はいつもの護衛の黒ずくめではなく、明るい色の国の礼服を着ている。
見慣れていないからか、似合っているとは言い難いような・・・?
爽やかな服が似合わないってどうかと思うわ。
「では、公爵令嬢イザベラ・アーネスト・・・に・・・自由を。」
バルトロメオが言葉を選びながら王に望んだのは、私の自由だった。
個人の望む物に口を挟むつもりはないけれど、三年もの拘束の報酬が本当にそれでいいのかしら?
「ほう。何をもって自由と申す?」
陛下は楽しそうに応じる。
「ありとあらゆる自由です。」
ずるい要求だが、陛下は否やとはおっしゃられなかった。それも許すという事なのだろう。
「なるほど。ならば、好かぬ男と結婚させられぬ自由は必須であろう?」
いや、ノリノリだ。
「そんなの当たり前ですよ。割と野心家な所がありますから、望む役職に就く自由とかもですね。」
二人とも楽しそうで何よりだわ。
「請われても王の位はやれぬぞ。」
「そんな大それた事までは考えないでしょう。」
私は、ただ頭を垂れて二人の話を聞いていた。
二人は気やすい口調で私の自由について論じている。
(・・・別にそんなの要らないのに。)
【貰っておけって。】
遠慮ではない。本当に要らないのだ。
(わかってないわね。)
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
相変わらず、見事な薔薇園だな、とため息をつく。
高く整えられた薔薇の壁が、迷路の様にどこまでも続いている。
謁見も済み、待ち切れずに所望する城の薔薇を見に来ていた。
大苗にするか新苗にするか悩むところだ。
枝振りや根の様子を庭師に聞いておかねばならないだろう。
「お別れね。」
タイル敷の歩道の途中で私が切り出した。
「そうだな。」
その黒い瞳の中にある感情を暴こうと覗いてみるが、深く影を落とす睫毛を伏せられて目を逸らされてしまう。
もうバルトロメオは黒服ではないし、私だってもうぐるぐる巻きの変な髪型ではない。
影の護衛と悪役令嬢はこれでおしまいだ。
「色々ありがとう。バルトロメオがいなければ、あんなに無茶なことはできなかったと思うわ。」
「お前は、無茶すぎることばかりやったな。」
本当に。何度も助けられた。
きっと命じられた以上に側にいて、守ってくれていたのだろう。
「お別れのハグぐらいは許されるかしら?」
「まだ、第三王子の婚約者なんじゃないのか?」
周りを見回してみる。
「だれがそれを見張るのかしら。」
「・・・アランと同じ様なことを言うなよ。」
バルトロメオが諦めたように両手をこちらに差し出す。
ハグを許されたようだ。
逃げられない様にゆっくり近づくと、かいなに入り込み、きちんと筋肉のついた胴に腕を回す。
あれだけ便利で不思議な力が使えて、きちんと体も鍛えておけるのは勤勉な証拠だ。
暫く宙を彷徨ったバルトロメオの手が、ようやく私の背を抱きしめる。
(捕まえた。)
「ん?」
抱き締める力を強くすると、遅れて、戸惑うように同じ強さで抱きしめ返される。
「ねぇ?」
「なんだ?」
「・・・女装が趣味だったの?」
吹き出しそうなのを堪えて、なるだけ平坦な声を出す。
「は?」
胸に顔を伏せているので、見えないがバルトロメオがおかしな顔をしているのが想像できる。
「あんな完璧な女装見たことないわ。」
ドクンと心臓が跳ねるのが聞こえる。
「白状なさい。バルトロメオ、あなたがシンシアなのでしょう?」
私の、たった一人の親友の名を、私の他は誰も知らない。
「さあ、なんのことやら。」
(とぼけても無駄よ。)
「バルトロメオ、私がこの状態で悲鳴をあげたらどうなるかしら?」
ここは城内、至る所に衛兵がいる。
「まぁ、面倒なことになるな。」
私が泣き叫んだりすれば、バルトロメオであっても多少の罰は受けるだろう。
「なら、おっしゃい。
あなたがシンシアだったんでしょ?
よく似ているし、兄か弟である可能性も考えたの。
でも、やっぱり本人でしかありえなくて。」
ドクドクと高速で脈打つ心音が答えだ。
「私の髪が短かったことを知っていたわね。
それにアランとの事も、そうよね。」
「アランには悪かったな、とは思っているさ。いろいろ邪魔したし。
それと女装は趣味じゃない。」
「ひどいわ!ずっとシンシアを探していたのに。」
観念したのか、私の頭にバルトロメオの頭の重みが乗る。
「・・・知ってた。」
私しか知らないということは、私だけは忘れてはいけないのだと己に言い聞かせてきた。
「徹底的に探したのに、シンシアはどこにもいなくて。
近隣の国の名簿まで取り寄せたのよ。」
「すごい執念だよな。」
「だって・・・だって、私、シンシアに会いたかったの・・・。
いつも一緒にいたはずなのに、誰もシンシアの事を覚えてなくて。
アランなんか一緒に遊んだのに顔も思い出せないみたいで。
誕生日の日を境に、私以外、シンシアの記憶はすっかり消されていた。
アレンはシンシアを知らない子だと思って口説いていたのね。」
声が震えるのを悟られたくなくて、怒ったように言うと、あやすように優しく髪を撫でられる。
「でも、色々と見当違いだったみたい。
見えなくなった後も、あなたはずっと私の側にいた・・・違う?」
するとバルトロメオは躰を硬らせる。
「あー、それに答えるには、倫理的な問題が・・・。」
顔をあげようとすると、引き寄せられてまたバルトロメオの胸に視界を塞がれる。
「そんな前から覗きをしていたとは思わなかったわ!」
ドンと胸を叩く。
「私がどれだけ泣いていたかも見ていたくせに!」
その顔を拝んでやろうと暴れるが、ちっとも腕の中から抜けだせない。
「ああ、見てた。泣いてる間も、ずっと側にいたよ。」
「変態ね!」
愛おしそうに撫でるのはやめてほしい。
心地よくて、本当にこの腕の中から出られなくなりそう。
「最初は、悪役令嬢になる娘がどんなもんなのか、ちょっと見にいっただけだったんだ。悪役令嬢じゃなくて悪役令息だったのかと目を疑ったけどな。」
溺れてしまいそうで、抗って顔を上げる。
「そっちこそ女装してたくせによく言うわ。」
「似合ってただろ?」
シンシアは匂い立つ程妖艶で可憐な少女だった。豊かな黒髪を令嬢にしては行儀悪く掻き上げて、それはそれはよく喋る。
少し大人びていた私は、それまで、同年代の子供と話しても満足することがなかった。
だから、シンシアに会った時は衝撃的だった。
あんなに同い年の子とのお喋りが楽しいものだとは思わなかったのだ。
「そのあと誰にも恋できない位には似合ってたわ。」
苦々しく笑う。
「ちょっと待て、お前そういうつもりでシンシアを探していたのか?」
幼い私に芽生えた感情がなんだったのかなんて今はもうわからない。
それよりも心の拠り所だったシンシアが居なくなったことが私を塗り潰してしまったから。
「そんなの、わからないわよ!
わからないけど、シンシアが消えて、誰の存在もその喪失感を埋められなかったの。
そんなに探されたくないのなら、私の記憶も消してくれたら良かったじゃない?」
私の口は嘘をつく。
そうではないのだ、シンシアに記憶を消されなかったことが、私の喜びだった。
私にだけ残された記憶があったから、私は強くなれた。
その記憶を何度もなぞり直しては前を向いていた。
まあ、それもバルトロメオが私に貸し出されるまでだったが。
所構わず私の中に意識を飛び込ませてくるバルトロメオに、シンシアを想う時間を奪われるようになっていった。
「楽しかった思い出くらい残しておいてもいいだろうが。
だいたい、お前はアレに執着しすぎなんだよ。
まぁ、俺がシンシアなんてものを作り出したから色々な事が変わってしまったんだろうけどな。」
よしよしと頭を撫でているフリをして、さっきから何度も私のつむじに口付けしているのは言及すべきなのかしら?
「シンシアは、どうして何も言わないで消えてしまったの?」
「俺はこれから起きることを知っていたんだぞ。
後々お前に出会う予定の魔族がいつまでも側にいられないだろ。」
いつまでも私の様子を心配して盗み見ていた人の言うことだとはおもえないわ。
「これもそれも、乙女ゲームというもののせいなのね。
私、シンシアを捜すために、国の機密である国民の全ての書類を見ようと思って王子の妻を目指したの。
第三王子の妻ならギリギリ機密の閲覧が許されるから。」
「無茶をしたな。」
「もう!それだって見ていたはずでしょ?!
風紀委員になってしまって、その計画も閉ざされかけて。
でも、ついていたわ。学園が功績を立てられる環境だったんだから。
うまく行ったら風紀委員の報酬でシンシアを探すつもりだったの。」
高い薔薇の塀の影に隠れて私たちはなにをしているのだろう。
このまま腕の中にいては、肝心の話が出来そうにない。
離れ難さに抗って、今度こそバルトロメオから身を離す。
「報酬で薔薇なんか貰って・・・王子と結婚したくないんじゃなかったのか?」
私は思い出話をしに来たのではない。
上手くいくかわからないが、もう一仕事してしまわないと。
「シンシアの行方が知れたし、もう、やり残したことはないから、欲しかった薔薇を貰うことにしたのよ。
あとはもう別に、誰が夫でも、どんな仕事を任されようと、陛下に従うわ。」
腕を組んでフンと鼻を鳴らしバルトロメオを突き放す。
「そんなにシンシアがほしければ、陛下に俺をくれと言えばよかったのに。」
片眉をあげて小首を傾げて「はぁ?」と言う。
なかなか難しいのよね、これ。
「それじゃ、欲しかった薔薇が手に入らないじゃない!
私はあくまでシンシアの所在が知りたかっただけよ。」
きっと顔を上げて睨む。
「自惚れないでちょうだい。余計なお世話なのよ。」
これが最後の悪役令嬢のポーズね。
顎をつんと突き出し、バルトロメオを爪先まで見下す。
「馬鹿ね。
もしあなたにまだ私といてくれる気があるなら、変に日和らずに陛下に私をくれと申し出ればいいだけのことだったでしょ?
バルトロメオをくれるならまだしも、よりによって私の自由ですって?
そんなカッコつけの独りよがりな物、熨斗つけてお返しするわ。」
驚いたような顔で私を見つめている黒い瞳と目が合う。
【イザベラ・・・俺が欲しいのか?】
(欲しいわ。)
間髪入れず、挑むように答えると、黒い魔王は自分できいてきたくせに、その美貌に不釣り合いなほど頬を紅潮させた。
(ツンデレが好きなのでしょ?
くれるのなら勿体ぶらないで全部お寄越し!)
派手に赤面したのを誤魔化しているのか、あっという間にまたバルトロメオの腕の中に逆戻りだ。
「・・・そうする。」
「あなたが私の部屋に出入りしているのに気がついてからね、色々思うことがあって・・・」
「ああ。」
「見えないあなたが私の部屋をうろついているんだと思っても、別に嫌じゃないなって思っていたのよね。シンシアだったなら当然よね。」
バルトロメオの気配が邪魔に感じたことはない。
「シンシアとは同じベッドで一緒に眠ったりしたし。
嫌だわ、私女装した変態をベッドにあげていたのね。」
「こんどは俺とも一緒に寝てくれるのか?」
「まあ、まだ殴られたりないの?」
耳元で笑われて、こそばゆくて敵わない。
「だいたい、お前は、長らく探してきたシンシアの正体が男の俺で折り合いがつくのか?」
「さぁ、どうかしら。
口付けでもしてみたらわかると思うわ。」
バルトロメオは困った様に片眉をあげる。
少し周りをうかがうようにしてから、身をかがめ、触れるだけのキスをする。
「どうだ?」
「よくわからないから、もう少し。」
今度はより近くに抱き寄せられて、深いキスになった。柔らかい唇が私の息を奪う。
(それで、シンシアは私の事が好きなのかしら?)
【シンシアは好きでもない娘にキスできるほどビッチじゃないんだよ。】
キスの合間なのに笑ってしまう。
「折り合いはついたか?」
「まさか。何年会えなかったとおもってるの?」
「・・・イザベラ、知っていたけど、お前、強欲だな。」
「悪役令嬢だもの、当然よ。」
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
「恐れながら、陛下、先程の願いの変更をお願いしたいのですが・・・まだ間に合うでしょうか。」
空間を渡る魔法は、初めてで、頭がくらくらしている。
どういう仕組みなのかしら。
お茶を飲んでいた王は、私たちが寄り添って立っている状況を理解したのか、勿体ぶって顎をひねり「条件がある。」と笑った。
「なんなりと。」
バルトロメオが答えるのを聞いて、思わず拳を握る。
「バルトロメオ、願いの変更の代わりに、お前の、国への忠誠を所望する。
お前は何処へともいける力がある。
国に尽くすのは面倒だと思っていただろう?
しかし、妻子のいる国を守る事に否やはなかろう。」
私は跳び出しそうな心臓を押さえるために、両手で口を押えなければならなかった。
「もちろんです。
それが叶うなら、俺は生涯この国でこの地を守りましょう。」
「それでは、望みを申せ。もう変更は出来ぬからな。」
鷹揚に頷く陛下が私に目配せをする。
「公爵令嬢イザベラ・バートナムを妻に頂きたい。」
「許可しよう。今よりイザベラの婚約者はバルトロメオ、お前だ。」
思わず拳を突き上げて小さく跳ねる。
「陛下!私、やりきりましたわ!!」
私は、我慢できずに最近では得意になってきた高笑いを響かせる。
「ああ、愉快!こんなに上手くいくとは思いませんでしたわ!」
陛下も腹を抱えて笑っている。
「見事な手腕だ!なんなりと褒美をとらせよう。」
バルトロメオは状況がわからず目を白黒させている。
「は?なんだ?」
「卒業おめでとう、バルトロメオ!
あなたも卒業の印をいれてもらったら?」
「どういうことだ?」
何が起きたのかわからないでいるバルトロメオに親切にも状況を説明してやる。
「バルトロメオの卒業認定目安は、国への忠誠を引き出すことだったのよ!」
興奮冷めやらぬ私は、くるくると踊りまわりそうな自分をなだめて、バルトロメオの手を取る。
「・・・俺も、ソレにはいっていたのか?」
「例の『攻略対象者』は全員だったみたいね。
でも、あなたに関してはボーナス問題みたいな話だったから。
達成できるとは思っていなかったんだけど。」
腰を折って笑っていた王が、やっとこちらを向く。
「それで、イザベラよ、その方、何が欲しいのだ?」
「恐れながら、陛下、バルトロメオに自由を。」
バルトロメオがぎょっとしてこちらを見る。
「ほう。何をもって自由と申す?」
「ありとあらゆる自由でございます。」
「なるほど。差し当たり、どのような?」
先ほどのバルトロメオと王の戯れをなぞっているが、私の要求はそんなものではない。
「バルトロメオに私と釣り合う身分と財産をご用意ください。
領地もお忘れなく。
隠密の仕事があるのは理解しておりますが、隠れ住むのでは私が陛下のお役にたちませぬ。
駆け落ちなど御免被りますし、住むところがなければ子育てもできませんわ。
使用人は結構です。私が自ら手配いたします。遠出するのに馬も要りますね、それに・・・」
私の要求は果てしなく続く。
目録を作るのは一仕事になるだろう。
「薔薇を一株とは、とんだ女狐よの。
魔族をくれと一言申せばよいものを。
そうでなくとも、バルトロメオの最初の願いを逆手にとれば、バルトロメオの妻になる事も出来ただろうに。」
「私がそう申し上げたら、二つもお願いを無駄にしたではありませんか。
それに、そんな事を言えばバルトロメオは自分の願いどころではなくなってしまいますし、国に忠誠を誓わせるところまでいきつかなかったのでは?」
学園をまとめ上げた私は表立つことはなくても、国の深いところに関わることになるだろう。
どうせ苦労させられるのだから貰えるものは貰っておかねば。
「それに・・・バルトロメオが、陛下に私を妻にと乞うところを見逃すわけにはいきませんわ。」
「強欲だのぅ。」
「恐れながら陛下、欲が無くては民は動きません。」
end
39
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(6件)
あなたにおすすめの小説
婚約破棄が私を笑顔にした
夜月翠雨
恋愛
「カトリーヌ・シャロン! 本日をもって婚約を破棄する!」
学園の教室で婚約者であるフランシスの滑稽な姿にカトリーヌは笑いをこらえるので必死だった。
そこに聖女であるアメリアがやってくる。
フランシスの瞳は彼女に釘付けだった。
彼女と出会ったことでカトリーヌの運命は大きく変わってしまう。
短編を小分けにして投稿しています。よろしくお願いします。
婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。
パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
皇太子殿下の御心のままに~悪役は誰なのか~
桜木弥生
恋愛
「この場にいる皆に証人となって欲しい。私、ウルグスタ皇太子、アーサー・ウルグスタは、レスガンティ公爵令嬢、ロベリア・レスガンティに婚約者の座を降りて貰おうと思う」
ウルグスタ皇国の立太子式典の最中、皇太子になったアーサーは婚約者のロベリアへの急な婚約破棄宣言?
◆本編◆
婚約破棄を回避しようとしたけれど物語の強制力に巻き込まれた公爵令嬢ロベリア。
物語の通りに進めようとして画策したヒロインエリー。
そして攻略者達の後日談の三部作です。
◆番外編◆
番外編を随時更新しています。
全てタイトルの人物が主役となっています。
ありがちな設定なので、もしかしたら同じようなお話があるかもしれません。もし似たような作品があったら大変申し訳ありません。
なろう様にも掲載中です。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
「そうだ、結婚しよう!」悪役令嬢は断罪を回避した。
ミズメ
恋愛
ブラック企業で過労死(?)して目覚めると、そこはかつて熱中した乙女ゲームの世界だった。
しかも、自分は断罪エンドまっしぐらの悪役令嬢ロズニーヌ。そしてゲームもややこしい。
こんな謎運命、回避するしかない!
「そうだ、結婚しよう」
断罪回避のために動き出す悪役令嬢ロズニーヌと兄の友人である幼なじみの筋肉騎士のあれやこれや
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
感想をいただき、ありがとうございます!
さくっと読める悪役令嬢モノを目指しています^_^
楽しんでいただいて、本当に嬉しいです!
素晴らしかったです!
テンポよく進むのに先が読めずワクワクしながら読みました。
イザベラがとても好きになるし、
愚かな若者たちを嗤って楽しむのではなく、(そういう話が悪いわけじゃないですが)
成長させようとしていて他の登場人物にも愛があり、
読み終わった後は充実感でした。
最後の流れからのセリフがかっこいい!
感想をいただき、ありがとうございます^_^
若者が派手に失敗して、めげながらも立ち上がる話っていいですね。
次はおバカめのヒロインが書いてみたいかな、なんて思ってます^_^
読んでいただけて、本当に嬉しいです!
こんな面白い話に出会えるなんて…最高です!似たり寄ったりな悪役令嬢設定の多い中、これはと思い一気に読みました。最後まで予想を裏切る良い展開でした。全6話でここまでまとめ上げた手腕が素晴らしい。これからも期待してます。
感想をいたただき、ありがとうございました(^^)
楽しく読んでいただけたようで嬉しいです!
二作目の悪役令嬢モノでしたが、まだまだ悪役令嬢要素には広がりがありそうで楽しみです^_^