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始まりの章

9.冒険者…とな?

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男の人?の優しさを感じながら、取り敢えず自分の鞄から、服を出し着替えた。

この鞄は、所謂  無限の空間収納になっている。もちろん時間停止機能と所有者に戻ってくる機能もつけた。
悪者に狙われても、戻っては来るけど、出来るだけ争い事なんて避けたいから、ただの鞄に見えるようにしてる。


この世界の鞄がどんなものかなんて分からないけど、精霊さん達は大差ないって言ってた。
だから、大丈夫なはず。

この鞄を触ってても、男の人?は特には何も言ってこなかった。


着替えたたあと、名前を教えてもらった。虎の獣人で、ドムさん。冒険者をしていることが分かった。



うん、もう一度言う。


虎で冒険者。


夢が詰まってる!!


ふふふっ。

異世界だよ!冒険だよ!

ワクワクするよね!!
ふははっ。


いかん、ニヤニヤしてしまった。
せっかくの美少女が台無しだ。


ドムさんは、今回依頼を受けて、この森の生態系の確認とレッドボアを倒しに来たらしい。
この洞窟を拠点に、レッドボアを探し、今日の夕飯に何かないかと空を見上げたら大きな鳥が見えて、夕飯に、と考えたみたい。
そう、この大きな鳥が、わたしだったというわけ。

私もいつもならシールドを張ってたけど、新しい生活に何だかんだ浮かれてシールドを忘れちゃったんだよね。

はぁ。次から、自動防御システムでも構築しよう。


で、矢が刺さったから、獲物を探してたら私を見つけて焦ったみたい。
最初は魔物も疑ったみたいだけど、話し合いの末、保護したらしい。


まぁ、ドムさんは言葉を選んでくれてたけど、要約すれば弱そうってことで保護することにしたらしい。。。

弱そう…


まぁ、攻撃されても、何とかなるって思ったみたい。


うん、ドムさん暗くても筋骨隆々なの分かるもんなぁ。強いんだろうな。


それに、背中に羽根が生えてたもんだから、新しい種族の発見か?ってもなったみたい。


どうも、人型に羽が生えるようなタイプの種族はいないらしい。
あれ?精霊さんは?って思ったら、精霊さんは普通は、しっかりと見えず光の玉に見えるみたい。
第一ほとんど人と接触することはないらしい。


おかしい。


私の3年は…?
夢?夢だったの???


まぁいいや。


ドムさんは2人で来てたみたい。どうももう1人の人が矢を射たみたいで今は、夕飯を探しに行ったらしい。

たぶん矢を受けたのが、まだ昼頃で。おそらく5.6時間は眠ってたみたい。


ドムさんは護衛も兼ねて残ってくれたらしい。


そして、問題は…


私の名前と種族。

うん、聞かれるよね。当然だよね。

思わず固まっちゃって、声が出ないもんだからドムさんが心配してくれた。


それに、一生懸命考えても中々思い浮かばなくて、考えてたらドムさんの方から気を使ってか耳をへにゃってさせながら、

もしかして記憶がないのかって…

申し訳ないけど、そのまま記憶がないことにした。

落ちた時に記憶を失くしたのか聞かれたけど、その前からだっていったら、そうかって。


名前がないのも困るから、どうするかってなって…
もうドムさんになげた。

そう、あっさりと、頼んでしまった。

あったばかりだけど…
悪い人じゃないし、私じゃ思いつかないし。
いいかなーって。

で、名前は、デイジーローズはどうかって。

響きはいいけど、長くないかなって思って言ったら、普通これくらいらしい。
で、愛称がディジーとか、ローズとかに略されるみたい。

ドムさんも、本当は、ドミニクヴィンって名前らしい。うん、長いね。

可愛いし、それに決めた。

なんだか、ドムさんも尻尾振ってくれてたし。

ブンブン可愛かった。
可愛すぎて、きゅんきゅんした。
虎ってネコ科じゃなかったの?
可愛からどっちでもいけど。笑
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