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約束通り次の休日に3人で街に買い物に来ていた。まずはミコトの買いたいもの、下着を買いに来ていた。
前世の下着と同じくらいの種類とデザインの下着がこの世界にもある。
無難なデザインの物から奇抜なものまでこのお店には沢山のものがあった。
「これ似合うんじゃないか?これ履いたお前がみたいな」
「エッチ」
ミコトとアイルが一緒に選んでいる間僕は1人で店内を見ていた。その時そんな会話が聞こえてきた。声の方を向くとカップルらしい2人がいた。片方の手には布面積の少ないかなり過激な下着が握られていた。下着を持っていない方の手はもう1人のお尻を触っていた。
2人が立っていた周りには似たような過激な下着が沢山あった。
その後も2人は仲良く下着を選んでいた。
そんな時ミコトと一緒に下着を選んでいたアイルが僕を探しに来た。
「ユーマ様ミコトが選び終わりましたよ」
「ミコトそれだけで大丈夫?」
「うん、これだけあれば大丈夫。ここ種類が沢山あるから迷っちゃうな」
アイルに呼ばれた僕は2人の観察をやめてミコトの所に行く。
あの人は今夜あの下着を着けてもう1人と楽しむんだろうな、と妄想が止まらない。
ミコトの所に行くと何枚か下着を持って待っていた。
「アイルはいいの?」
「僕はお金ないからいいです」
「じゃあ、僕が選んでプレゼントしてあげる。どれがいいかな」
「大丈夫ですよぉ」
僕は困っているアイルの手を取り下着を選びに行く。
「僕はこれ会計してくるよ」
「どれがいいかな」
「ユーマ様が買って下さるんですからどれでもいいです」
「そんなこと言うとこれ選んじゃうよ」
ちょうどさっきまで僕がいた場所を通りかかったからそこから1枚選んでアイルに見せる。
「えっ、えっ。そんな過激なのは無理です」
僕が見せた下着はほぼ紐だった。
その下着をみてアイルは顔を真っ赤にして慌てている。
「ユーマ、まさかそれをアイルに買うつもり?」
少し冷たいミコトの声が聞こえてきた。
「冗談だよ。アイルがなんでもいいって言って選んでくれないから」
僕は笑いながら下着を元の場所に戻す。
ミコトは周りの過激な下着をみせないようにアイルの目を隠す。
「僕が選ぶから向こうに行こうか」
ミコトはアイルを連れて自分が下着を選んだ辺りまで行く。
「待ってよ。僕もちゃんと選ぶから」
僕は2人の後を追いかけていく。
僕とミコトが選んだ下着を僕は買いアイルにプレゼントする。
ちゃんと普通の下着を選んだよ。
「お待たせしました」
待ち合わせ場所に行くとそこにはもうクリスとニコラ先生が待っていた。
「それじゃあ行こうか」
そう言った先生に連れて行かれたのは小さな家だった。
「おう、いらっしゃい」
中に入るとそこには1人の大柄な人がいた。
「いきなり悪かったですね」
「全然かまわない。その子たちが例の子なのか?確かに可愛い子たちだわ。狙われるのも分かる」
大柄なその人はそう言うと僕達をじろじろと見てきた。
僕達3人は思わず後ずさる。
「あなたは怖い顔をしているんだからそんなに見たらこの子たちが怯えるでしょ」
「相変わらずお前は俺には酷いよな」
2人の会話が中々終わりそうになかったから僕はクリスに声をかけた。
「先輩あの人誰ですか?」
「あの人は先生の元同級生でこの洗濯屋の店主だよ」
「ここって洗濯屋なんですか?」
「そうだぜ、ここは洗濯屋。俺1人でやってるから沢山の人数分は預かれないんだけどな。それにしても君たち大変だったな」
「どういうことですか?」
先生と話していたはずの人が急に僕達の方に向かって話しかけてきた。
「学園に近いあの大きな洗濯屋で下着盗まれたんだろ?あそこ人気のある生徒の下着を盗んでそれを売って金儲けしてる奴がいるからな。俺らの時も酷かったよな。だから俺はこの洗濯屋を始めたわけだけど」
「下着売るって何ですかそれ?僕達の下着は洗濯屋でどこかに紛れて無くなったんじゃないんですか?」
「お前この子たちに何も説明してなかったのか?」
先生の元同級生の洗濯屋さん、イバンはびっくりした顔をして先生を見た。
前世の下着と同じくらいの種類とデザインの下着がこの世界にもある。
無難なデザインの物から奇抜なものまでこのお店には沢山のものがあった。
「これ似合うんじゃないか?これ履いたお前がみたいな」
「エッチ」
ミコトとアイルが一緒に選んでいる間僕は1人で店内を見ていた。その時そんな会話が聞こえてきた。声の方を向くとカップルらしい2人がいた。片方の手には布面積の少ないかなり過激な下着が握られていた。下着を持っていない方の手はもう1人のお尻を触っていた。
2人が立っていた周りには似たような過激な下着が沢山あった。
その後も2人は仲良く下着を選んでいた。
そんな時ミコトと一緒に下着を選んでいたアイルが僕を探しに来た。
「ユーマ様ミコトが選び終わりましたよ」
「ミコトそれだけで大丈夫?」
「うん、これだけあれば大丈夫。ここ種類が沢山あるから迷っちゃうな」
アイルに呼ばれた僕は2人の観察をやめてミコトの所に行く。
あの人は今夜あの下着を着けてもう1人と楽しむんだろうな、と妄想が止まらない。
ミコトの所に行くと何枚か下着を持って待っていた。
「アイルはいいの?」
「僕はお金ないからいいです」
「じゃあ、僕が選んでプレゼントしてあげる。どれがいいかな」
「大丈夫ですよぉ」
僕は困っているアイルの手を取り下着を選びに行く。
「僕はこれ会計してくるよ」
「どれがいいかな」
「ユーマ様が買って下さるんですからどれでもいいです」
「そんなこと言うとこれ選んじゃうよ」
ちょうどさっきまで僕がいた場所を通りかかったからそこから1枚選んでアイルに見せる。
「えっ、えっ。そんな過激なのは無理です」
僕が見せた下着はほぼ紐だった。
その下着をみてアイルは顔を真っ赤にして慌てている。
「ユーマ、まさかそれをアイルに買うつもり?」
少し冷たいミコトの声が聞こえてきた。
「冗談だよ。アイルがなんでもいいって言って選んでくれないから」
僕は笑いながら下着を元の場所に戻す。
ミコトは周りの過激な下着をみせないようにアイルの目を隠す。
「僕が選ぶから向こうに行こうか」
ミコトはアイルを連れて自分が下着を選んだ辺りまで行く。
「待ってよ。僕もちゃんと選ぶから」
僕は2人の後を追いかけていく。
僕とミコトが選んだ下着を僕は買いアイルにプレゼントする。
ちゃんと普通の下着を選んだよ。
「お待たせしました」
待ち合わせ場所に行くとそこにはもうクリスとニコラ先生が待っていた。
「それじゃあ行こうか」
そう言った先生に連れて行かれたのは小さな家だった。
「おう、いらっしゃい」
中に入るとそこには1人の大柄な人がいた。
「いきなり悪かったですね」
「全然かまわない。その子たちが例の子なのか?確かに可愛い子たちだわ。狙われるのも分かる」
大柄なその人はそう言うと僕達をじろじろと見てきた。
僕達3人は思わず後ずさる。
「あなたは怖い顔をしているんだからそんなに見たらこの子たちが怯えるでしょ」
「相変わらずお前は俺には酷いよな」
2人の会話が中々終わりそうになかったから僕はクリスに声をかけた。
「先輩あの人誰ですか?」
「あの人は先生の元同級生でこの洗濯屋の店主だよ」
「ここって洗濯屋なんですか?」
「そうだぜ、ここは洗濯屋。俺1人でやってるから沢山の人数分は預かれないんだけどな。それにしても君たち大変だったな」
「どういうことですか?」
先生と話していたはずの人が急に僕達の方に向かって話しかけてきた。
「学園に近いあの大きな洗濯屋で下着盗まれたんだろ?あそこ人気のある生徒の下着を盗んでそれを売って金儲けしてる奴がいるからな。俺らの時も酷かったよな。だから俺はこの洗濯屋を始めたわけだけど」
「下着売るって何ですかそれ?僕達の下着は洗濯屋でどこかに紛れて無くなったんじゃないんですか?」
「お前この子たちに何も説明してなかったのか?」
先生の元同級生の洗濯屋さん、イバンはびっくりした顔をして先生を見た。
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