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ユーマを乗せた馬車は学園に向かう道を外れて段々と建物の少ない方へ走っていき一軒だけ建つ小さな家の前に止まった。ユーマは眠り込んでいてそのことに気付かない。
「僕達の家にようこそ」
家の中から誰か出てきて馬車を開ける。その人物はクロードだった。
クロードは馬車の中で眠っているユーマを抱きかかえると家の中に入る。そしてユーマを抱きかかえたままソファに座った。
愛おしそうに頭を撫でながらユーマの寝顔を見ていた。
「可愛い寝顔ですね」
奥の部屋からやってきたアキがユーマを覗き込みながら言う。
同じように奥の部屋から出てきたアオイは家の入口に立っていた騎士の所に行く。
「ありがとうございました。これ約束のお金です」
「あっ、いえ僕はお金なんて。アオイさんのお役に立てただけで嬉しいので」
その騎士はお金を中々受け取らずアオイを前にして顔を赤くしてドギマギしている。
「可愛らしい方ですね。ユーマ様をここまで連れてきてくれたんだからあなたの欲しいもの差し上げますよ」
「あの、それなら。えっと、アオイさんと一回だけでいいので思い出が欲しいです」
騎士は真っ赤になっている。
「だそうですがクロード様どうしましょう」
「アオイが良いなら構わないよ。ユーマを連れてきてくれたしね。でも今日だけだよ」
「クロード様の許可が出たから私と良いことしに行きましょうか」
アオイは騎士の頬に軽くキスをするとその手を取って奥の部屋に連れて行く。
それを横目で見ながらアキはクロードにもたれかかる。
「いいんですか?あれ」
「何が?」
「あの2人ですよ。あっちって寝室ですよ。これからあの2人......」
アキは不貞腐れたような顔をしてクロードを見る。
クロードは笑顔でユーマの身体を触っている。
「嫌な気持ちもあるよ。でもユーマを連れてきてくれたからね。今日だけなら許せるかな。でも今日だけだよ」
「でもクロード様ちょっと悲しそうですよ」
「慰めてくれる?」
「いいですよ」
アキはクロードにキスをする。奥の部屋からはアオイのなまめかしい声が聞こえてきた。
「始まりましたね。これからどうします」
「寂くなってきたしユーマに慰めてもらおうか」
クロードは腕の中でまだ眠っているユーマの唇にキスをする。意識の無いユーマの唇を舌でこじ開け舌を潜り込ます。舌を絡め取り吸う。クロードは唾液をユーマの口の中に流し入れて口を離す。意識はないが条件反射でユーマはそれを飲み込んでいた。
「可愛いですね」
「そうだよね。ユーマは世界一可愛い。二番目はもちろんアキとアオイの2人だよ」
アキもユーマにキスをする。そのままユーマの服を脱がしだしでてきた乳首を軽くはじいた。
「ふぁ」
眠っているはずなのにユーマからは小さな声が聞こえてくる。
「クロード様ユーマ様ほんとに可愛すぎます。ちょっと我慢できなくなってきた。悪戯してもいいですか?」
「ユーマの声聞いただけでこんなになっちゃったんだね、アキも可愛いね」
クロードはアキの股間を軽く撫でる。アキはますますそこを硬くする。
2人でユーマの服をゆっくり脱がし始めた。もうすぐ全て脱がせるという時玄関の扉の開く音が聞こえてきた。小さな家だ、玄関を開けた何者かはすぐクロード達がいる部屋にやってきた。
「ユーマ様」
「お前たちか、眠らせておいたのにな。どうしてここが分かった」
部屋に入ってきたのはエルとユーキの2人だった。
「やっぱり私たちに薬を盛ったのはあなた達だったんですね。ここが分かったのはジェイドのおかげです。前にクロード様の部屋で家の購入の用紙を何枚か発見したんです。その中で昨日までに本当に購入した家を調べました。何も無かったらここに来ることも無かったんですが」
「もう少し寝ておいてくれたらよかったのに。お昼過ぎにはここを出て隣国に行く予定だったのに」
エルとクロードが話している間にユーキがユーマをクロードの腕から奪い取り服を着せ直す。
「こうなったら諦めるしかないかな。ほんとに好きだったんだけどな」
「クロード様泣かないで」
アキがクロードの涙を拭っている。
「あれ、私泣いてる?」
「僕達がいますよ。僕達が支えますからユーマ様が学園から帰ってきやすい領地作りをしましょう」
奔放にふるまっているアキとアオイの2人だったが2人ともクロードが何より大切だった。
アキが泣いているクロードを優しく抱きしめている。そのアキの胸でクロードは静かに泣いていた。
クロードもユーマと離れることでユーマより大切になりつつある存在に気付けるだろう。その相手が2人いることは問題だが。
エルとユーキはユーマを抱えて静かに家を出るとユーマが乗ってきた馬車に自分たちの馬を付けて走り出す。
途中でユーマが目を覚ましたが何があったかは言わなかった。後遺症もなく目を覚ましたユーマに2人は一安心した。
遅れてしまった時間を取り戻すために途中で元気な馬と交代しながら走ったため遅れた時間を取り戻すことができ予定通りの時間に寮に到着することができた。
「僕達の家にようこそ」
家の中から誰か出てきて馬車を開ける。その人物はクロードだった。
クロードは馬車の中で眠っているユーマを抱きかかえると家の中に入る。そしてユーマを抱きかかえたままソファに座った。
愛おしそうに頭を撫でながらユーマの寝顔を見ていた。
「可愛い寝顔ですね」
奥の部屋からやってきたアキがユーマを覗き込みながら言う。
同じように奥の部屋から出てきたアオイは家の入口に立っていた騎士の所に行く。
「ありがとうございました。これ約束のお金です」
「あっ、いえ僕はお金なんて。アオイさんのお役に立てただけで嬉しいので」
その騎士はお金を中々受け取らずアオイを前にして顔を赤くしてドギマギしている。
「可愛らしい方ですね。ユーマ様をここまで連れてきてくれたんだからあなたの欲しいもの差し上げますよ」
「あの、それなら。えっと、アオイさんと一回だけでいいので思い出が欲しいです」
騎士は真っ赤になっている。
「だそうですがクロード様どうしましょう」
「アオイが良いなら構わないよ。ユーマを連れてきてくれたしね。でも今日だけだよ」
「クロード様の許可が出たから私と良いことしに行きましょうか」
アオイは騎士の頬に軽くキスをするとその手を取って奥の部屋に連れて行く。
それを横目で見ながらアキはクロードにもたれかかる。
「いいんですか?あれ」
「何が?」
「あの2人ですよ。あっちって寝室ですよ。これからあの2人......」
アキは不貞腐れたような顔をしてクロードを見る。
クロードは笑顔でユーマの身体を触っている。
「嫌な気持ちもあるよ。でもユーマを連れてきてくれたからね。今日だけなら許せるかな。でも今日だけだよ」
「でもクロード様ちょっと悲しそうですよ」
「慰めてくれる?」
「いいですよ」
アキはクロードにキスをする。奥の部屋からはアオイのなまめかしい声が聞こえてきた。
「始まりましたね。これからどうします」
「寂くなってきたしユーマに慰めてもらおうか」
クロードは腕の中でまだ眠っているユーマの唇にキスをする。意識の無いユーマの唇を舌でこじ開け舌を潜り込ます。舌を絡め取り吸う。クロードは唾液をユーマの口の中に流し入れて口を離す。意識はないが条件反射でユーマはそれを飲み込んでいた。
「可愛いですね」
「そうだよね。ユーマは世界一可愛い。二番目はもちろんアキとアオイの2人だよ」
アキもユーマにキスをする。そのままユーマの服を脱がしだしでてきた乳首を軽くはじいた。
「ふぁ」
眠っているはずなのにユーマからは小さな声が聞こえてくる。
「クロード様ユーマ様ほんとに可愛すぎます。ちょっと我慢できなくなってきた。悪戯してもいいですか?」
「ユーマの声聞いただけでこんなになっちゃったんだね、アキも可愛いね」
クロードはアキの股間を軽く撫でる。アキはますますそこを硬くする。
2人でユーマの服をゆっくり脱がし始めた。もうすぐ全て脱がせるという時玄関の扉の開く音が聞こえてきた。小さな家だ、玄関を開けた何者かはすぐクロード達がいる部屋にやってきた。
「ユーマ様」
「お前たちか、眠らせておいたのにな。どうしてここが分かった」
部屋に入ってきたのはエルとユーキの2人だった。
「やっぱり私たちに薬を盛ったのはあなた達だったんですね。ここが分かったのはジェイドのおかげです。前にクロード様の部屋で家の購入の用紙を何枚か発見したんです。その中で昨日までに本当に購入した家を調べました。何も無かったらここに来ることも無かったんですが」
「もう少し寝ておいてくれたらよかったのに。お昼過ぎにはここを出て隣国に行く予定だったのに」
エルとクロードが話している間にユーキがユーマをクロードの腕から奪い取り服を着せ直す。
「こうなったら諦めるしかないかな。ほんとに好きだったんだけどな」
「クロード様泣かないで」
アキがクロードの涙を拭っている。
「あれ、私泣いてる?」
「僕達がいますよ。僕達が支えますからユーマ様が学園から帰ってきやすい領地作りをしましょう」
奔放にふるまっているアキとアオイの2人だったが2人ともクロードが何より大切だった。
アキが泣いているクロードを優しく抱きしめている。そのアキの胸でクロードは静かに泣いていた。
クロードもユーマと離れることでユーマより大切になりつつある存在に気付けるだろう。その相手が2人いることは問題だが。
エルとユーキはユーマを抱えて静かに家を出るとユーマが乗ってきた馬車に自分たちの馬を付けて走り出す。
途中でユーマが目を覚ましたが何があったかは言わなかった。後遺症もなく目を覚ましたユーマに2人は一安心した。
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