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大量にあった荷物も優秀なメイド達の手によってほぼ全て荷造りされた。
改めて見ると僕の荷物のほとんどは服だった。
お父様と買い物に行った次の日お父様は今度はお母様と2人で買い物に行ったみたいで服以外に装飾品が荷物の中に増えていた。
お母様によると創立祭など年に数回正装で参加する必要のあるパーティーがあるらしい、そのための装飾品とオーダーメイドの服だった。
正装を見せてもらったけど僕の髪色と同じシルバーのタキシードで中に着るシャツの袖やボタンの辺りにフリルが付いている。ジャケットには同じような色の糸で刺繍がしてあり光が当たる角度によって刺繍が見えるようになっている。
凄く豪華で高そうだけどかっこいいというよりは可愛らしい印象の方が強いタキシードだった。
「ユーマ着てみて」
お父様は届いたばかりのタキシードを僕に着るよう勧めてくる。
僕は素直に着替えて2人の前に立つ。
「想像以上に似合ってる。可愛い。おいロジャーこんなに可愛いユーマを学園に通わせていいか心配になってきたぞ」
「その気持ち分かります。いいですかユーマ、むやみに笑顔を振りまいてはいけませんよ。あとユーマは1人になら勝てるかもしれないけど2人相手は無理かもしれないから気を付けるんですよ」
2人から延々と学園での対人に関しての注意を受ける。
2人が心配するのも分かる。攻略対象なだけあって僕の容姿は優れているし、ゲームの中の僕も取り巻きが沢山いたくらいだ。でもビッチにならないと誓っているし例え武器を持っていなくても武術を習っているから襲われたとしても倒すし愛想も振りまきません。安心して下さい。
汚さないうちに脱いで荷物の中に片付ける。
「ほんとに気を付けるんだぞ」
着替えて2人の元に戻ってきてもまだ言っている。
僕は2人の話もそこそこに自分の部屋へ帰る。
夜になるとまた両親の部屋に行くがそこでも学園での生活について色々注意された。
「4人共いってらっしゃい。気を付けてね」
入学まであと4日、今日は僕の大量の荷物を持ってレンとカイトあともう1人の騎士の3人が荷馬車で学園まで出発する日だ。ジェイドも騎士学校へ行くために途中まで同乗して行く。僕の大量の荷物が荷馬車に積まれているのに対してジェイドの荷物は鞄一つだけでかなり身軽だった。腰には僕が誕生日にプレゼントした帯刀ベルトが巻かれていた。
「俺頑張って強くなって帰ってくるな。ユーマも学園で勉強頑張れよ」
「お互い頑張ろうね」
「ユーマ様荷物を持って先に行って準備をしていますね。ユーマ様とは一緒に行けませんが気を付けてお越しくださいね」
門の前で僕は4人を見送る。
翌日朝早く僕は両親に見送られ鞄一つ持って出発する。
2人とも泣いていた。僕も2人の涙につられて泣いてしまった。
お兄様から逃げられて嬉しいけどやっぱり両親の元から離れるのは寂しい。
「ユーマ様出発しますよ」
僕が馬車に乗り込むと見たことない騎士の人がやってきて扉を閉めた。
「あれ?一緒に行くはずだったエルやユーキは?」
レン達が先に行ったため僕のお世話や護衛をしてくれることになっていた2人の名前を出す。
「あの2人なら少し用事があり先行しているので夕方くらいに合流することになりました。それまでユーマ様のお世話は私がさせていただきますね。よろしくお願いします」
「そうなんだ、こちらこそよろしくお願いします」
「朝は冷えるのでこちらでも飲んで温まって下さい」
僕はそう言われその人に渡された紅茶を馬車の中で飲んで外の景色を楽しんでいた。見たことない人だったけどお父様達が何も言わなかったからなんの疑問も抱いていなかった。
段々と眠たくなってきた。朝も早かったし単調な馬車の揺れで眠気が襲ってきたんだろう僕はいつの間にか寝てしまっていた。
「ユーマ様、大丈夫ですか?」
「ふぁ、エルだ。おはよう」
「おはようございます。ここでいったん休憩しますよ」
目を覚ましたのは昼過ぎで夕方合流と言われていたエルとユーキがいた。あの騎士の姿はなかった。
馬車から降りると全く知らない街に来ていて始めて見る景色が楽しくて外を歩くのに興奮して騎士がいないことを疑問に思うことを忘れていた。
それからは順調に移動して予定通り入学式の朝、寮に着いた。
入学式は昼からだ。それまでに制服に着替えて準備をしておかないと。
先に来ていたレンとカイトと合流してさっそく準備を始めた。
改めて見ると僕の荷物のほとんどは服だった。
お父様と買い物に行った次の日お父様は今度はお母様と2人で買い物に行ったみたいで服以外に装飾品が荷物の中に増えていた。
お母様によると創立祭など年に数回正装で参加する必要のあるパーティーがあるらしい、そのための装飾品とオーダーメイドの服だった。
正装を見せてもらったけど僕の髪色と同じシルバーのタキシードで中に着るシャツの袖やボタンの辺りにフリルが付いている。ジャケットには同じような色の糸で刺繍がしてあり光が当たる角度によって刺繍が見えるようになっている。
凄く豪華で高そうだけどかっこいいというよりは可愛らしい印象の方が強いタキシードだった。
「ユーマ着てみて」
お父様は届いたばかりのタキシードを僕に着るよう勧めてくる。
僕は素直に着替えて2人の前に立つ。
「想像以上に似合ってる。可愛い。おいロジャーこんなに可愛いユーマを学園に通わせていいか心配になってきたぞ」
「その気持ち分かります。いいですかユーマ、むやみに笑顔を振りまいてはいけませんよ。あとユーマは1人になら勝てるかもしれないけど2人相手は無理かもしれないから気を付けるんですよ」
2人から延々と学園での対人に関しての注意を受ける。
2人が心配するのも分かる。攻略対象なだけあって僕の容姿は優れているし、ゲームの中の僕も取り巻きが沢山いたくらいだ。でもビッチにならないと誓っているし例え武器を持っていなくても武術を習っているから襲われたとしても倒すし愛想も振りまきません。安心して下さい。
汚さないうちに脱いで荷物の中に片付ける。
「ほんとに気を付けるんだぞ」
着替えて2人の元に戻ってきてもまだ言っている。
僕は2人の話もそこそこに自分の部屋へ帰る。
夜になるとまた両親の部屋に行くがそこでも学園での生活について色々注意された。
「4人共いってらっしゃい。気を付けてね」
入学まであと4日、今日は僕の大量の荷物を持ってレンとカイトあともう1人の騎士の3人が荷馬車で学園まで出発する日だ。ジェイドも騎士学校へ行くために途中まで同乗して行く。僕の大量の荷物が荷馬車に積まれているのに対してジェイドの荷物は鞄一つだけでかなり身軽だった。腰には僕が誕生日にプレゼントした帯刀ベルトが巻かれていた。
「俺頑張って強くなって帰ってくるな。ユーマも学園で勉強頑張れよ」
「お互い頑張ろうね」
「ユーマ様荷物を持って先に行って準備をしていますね。ユーマ様とは一緒に行けませんが気を付けてお越しくださいね」
門の前で僕は4人を見送る。
翌日朝早く僕は両親に見送られ鞄一つ持って出発する。
2人とも泣いていた。僕も2人の涙につられて泣いてしまった。
お兄様から逃げられて嬉しいけどやっぱり両親の元から離れるのは寂しい。
「ユーマ様出発しますよ」
僕が馬車に乗り込むと見たことない騎士の人がやってきて扉を閉めた。
「あれ?一緒に行くはずだったエルやユーキは?」
レン達が先に行ったため僕のお世話や護衛をしてくれることになっていた2人の名前を出す。
「あの2人なら少し用事があり先行しているので夕方くらいに合流することになりました。それまでユーマ様のお世話は私がさせていただきますね。よろしくお願いします」
「そうなんだ、こちらこそよろしくお願いします」
「朝は冷えるのでこちらでも飲んで温まって下さい」
僕はそう言われその人に渡された紅茶を馬車の中で飲んで外の景色を楽しんでいた。見たことない人だったけどお父様達が何も言わなかったからなんの疑問も抱いていなかった。
段々と眠たくなってきた。朝も早かったし単調な馬車の揺れで眠気が襲ってきたんだろう僕はいつの間にか寝てしまっていた。
「ユーマ様、大丈夫ですか?」
「ふぁ、エルだ。おはよう」
「おはようございます。ここでいったん休憩しますよ」
目を覚ましたのは昼過ぎで夕方合流と言われていたエルとユーキがいた。あの騎士の姿はなかった。
馬車から降りると全く知らない街に来ていて始めて見る景色が楽しくて外を歩くのに興奮して騎士がいないことを疑問に思うことを忘れていた。
それからは順調に移動して予定通り入学式の朝、寮に着いた。
入学式は昼からだ。それまでに制服に着替えて準備をしておかないと。
先に来ていたレンとカイトと合流してさっそく準備を始めた。
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