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   入学まであと1週間になった。
 もう図書館には来られなくなるから最後の挨拶をする。
 ケインは泣き出してしまった。でも入学が分かってからこの時を覚悟をしていたからか最後には笑顔でお互い別れることができた。
 お互い最後はやっぱり笑顔がいいもんね。

 「これ僕が作ったんだけど学園に行ってもユーマは沢山本を読むと思うから使ってね」

 そう言ってケインに渡されたのは押し花が貼られた綺麗な栞だった。

 「綺麗だね。ありがとう。これどうやって作ったの?」
 「ちょっと魔法を使ってね。コツがいるから無理しがちなユーマには教えないよ。僕が学園に通うことになったら教えてあげる」

 なんて意地悪なことを言う。

 「僕待ってるからね。それにケインが来るまでに驚くような魔法を覚えてるんだから」
 「無理しちゃだめだよ」

 ケインは僕の手を握って言い聞かせるように言う。ほんと年下とは思えない。

 「じゃあ2年後に」
 「うん」

 僕達は固い握手をして別れた。
 5階の扉の騎士さんともかなり仲良くなっていたから別れを言うとかなり悲しまれた。

 「お父様、お母様。今日も一緒に寝て下さい」

 夜今日も両親の部屋へ行く。
 逃げ込んだあの日から毎晩僕は両親の部屋で寝ている。それを聞いたジェイドは安心していた。
 最近は僕が来る頃には2人とも寝る準備をして待っていてくれる。

 「いいよおいで」
 「ユーマもうすぐ入学か寂しくなるな」

 まだ入学まで1週間あるのにもうお母様は寂しそうでちょっと泣きそうになっている。
 今日も2人の真ん中で寝ているんだけどお母様に抱きしめられている。お母様の力が強すぎて苦しくなってきた。なんとかお母様の腕から抜け出してお父様の向こう側に移動する。ベッドの端でゆったりと寝ていると声が聞こえてきた。

 「そんなに私を抱きしめて寂しいんですか?」
 「な、な、なんでお前になってるんだ。ユーマは」
 「ユーマならここでぐっすり寝てますよ。それよりあなたは寂しくないんですか?私は最近何日もあなたに触れてないから寂しくてもう限界です」

 お父様とお母様の怪しげな声が聞こえてくる。
 僕はもうすっかり目が覚めてしまった。
 両親とはいえ久々の腐展開に僕はどきどきです。

 「知ってます?私たちが付き合い出してからこんなにお互いを触らなかったことはないんですよ」
 「止めろってユーマが起きるだろ」
 「私に触られて嬉しいくせに。こんなになってる」

 見たい、2人に何が起こっているのかものすごく見たい。

 「ユーマならぐっすり寝てるから大丈夫」

 お父様僕は本当は起きてます。
 寝てると思われてるなら好都合だ。僕は魔法で気配を最大限消す。これで2人は僕のことを忘れてお互いに夢中になるはずだ。

 「あぁ、やっぱりあなたの身体は最高だ」

 お父様はお母様の胸に顔を埋めてその胸を舐め出した。筋肉で膨らんだ胸を揉み、舐めた後はその顔は段々と下に降りていく。割れている腹筋を丹念に舐めそこに自分の性器を擦りつける。

 「相変わらず立派な筋肉ですよね。学生の頃あなたに憧れ抱かれたがっている生徒が沢山いましたよね。でもあなたが選んだのは私に抱かれること。こんなに立派なモノ持っているのに使ったことあります?」

 お父様はお母様の性器を口に含む。

 「立派過ぎて全部私の口に入らない」
 「や、やめろロジャー。お前だって沢山のやつにモテてた。俺の知ってる奴だけで
何人もがお前を抱きたがっていたんだぞ」
 「嫉妬ですか?エリアスは可愛いですね。安心して下さい私は抱かれたくなくてあなただけを抱きたいんです」
 「んぁ」

 お父様はお母様の耳元でそう言うと耳たぶを軽く噛んだ。そしてキスをする。最初は唇を合わせるだけのキスだったけどお父様が舌でお母様の唇を突くとお母様は口を開いてお父様の舌を迎え入れた。お互い夢中で口内を犯し合いたまにお父様がお母様の唇を吸う。
 2人の間に糸が引く。

 「エリアス。エリアス大好きですよ。愛しています」

 キスを終わらせお父様はお母様の耳元で愛を囁き、首筋に舌を這わす。

 「はぁぁん、ロジャー。俺も、俺も好きだ」
 「相変わらず名前を囁かれるのと首筋が弱いですよね。ほんと可愛い」

 僕が見たこともないぐらいの優しい目をしてお父様はお母様を見ている。お母様も筋肉ムキムキな全身をピンクに染めてお父様のされるがままになっているがその目はお父様しか見ていない。
 これ以上この2人を見てはいけないような気がして僕は魔法で耳栓をして寝ることにしたがベッドの振動が気になって眠れない。
 こっそり下に降りてなんとか眠ることができた。
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