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「ケイン僕学園に合格したよ。先に学園で待ってるからケインも絶対来てよ」
図書館の5階に着くと最近の定位置となってきているクッションの山の中にいるケインへと飛び込む。
「うわっと。危ないよユーマ。でも合格おめでとう」
僕を受け止めたケインはその体勢のまま僕の頭を撫でてくれた。
「えへへへ。うれしー。ケインに頭撫でてもらうの大好き」
ケインに頭を撫でてもらい嬉しくなった僕はケインに抱き着いた。
しばらくクッションの山の中で2人で抱き締めあっていた。
「ここで試験あったんでしょ。その日だけは受験生とか関係者しか図書館に入れなかったんだよね」
「そうだよ。ここから学園までは遠いからね。ここだけじゃなくて色んな所に試験会場はあったみたいだよ。僕はここが1番近かったからここを選んだけど。ケインもここで試験受けることになるんじゃないかな」
「多分ここで試験受けることになると思うよ。ちゃんと合格出来てユーマの後輩になりたいな。あの学園優秀な人ばかり集まるから合格できるか不安だな」
ケインが珍しく弱音を言う。普段は見たことない不安そうな顔をしていた。
「そんな不安そうな顔してどうしたの?ケインの実力なら絶対合格するよ。ここでだってあんなに一緒に勉強してたし大丈夫、自信持って」
普段ケインが僕にしてくれるように僕はケインの頭を撫でた。
あまり頭を撫でられたことのないケインは照れくさそうにしていた。でも僕の手を振り払うことも無く素直に撫でられていた。
「ありがと」
僕は頭を撫でながらケインが自信を持てるように、元気になるように少しだけ魔力を流した。それに気付いたケインはお礼を言ってくれた。
僕が合格したんだから同じ勉強をこの図書館で一緒にしていたケインだって絶対合格する。僕はそれを信じて疑っていない。
「じゃあそろそろ今日の分の勉強始めようか」
僕達はクッションの山から起き上がって机へと向かう。ケインの試験はまだまだ先だし、僕は合格しているけどお互い油断はできない。僕は入学してからの試験で合格点に満たなくて退学なんてことになりたくないから勉強はしっかり習慣付けておきたい。
「ユーマ様そろそろ帰る時間ですよ」
ケインと2人並んで勉強しているとレンが僕を呼びに来た。
「僕はそろそろ帰るね」
「ユーマ次はいつ来れる?」
「うーん、はっきり分かんないや。入学の準備とかあるから」
「そっか、ユーマが入学したら会えなくなるんだよね、寂しくなるな」
ケインが泣きそうな顔をしていた。僕は思わずそんなケインを抱きしめた。
「僕も寂しい。入学するまで毎日は無理だけどなるべく来るから。それに2年後ケインが入学すれば毎日会えるよ」
「そうだね、僕絶対入学するからね」
今日のケインはなんだか不安定だ。いつもは僕より年下なのに僕より大人っぽく落ち着いているのに今日は弱音が多く僕に甘えてくる。そんなケインが僕には可愛く見えた。
その日はなんとか宥めて僕はケインと別れた。
次の日から入学と入寮の準備を始めた。
準備といっても教科書は入学してから学園でもらうことになっているし、制服もレン達が用意してくれる。寮で必要なものもレン達が用意してくれるから僕が準備するようなものはない。僕がすることといえば、
「そうですよユーマ様。お掃除は上からやっていくんですよ。隅も拭き残し、掃き残しがないように気をつけて下さいね。お洋服もお洗濯係の方がいらっしゃるようですが一応たたみ方を練習しておきましょうね」
僕の準備は寮での1人の生活の仕方だった。
お屋敷では使用人がいてなんでもやってくれるが寮では洗濯と料理は専用の人がしてくれるが個室の掃除などは自分でしなければいけないし、使用人などは連れて行けないから1人でしないといけないことは多いはず。それの練習をしていた。
「ユーマ様凄いですね、されたことないはずなのに初めてとは思えないぐらいお上手ですよ」
「ありがと。いつもレン達がしてくれてるの見てるからね」
「これなら私達も安心して学園に送り出せます」
レンは褒めてくれるけど前世で一人暮らしだった僕には当たり前のことだったからその記憶がある僕には難しくなかった。前世の記憶が無く何もしたことがない甘えたな僕だったらきっと難しくて挫折していただろう。ゲームの中の僕は寮での生活をどうしていたんだろう。その辺りの描写は無かったからふと疑問に思った。
レンが思っていたより僕が1人でできる子だったから図書館にも沢山通うことができた。それにはケインも喜んでいてすごく機嫌がよかった。
図書館では勉強半分残りの半分で読書と魔法の練習をして過ごしていた。
図書館の5階に着くと最近の定位置となってきているクッションの山の中にいるケインへと飛び込む。
「うわっと。危ないよユーマ。でも合格おめでとう」
僕を受け止めたケインはその体勢のまま僕の頭を撫でてくれた。
「えへへへ。うれしー。ケインに頭撫でてもらうの大好き」
ケインに頭を撫でてもらい嬉しくなった僕はケインに抱き着いた。
しばらくクッションの山の中で2人で抱き締めあっていた。
「ここで試験あったんでしょ。その日だけは受験生とか関係者しか図書館に入れなかったんだよね」
「そうだよ。ここから学園までは遠いからね。ここだけじゃなくて色んな所に試験会場はあったみたいだよ。僕はここが1番近かったからここを選んだけど。ケインもここで試験受けることになるんじゃないかな」
「多分ここで試験受けることになると思うよ。ちゃんと合格出来てユーマの後輩になりたいな。あの学園優秀な人ばかり集まるから合格できるか不安だな」
ケインが珍しく弱音を言う。普段は見たことない不安そうな顔をしていた。
「そんな不安そうな顔してどうしたの?ケインの実力なら絶対合格するよ。ここでだってあんなに一緒に勉強してたし大丈夫、自信持って」
普段ケインが僕にしてくれるように僕はケインの頭を撫でた。
あまり頭を撫でられたことのないケインは照れくさそうにしていた。でも僕の手を振り払うことも無く素直に撫でられていた。
「ありがと」
僕は頭を撫でながらケインが自信を持てるように、元気になるように少しだけ魔力を流した。それに気付いたケインはお礼を言ってくれた。
僕が合格したんだから同じ勉強をこの図書館で一緒にしていたケインだって絶対合格する。僕はそれを信じて疑っていない。
「じゃあそろそろ今日の分の勉強始めようか」
僕達はクッションの山から起き上がって机へと向かう。ケインの試験はまだまだ先だし、僕は合格しているけどお互い油断はできない。僕は入学してからの試験で合格点に満たなくて退学なんてことになりたくないから勉強はしっかり習慣付けておきたい。
「ユーマ様そろそろ帰る時間ですよ」
ケインと2人並んで勉強しているとレンが僕を呼びに来た。
「僕はそろそろ帰るね」
「ユーマ次はいつ来れる?」
「うーん、はっきり分かんないや。入学の準備とかあるから」
「そっか、ユーマが入学したら会えなくなるんだよね、寂しくなるな」
ケインが泣きそうな顔をしていた。僕は思わずそんなケインを抱きしめた。
「僕も寂しい。入学するまで毎日は無理だけどなるべく来るから。それに2年後ケインが入学すれば毎日会えるよ」
「そうだね、僕絶対入学するからね」
今日のケインはなんだか不安定だ。いつもは僕より年下なのに僕より大人っぽく落ち着いているのに今日は弱音が多く僕に甘えてくる。そんなケインが僕には可愛く見えた。
その日はなんとか宥めて僕はケインと別れた。
次の日から入学と入寮の準備を始めた。
準備といっても教科書は入学してから学園でもらうことになっているし、制服もレン達が用意してくれる。寮で必要なものもレン達が用意してくれるから僕が準備するようなものはない。僕がすることといえば、
「そうですよユーマ様。お掃除は上からやっていくんですよ。隅も拭き残し、掃き残しがないように気をつけて下さいね。お洋服もお洗濯係の方がいらっしゃるようですが一応たたみ方を練習しておきましょうね」
僕の準備は寮での1人の生活の仕方だった。
お屋敷では使用人がいてなんでもやってくれるが寮では洗濯と料理は専用の人がしてくれるが個室の掃除などは自分でしなければいけないし、使用人などは連れて行けないから1人でしないといけないことは多いはず。それの練習をしていた。
「ユーマ様凄いですね、されたことないはずなのに初めてとは思えないぐらいお上手ですよ」
「ありがと。いつもレン達がしてくれてるの見てるからね」
「これなら私達も安心して学園に送り出せます」
レンは褒めてくれるけど前世で一人暮らしだった僕には当たり前のことだったからその記憶がある僕には難しくなかった。前世の記憶が無く何もしたことがない甘えたな僕だったらきっと難しくて挫折していただろう。ゲームの中の僕は寮での生活をどうしていたんだろう。その辺りの描写は無かったからふと疑問に思った。
レンが思っていたより僕が1人でできる子だったから図書館にも沢山通うことができた。それにはケインも喜んでいてすごく機嫌がよかった。
図書館では勉強半分残りの半分で読書と魔法の練習をして過ごしていた。
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