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今日はとうとうユーマの試験の日だ。
ユーマのことが好きすぎて触ってしまった日からユーマとは距離がある。
ユーマと離れたくないけど毎日勉強を頑張っている姿を見ていると最近は段々とユーマを応援する気持ちが生まれてきた。このままユーマには合格してもらいたい。そして俺にも目標ができた。
「どうしたんだ?」
俺がクロード様の部屋に行くためにお屋敷に入るとまだ朝早いというのになんだか騒がしかった。
近くを通ったメイドに話を聞くとユーマの体調が悪くて今から医者を呼びに行くところだと言う。俺は急いでクロード様の部屋に行く。
部屋に入ると最初の部屋には誰もいない。奥の寝室に入るとクロード様とアキが裸でベッドの上に居てベッドの横にはメイド服姿のアオイが立っていた。
「クロード様ユーマが!」
俺はベッドにいるクロード様に走り寄りユーマの体調が悪いことを伝えようとするとクロード様は余裕の笑顔で俺の頭を撫でた。
「ジェイド昨日はありがとうね。これでユーマは試験を受けられないからずっとこの屋敷にいることになるよ」
クロード様は俺の頬に両手を当てて俺の唇を親指でなぞりながら笑っている。
「クロード様、昨日はありがとうって。ユーマの体調が悪いのって、もしかして......。んっ」
クロード様は俺の言葉を塞ぐように唇をなぞっていた親指を俺の口の中に入れてくる。
「昨日ジェイドに持って行ってもらった野菜スープの中にね、お薬を入れておいたんだよ。協力ありがと」
「ふぁっ」
クロード様は俺の耳元で囁くように言うとそのまま俺の耳たぶを軽く噛んだ。
「これでユーマ様と一緒に居られるよ。ジェイドも嬉しいよね」
アキが無邪気に裸のまま抱き付いてくる。
それを振り払い部屋を飛び出した。
「ユーマ」
ユーマの部屋に行くと寝室に静かに入る。ユーマはベッドで寝ていた。
顔色が悪い。眠っているようだがたまに苦しそうに顔を歪めている。
「うぅ、ユーマごめん。こんなことに、ひっく、なると思わなくて。ユーマのこと大好きだから学園になんか行ってほしくなくて、ずっとここに居てほしくて。ユーマをこんなに苦しませたくなんかないのに。ごめん、ごめんユーマ」
ユーマの手を握りしめながら俺は泣いていた。
俺の気配に気付いてユーマが目を覚ました。そして俺の言葉にユーマは親友としてだけど俺のことを好きだと言ってくれた。その言葉が凄く嬉しかった。
そして俺は気付いた。俺が好きなのはユーマの笑顔なんだと、こんな苦しそうな顔を見たくないしそんな顔させたくない。
「俺がユーマを守るから」
この屋敷にいるかぎりユーマは何回も苦しい顔をするかもしれない。ユーマの笑顔を取り戻すためにはこの屋敷から、クロード様の元から逃してあげないと。
今はその方法は分からないけど俺はユーマが苦しい顔をしないようにクロード様にはバレないようにユーマにクロード様の情報を渡そうと考えた。
でも昨日のことを何も教えられていなかったからもしかしたらクロード様は薄々俺がユーマに合格してもらいたいと思っていることに気付いてるかもしれない。気を付けないと。
俺は気持ちを切り替えユーマの部屋を出てクロード様の部屋に戻った。
「ユーマはまだ少し苦しそうだったけど眠っていました。確かにあれでは試験には行けませんね。ずっと一緒ですね。嬉しいです」
俺はそう言ってまだ裸だったクロード様に甘えるように抱き付いた。
「あとは皆で仲良くなるだけだよ」
クロード様は優しく抱きしめ返してくれた。
いつも優しいクロード様だがユーマにあそこまでするなんて思わなくて俺は少しクロード様が怖くなってきた。
だけど今離れると変に疑われるし触られると気持ちいいから逃げることはできない。
今晩もまたここに来ることになるだろう。
ユーマのことが好きすぎて触ってしまった日からユーマとは距離がある。
ユーマと離れたくないけど毎日勉強を頑張っている姿を見ていると最近は段々とユーマを応援する気持ちが生まれてきた。このままユーマには合格してもらいたい。そして俺にも目標ができた。
「どうしたんだ?」
俺がクロード様の部屋に行くためにお屋敷に入るとまだ朝早いというのになんだか騒がしかった。
近くを通ったメイドに話を聞くとユーマの体調が悪くて今から医者を呼びに行くところだと言う。俺は急いでクロード様の部屋に行く。
部屋に入ると最初の部屋には誰もいない。奥の寝室に入るとクロード様とアキが裸でベッドの上に居てベッドの横にはメイド服姿のアオイが立っていた。
「クロード様ユーマが!」
俺はベッドにいるクロード様に走り寄りユーマの体調が悪いことを伝えようとするとクロード様は余裕の笑顔で俺の頭を撫でた。
「ジェイド昨日はありがとうね。これでユーマは試験を受けられないからずっとこの屋敷にいることになるよ」
クロード様は俺の頬に両手を当てて俺の唇を親指でなぞりながら笑っている。
「クロード様、昨日はありがとうって。ユーマの体調が悪いのって、もしかして......。んっ」
クロード様は俺の言葉を塞ぐように唇をなぞっていた親指を俺の口の中に入れてくる。
「昨日ジェイドに持って行ってもらった野菜スープの中にね、お薬を入れておいたんだよ。協力ありがと」
「ふぁっ」
クロード様は俺の耳元で囁くように言うとそのまま俺の耳たぶを軽く噛んだ。
「これでユーマ様と一緒に居られるよ。ジェイドも嬉しいよね」
アキが無邪気に裸のまま抱き付いてくる。
それを振り払い部屋を飛び出した。
「ユーマ」
ユーマの部屋に行くと寝室に静かに入る。ユーマはベッドで寝ていた。
顔色が悪い。眠っているようだがたまに苦しそうに顔を歪めている。
「うぅ、ユーマごめん。こんなことに、ひっく、なると思わなくて。ユーマのこと大好きだから学園になんか行ってほしくなくて、ずっとここに居てほしくて。ユーマをこんなに苦しませたくなんかないのに。ごめん、ごめんユーマ」
ユーマの手を握りしめながら俺は泣いていた。
俺の気配に気付いてユーマが目を覚ました。そして俺の言葉にユーマは親友としてだけど俺のことを好きだと言ってくれた。その言葉が凄く嬉しかった。
そして俺は気付いた。俺が好きなのはユーマの笑顔なんだと、こんな苦しそうな顔を見たくないしそんな顔させたくない。
「俺がユーマを守るから」
この屋敷にいるかぎりユーマは何回も苦しい顔をするかもしれない。ユーマの笑顔を取り戻すためにはこの屋敷から、クロード様の元から逃してあげないと。
今はその方法は分からないけど俺はユーマが苦しい顔をしないようにクロード様にはバレないようにユーマにクロード様の情報を渡そうと考えた。
でも昨日のことを何も教えられていなかったからもしかしたらクロード様は薄々俺がユーマに合格してもらいたいと思っていることに気付いてるかもしれない。気を付けないと。
俺は気持ちを切り替えユーマの部屋を出てクロード様の部屋に戻った。
「ユーマはまだ少し苦しそうだったけど眠っていました。確かにあれでは試験には行けませんね。ずっと一緒ですね。嬉しいです」
俺はそう言ってまだ裸だったクロード様に甘えるように抱き付いた。
「あとは皆で仲良くなるだけだよ」
クロード様は優しく抱きしめ返してくれた。
いつも優しいクロード様だがユーマにあそこまでするなんて思わなくて俺は少しクロード様が怖くなってきた。
だけど今離れると変に疑われるし触られると気持ちいいから逃げることはできない。
今晩もまたここに来ることになるだろう。
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