転生腐男子BLゲームの世界でビッチにならずに夢を叶えたい

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　「今日はどうだった？」
　「ユーマ様は近くで見ると想像以上に可愛らしい人で手を出さないように自分を抑えるのに必死でしたよ。それとユーマ様のテストの採点を盗み見たんですけどとっても優秀ですね。このままだと学園の試験に受かっちゃいますよ」

　ここはクロードの寝室。大きなベッドの上に今日はクロードとアキの2人だけが裸でいる。クロードは背後からアキを包む込むように抱きかかえている。

　「盗み見るなんて悪い子だね。アキの点数はどうだったの？」
　「僕ですか。もちろん満点ですよ」

　クロードは悪い子だねと言いながらも悪いと思っていない顔をしている。

　「おめでとう」

　アキの髪に軽いキスをする。
　さっきまでアキはクロードに指でお尻の孔をさんざん気持ちよくされていた。他にもお互いを舐め合ったり一緒に持って擦り合ったりとお互い挿入はないが何度も射精してどろどろに気持ち良くなっていた。
　それでもアキは軽いキスでも十分嬉しそうで気持ちよさそうだ。

　「こんな風にユーマの身体早くみんなで触りたいね」

　クロードはアキの乳首を後ろから弄っている。

　「一杯気持ちいい事教えてあげたいですね」

　気持ち良さそうな顔で潤んだ目をしてアキは背後のクロードを振り返る。

　「僕ユーマ様と仲良くなりますね」
　「頼んだよ」
　「任せて下さい」

　笑って言うアキのその唇にクロードが吸い付く。そしてベッドに押し倒した。

　「クロード様またですか？」
　「アキが可愛いから。駄目？」
　「駄目じゃないです。嬉しい」

　微笑み合う2人の性器は硬くなっていた。


　「父さん大丈夫？」

　2日後の朝、アキは父親に心配する声をかけていた。

　「すまん今日のユーマ様の授業には行けそうにない。今日はこの間のテストを返して間違った所を指導する予定だったんだが。それはアキに頼む。全問正解したお前なら大丈夫だ。うっ」

　アキの父はお腹を押さえてアキの返事も聞かずにトイレに駆け込む。

　「分かりました。ユーマ様は僕に任せて下さい。それにしてもこの薬よく効くな」
　
　トイレに駆け込む父親を見送ってアキはポケットから瓶を取り出した。アキは瓶を見ながら天使のような笑顔を浮かべる。でもその瓶の中身は強力な下剤でそれを父親の飲み物に混ぜたアキの行動は天使とは正反対のものだった。
　アキが父親に下剤を飲ませたのはユーマに授業を受けさせないためだった。父親にトイレに駆け込ませて今日の授業を休ませたアキの作戦は成功している。おまけにユーマの指導を任せられた。

　「じゃあユーマ様の授業に行ってくるね。父さんは無理しないようにね」

　父親を心配するようなことを言いながらもユーマとの授業を考えその顔は楽しそうに笑っている。

　「頼んだ」

　父親の苦しそうな声を聞きながら必要な道具を持って部屋から出て行った。
　アキの父親はその日1日トイレとお友達だった。

　「ユーマ様今日は父の体調が悪く父が授業をすることができなくなりました。代わりに僕がこの間のテストでユーマ様が間違った所を教えることになりました。よろしくお願いします」
　「えっ、先生大丈夫？」
　「心配かけてすみません、お腹が痛いだけなんで大丈夫ですよ」
　（僕が下剤盛ったからなんだけど。でもユーマ様は心配顔しても可愛いな）

　ユーマが座った前に背後からアキはこの間のテストを置く。その時アキはさりげなくユーマの頭にキスをした。

　（あぁ、ユーマ様いい匂い。興奮してくる）

　「アキ？」

　テストを置いて何も言わないアキにユーマが声をかけてくる。アキはユーマの匂いを堪能していた。

　「ごめんなさい、どうやって教えたらいいか考えてました。隣座りますね」

　ユーマの隣に座ったアキはユーマと自分の答案用紙を見せながら間違った問題の正解を教えていた。数学に関しては似たような問題を出したりしてしっかり教師役をしていた。
　でも教えている間さりげなくユーマの手を触ったり腰を抱き寄せたりしていた。

　「じゃあ今日はここまでにしましょうか」
　「分かりやすかったよ、ありがとう。先生に無理しないように伝えてね」


　ユーマとの勉強を終えて部屋に帰るとソファにぐったりとした父親が座っていた。朝と比べると大分憔悴していた。

　「大丈夫？ユーマ様が心配していたよ」
　「あぁ、もう大分良くなった。今日は悪かったな、ありがとう」
　「良くなったんならよかった。僕これから晩御飯行くけどどうする」
　「晩御飯は無理。もう寝、うっ」

　またトイレへ駆け込む父親。

　「俺のことは気にせずご飯食べてきなさい。落ち着いたら寝るから」

　トイレからの父親の言葉に返事をして食堂にご飯食べに行く。その後にクロードの部屋に今日の授業の報告へ行く。
　報告だけで終わらず自分の部屋に帰ってきたのはかなり遅くなってからだった。