転生腐男子BLゲームの世界でビッチにならずに夢を叶えたい

めぐもふ

文字の大きさ
上 下
34 / 72

34

しおりを挟む
 学園に入学する覚悟もでき、試験のための家庭教師も決まった。僕の不安は少なくなっていくが1番大きな問題、ジェイドとの関係が残っている。
 僕はあのお風呂でのことからジェイドのことを避けていた。ジェイドも最初は僕にいつも通りに接してきていたけど僕が避けていることに気付いてからは近寄って来なくなった。僕は1人で家族用のお風呂に入るようになっていた。クロードと時間が被らないようクロードが入ったことを確認してから入浴している。だから遅い時間になってしまっていた。

 「ふぅ、眠たい」

 今日もクロードが入浴したことを確認して少し時間を空けてお風呂へと向かっている。今までならそろそろ眠っていたような時間なため眠い目を擦りながらお風呂場まで歩いていた。

 「話し声がする?こんな時間に誰だろ」

 お風呂の外の扉を開けると浴室の中にいる誰かの声が聞こえてきた。僕の両親も兄も入浴したことは確認済みだ。ここは家族用のお風呂だからそれ以外の人は入浴しないはず。
 不思議に思い足音を立てないよう浴室に近付く。

 「最近ユーマが冷たいんだよな」

 ジェイドの声が聞こえる、それに僕の名前も。気になった僕は魔法で気配を消し扉を少しだけ開けて中の様子を覗いた。そこにはジェイドとアキがいた。2人並んで体を洗っていた。

 「それはジェイドがやり過ぎたからでしょ。もう少し時間をかけて仲間に入れる予定だったのに」
 「それは、ごめん。でも毎日一緒にお風呂に入ってユーマの裸見て我慢できなかったんだよ。好きなやつのエロい体見てたら誰だって我慢できないだろ」
 「それはそうだね。でも早すぎるってクロード様怒ってたでしょ。あの日お仕置きだってさんざん喘がされてたでしょ」
 「あれは辛かったけどそれ以上に気持ち良かった」

 2人はとんでもないことを話している。

 「もうジェイド反省してる?」
 「反省してるよ。せっかくクロード様がユーマを学園に入学させないよう裏で家庭教師が決まらないようにしてたのに。それとは別でユーマがこの屋敷からいなくなったら意味がないもんな。ユーマが学園に入学しなかったら時間はたっぷりあるんだからこれからはもっと慎重にいくよ」
 「クロード様が家庭教師が決まらないようにしてたのは入学させないようにするためとこれ以上ユーマ様の近くに男が近寄らないようにするためみたいだけどね。ほんとクロード様はユーマ様を愛してるよね」

 僕の家庭教師が中々決まらなかったのはクロードのせいみたいだった。僕はクロードが裏で何をやったのかは想像できなかったけどそこまでして僕を自分の傍に置いておきたい理由が全く分からなかった。
 早くあのクロードの傍から離れないと、学園の入学試験に受からないともう一生クロードの傍から離れる機会がないように思ってきた。

 「でもとうとう家庭教師決まったんだろ」
 「その家庭教師僕のお父さんだから。僕も一緒に勉強できるよう頼んだんだ。ユーマ様が試験に受からないよう、僕達ともっと仲良くなれるように僕頑張るから」
 「アキ頼んだぞ。俺が前みたいにもう一度ユーマと仲良くなれるかどうかはアキにかかってるんだからな」
 「ふふふ、任せておいてよ」

 アキはすごく楽しそうな笑顔を見せている。
 僕は明日からの授業がすごく楽しみだったのにとても不安になってきた。アキは一体何を企んでるんだろう。アキがどんな邪魔をしようとも僕はそれに負けてはいけない。負けた時この家から、クロードから逃げられないことが決定してしまう。

 「そろそろ泡流すよ。うわぁー、今日も一杯痕残されたね。これは誰のだろ。3人の痕がジェイドの身体に一杯あるよ」
 「んっ、そんな触り方するなよ。アキの身体にだって一杯あるぞ。ほらここの周りにも」
 「もう、乳首触らないで。ジェイドは乳首好きだよね」
 「だって、アキの乳首可愛いし、美味しい」

 僕が考え事をしている間に2人の間の空気がどんどん怪しいものになっていく。
 ジェイドがアキの乳首を舐め、軽く噛んでいる。

 「もう今日は洗って終わりにする予定でしょ。こっちにお尻向けて」

 ジェイドはなんだか物足りない顔をしながらも素直にアキに向かって自身のお尻を向けていた。

 「ふぁ」
 「今日も一杯中に出されてるね。どんどん溢れてきてるよ」
 「3人が、あんなに何回も、するからだろ」
 「3人共ジェイドのこと大好きだから一杯したくなっちゃうんだよ」

 アキはジェイドのお尻の孔に指を入れて中から何かを掻き出していた。
 あれはクロード、アキ、アオイの精液なのだろう。ここに来る前にジェイドの部屋で散々楽しんできたようだ。あれでは確かに誰が来るか分からない使用人用のお風呂には入れないだろう。

 「どうしたのジェイド。中のもの出してるだけなのにこっちが勃ってきたよ」
 「だって、気持ち、良くて」
 「ふふふ、僕もこんなになっちゃった」

 アキがジェイドに自身の性器を握らせる。
 僕はゆっくり扉を閉めて部屋まで帰ったからその後どうなったのかは分からない。
 部屋に帰った僕は暖かくしたタオルで全身を拭いてベッドへと入ったが中々眠ることができなかった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

青少年病棟

BL
性に関する診察・治療を行う病院。 小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。 ※性的描写あり。 ※患者・医師ともに全員男性です。 ※主人公の患者は中学一年生設定。 ※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

第二王子の僕は総受けってやつらしい

もずく
BL
ファンタジーな世界で第二王子が総受けな話。 ボーイズラブ BL 趣味詰め込みました。 苦手な方はブラウザバックでお願いします。

【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。

riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。 召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。 しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。 別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。 そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ? 最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる) ※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。

異世界では総受けになりました。

西胡瓜
BL
尾瀬佐太郎はある日、駅のホームから突き飛ばされ目が覚めるとそこは異世界だった。 しかも転移先は魔力がないと生きていけない世界。   魔力なしで転移してしまったサタローは、魔力を他人から貰うことでしか生きられない体となってしまう。 魔力を貰う方法……それは他人の体液を自身の体に注ぎ込んでもらうことだった。 クロノス王国魔法軍に保護され、サタローは様々な人物から魔力を貰うことでなんとか異世界を生き抜いていく。 ※アホ設定なので広い心でお読みください ※コメディ要素多め ※総受けだけど最終的には固定カプになる予定

処理中です...