転生腐男子BLゲームの世界でビッチにならずに夢を叶えたい

23

　（僕どうやってこの部屋から出ればいいんだろ。もうこれ以上は無理だよ）

　僕は最初の想像とは全く違うこの部屋の光景に涙目になっていた。
　そこにいたジェイドの姿がゲームの中の僕の姿と重なった。
　創作物の中では複数人であってもいいけど現実では2人での純愛がいい。
　この部屋から出て行きたいけど上手く体が動かないし物音をたてたら気付かれそうで怖くて動けない。
　もし物音をたてて気付かれた後は......想像もしたくなかった。
　結局僕は部屋の隅で続いている4人の行為を見ていることしか出来なかった。

　「あっ、はぁん。やっぱりアキのものは外見に似合わず立派ですよね。んっ、もうお腹一杯ですよ」
　「アオイの中凄く気持ちいいよ。でもまだ全部挿ってないしアオイの好きな所ここでしょ。そんなに締め付けないでよ」
　「あっ、...ん、んぅ。ひゃん、そこ、そこが気持ちいい。もっと突いて下さい」
　「いくよ」

　ジェイドの真横でアキとアオイの行為も始まった。

　「アオイ綺麗」
　「ジェイド余所見しちゃ駄目だよ。でもアオイが綺麗だってその気持ちは分かるよ。アオイにキスしてあげなさい」

　アキに挿れられて気持ちよさそうな顔をしているアオイを見てジェイドは呟いた。その呟きを聞いたクロードは動きを止めジェイドがアオイにキスをしやすい場所に移動する。

　「アオイキスさせて」
　「んっ、いいですよ。ほら、口開けて」

　ジェイドとアオイの2人は濃厚なキスをする。

　「クロード様、僕とキスして下さい」
　「いいよ。ほらこっちに顔寄せて」

　2人のキスを見て自分もしたくなったのかアキがクロードに強請っている。クロードは優しく微笑みかけ最初は軽く、そして段々と激しいキスをしていく。
　4人は全員が満足するまで夢中でお互い濃厚なキスをしていた。
　まず先に唇を離したのはジェイドだった。
　そのジェイドにアオイは軽いキスをして唇を離す。

　「ジェイドキス上手になりましたね。とっても気持ちよかったです。アキ、動いて下さい。そろそろイキたいです」

　アオイの言葉を聞いてクロードとアキもキスをするのを止める。

　「そうだね、そろそろ2人ともイカせてあげないと可哀想だよね。ここもこんなにぱんぱんになってるし」
　「んっ」
　「ひゃっ」

　クロードは言いながら2人の性器を触るから触られた2人はその刺激に堪らず体をびくつかせ声を出した。
　2人の反応に気を良くしたクロードは腰を激しく動かし始める。
　アキもアオイを今までより激しく攻め出した。
　それからは会話は一言も無く4人共が行為に夢中になっている。
　部屋中に4人の息遣い、喘ぎ声、それと腰を打ち付ける湿った音が響いていた。
　僕は知らず知らずのうちに自分でもなぜか分からないが泣いてしまっていた。

　「アオイそろそろ僕イキそうだ」
　「んっ、あっ、私も、です。いいですよ、私の中に沢山、出して下さい」

　アキとアオイがまず限界を迎えた。

　「アオイいくよ。んっ」
　「あっ、あぁっ。イキます。んっ、あぁ～。はぁ、はぁ。アキの一杯出ましたね」

　アオイは自分のお尻を見てアキに軽くキスをした。その横ではジェイドとクロードがそろそろ限界を迎えそうだった。

　「ジェイド私のを中に出してもいい？」

　クロードは聞くが声を出す余裕の無いジェイドは小さく頷くことで答えていた。

　「イクよ」

　クロードは一際強く突くとジェイドのお尻の中に大量の精液を出した。それと同時にジェイドも自身の性器から勢いよく精液を飛ばしていた。

　「気持ちよかった？」

　クロードは乱れているジェイドの髪を優しく撫でながら聞く。
　その時アキとアオイの2人はジェイドのお尻から垂れているクロードの精液を舐め取っていた。

　「はぁ、はぁ。とっても気持ちよかったです。俺この気持ちいいことユーマともしたいです」
　「そうだね、そろそろユーマも仲間に入れたいね」

　僕はジェイドのとんでもない言葉に自分の耳を疑った。

　「私は皆ながいいならいいですよ」
　「僕も賛成。ユーマ様って可愛いよね。僕ずっと一緒に楽しいことしたいって思ってたんだ」

　アオイもアキも乗り気で話に入っている。
　僕は見つかることとか考えずに思わずその部屋から飛び出した。