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強くなろうと決意して半年が経った。日々強くなっていると思うけど、まだこれでは8歳も歳上の兄にはいざという時勝てない。
中々思ったようにはいかないな。
基礎はそろそろ学び終えるから次は体格差のある人間に襲われた時の対処法を応用編として教えてもらおうと思っている。
「ユーマ今日もお疲れ。毎日頑張ってるな、えらいえらい」
今日の訓練を終えてお風呂に入ろうと廊下を歩いていたら突然後ろから頭を撫でられた。
後ろを振り返ると筋肉ムキムキな大きな男の人がいた。
「お母様」
僕はそう言ってその筋肉ムキムキの大きな男の人に抱きついた。
抱きついてきた僕の頭をその人は優しく撫でてくれる。
優しく撫でてくれるのが嬉しくてすりすりと擦り寄り甘える。すると逞しい腕に抱き上げられた。
「ユーマは相変わらず甘えん坊だな。それにしても大分筋肉ついてきたな」
「お母様に比べるとまだまだですよ」
そう言って僕は男の人の腕や胸の筋肉を触った。
この世界の僕の性格が甘えたなため前世の大人の記憶があってもよく甘えてしまう。
この世界は全員が男の人でどこを見ても女の人はいない。それなのに子供はできる。
子供を作れる身体になることができれば子供は誰でも作れる。
12歳頃から子供を作れる身体に変化する。ただし何回もセックスをしてその身体の中に沢山の精液を注がれることで段々と子供が作れる身体へと変わっていく。
だから同じ年齢でも攻め側だとその身体は子供が作れるように変化はしていない。
12歳頃から身体は変化していくためゲームの中の兄のイタズラはその年齢が近づいていくごとに淫らになっていった。
「2人とも何してるんだい?」
そう言いながらやってきたのは線の細い儚げな美人だった。
この人は僕のお父様だ。
このお父様があのムキムキなお母様に僕達兄弟を産ませたのだと思うとちょっとびっくりだ。絶対お父様の方が受っぽい。
じー、とお父様のことを見ていた。
「ふふふ、ユーマは可愛いね。今度はお父様が抱いてやろう。おいで」
そう言われてお母様の腕からお父様の腕へと移動する。
お父様はお母様と違い筋肉はそれほどないがしっかりと抱いていてくれて安心感がある。それにほんのり甘い香りがしていつまでもこの腕の中にいたくなる。そんな所も前世の母親像を思い出させる。
この儚げ美人なお父様がどうムキムキのお母様を抱いたのかものすごく興味がある。腐男子になりたてだったからもっと色々な本を読みゲームもしたかったという後悔は強い。
両親2人に可愛がられながら僕は腐ったことを考えていた。
「父上、母上、それにユーマこんな所でどうしたんですか?」
お父様が来たのとは反対の方から兄がやってきた。
「おう、クロード。ユーマに少しずつ筋肉が付いてきたんじゃないかと話をしていたんだ。お前ももう少し外に出た方が健康にもいいんじゃないか」
「お母様の言う通りだよ。こんなに色白で、病弱だからと言って一歩も外に出ないのは逆に身体に悪いって先生も仰っていたよ」
両親は病弱だと言っている兄を心配して少しでも外に出るように勧めている。
「そうですね、今より外に出る時間を長くしたいと思います。ユーマそんなに筋肉が付いたのかい。お兄様にも触らせておくれ」
両親の提案に軽く答えると今度は満面の笑みで僕の方へと手を伸ばしてくる。
僕は兄に触られないようお母様の後ろにそっと隠れようとした。
「クロード様、家庭教師の先生がおみえです。自室へお帰り下さい」
突然聞こえてきた第三者の声にびっくりして逃げるのが遅れた。兄の手は僕の頭と腰に置かれ抱き寄せられた。
4人で声の主を見るとそこには僕と同い年くらいの女の子のような可愛い容姿でエプロンドレスを着たメイドが立っていた。
女の子のように可愛くてもここは男しかいない世界。もちろんその子も男の子だ。
容姿も可愛いが変声期前のその声もまた可愛い。
「クロード様あまり先生をお待たせしてはいけませんよ。旦那様奥様失礼します」
僕の両親に挨拶をして僕に触れている兄の手を取って去って行く。僕には一言の挨拶も無かった。
おまけに睨まれたような気がする。
同じ年頃だから仲良くなりたいのに僕はあの子に嫌われているようだ。
そのあとは予定通り汗を流していつも通り過ごした。
中々思ったようにはいかないな。
基礎はそろそろ学び終えるから次は体格差のある人間に襲われた時の対処法を応用編として教えてもらおうと思っている。
「ユーマ今日もお疲れ。毎日頑張ってるな、えらいえらい」
今日の訓練を終えてお風呂に入ろうと廊下を歩いていたら突然後ろから頭を撫でられた。
後ろを振り返ると筋肉ムキムキな大きな男の人がいた。
「お母様」
僕はそう言ってその筋肉ムキムキの大きな男の人に抱きついた。
抱きついてきた僕の頭をその人は優しく撫でてくれる。
優しく撫でてくれるのが嬉しくてすりすりと擦り寄り甘える。すると逞しい腕に抱き上げられた。
「ユーマは相変わらず甘えん坊だな。それにしても大分筋肉ついてきたな」
「お母様に比べるとまだまだですよ」
そう言って僕は男の人の腕や胸の筋肉を触った。
この世界の僕の性格が甘えたなため前世の大人の記憶があってもよく甘えてしまう。
この世界は全員が男の人でどこを見ても女の人はいない。それなのに子供はできる。
子供を作れる身体になることができれば子供は誰でも作れる。
12歳頃から子供を作れる身体に変化する。ただし何回もセックスをしてその身体の中に沢山の精液を注がれることで段々と子供が作れる身体へと変わっていく。
だから同じ年齢でも攻め側だとその身体は子供が作れるように変化はしていない。
12歳頃から身体は変化していくためゲームの中の兄のイタズラはその年齢が近づいていくごとに淫らになっていった。
「2人とも何してるんだい?」
そう言いながらやってきたのは線の細い儚げな美人だった。
この人は僕のお父様だ。
このお父様があのムキムキなお母様に僕達兄弟を産ませたのだと思うとちょっとびっくりだ。絶対お父様の方が受っぽい。
じー、とお父様のことを見ていた。
「ふふふ、ユーマは可愛いね。今度はお父様が抱いてやろう。おいで」
そう言われてお母様の腕からお父様の腕へと移動する。
お父様はお母様と違い筋肉はそれほどないがしっかりと抱いていてくれて安心感がある。それにほんのり甘い香りがしていつまでもこの腕の中にいたくなる。そんな所も前世の母親像を思い出させる。
この儚げ美人なお父様がどうムキムキのお母様を抱いたのかものすごく興味がある。腐男子になりたてだったからもっと色々な本を読みゲームもしたかったという後悔は強い。
両親2人に可愛がられながら僕は腐ったことを考えていた。
「父上、母上、それにユーマこんな所でどうしたんですか?」
お父様が来たのとは反対の方から兄がやってきた。
「おう、クロード。ユーマに少しずつ筋肉が付いてきたんじゃないかと話をしていたんだ。お前ももう少し外に出た方が健康にもいいんじゃないか」
「お母様の言う通りだよ。こんなに色白で、病弱だからと言って一歩も外に出ないのは逆に身体に悪いって先生も仰っていたよ」
両親は病弱だと言っている兄を心配して少しでも外に出るように勧めている。
「そうですね、今より外に出る時間を長くしたいと思います。ユーマそんなに筋肉が付いたのかい。お兄様にも触らせておくれ」
両親の提案に軽く答えると今度は満面の笑みで僕の方へと手を伸ばしてくる。
僕は兄に触られないようお母様の後ろにそっと隠れようとした。
「クロード様、家庭教師の先生がおみえです。自室へお帰り下さい」
突然聞こえてきた第三者の声にびっくりして逃げるのが遅れた。兄の手は僕の頭と腰に置かれ抱き寄せられた。
4人で声の主を見るとそこには僕と同い年くらいの女の子のような可愛い容姿でエプロンドレスを着たメイドが立っていた。
女の子のように可愛くてもここは男しかいない世界。もちろんその子も男の子だ。
容姿も可愛いが変声期前のその声もまた可愛い。
「クロード様あまり先生をお待たせしてはいけませんよ。旦那様奥様失礼します」
僕の両親に挨拶をして僕に触れている兄の手を取って去って行く。僕には一言の挨拶も無かった。
おまけに睨まれたような気がする。
同じ年頃だから仲良くなりたいのに僕はあの子に嫌われているようだ。
そのあとは予定通り汗を流していつも通り過ごした。
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