転生腐男子BLゲームの世界でビッチにならずに夢を叶えたい

めぐもふ

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 「んにゃーん、そこ気持ちいいよ。もっとぐりぐりして、気持ちいいことして。気持ちいいとこもっと気持ち良くして。好き、大好き、お兄ちゃま」

 まだ幼さの残る少年がベットのシーツの上で裸で乱れている。
 裸の少年の上に覆い被さっているのは少年によく似た顔の青年だ。
 青年は少年の身体のいたるところにキスをしている。青年がキスをするたび少年は可愛く喘ぐ、その声を聞きもっと強く沢山キスをする。青年の指は少年のまだ小さなお尻の穴の中に入っている。
 くいっと青年が指を曲げると一際高く少年は喘いだ。
 蕩けるような少年の顔に青年の興奮は最高潮になっている。少年の顔や身体中にキスをして自身の性器を少年のお尻の穴に擦り付けだした。

 「挿れて、気持ちよくして。お兄ちゃまと1つになりたい」

 少年は兄である青年におねだりする。

 「挿れてあげる。お兄ちゃまをしっかりここで感じなさい」

 青年はそう言って少年のお尻を撫でまた深い口づけをする。
 少年はその口づけを受けながらこれから始まる気持ちいいことを考えその顔に期待を浮かべていた。

 「んっ、はっ。お兄ちゃま」

 口づけが終わった後は兄の性器に少年の大きな目は釘づけになっていた。

 「はっ!今のは、僕だよね」
 「そんなに慌てて起きてどうしたんだいユーマ?怖い夢でも見たのかな?」
 「大丈夫です、お兄ちゃま。大きな犬に追いかけられる夢を見ただけです」

 大きい犬、そうこの目の前にいる大好きな兄と淫らな行為をする夢を見ただけ。でもあれはただの夢ではない。
 あれは今の僕より歳上だった。
 このままいけばあれが僕の将来の姿になってしまう。
 ここは前世の僕が製作していた18禁BLゲームの世界だ。
 そして僕は攻略対象の1人だ。
 ゲーム内の僕は幼い頃から実の兄に性的な悪戯をされていた。それが兄弟でしては駄目だということを知らずに気持ちいいことだけを教えられていて僕はそれに夢中になっていた。
 そしてさっきの場面、ゲーム内のスチルの一つだけど、あの後兄の性器を入れられる直前に家族に見つかった。あの時始めて兄は僕に自身を入れようとしていたため結局最後までされたことはない。
 そして僕は家の跡継ぎである兄と離すために家族に全寮制の学園に入れられる。
 気持ちいいことを散々教えられていた僕は快楽だけを求めて学園で色んな人と体を重ね合わせていた。
 ゲームの主人公とはその学園で出会う。
 取り巻きに子猫と子犬のじゃれあいが見たいと言われたからたまには趣旨替えで子犬と遊ぶのもいいかと思いそれまでは大人っぽい相手ばかりに手を出していたが子犬のように可愛い主人公を襲おうとした。
 が、今まで誰からも拒否されたことないのに主人公からは拒否されてしまう。
 それから何回も主人公にちょっかいをかけた。
 その度にあしらわれながらも、沢山色々な話をしたし色んな場所にも遊びに行った。
 今まで身体を合わせることでしか他人と交流することを知らなかった僕に主人公が始めて普通を教えてくれた。自然と僕は主人公に恋をしていった。
 これがゲームの僕の攻略ストーリー。
 ゲームの中では選択肢を間違うと主人公も僕の遊び相手の1人になる。
 または主人公は僕に振られ、尚且つ目の前で僕が何人もの相手をしている所を見せられる。
 今の転生した僕は主人公との恋人関係は望んでいない。
 それより兄をなんとかしないと僕は男と性行為ばかりする淫らな奴になってしまう。
 両親に見つかったのは12歳の時、そのあとタイミングがよかったためすぐ学園に入れられる。
 今はまだ8歳だがまだ僕は進んで兄の悪戯を受け入れてはいない。あれより前のストーリーは考えられていないから何歳から兄の悪戯を受け入れ出したのかは分からないがもう兄の悪戯は始まっている。
 だって兄の横で昼寝をしていた僕の服が少し乱れているから。ボタンもかけ間違っているところがある。

 「現実でそんなことになったらお兄ちゃまがすぐ助けてやるからな」

 兄がそう言いながら僕を抱きしめて片手で頭を撫で、涙が滲んでいた目尻にキスをする。抱き寄せた方の手が僕の乳首を触ったのは気のせいではないはずだ。
 なんとかしないと。 
 僕は心に強く誓った。
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