13 / 45
第三章
第13話 「そういえば、随分と妙な銃を使っておったの」
しおりを挟む
再び探索所に赴いた静馬と孫三郎は、無事に有田と一矢万矢の手配書を手に入れる。
仇の姿がないかを確認するため、新たな賞金首の情報は小まめに集めていたのに、どうして気が付かなかったのか。
そう思いながら有田の手配書を眺める静馬だったが、長大な太刀と刺青に関する記述はあったものの、人相書きがまるで別人の似つかなさだった。
これはいくら何でも無理だな、と一矢万矢の方を見てみれば、こちらも真行寺兄弟に関する情報は殆ど載っておらず、ここから右近の存在に辿り着くのは至難の業だ。
ただ、仇である兄弟に関しては曖昧な記述だが、もう一人の幹部である『明星の六郷』という幹部については、詳細な人相や使用武器が説明されている。
静馬の肩越しに手配書を覗き込みながら、孫三郎は感心したように言う。
「ふむ、有田は山室より下がって二十五両、一矢万矢の首領が七十両で幹部二人がそれぞれ二十両……全員を狩れば一財産だの」
「なぁ、孫三郎」
「何かの?」
口にするべきか少し迷いがあったが、静馬はやはり訊くことにした。
「……ユキ達は、何故にこいつらの情報を握り潰していたんだろう」
「それは、見知らぬ誰かに先に狩られたら困るから、だろうて。現に、詳細な手配書が出回った山室は、お主に討たれたではないか」
「なるほど、な」
開いた手配書に再度目を落としながら、静馬は腹の底が煮える感覚を覚える。
そこに記された一矢万矢の凶行は、件数も然ることながらとにかく手口が酷薄だった。
浪人集団を雇って撃退を試みた村では、敗北後に村人全員が両目を潰され浪人達は生きながらジワジワと膾斬りにされた、というような記述まである。
読んでいるだけで、身も心も溝泥で濁らされる気分だ。
「何はともあれ、野放しにはしておけん。行くぞ、孫三郎」
「気持ちが急くのはわかるが、まずは宿から荷物を取ってこねば」
「あ、ああ。わかっている」
宿に戻った二人は手早く荷物をまとめ、主人に頼んで適当な食事を用意してもらう。
そして出てきた蕎麦がきを素早く腹に収めると、そのまま北ノ庄から離れた。
東にある美濃への途上には厄介な山越えも待っているが、目指すその先に仇が待つのを知っている静馬の足取りは軽い。
その様子を浮き足立っていると判断したのか、孫三郎はいつになく慎重な物言いで静馬に注意を促してくる。
「この道を選ぶと、山中での野宿が続くかも知れんぞ」
「もう雪も降らぬ季節だし、どうにかなろう」
「しかしなぁ……山の雪は長く残る。それに、こちらはあまり人が通らぬでな、足場も安定を欠いておるぞ」
「なぁに、俺は山歩きには慣れている。お主だってそうだろ、孫三郎」
静馬は何を言われても、まるで気にする風でもない。
孫三郎は短く溜息を吐き、背中の行李の位置を直しながら言い足す。
「となると、残る問題は山賊の出現と腹を空かせた熊の襲撃だの」
「結構な難問が残ったな……」
「平坦な道もあるにはあるぞ。少しばかり遠回りにはなるが」
「いや、どんな道を進もうが、事が起きるときは起きる。このまま行こう」
この分だと、しばらく頭が冷えそうにないな。
そう判断した孫三郎は、それ以上は苦言を呈さずにおくことにした。
翌日には大野を抜け、二日目には山の中の細道へと入り、三日目で九頭竜湖の脇を抜ける。
孫三郎も言っていたように道はあまり良くないが、雨も降らず何事も起こらない道中はそれだけで快適だ。
何より静馬にとっては、黙々と歩くだけだった今迄とは違い、言葉を交わせる連れがいるというのが大きかった。
一人旅にも十分慣れたつもりだったが、そもそも孤独が好きというわけでもない。
少し後ろから規則正しく聞こえる足音に、静馬は振り向かずに声をかける。
「そろそろ美濃に入ったかな」
「油坂と呼ばれとる峠を越えれば、その先だの。しかし日も暮れかかっとるし、美濃に入るのは明日にせんか」
「ああ、この辺りで休んでおくとするか」
孫三郎の提案に従い、静馬は野営に便利そうな場所を探す。
誂え向きに、かつては仏堂だったと思しき建物が近くで見つかった。
中には何もないが床と屋根と壁はあるので、雨や夜露は一応しのげそうな按配だ。
「メシはどうする」
「一昨日に立ち寄った村で、干し大根を買ってたな。あれを使わんか?」
静馬が提案すると、孫三郎は視線を空中に彷徨わせて思案する。
「ふぅむ……では、米とブツ切りにした大根を煮て、大根は味噌をつけて食う、というのはどうかの」
「最初から味噌煮ではいかんのか」
「それも悪くないが、水煮した大根の淡い味に、味噌の濃い味が合わさるのは格別だぞ」
そう言われて、静馬は思い浮かべてみる。
たっぷり米を使った粥が煮える鍋の白色の中で、同じ色だった大根が半透明になり、湯気を上げる大根に溶いた味噌をかける――
「……よし、それで行こう」
仏堂に荷物を置くと、手頃な大きさの石を集めて簡単な竈を作り、枯れ枝を拾い集める。
一人の時は適当に済ませてばかりだったが、すっかり変わったものだ。
静馬は徐々に大きくなる火を眺めながら、腹を満たすためだけの雑な食事を思い返す。
そこに戻るのは苦ではないが、別に無理して戻る必要もないだろう。
程なくして、孫三郎の声が静馬の回想を打ち切った。
「鍋を置いてもいいか?」
「ああ、右側が少し低いんで調節してくれ」
まだ食材を入れていない、水を張られた鍋が火にかけられる。
静馬が中を覗き込むと、鍋の底に黒くて薄い板のようなものが沈んでいるのが見えた。
「……これは?」
「北ノ庄で求めた、昆布を干したものだ。敦賀の港から運ばれたんだろうの。何かを煮る前にこいつを入れておくと、いい味と香りが出るのだ。ただの塩粥も、えもいわれぬ風味に転じるのでな。楽しみにしておけ」
「お主は本当に色々と知ってるな」
「関東では余り使わんらしいが、近頃の関西では普通の調理法だぞ」
「そうなのか」
孫三郎の話を聞きながら、静馬は火の調子を確認する。
使った枝の乾燥が足りていなかったのか、燃え方がもう一つといった感があった。
湯が沸くのを待つ間、孫三郎と取り留めのない雑談を交わしていると、話題が静馬の武器に及んだ。
「そういえば、随分と妙な銃を使っておったの。アレをちょっと見せてくれんか」
「ん……まぁ、構わんぞ」
急な申し出を警戒する静馬だったが、今更になって孫三郎が妙な真似をする理由もないか、と思い直して腰から外した銃を手渡す。
受け取った孫三郎は、日没前の薄暗さと勢いの弱い焚き火の明かりの中、「ふむ」とか「ほほう」とか呟きながら、矯めつ眇めつ銃を眺めている。
「むぅ……やはりそうか」
「何がやはりなのだ」
「コイツは南蛮渡来だな?」
「ああ、そうらしい」
アチコチを弄り回した孫三郎は、感心しきりといった表情で言う。
「火縄ではなく、燧石(火打ち石)で点火するカラクリか。ふむふむ……弾は筒先ではなく、手元から込めるのだな?」
「その通りだ。良くわかるな」
「イスパニア(スペイン)の辺りにこういうものがある、とは噂話で聞き及んでいたが、まさか既にこの国に入っておって、それをお主が持っておるとは……」
孫三郎は上気した顔で、唸りながら筒内を覗いたり、片手で構えてみたりしている。
その姿はまるで、新しい玩具を与えられた子供のようでもあった。
しかし、そんな指摘をするのもどうかと思い、静馬は黙って興奮気味な三十男の様子を観察するに止めた。
仇の姿がないかを確認するため、新たな賞金首の情報は小まめに集めていたのに、どうして気が付かなかったのか。
そう思いながら有田の手配書を眺める静馬だったが、長大な太刀と刺青に関する記述はあったものの、人相書きがまるで別人の似つかなさだった。
これはいくら何でも無理だな、と一矢万矢の方を見てみれば、こちらも真行寺兄弟に関する情報は殆ど載っておらず、ここから右近の存在に辿り着くのは至難の業だ。
ただ、仇である兄弟に関しては曖昧な記述だが、もう一人の幹部である『明星の六郷』という幹部については、詳細な人相や使用武器が説明されている。
静馬の肩越しに手配書を覗き込みながら、孫三郎は感心したように言う。
「ふむ、有田は山室より下がって二十五両、一矢万矢の首領が七十両で幹部二人がそれぞれ二十両……全員を狩れば一財産だの」
「なぁ、孫三郎」
「何かの?」
口にするべきか少し迷いがあったが、静馬はやはり訊くことにした。
「……ユキ達は、何故にこいつらの情報を握り潰していたんだろう」
「それは、見知らぬ誰かに先に狩られたら困るから、だろうて。現に、詳細な手配書が出回った山室は、お主に討たれたではないか」
「なるほど、な」
開いた手配書に再度目を落としながら、静馬は腹の底が煮える感覚を覚える。
そこに記された一矢万矢の凶行は、件数も然ることながらとにかく手口が酷薄だった。
浪人集団を雇って撃退を試みた村では、敗北後に村人全員が両目を潰され浪人達は生きながらジワジワと膾斬りにされた、というような記述まである。
読んでいるだけで、身も心も溝泥で濁らされる気分だ。
「何はともあれ、野放しにはしておけん。行くぞ、孫三郎」
「気持ちが急くのはわかるが、まずは宿から荷物を取ってこねば」
「あ、ああ。わかっている」
宿に戻った二人は手早く荷物をまとめ、主人に頼んで適当な食事を用意してもらう。
そして出てきた蕎麦がきを素早く腹に収めると、そのまま北ノ庄から離れた。
東にある美濃への途上には厄介な山越えも待っているが、目指すその先に仇が待つのを知っている静馬の足取りは軽い。
その様子を浮き足立っていると判断したのか、孫三郎はいつになく慎重な物言いで静馬に注意を促してくる。
「この道を選ぶと、山中での野宿が続くかも知れんぞ」
「もう雪も降らぬ季節だし、どうにかなろう」
「しかしなぁ……山の雪は長く残る。それに、こちらはあまり人が通らぬでな、足場も安定を欠いておるぞ」
「なぁに、俺は山歩きには慣れている。お主だってそうだろ、孫三郎」
静馬は何を言われても、まるで気にする風でもない。
孫三郎は短く溜息を吐き、背中の行李の位置を直しながら言い足す。
「となると、残る問題は山賊の出現と腹を空かせた熊の襲撃だの」
「結構な難問が残ったな……」
「平坦な道もあるにはあるぞ。少しばかり遠回りにはなるが」
「いや、どんな道を進もうが、事が起きるときは起きる。このまま行こう」
この分だと、しばらく頭が冷えそうにないな。
そう判断した孫三郎は、それ以上は苦言を呈さずにおくことにした。
翌日には大野を抜け、二日目には山の中の細道へと入り、三日目で九頭竜湖の脇を抜ける。
孫三郎も言っていたように道はあまり良くないが、雨も降らず何事も起こらない道中はそれだけで快適だ。
何より静馬にとっては、黙々と歩くだけだった今迄とは違い、言葉を交わせる連れがいるというのが大きかった。
一人旅にも十分慣れたつもりだったが、そもそも孤独が好きというわけでもない。
少し後ろから規則正しく聞こえる足音に、静馬は振り向かずに声をかける。
「そろそろ美濃に入ったかな」
「油坂と呼ばれとる峠を越えれば、その先だの。しかし日も暮れかかっとるし、美濃に入るのは明日にせんか」
「ああ、この辺りで休んでおくとするか」
孫三郎の提案に従い、静馬は野営に便利そうな場所を探す。
誂え向きに、かつては仏堂だったと思しき建物が近くで見つかった。
中には何もないが床と屋根と壁はあるので、雨や夜露は一応しのげそうな按配だ。
「メシはどうする」
「一昨日に立ち寄った村で、干し大根を買ってたな。あれを使わんか?」
静馬が提案すると、孫三郎は視線を空中に彷徨わせて思案する。
「ふぅむ……では、米とブツ切りにした大根を煮て、大根は味噌をつけて食う、というのはどうかの」
「最初から味噌煮ではいかんのか」
「それも悪くないが、水煮した大根の淡い味に、味噌の濃い味が合わさるのは格別だぞ」
そう言われて、静馬は思い浮かべてみる。
たっぷり米を使った粥が煮える鍋の白色の中で、同じ色だった大根が半透明になり、湯気を上げる大根に溶いた味噌をかける――
「……よし、それで行こう」
仏堂に荷物を置くと、手頃な大きさの石を集めて簡単な竈を作り、枯れ枝を拾い集める。
一人の時は適当に済ませてばかりだったが、すっかり変わったものだ。
静馬は徐々に大きくなる火を眺めながら、腹を満たすためだけの雑な食事を思い返す。
そこに戻るのは苦ではないが、別に無理して戻る必要もないだろう。
程なくして、孫三郎の声が静馬の回想を打ち切った。
「鍋を置いてもいいか?」
「ああ、右側が少し低いんで調節してくれ」
まだ食材を入れていない、水を張られた鍋が火にかけられる。
静馬が中を覗き込むと、鍋の底に黒くて薄い板のようなものが沈んでいるのが見えた。
「……これは?」
「北ノ庄で求めた、昆布を干したものだ。敦賀の港から運ばれたんだろうの。何かを煮る前にこいつを入れておくと、いい味と香りが出るのだ。ただの塩粥も、えもいわれぬ風味に転じるのでな。楽しみにしておけ」
「お主は本当に色々と知ってるな」
「関東では余り使わんらしいが、近頃の関西では普通の調理法だぞ」
「そうなのか」
孫三郎の話を聞きながら、静馬は火の調子を確認する。
使った枝の乾燥が足りていなかったのか、燃え方がもう一つといった感があった。
湯が沸くのを待つ間、孫三郎と取り留めのない雑談を交わしていると、話題が静馬の武器に及んだ。
「そういえば、随分と妙な銃を使っておったの。アレをちょっと見せてくれんか」
「ん……まぁ、構わんぞ」
急な申し出を警戒する静馬だったが、今更になって孫三郎が妙な真似をする理由もないか、と思い直して腰から外した銃を手渡す。
受け取った孫三郎は、日没前の薄暗さと勢いの弱い焚き火の明かりの中、「ふむ」とか「ほほう」とか呟きながら、矯めつ眇めつ銃を眺めている。
「むぅ……やはりそうか」
「何がやはりなのだ」
「コイツは南蛮渡来だな?」
「ああ、そうらしい」
アチコチを弄り回した孫三郎は、感心しきりといった表情で言う。
「火縄ではなく、燧石(火打ち石)で点火するカラクリか。ふむふむ……弾は筒先ではなく、手元から込めるのだな?」
「その通りだ。良くわかるな」
「イスパニア(スペイン)の辺りにこういうものがある、とは噂話で聞き及んでいたが、まさか既にこの国に入っておって、それをお主が持っておるとは……」
孫三郎は上気した顔で、唸りながら筒内を覗いたり、片手で構えてみたりしている。
その姿はまるで、新しい玩具を与えられた子供のようでもあった。
しかし、そんな指摘をするのもどうかと思い、静馬は黙って興奮気味な三十男の様子を観察するに止めた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
南町奉行所お耳役貞永正太郎の捕物帳
勇内一人
歴史・時代
第9回歴史・時代小説大賞奨励賞受賞作品に2024年6月1日より新章「材木商桧木屋お七の訴え」を追加しています(続きではなく途中からなので、わかりづらいかもしれません)
南町奉行所吟味方与力の貞永平一郎の一人息子、正太郎はお多福風邪にかかり両耳の聴覚を失ってしまう。父の跡目を継げない彼は吟味方書物役見習いとして南町奉行所に勤めている。ある時から聞こえない正太郎の耳が死者の声を拾うようになる。それは犯人や証言に不服がある場合、殺された本人が異議を唱える声だった。声を頼りに事件を再捜査すると、思わぬ真実が発覚していく。やがて、平一郎が喧嘩の巻き添えで殺され、正太郎の耳に亡き父の声が届く。
表紙はパブリックドメインQ 著作権フリー絵画:小原古邨 「月と蝙蝠」を使用しております。
2024年10月17日〜エブリスタにも公開を始めました。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

【完結】風天の虎 ――車丹波、北の関ヶ原
糸冬
歴史・時代
車丹波守斯忠。「猛虎」の諱で知られる戦国武将である。
慶長五年(一六〇〇年)二月、徳川家康が上杉征伐に向けて策動する中、斯忠は反徳川派の急先鋒として、主君・佐竹義宣から追放の憂き目に遭う。
しかし一念発起した斯忠は、異母弟にして養子の車善七郎と共に数百の手勢を集めて会津に乗り込み、上杉家の筆頭家老・直江兼続が指揮する「組外衆」に加わり働くことになる。
目指すは徳川家康の首級ただ一つ。
しかし、その思いとは裏腹に、最初に与えられた役目は神指城の普請場での土運びであった……。
その名と生き様から、「国民的映画の主人公のモデル」とも噂される男が身を投じた、「もう一つの関ヶ原」の物語。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

【架空戦記】蒲生の忠
糸冬
歴史・時代
天正十年六月二日、本能寺にて織田信長、死す――。
明智光秀は、腹心の明智秀満の進言を受けて決起当初の腹案を変更し、ごく少勢による奇襲により信長の命を狙う策を敢行する。
その結果、本能寺の信長、そして妙覚寺の織田信忠は、抵抗の暇もなく首級を挙げられる。
両名の首級を四条河原にさらした光秀は、織田政権の崩壊を満天下に明らかとし、畿内にて急速に地歩を固めていく。
一方、近江国日野の所領にいた蒲生賦秀(のちの氏郷)は、信長の悲報を知るや、亡き信長の家族を伊勢国松ヶ島城の織田信雄の元に送り届けるべく安土城に迎えに走る。
だが、瀬田の唐橋を無傷で確保した明智秀満の軍勢が安土城に急速に迫ったため、女子供を連れての逃避行は不可能となる。
かくなる上は、戦うより他に道はなし。
信長の遺した安土城を舞台に、若き闘将・蒲生賦秀の活躍が始まる。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる