241 / 297
魔人領編
222.3 代理
しおりを挟む
では朱王様にお繋ぎしましょうか。
「コール…… 皆様、着信をお受けください」
こちらにいる東の国の方々九名と我々側の四名、朱王様とマーリン、メイサ、北の国大王様と守護者三名、とマーシャル侯、アイザック侯もお繋ぎします。
お話しするのは朱王様とディミトリアス大王様となりますが、皆さんご一緒したいでしょうからね。
メレディス様、ブルーノさん、デオンさん、ジャンさん、他の方々と脳内視界に映し出されていき、皆様その映像に驚きの声をあげておられます。
アリス王女とエルザ侯はなにやら自慢しているような、誇らしそうな顔をしてますが、これがドヤ顔というものなのでしょうね。
ふふふ、気持ちはわからなくもありません。
朱王様方が映し出され、今ここにいない皆様が視界に映る事にまた皆様驚かれています。
『やあ、カミン。ドヤ顔だね。連絡を待ってたよ』
まさかの私もドヤ顔でしたか。
「お待たせして申し訳ございません。東の国の大王様がご不在ですが、代理の方が居られますのでご了承ください。では朱王様、北の国側のご挨拶からお願いします」
『じゃあ私から。人間領のクリムゾンという組織の総帥をしている緋咲朱王だ。今は訳あって北の国大王領に厄介になっていてディミトリアス大王に良くしてもらっている。今後は東の国とも良い関係を築きたいと思っているがまずは挨拶だけ。後程語らせてもらおう」
『北の国大王ディミトリアス=ヘイスティングスだ。朱王殿は私の良き友人であり、我ら魔人領に変革をもたらす素晴らしい人物だ。もちろん良い意味でな。この度は良い話が聞ける事を期待している』
「変革か。おもしろい。私はメレディス。東の国大王代理としてこの場にいる。右翼のブルーノ、左翼のデオンは北の国でも知られていよう。私はこの二人を従えて今この東の国を統治している。カミンから話を聞いてはいるが、まずはそちらの話を聞かせてもらおうか」
私もお話しをさせて頂きましたが、朱王様が語る言葉は人間領の総意であり、言葉一つ一つの重みがまるで違います。
人間領と魔人領が手を取り合い、共存していく世界。
今は亡き魔王ゼルバード様の望んだ世界を朱王様も望んでいると仰いました。
その為には魔王になる覚悟もあるとした時、メレディス様は笑っておられました。
何がおかしいのかはわかりませんが、朱王様はお話しを続けられました。
東の国にもたらされる人間領の技術は魅力的なものばかりでしょうし、悪い話ではないはずですからね。
メレディス様としても朱王様のお話は興味の引く事が多いはずです。
しばらく朱王様がご自分の考えをお話しし、ディミトリアス大王もその話にご賛同くださる。
お二人のやりとりから人間領と北の国はとても良い関係を築けている事を物語っていますね。
ここ最近では銭湯を完成させ、その風呂の気持ち良さにディミトリアス大王も感激したと熱く語っておられましたし、今はハナビを作っているとの事でしたがそれが何かはわかりません。
人間領でもやっていない事を北の国で新たに作ろうとしている朱王様。
我々の敬愛する朱王様は本当に自由で偉大なお方です。
「ふん。人間領とは良いところなのだな。その技術や美味い物を我が国にももたらしたいものだが……」
メレディス様のお言葉は代理にしては尊大な物言いと言いますか、東の国をご自分のもののように語る方ですね。
『メレディス殿。私は人間領とのこれから先の事を考えると毎日が楽しくて仕方がないくらいだ。よく考えて答えを出されるがよい』
ディミトリアス大王は私がお会いした頃よりもさらによく笑うようになりましたからね。
朱王様と共に過ごす事でまた一段と楽しい日々を過ごせている事でしょう。
「しかしな…… 実は私は魔王という座にそれ程興味はない。今この東の国大王領を統治できているだけで満足なのだ」
『先程から気にはなっていたが、メレディス殿は代理どころか大王であるかのような物言いだな。無礼を承知で問おう。クリシュティナ大王はどこにいる?』
「ふふ。あの者は今病床に伏せている。いつ治るともわからん者に国は任せておけまい。この東の国は私のものと考えるのは当然だろう?」
『病気? ディミトリアス大王、魔人も病気になるの?』
『無い事もないが大王ともなればそれは考え難い。何か外的要因があればわからんが』
何やら不穏な空気になってきましたね。
このメレディス様は危険な人物のように思われます。
アリス王女もエルザ侯も警戒を強めているようですし、我々もいざとなれば逃亡をはかるべきでしょう。
『メレディスさん。私は貴女ではなくクリシュティナ大王とお話しがしたい。大王が病床に伏せているというのに貴女はその…… おかしくて堪らないといった表情をしている。はっきり言って貴女は信用ならない』
「はっはっはっ。お前おもしろいな。口のきき方も知らんようだ。人間が我ら魔人と対等な立場にあると思うな」
『クリシュティナ大王は無事ですか?』
「病床に伏せていると言っただろう」
『貴女、何かしてませんか?』
もう朱王様は完全にお疑いのようです。
「はっはっはっ。私が何かしたとしてお前に何の関係があるんだ? これは東の国の問題だぞ? 人間如きが口を挟んでいい問題ではない」
『私は私がしたいようにする。当然、東の国の問題にも口を挟ませてもらう』
さすがは朱王様です。
他国の問題でも間違いがあると思えば迷う事なく介入する。
これは完全に敵対コースではないでしょうか。
「ディミトリアス大王よ。その男を黙らせる気はないか? このままでは北と東の国とで戦争になるかもしれん」
『朱王殿。今は東と事を構えると今後動けなくなるぞ』
『いや、これは北の国との話ではなく私個人と東の国との問題だ。むしろ私とメレディスさんの問題としたいところだけどね』
『ぶははっ。だ、そうだぞ』
「ふう。わからん男だな。私は人間というものが嫌いなんだよ。弱小種族がのうのうと我々と同じ地に住んでいる事さえ腹立たしい」
『同じ地に住んでいる?』
「ああ、落ち人をこの国に住まわせたりなどするからクリシュティナは…… ふふ、病になどかかるのだ」
メレディス様が何かしたのは間違いはなさそうです。
病と言いますが本当に病なのでしょうか……
魔力の高い者はそうそう病にかかる事などありませんし、もし仮に大王様が病にかかったとするのであればその座を退くはず。
メレディス様が大王様の代理というお立場から考えると、大王様が退く事でその座に就くのがメレディス様ではないのでは?
右翼と左翼のお二方は確実にメレディス様よりもお強いようですし…… 毒を盛って人質としているとか?
わかりませんがその可能性が高いですね。
『落ち人?』
『他の世界から来た人間の事だ。朱王殿も落ち人ではなかったのか?』
人間領では迷い人と呼ばれるのだが、魔人領では呼び方が違うようだ。
『ふぅん。で? その落ち人は?』
「この国にいた落ち人はジャンに始末させた。クリシュティナが病に倒れてすぐにな」
「ルディの奴が抵抗するんで苦労しましたがね」
「ああ、そうだ。守護者であったルディの妻だったか。あの愚か者も大人しくあの人間を殺していれば囚われずに済んだものを」
『その落ち人は何か罪でも犯したのか?』
「罪か。では弱き人間である事が罪だろうな。ルディも愚かだがそれを許したクリシュティナも同じ。死んだ魔王も人間を殺してはならんなどと…… あんなもの魔人の恥でしかない」
メレディス様、いや、このメレディスは朱王様の敵と認識しても構いませんね。
『そうか。貴女が代理である以上、東の国との和平は結べそうにない。残念だが交渉は決裂だ』
「ふっ。私は最初から人間と交渉する気などない。北の者がどれ程のものか確認したかっただけだ」
『じゃあカミン、撤退してくれ。アリスさんとエルザさんは同行してくれてありがとう。帰って来たらお礼をさせてもらうよ』
「はい、朱王様。ご期待に添えず申し訳……」
『いや、私が交渉できないと判断した。このまま何もなければそれでいい。帰って来るんだ』
「はい。アリス王女、エルザ侯、帰りましょうか」
このまま帰れるでしょうか……
朱王様のお言葉に添えば、何もなければ敵対はしない。
もし邪魔をするようであれば……
「帰すと思うか? 言っただろう北の者がどれ程のものか確認したいと。王女と守護者。狩りの獲物として丁度いいのではないか?」
『アリス、エルザ、命令だ。生きて帰れ』
『カミン。メレディスは私の敵となったようだ。今からそちらに向かう。全員を守ってくれ』
「はっ。仰せのままに」
朱王様がいらっしゃるという事は我々クリムゾンと東の国との戦争ですか。
「殺せ」
メレディスさんの命令により魔人数名が向かって来ます。
「人間に守り切れるわけねっ……」
《爆発音》
まずは一人。
私の爆水の餌食とさせて頂きました。
「フフフ…… 血湧き肉躍るとはこの事ですかねぇ。サキルも嬉しいでしょう? ここに居るのは私の敵、朱王様の敵なのです。容赦する必要もないでしょう」
精霊ウィンディーネのサキル。
今日はいつになく嬉しそうに笑いますねぇ。
「コール…… 皆様、着信をお受けください」
こちらにいる東の国の方々九名と我々側の四名、朱王様とマーリン、メイサ、北の国大王様と守護者三名、とマーシャル侯、アイザック侯もお繋ぎします。
お話しするのは朱王様とディミトリアス大王様となりますが、皆さんご一緒したいでしょうからね。
メレディス様、ブルーノさん、デオンさん、ジャンさん、他の方々と脳内視界に映し出されていき、皆様その映像に驚きの声をあげておられます。
アリス王女とエルザ侯はなにやら自慢しているような、誇らしそうな顔をしてますが、これがドヤ顔というものなのでしょうね。
ふふふ、気持ちはわからなくもありません。
朱王様方が映し出され、今ここにいない皆様が視界に映る事にまた皆様驚かれています。
『やあ、カミン。ドヤ顔だね。連絡を待ってたよ』
まさかの私もドヤ顔でしたか。
「お待たせして申し訳ございません。東の国の大王様がご不在ですが、代理の方が居られますのでご了承ください。では朱王様、北の国側のご挨拶からお願いします」
『じゃあ私から。人間領のクリムゾンという組織の総帥をしている緋咲朱王だ。今は訳あって北の国大王領に厄介になっていてディミトリアス大王に良くしてもらっている。今後は東の国とも良い関係を築きたいと思っているがまずは挨拶だけ。後程語らせてもらおう」
『北の国大王ディミトリアス=ヘイスティングスだ。朱王殿は私の良き友人であり、我ら魔人領に変革をもたらす素晴らしい人物だ。もちろん良い意味でな。この度は良い話が聞ける事を期待している』
「変革か。おもしろい。私はメレディス。東の国大王代理としてこの場にいる。右翼のブルーノ、左翼のデオンは北の国でも知られていよう。私はこの二人を従えて今この東の国を統治している。カミンから話を聞いてはいるが、まずはそちらの話を聞かせてもらおうか」
私もお話しをさせて頂きましたが、朱王様が語る言葉は人間領の総意であり、言葉一つ一つの重みがまるで違います。
人間領と魔人領が手を取り合い、共存していく世界。
今は亡き魔王ゼルバード様の望んだ世界を朱王様も望んでいると仰いました。
その為には魔王になる覚悟もあるとした時、メレディス様は笑っておられました。
何がおかしいのかはわかりませんが、朱王様はお話しを続けられました。
東の国にもたらされる人間領の技術は魅力的なものばかりでしょうし、悪い話ではないはずですからね。
メレディス様としても朱王様のお話は興味の引く事が多いはずです。
しばらく朱王様がご自分の考えをお話しし、ディミトリアス大王もその話にご賛同くださる。
お二人のやりとりから人間領と北の国はとても良い関係を築けている事を物語っていますね。
ここ最近では銭湯を完成させ、その風呂の気持ち良さにディミトリアス大王も感激したと熱く語っておられましたし、今はハナビを作っているとの事でしたがそれが何かはわかりません。
人間領でもやっていない事を北の国で新たに作ろうとしている朱王様。
我々の敬愛する朱王様は本当に自由で偉大なお方です。
「ふん。人間領とは良いところなのだな。その技術や美味い物を我が国にももたらしたいものだが……」
メレディス様のお言葉は代理にしては尊大な物言いと言いますか、東の国をご自分のもののように語る方ですね。
『メレディス殿。私は人間領とのこれから先の事を考えると毎日が楽しくて仕方がないくらいだ。よく考えて答えを出されるがよい』
ディミトリアス大王は私がお会いした頃よりもさらによく笑うようになりましたからね。
朱王様と共に過ごす事でまた一段と楽しい日々を過ごせている事でしょう。
「しかしな…… 実は私は魔王という座にそれ程興味はない。今この東の国大王領を統治できているだけで満足なのだ」
『先程から気にはなっていたが、メレディス殿は代理どころか大王であるかのような物言いだな。無礼を承知で問おう。クリシュティナ大王はどこにいる?』
「ふふ。あの者は今病床に伏せている。いつ治るともわからん者に国は任せておけまい。この東の国は私のものと考えるのは当然だろう?」
『病気? ディミトリアス大王、魔人も病気になるの?』
『無い事もないが大王ともなればそれは考え難い。何か外的要因があればわからんが』
何やら不穏な空気になってきましたね。
このメレディス様は危険な人物のように思われます。
アリス王女もエルザ侯も警戒を強めているようですし、我々もいざとなれば逃亡をはかるべきでしょう。
『メレディスさん。私は貴女ではなくクリシュティナ大王とお話しがしたい。大王が病床に伏せているというのに貴女はその…… おかしくて堪らないといった表情をしている。はっきり言って貴女は信用ならない』
「はっはっはっ。お前おもしろいな。口のきき方も知らんようだ。人間が我ら魔人と対等な立場にあると思うな」
『クリシュティナ大王は無事ですか?』
「病床に伏せていると言っただろう」
『貴女、何かしてませんか?』
もう朱王様は完全にお疑いのようです。
「はっはっはっ。私が何かしたとしてお前に何の関係があるんだ? これは東の国の問題だぞ? 人間如きが口を挟んでいい問題ではない」
『私は私がしたいようにする。当然、東の国の問題にも口を挟ませてもらう』
さすがは朱王様です。
他国の問題でも間違いがあると思えば迷う事なく介入する。
これは完全に敵対コースではないでしょうか。
「ディミトリアス大王よ。その男を黙らせる気はないか? このままでは北と東の国とで戦争になるかもしれん」
『朱王殿。今は東と事を構えると今後動けなくなるぞ』
『いや、これは北の国との話ではなく私個人と東の国との問題だ。むしろ私とメレディスさんの問題としたいところだけどね』
『ぶははっ。だ、そうだぞ』
「ふう。わからん男だな。私は人間というものが嫌いなんだよ。弱小種族がのうのうと我々と同じ地に住んでいる事さえ腹立たしい」
『同じ地に住んでいる?』
「ああ、落ち人をこの国に住まわせたりなどするからクリシュティナは…… ふふ、病になどかかるのだ」
メレディス様が何かしたのは間違いはなさそうです。
病と言いますが本当に病なのでしょうか……
魔力の高い者はそうそう病にかかる事などありませんし、もし仮に大王様が病にかかったとするのであればその座を退くはず。
メレディス様が大王様の代理というお立場から考えると、大王様が退く事でその座に就くのがメレディス様ではないのでは?
右翼と左翼のお二方は確実にメレディス様よりもお強いようですし…… 毒を盛って人質としているとか?
わかりませんがその可能性が高いですね。
『落ち人?』
『他の世界から来た人間の事だ。朱王殿も落ち人ではなかったのか?』
人間領では迷い人と呼ばれるのだが、魔人領では呼び方が違うようだ。
『ふぅん。で? その落ち人は?』
「この国にいた落ち人はジャンに始末させた。クリシュティナが病に倒れてすぐにな」
「ルディの奴が抵抗するんで苦労しましたがね」
「ああ、そうだ。守護者であったルディの妻だったか。あの愚か者も大人しくあの人間を殺していれば囚われずに済んだものを」
『その落ち人は何か罪でも犯したのか?』
「罪か。では弱き人間である事が罪だろうな。ルディも愚かだがそれを許したクリシュティナも同じ。死んだ魔王も人間を殺してはならんなどと…… あんなもの魔人の恥でしかない」
メレディス様、いや、このメレディスは朱王様の敵と認識しても構いませんね。
『そうか。貴女が代理である以上、東の国との和平は結べそうにない。残念だが交渉は決裂だ』
「ふっ。私は最初から人間と交渉する気などない。北の者がどれ程のものか確認したかっただけだ」
『じゃあカミン、撤退してくれ。アリスさんとエルザさんは同行してくれてありがとう。帰って来たらお礼をさせてもらうよ』
「はい、朱王様。ご期待に添えず申し訳……」
『いや、私が交渉できないと判断した。このまま何もなければそれでいい。帰って来るんだ』
「はい。アリス王女、エルザ侯、帰りましょうか」
このまま帰れるでしょうか……
朱王様のお言葉に添えば、何もなければ敵対はしない。
もし邪魔をするようであれば……
「帰すと思うか? 言っただろう北の者がどれ程のものか確認したいと。王女と守護者。狩りの獲物として丁度いいのではないか?」
『アリス、エルザ、命令だ。生きて帰れ』
『カミン。メレディスは私の敵となったようだ。今からそちらに向かう。全員を守ってくれ』
「はっ。仰せのままに」
朱王様がいらっしゃるという事は我々クリムゾンと東の国との戦争ですか。
「殺せ」
メレディスさんの命令により魔人数名が向かって来ます。
「人間に守り切れるわけねっ……」
《爆発音》
まずは一人。
私の爆水の餌食とさせて頂きました。
「フフフ…… 血湧き肉躍るとはこの事ですかねぇ。サキルも嬉しいでしょう? ここに居るのは私の敵、朱王様の敵なのです。容赦する必要もないでしょう」
精霊ウィンディーネのサキル。
今日はいつになく嬉しそうに笑いますねぇ。
1
お気に入りに追加
1,028
あなたにおすすめの小説
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界転移したら、神の力と無敵の天使軍団を授かったんだが。
猫正宗
ファンタジー
白羽明星は気付けば異世界転移しており、背に純白の六翼を生やした熾天使となっていた。
もともと現世に未練などなかった明星は、大喜びで異世界の大空を飛び回る。
すると遥か空の彼方、誰も到達できないほどの高度に存在する、巨大な空獣に守られた天空城にたどり着く。
主人不在らしきその城に入ると頭の中にダイレクトに声が流れてきた。
――霊子力パターン、熾天使《セラフ》と認識。天界の座マスター登録します。……ああ、お帰りなさいルシフェル様。お戻りをお待ち申し上げておりました――
風景が目まぐるしく移り変わる。
天空城に封じられていた七つの天国が解放されていく。
移り変わる景色こそは、
第一天 ヴィロン。
第二天 ラキア。
第三天 シャハクィム。
第四天 ゼブル。
第五天 マオン。
第六天 マコン。
それらはかつて天界を構成していた七つの天国を再現したものだ。
気付けば明星は、玉座に座っていた。
そこは天の最高位。
第七天 アラボト。
そして玉座の前には、明星に絶対の忠誠を誓う超常なる存在《七元徳の守護天使たち》が膝をついていたのだった。
――これは異世界で神なる権能と無敵の天使軍団を手にした明星が、調子に乗ったエセ強者を相手に無双したり、のんびりスローライフを満喫したりする物語。

S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる