159 / 297
ノーリス王国編
151 この地も楽しむ
しおりを挟む
モニターの前には複数のエルフが集まっており、外界から来た千尋達が設置した不思議な黒い板に興味深々のようだ。
竜人やクラウディア達が姿を現わすとエルフ達は頭を下げて場所を開ける。
「何を映そうかなー」
「今日はミリーが戦えないだろうから映画を映したらどうだ? 車にある魔石を再生すればいいだろ」
ミリーはエルフの怪我人達を回復した為、魔力を随分と使ってしまっている。
それも何年も前の傷を治すという高度な回復だった為魔力の放出量も多かった。
「よし。じゃあエルフ族の皆んなはコーンを持って来てくれるかな? ついでに容器になるような大きな葉も人数分摂って来て欲しいね」
「エルフ族って何人いるの? 自分の使う飲み物の容器も持って来てよ! あといろんな果実も欲しい!」
千尋は車に積んである炭酸発生容器でジュースを作るつもりだ。
コーンはやはり映画を観る時欲しくなる。
竜人達やエルフの上位者には車に積んであるポリ容器でいいだろう。
まだそれ程普及していない為高額な容器だが、朱王には優先的に卸してくれるそうで邸には大量に置いてある。
車には使う分としてある程度積んであるだけだが。
朱王は竜人達を連れて山にある木の伐採に向かった。
映画を観る際のベンチを作る為だ。
快適な環境のこの竜族の谷であればそう簡単に朽ちる事もないだろうし、エルフ族はそれ程人数も多くないので作ってしまおうと考えた。
数本の木を切り倒し、両肩に担いで運ぶ朱王に負けじと普段働かない竜人達も同じように運ぶ。
朱王は魔法を駆使して生木を乾燥させ、刀で斬り裂いて大量の板を作って行く。
竜人達にはまた木の伐採に行かせたが、ブツブツと文句を言いながらも運んでくるあたり映画を楽しみにしているのだろう。
今度は加工が終わった大量の木の板と背もたれのある丸太の表面を焼き仕上げをする。
水魔法と風魔法を使用して表面の炭を落として材料は完成。
丸太を等間隔に配置して板を固定。
竜人達に指示を出しながら背もたれ付きの多くのベンチが完成した。
背もたれの部分には背後の人が利用できるテーブルも取り付けてあるので飲み物も置けるだろう。
最前席は竜人やクラウディアの席となり、肘掛けとドリンクホルダーも作ってある。
フローリアンには先ほど渡した調味料を持って来てもらい、エルフ族から受け取ったコーンを蒼真の風と朱雀の熱でポップコーンに変えていく。
側から見ると手品師みたいだなと千尋は思う。
熱されたポップコーンに塩やコンソメを投入し、エルフ達を並ばせて円筒状に丸めた葉の容器に定量ずつ分けていく。
その精緻な魔法に竜人やエルフ達も驚いていたが。
ポップコーンを受け取ったエルフ達はリゼが作った氷をコップに入れて、ミリーとアイリ、エレクトラからは甘い炭酸水をもらって、最後に千尋が果実を絞ってジュースにしていく。
全員に行き渡ったところで自分達の分も準備し、早速映画を楽しもう。
映画を再生するとワッと歓声があがり、見た事のない世界やストーリーに大盛り上がりをみせた。
偉そうにしている竜人達も映画の前では皆同じ。
登場人物の心理状況や話の流れに心を揺さぶられ、笑いや驚き、悩みや喜びを感じながら映画を楽しんだ。
映画を見ながら一口食べたポップコーン。
「なんという美味さじゃ! 手が止まらん!」
と声をあげたアニーに、映画に夢中になっていた他の竜人達もなんとなく口に入れてみる。
熱して膨張したコーンに味をつけただけのポップコーンであるはずなのに、絶妙な塩加減とコンソメの深い味わいに驚いた。
アニー同様全員の手が止まらなくなるなるのだった。
そして乾いたポップコーンに喉も潤したくなる。
初めて飲む炭酸飲料に驚き、ビリビリとした刺激が喉を潤すと共に満足感を与えてくれる。
甘くて美味しい果実のソーダも竜人やエルフ達に驚きと幸福感を与えてくれた。
およそ二時間かけて映画を観終え、その物語の内容を思い返しながら皆んなで感想を語り合う。
映画を観た後というのは何故こうも話をするのが楽しいのだろうか。
やはり同じ感動を味わいながら共感、それぞれの思いを語れるからこそ楽しいのかもしれない。
誰もがポップコーンも果実のソーダも空になり、映画と同時に楽しんでくれたのだろう。
時刻は十六時を過ぎている為夕食の準備もしなくてはならないが、ポップコーンにこれ程喜んだという事はそれ程料理の味は期待できないだろう。
それならばと畑で採れた野菜と保存してある魔獣肉を大量に持って来てもらい、バーベキューを楽しもうと考える。
エルフ達と協力して手頃な大きさの肉と野菜を大量に作り、串に刺して準備を進める。
鉄板がないので高度の高い巨大な岩を切り出して石の上に乗せ、加工したミスリルを組み込んでヒートの魔石で石板を熱し、温まったところに油を引く。
複数の石板で焼くのでエルフ達にもすぐに行き渡るだろう。
じゅうじゅうと焼けていい匂いが立ち込めると、竜人達も気になって仕方がない。
焼き加減を調整しながらひっくり返すよう指示を出すと自分の串焼きを育て始める八人の竜人達。
これまでこんな仕事みたいな事は一切やらなかった竜人達が自分の串焼きを嬉しそうにひっくり返す様は、エルフ達にとっては異様な光景に映るのだろう。
串焼きを焼く以外のスペースでは野菜を焼く。
そして車の冷蔵庫に蒼真が入れてあった麺を持って来て焼き始める。
まさかの焼きそば作りを始めた蒼真だが、何故車に積んであるのか。
「もしかしたら竜族の谷では美味しいご飯がないんじゃないかと思ってな。メルヴィンさんからたくさんもらって来た。お好み焼きも作れるがまた今度にしよう」
抜かりのない蒼真だった。
朱雀も「さすが蒼真じゃー」と嬉しそう。
朱王よりも蒼真に懐いているのは気のせいだろうか。
完成した串焼きと焼きそばに誰もが満足そう。
美味しい食事は種族の違いなど忘れさせ、人間を嫌うエルフ族も次第に打ち解けていった。
あんな食材が、こんな食材がと料理について話しかけてくるエルフには、お土産に持って来た調味料を渡していろいろと試してもらうのもいいだろう。
女王の許可もあり、料理をしたいエルフ達も喜んでいた。
串焼きに齧り付き、焼きそばを頬張る竜人達はというと…… 感動していた。
肉の柔らかさと焼かれた事で甘さの出た野菜に震え、自分が育てた(焼いた)串焼きの美味さに感動したようだ。
まあ自分が大事に大事に焼き上げた串焼きだ。
それは美味しいだろう。
そして焼きそばを口に含むとその濃厚なソースの旨さに勢いよく掻き込んだ。
そして竜人とは思えぬ一筋の涙を流すエリオッツ。
「うめぇ……」
他の竜人達も同じく涙を流す始末。
エルフ達も焼きそばを食べると同時に涙を流していた。
もしかしたらアースガルドの人間以外の種族は自分の理解を超える出来事があると涙脆いのかもしれない。
まあ美味しそうでなによりだ。
十九時からはまた映画を観る事にした。
食後という事もありデザートも無かったので、ポップコーンは甘いキャラメル味にした。
普段甘い食べ物など果実しか食べた事のないエルフや竜人達にとっては雷に打たれたような衝撃が走る。
映画が始まってすぐ、まだ序盤で主人公が何するでもなく登場人物が増えていく段階で涙を流し始めたエルフ族。
最前席で顔の見えない竜人達も目を擦っているあたり涙を流しているのだろう。
映画の何でもないシーンで泣き出す彼等にちょっと引く千尋達だった。
実際は甘いキャラメルコーンに感動していたのだが。
映画が終わって九時を過ぎ、今夜はどこで寝ればいいのだろうと今更ながらに気付く。
「前回来た時はエリオッツと何日か殴り合ってたからね。どこか寝泊まりできるとこないかな?」
「私の城に泊まるといい。十程ベッドはあるから寝るだけなら問題ないだろう」
ヴァイス城に泊まっていいそうだ。
シャワーやトイレは人間領で見るような一般的な物がある事に驚いたが、以前朱王が来た時に一つだけ設置したそうだ。
それを模した物が各家やエマ城にも設置されており、上下水道も完備。
下水に関してはこの地の特殊な魔素が作用する事で浄化を早め、大地へと還る事で綺麗な状態が保たれる。
汚い物が苦手な蒼真にとっては重要な問題だが、朱王の説明を聞いて安心して過ごす事ができるだろう。
交代でシャワーを浴びてブロー魔法を施し、クラウディアにも魔法のヘアオイルでブロー魔法を掛けるとその匂い、その手触りに喜んでいた。
ベッドはやはりそれ程質の良いものではなかったが、今後この地に遊びに来る機会があれば良い物を用意したい。
全員同じ部屋で話しをする事もできるが、明日からの竜族との戦闘に備えて早めに寝る事にした。
竜人やクラウディア達が姿を現わすとエルフ達は頭を下げて場所を開ける。
「何を映そうかなー」
「今日はミリーが戦えないだろうから映画を映したらどうだ? 車にある魔石を再生すればいいだろ」
ミリーはエルフの怪我人達を回復した為、魔力を随分と使ってしまっている。
それも何年も前の傷を治すという高度な回復だった為魔力の放出量も多かった。
「よし。じゃあエルフ族の皆んなはコーンを持って来てくれるかな? ついでに容器になるような大きな葉も人数分摂って来て欲しいね」
「エルフ族って何人いるの? 自分の使う飲み物の容器も持って来てよ! あといろんな果実も欲しい!」
千尋は車に積んである炭酸発生容器でジュースを作るつもりだ。
コーンはやはり映画を観る時欲しくなる。
竜人達やエルフの上位者には車に積んであるポリ容器でいいだろう。
まだそれ程普及していない為高額な容器だが、朱王には優先的に卸してくれるそうで邸には大量に置いてある。
車には使う分としてある程度積んであるだけだが。
朱王は竜人達を連れて山にある木の伐採に向かった。
映画を観る際のベンチを作る為だ。
快適な環境のこの竜族の谷であればそう簡単に朽ちる事もないだろうし、エルフ族はそれ程人数も多くないので作ってしまおうと考えた。
数本の木を切り倒し、両肩に担いで運ぶ朱王に負けじと普段働かない竜人達も同じように運ぶ。
朱王は魔法を駆使して生木を乾燥させ、刀で斬り裂いて大量の板を作って行く。
竜人達にはまた木の伐採に行かせたが、ブツブツと文句を言いながらも運んでくるあたり映画を楽しみにしているのだろう。
今度は加工が終わった大量の木の板と背もたれのある丸太の表面を焼き仕上げをする。
水魔法と風魔法を使用して表面の炭を落として材料は完成。
丸太を等間隔に配置して板を固定。
竜人達に指示を出しながら背もたれ付きの多くのベンチが完成した。
背もたれの部分には背後の人が利用できるテーブルも取り付けてあるので飲み物も置けるだろう。
最前席は竜人やクラウディアの席となり、肘掛けとドリンクホルダーも作ってある。
フローリアンには先ほど渡した調味料を持って来てもらい、エルフ族から受け取ったコーンを蒼真の風と朱雀の熱でポップコーンに変えていく。
側から見ると手品師みたいだなと千尋は思う。
熱されたポップコーンに塩やコンソメを投入し、エルフ達を並ばせて円筒状に丸めた葉の容器に定量ずつ分けていく。
その精緻な魔法に竜人やエルフ達も驚いていたが。
ポップコーンを受け取ったエルフ達はリゼが作った氷をコップに入れて、ミリーとアイリ、エレクトラからは甘い炭酸水をもらって、最後に千尋が果実を絞ってジュースにしていく。
全員に行き渡ったところで自分達の分も準備し、早速映画を楽しもう。
映画を再生するとワッと歓声があがり、見た事のない世界やストーリーに大盛り上がりをみせた。
偉そうにしている竜人達も映画の前では皆同じ。
登場人物の心理状況や話の流れに心を揺さぶられ、笑いや驚き、悩みや喜びを感じながら映画を楽しんだ。
映画を見ながら一口食べたポップコーン。
「なんという美味さじゃ! 手が止まらん!」
と声をあげたアニーに、映画に夢中になっていた他の竜人達もなんとなく口に入れてみる。
熱して膨張したコーンに味をつけただけのポップコーンであるはずなのに、絶妙な塩加減とコンソメの深い味わいに驚いた。
アニー同様全員の手が止まらなくなるなるのだった。
そして乾いたポップコーンに喉も潤したくなる。
初めて飲む炭酸飲料に驚き、ビリビリとした刺激が喉を潤すと共に満足感を与えてくれる。
甘くて美味しい果実のソーダも竜人やエルフ達に驚きと幸福感を与えてくれた。
およそ二時間かけて映画を観終え、その物語の内容を思い返しながら皆んなで感想を語り合う。
映画を観た後というのは何故こうも話をするのが楽しいのだろうか。
やはり同じ感動を味わいながら共感、それぞれの思いを語れるからこそ楽しいのかもしれない。
誰もがポップコーンも果実のソーダも空になり、映画と同時に楽しんでくれたのだろう。
時刻は十六時を過ぎている為夕食の準備もしなくてはならないが、ポップコーンにこれ程喜んだという事はそれ程料理の味は期待できないだろう。
それならばと畑で採れた野菜と保存してある魔獣肉を大量に持って来てもらい、バーベキューを楽しもうと考える。
エルフ達と協力して手頃な大きさの肉と野菜を大量に作り、串に刺して準備を進める。
鉄板がないので高度の高い巨大な岩を切り出して石の上に乗せ、加工したミスリルを組み込んでヒートの魔石で石板を熱し、温まったところに油を引く。
複数の石板で焼くのでエルフ達にもすぐに行き渡るだろう。
じゅうじゅうと焼けていい匂いが立ち込めると、竜人達も気になって仕方がない。
焼き加減を調整しながらひっくり返すよう指示を出すと自分の串焼きを育て始める八人の竜人達。
これまでこんな仕事みたいな事は一切やらなかった竜人達が自分の串焼きを嬉しそうにひっくり返す様は、エルフ達にとっては異様な光景に映るのだろう。
串焼きを焼く以外のスペースでは野菜を焼く。
そして車の冷蔵庫に蒼真が入れてあった麺を持って来て焼き始める。
まさかの焼きそば作りを始めた蒼真だが、何故車に積んであるのか。
「もしかしたら竜族の谷では美味しいご飯がないんじゃないかと思ってな。メルヴィンさんからたくさんもらって来た。お好み焼きも作れるがまた今度にしよう」
抜かりのない蒼真だった。
朱雀も「さすが蒼真じゃー」と嬉しそう。
朱王よりも蒼真に懐いているのは気のせいだろうか。
完成した串焼きと焼きそばに誰もが満足そう。
美味しい食事は種族の違いなど忘れさせ、人間を嫌うエルフ族も次第に打ち解けていった。
あんな食材が、こんな食材がと料理について話しかけてくるエルフには、お土産に持って来た調味料を渡していろいろと試してもらうのもいいだろう。
女王の許可もあり、料理をしたいエルフ達も喜んでいた。
串焼きに齧り付き、焼きそばを頬張る竜人達はというと…… 感動していた。
肉の柔らかさと焼かれた事で甘さの出た野菜に震え、自分が育てた(焼いた)串焼きの美味さに感動したようだ。
まあ自分が大事に大事に焼き上げた串焼きだ。
それは美味しいだろう。
そして焼きそばを口に含むとその濃厚なソースの旨さに勢いよく掻き込んだ。
そして竜人とは思えぬ一筋の涙を流すエリオッツ。
「うめぇ……」
他の竜人達も同じく涙を流す始末。
エルフ達も焼きそばを食べると同時に涙を流していた。
もしかしたらアースガルドの人間以外の種族は自分の理解を超える出来事があると涙脆いのかもしれない。
まあ美味しそうでなによりだ。
十九時からはまた映画を観る事にした。
食後という事もありデザートも無かったので、ポップコーンは甘いキャラメル味にした。
普段甘い食べ物など果実しか食べた事のないエルフや竜人達にとっては雷に打たれたような衝撃が走る。
映画が始まってすぐ、まだ序盤で主人公が何するでもなく登場人物が増えていく段階で涙を流し始めたエルフ族。
最前席で顔の見えない竜人達も目を擦っているあたり涙を流しているのだろう。
映画の何でもないシーンで泣き出す彼等にちょっと引く千尋達だった。
実際は甘いキャラメルコーンに感動していたのだが。
映画が終わって九時を過ぎ、今夜はどこで寝ればいいのだろうと今更ながらに気付く。
「前回来た時はエリオッツと何日か殴り合ってたからね。どこか寝泊まりできるとこないかな?」
「私の城に泊まるといい。十程ベッドはあるから寝るだけなら問題ないだろう」
ヴァイス城に泊まっていいそうだ。
シャワーやトイレは人間領で見るような一般的な物がある事に驚いたが、以前朱王が来た時に一つだけ設置したそうだ。
それを模した物が各家やエマ城にも設置されており、上下水道も完備。
下水に関してはこの地の特殊な魔素が作用する事で浄化を早め、大地へと還る事で綺麗な状態が保たれる。
汚い物が苦手な蒼真にとっては重要な問題だが、朱王の説明を聞いて安心して過ごす事ができるだろう。
交代でシャワーを浴びてブロー魔法を施し、クラウディアにも魔法のヘアオイルでブロー魔法を掛けるとその匂い、その手触りに喜んでいた。
ベッドはやはりそれ程質の良いものではなかったが、今後この地に遊びに来る機会があれば良い物を用意したい。
全員同じ部屋で話しをする事もできるが、明日からの竜族との戦闘に備えて早めに寝る事にした。
0
お気に入りに追加
1,028
あなたにおすすめの小説
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる